「FOSSIL Q Marshal」と「FOSSIL Q Nate」タッチスクリーンとハイブリッドのふたつのFOSSIL Qをレビュー

FOSSILのスマートウォッチがついに日本に上陸です。2タイプのスマートウォッチの機能や特徴を取り上げ、それぞれがどのようなユーザーに適しているのかを考察します。選ぶときの参考にしてみてください。
スマートウォッチは主にスマートフォンメーカーの製品が多かったのですが、時計メーカーであるFOSSILがノウハウを生かし、デザイン性に優れた高機能なスマートウォッチが「Qシリーズ」です。それでは詳しく見ていきましょう。
目次:
FOSSIL Q Marshalのスペックとデザイン

OS | Android Wear |
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ROM | 4GB |
Wi-Fi | IEEE802.11 b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth V4.1 Low Energy対応 |
バッテリー容量 | 360mAh |
サイズ | 直径45mm / 厚さ14mm |
重量 | 約188g |
バンド | 交換可能(22mmと互換性あり) |
備考 | 防水(IP67) |






フォーマルウェアにも合わせられるデザインがかっこいいですね。脱着が簡単なDバックル、毎日の充電を簡単にするマグネットケーブルなど、デザインだけでなく使い勝手にも配慮された設計です。
FOSSIL Q Nateのスペックとデザイン

駆動時間 | 最大6ヶ月 |
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バッテリータイプ | CR2430 |
Bluetooth | Bluetooth Smart Enabled / V4.1 Low Energy |
バンド | 24mm |
備考 | 防水(5気圧) |





無骨な本体とおしゃれなベルトの組み合わせがいいですね。普段使いできるカジュアルなデザインはまさにFOSSILの真骨頂と言えるでしょう。
FOSSIL Q MarshalとFOSSIL Q Nateの比較

個人的に愛用しているFOSSILの普通の時計と、スマートウォッチを並べてみました。外観はただの時計なので、違和感はないですね。

どちらも結構分厚いです。普通の時計より多くの部品が詰まっているので仕方がないところではありますが、もう少し削ってほしいところ。薄型化は今後の課題でしょうか。

厚みはFOSSIL Q Marshalの方が分厚く、直径はFOSSIL Q Nateの方が大きいです。どちらも結構重いのですが、腕につけてしまえばあまり気になりません。
タッチスクリーンとハイブリッドの違い
タッチスクリーンのFOSSIL Q Marshal

FOSSIL Q Marshalと接続するスマートフォンにAndroid Wearアプリをインストールします。AndroidはGoogle Playストア、iOSはApp Storeで入手できます。今回はAndroidと接続して使っていきます。


ペアリングは時計とスマートフォンを紐付けする操作です。スマートウォッチ本体だけでは特に何もできないので、スマートフォンとセットで使うことが基本となります。

指紋認証や虹彩認証に対応する端末が増え、簡単で高速にロック解除できるようになったとはいえ、毎回解除するのは少々手間ですよね。Smart Lockを有効にすると、スマートウォッチがスマートフォンにの近くにある場合、ロックが自動的に解除されます。

ウォッチフェイス(盤面のデザイン)は自由にカスタマイズできます。プリインストールされているものに加え、Google Playストアからインストールすることも可能です。

プリインストールされている一部アプリのほかに、Google Playから対応アプリをインストールして使えるのがAndroid Wearの魅力です。カレンダーやフィットネス系の便利なアプリからインベーダーゲームなどのユニークなものまで揃っています。

アプリの通知とその内容を確認できます。ここがミソです。バイブするので見逃すことはまずなくなりますし、すぐに対応しなければいけないものなのかの判断もできます。
ハイブリッドのFOSSIL Q Nate

FOSSIL Q NateもAndroidとiOSの両方に対応しています。アプリが必要になるので、AndroidはGoogle Playストア、iOSはApp Storeからインストールします。今回はiOSで使っていきます。

新たにFOSSILのアカウントを作成してログインするか、FacebookまたはGoogleのアカウントでログインします。

ペアリングは非常に簡単で、近づけて検出されたFOSSIL Q Nateを選ぶだけです。この時、スマートフォンのBluetoothをオンにしておく必要があります。ペリングが完了すると、スマートフォンの時計と自動的にリンクします。

Fossil Qアプリのメニュー画面から設定や各種機能にアクセスします。シンプルで使いやすいUIです。





アラームで振動したり、歩数や睡眠時間を記録する機能があります。寝る前に時計を外していた筆者にとっては、結構大きい時計をつけたまま寝るのは違和感がありました。

ハイテクなアナログウォッチというのが第一印象で、通知方法がなかなか面白いです。上の画像ではLINEに1を割り当てています。通知が来ると短針と長針が1時を指しているのがわかると思います。これでどのアプリからの通知かがわかる仕組みです。
まとめ:スマートウォッチに何を求めるかがポイント

2種類のスマートウォッチを使ってみると、それぞれの特徴と良し悪しが見えてきます。それらを踏まえた上で、FOSSIL Q MarshalとFOSSIL Q Nateがどのような人に向いている製品なのかを考察していきます。
FOSSIL Q Marshal
最新のテクノロジーをぎゅーっと詰め込んだ時計です。最大の特徴は液晶ディスプレイを搭載していることで盤面のデザインをカスタマイズしたり通知内容を確認できるなど、汎用性は高いです。一方で、スマートウォッチ自体に革新的な機能があるわけではなく、劇的に便利になることもありません。スマートフォンを取り出す機会が少し減る程度でしょう。
例えば、新着メッセージの通知をスマートウォッチで受け取ったとします。返信するのであればスマートフォンを手にしなければいけませんし、長文であれば小型のディスプレイで見ることもストレスに感じます。機能は豊富です。電話もできます。でも使わないでしょう。ポケットからすぐスマートフォンを取り出せる筆者は、天気と通知と予定を確認する以外に使う機会を見出すことはできませんでした。
すぐに通知内容を確認したい人やスケジュールなどちょっとした情報をすぐに確認したいに人におすすめです。この辺りは液晶ディスプレイを搭載しているスマートウォッチの強みと言えます。常時時刻が表示されるので、もちろん時計としても快適に使えます。
FOSSIL Q Nate
一見普通の時計のようで、実はスマートウォッチという面白い製品です。通知だけでなく、歩数や睡眠時間などをトラッキングすることもできます。何より嬉しいのが最長6ヶ月のバッテリーライフです。もちろん機能面ではFOSSIL Q Marshalに劣りますが、むしろそれしか求めていないという人にはうってつけのスマートウォッチだと思います。