「Nextbit Robin」レビュー!人工知能で容量不足を解消する次世代スマートフォンが登場!

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「Nextbit Robin」レビュー!人工知能で容量不足を解消する次世代スマートフォンが登場!

アメリカのベンチャー企業Nextbitが開発したクラウド・人工知能・スマートフォンを融合させた次世代スマートフォン「Robin」はクラウドファンディングKickstarterで目標額を50万ドル上回る135万ドル超の出資額を集めた注目のスマートフォンです。

日本でも5月にソフトバンクのIoT支援プラットフォーム「+Style」で、1,000台限定で発売されました

今回はRobinのデザイン、スマートストレージからプロセッサ、バッテリー・電池持ちまで詳しく紹介します。

Nextbit Robinの設定・使い方はこちら:

Nextbit Robinを買ったら確認・設定しておきたい8つの機能

目次:

スペック表から性能をチェック

Nextbit Robin スペック情報(参照:公式ページ)
OS Android 6.0 Marshmallow
サイズ 高さ:149mm
幅:72mm
厚さ:7mm
重さ 約145g
ディスプレイ 5.2inch / 1920×1080 (フルHD)/ IPS液晶 / ゴリラガラス4
CPU Snapdragon 808 MSM8992
1.8GHz×2、1.4GHz×4 / ヘキサコア / 64bit
メモリ 3GB
ストレージ 内蔵:32GB
クラウド:100GB
microSD なし
カメラ メイン:1,300万画素/位相差AF/デュアルフラッシュ
フロント:500万画素
バッテリー 2,680mAh
急速充電
Quick Charge 2.0
SIM nanoSIM
対応バンド GSM:850/900/1800/1900
3G:850/900/1700/1800/1900/2100
LTE:Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/28
※au、au系MVNO非対応
通信速度 LTE:下り最大150Mbps / 上り最大50Mbps
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.0 LE
NFC
指紋認証
カラー Mint / Midnight

Robinは39,900円ながらプロセッサにハイエンド向けのSnapdragon 808、メモリは3GBを搭載します。

ディスプレイには強化ガラスのゴリラガラス4を採用、Wi-Fiはacをサポートし、急速充電にも対応するなど、コストパフォーマンスに優れた1台と言えます。

コストパフォーマンスに優れる秘密と、多いとは言えない32GBのストレージ、microSDの非対応を補うのがRobin最大の特徴となる「スマートストレージ」です。

スマートストレージについては詳しく後述します。まずはデザインをチェックしています。

デザイン・サイズ

Robinは丸みのないストレートボディに加え、横幅72mm、厚さ7mmのコンパクト&スリムサイズでスタイリッシュな印象を受けます。

スタイリッシュなデザインにアクセントを与えるのがMintとMidnightの2色のボディカラーです。Midnightはスタイリッシュな印象をより強くする一方で、スカイブルーとホワイトのツートンカラーを採用した「Mint」はかわいい女性受けする仕上がりになっています。

Robinのスタイリッシュなボディ

Robinのスタイリッシュなボディ

ボディの素材はサラサラな質感のプラスチックで高級感こそありませんが、チープさは感じません。

ツートンカラーのMintはかわいい印象。背面にはクラウドを示す雲のロゴ

ツートンカラーのMintはかわいい印象。背面にはクラウドを示す雲のロゴ

前面にはフロントカメラ、照度センサーの他に動画と音楽を快適に楽しめるステレオスピーカーが搭載されています。

フロントステレオスピーカーを搭載

フロントステレオスピーカーを搭載

底面にはUSB-Cとマイクに加えて通知LEDを搭載しています。底面のLEDは点滅しても目に入りにくいため、通知を見逃してしまうことが多くありました。


底面に配置されるUSB-Cと通知LED、上面にはノイズキャンセリングマイクも

側面には指紋認証センサーを備えた電源キーとSIMカードスロット、反対側にはボリュームキーが配置されています。


Robinは指紋認証センサーも搭載する

外観に加えてインターフェースも涼し気なカラーや、透過性の高い通知パネル、ポップなアイコンを採用するなど、控えめながらもこだわりを感じる仕上がりになっています。

Robinのロック画面

Robinのロック画面
通知パネル

通知パネル
ホーム画面

ホーム画面

ディスプレイ

ディスプレイはトレンドの5.2インチサイズ。解像度は1,920×1080のフルHD。視野角の広いIPS液晶とキズに強いガラスパネル「ゴリラガラス4」を搭載しています。

大画面・高解像度のディスプレイはウェブサイトの閲覧、動画視聴、ゲームアプリなど幅広いシーンで快適に利用できます。

5.2インチのディスプレイ

5.2インチのディスプレイ

5.2インチサイズは現在のAndroidスマートフォンとしてはトレンドですが、片手で扱うのが難しく対策として片手操作モードを搭載するメーカーが少なくありません。二回りほど小さい4.7インチのiPhone SEでさえも、指が届きやすいように画面を下にスライドする機能を備えていますが、Robinにそういった機能はありません。

持ち手と対角にあるボタンには指が届かない

持ち手と対角にあるボタンには指が届かない

カメラ性能

カメラはメインカメラが1,300万画素。フロントカメラが500万画素。3〜4万円前後のスマートフォンとしては真ん中の性能ですが、素早い位相差オートフォーカスに対応するほか、RAWデータ撮影もサポートします。

カメラのインターフェースはとてもシンプル。撮影モードはオート/マニュアル/ビデオの3つのみ。オートモードではHDRをオン/オフできますが、ホワイトバランス/ISO/露出補正を調整するにはマニュアルモードを利用します。

全モード共通でグリッドラインの表示や解像度の変更を利用できるものの、タッチ撮影機能は利用できません

実際に撮影してみると明るい環境下ではキレイに撮影できるものの、屋内で少し暗めの環境ではシャッタースピードが遅いのかブレが頻繁に発生しました。環境に関わらず、シャッターを押してから次のシャッターが押せるまでに時間がかかるため、気持よくシャッターが切れないという印象です。また、撮影した写真が稀に保存されない不具合にも遭遇しました。

Robinで撮影したカメラの作例は以下のとおりです。写真をクリック・タップすると原寸大の写真を表示できます。

Robin カメラ作例Robin カメラ作例

よく晴れた日に撮影。HDRが良く効きます。右がHDRオン時
Robin カメラ作例Robin カメラ作例

料理は青っぽく仕上がることもあって美味しそうに撮れなかった

なお、RAWデータ撮影は標準のカメラアプリでは利用できなかったため、サードパーティー製のアプリを試したところ「Adobe Photoshop Lightroom」では撮影した写真が壊れる結果に。

A Better Camera」で撮影したところDNG形式でRAWデータ撮影が可能でした。
撮影したDNG形式のRAWデータは標準のギャラリーアプリでは表示することができず、Adobe Photoshop Lightroomで読み込むと正常に表示できました。

RAWデータは標準のギャラリーアプリでは表示できない

RAWデータは標準のギャラリーアプリでは表示できない

プロセッサ・発熱

プロセッサはハイエンド向けの1.8GHz×2、1.4GHz×4のヘキサコア「Snapdragon 808」を搭載。メモリは3GBです。

ゲーム、マップなど高い負荷のかかるアプリ使用時のもたつきは感じられず、複数のアプリを切り替えても再読み込みが発生する回数が少ないなど、ミドルエンドのスマートフォンと比べると性能の違いを確かに感じられます

処理性能については満足な一方で、やや不満なのが発熱です。発生する熱の温度自体はSnapdragon 808を搭載する他のスマートフォンと大差ありませんが、ボディに熱が伝わりやすく発熱を感じやすいようです。

ただ、発熱後に処理・描画性能が落ちて動作が重くなるということはありませんでした。

バッテリー性能を確認

バッテリーは2,680mAh。コンパクトでスリムなボディが影響しているのか、他のスマートフォンと比べると容量はやや少ないです。なお、バッテリーは取り外しできません

バッテリーの持ち時間を計測してみたところ、カメラで静止画数十枚と4K画質の動画を10分撮影、アプリを10数個インストール、ゲームを30分ほどプレイするなど、比較的ヘビーな使い方で8時間で電池が切れました

一方でウェブの閲覧、Twitter、InstagramなどのSNS、カメラ撮影などを中心にライトな使い方で過ごしたところ12時間前後で電池が切れました

バッテリーの容量はやや少ないため、旅行など調べ物をしたり、マップアプリでナビ案内するなど、ヘビーに使う場面などではやや不満があるかもしれませんが、日常生活のライトに使う場面では短く感じることは多くはないと思います。

バッテリーの充電にかかる時間は約1時間30分で0%から100%近くまで充電できました。

最大の特徴スマートストレージ

Robin最大の特徴となるのが、クラウドを活用してストレージ容量不足を解消する「スマートストレージ」です。

Robinの内蔵ストレージは32GBで音楽や動画を保存すると、すぐに容量が一杯になりますが、ユーザーが何を、いつ使うのか過去の利用状況を学習し、ストレージがあと1ヶ月でいっぱいになりそうなタイミングを人工知能で判断して、データや写真を100GBのクラウドにアップロードします

なお、アップロードの対象になるのは利用頻度が低いと判断されたデータに限られ、動画は対象外。なお、写真についてはRobin上には解像度を下げた写真が保存され、フルサイズのデータがアップロードされます。

4.3GBがクラウドに保存されたのが分かる

4.3GBがクラウドに保存されたのが分かる
クラウドに保存されたデータの内訳

クラウドに保存されたデータの内訳

フルサイズの写真を表示するにはギャラリーアプリで写真を選択するだけ。アプリがクラウドにアップロードされた場合はアイコンがグレー化されますが、アイコンをタップするとクラウドからダウンロードされ、アプリを利用できるようになります。

クラウドにアップロードされたアプリはグレーのアイコンで表示される

クラウドにアップロードされたアプリはグレーのアイコンで表示される

クラウドへのアップロードとダウンロードを行うため、バッテリーとデータ通信容量が心配なところですが、初期設定では「電源に接続されている時」 かつ 「Wi-Fi利用時のみ」スマートストレージを利用することが可能です。

なお、スマートストレージの設定画面から以下の変更が可能です。

  • Wi-Fi only:Wi-Fi接続時のみバックアップ
  • while charging only:充電中のみバックアップ
  • Back up my applications:アプリをバックアップする
  • Back up my media:写真をバックアップする
スマートストレージの設定画面

スマートストレージの設定画面

評価まとめ:高性能・低価格を実現するクラウドとAIを活用した次世代スマートフォン

進化幅の小さくなった昨今のスマートフォンは似たり寄ったりで、魅力的な機能よりも価格や性能が購入の決め手になることが多いかと思います。

進化できる要素がないわけではありません。例えばストレージです。OSとアプリがアップデートを繰り返すたびに必要なストレージは大きく増えていますが、AndroidやiPhoneの登場から9年近くたった現在も単純に容量を増やすだけで大きく進化していません。

写真を無料で無制限にアップロードできる「Googleフォト」などサービス・アプリ単位で革新的なものは出てきていますが、OSレベルで改善されず、そろそろ容量周りも大きく前進して欲しいところ。

そこで登場したのが今回紹介したRobinで、Androidとクラウドを密接に結びつける「スマートストレージ」は容量問題を解決でき、他のスマートフォンにはない魅力的な機能です。

Robinの販売価格が39,900円ながら、3GBのメモリ/32GBのストレージ/指紋認証/USB-Cに搭載しているのは「スマートストレージ」の恩恵によるところが大きいはずです。その証拠にRobinに性能が近いNexus 5Xの32GBモデルは56,400円と、15,000円以上の価格差が付いています。

クラウドとAIを活用した革新的な機能によって、高性能と安い価格を実現したRobin。次世代スマートフォンのお手本になって欲しいモデルです。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

スマートフォンやウェアラブルなどを専門的に取り扱う「携帯総合研究所」を運営しているブロガーです。前職はシステムエンジニアでプログラムの経験を活かしてアプリの開発もはじめました!