新たなトレンドはDSDS?デュアルシム・デュアルスタンバイ対応スマホとは

書いた人: まきはら とよかず

カテゴリ: ガイド

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新たなトレンドはDSDS?デュアルシム・デュアルスタンバイ対応スマホとは

昨今、日本において非常に賑わいを見せているSIMフリースマートフォン市場。その中でも、主に2016年後半以降、じわりじわりと注目を浴びてきているのがデュアルシム・デュアルスタンバイ、いわゆるDSDS対応のスマートフォンです。

確かに最近目にする機会はあるけれど、イマイチ特徴が分からない。2枚のSIMカードが挿せるスマホならこれまでにもあったよね?

この記事ではそんな疑問を解決すべく、DSDSを含むデュアルシムスロット搭載スマホについて解説していきます

目次:

デュアルSIMとは?種類を確認

最近注目度が高まってきているデュアルSIMスロット搭載のスマートフォン。これはすなわち「2枚のSIMカードを同時に挿せる設計のスマートフォン」ですが、このスマートフォンの中にも機能別にいくつかの分類がされています。

2枚のSIMカードを同時に挿せる設計のスマートフォン

2枚のSIMカードを同時に挿せる設計のスマートフォン

ここではその分類3つについて、簡単に説明していきますね。

DSDS(デュアルシム・デュアルスタンバイ)とは?

まずは最近特に目にする機会が増えてきている「デュアルシム・デュアルスタンバイ(Dual SIM Dual Stanby)」。英語表記にしたときの各単語の頭文字を取って「DSDS」などと書かれている場合も多く目にします。

これは2枚のSIMカード(デュアルシム)で、同時に待ち受け(デュアルスタンバイ)ができることを意味しています。2枚のSIMカードで同時に着信を待ち受けることができ、実際に通話がかかってきたほうのSIMカードでそのまま電話に出ることができるイメージです。

世界的には2枚のSIMカードで同時に待ち受けできるものはすべてこのDSDS対応として取り扱われますが、日本の場合は2Gでの通信サービスが既に提供終了となっています。そのため、日本国内に限っては4G+3G、あるいは3G+3Gでの待受ができるものを示すものとして使われるのが一般的です。

複数枚のSIMカードで同時に待受をする場合、バッテリーの消耗が激しくなるといった問題があり、これまでなかなか対応機種が登場してきませんでした。しかし昨今ではプロセッサの進化により、4G+3G(あるいは3G+3G)でのDSDSをサポートする機種が少しずつ増加中。

ちょうど今年日本で登場してきているSIMフリースマホにも多く見られる機能となっており、新たなトレンドのひとつになりつつあります。

DSSS(デュアルシム・シングルスタンバイ)とは?

続いては「デュアルシム・シングルスタンバイ(Dual SIM Single Stanby)」。こちらも英語表記にした際の各単語の頭文字を取って「DSSS」などと書かれることがあります。

これは2枚のSIMカードが挿せる(デュアルシム)けれど、待ち受けはどちらか1枚のSIMのみ(シングルスタンバイ)になるということ。有効にするSIMカードスロットを都度切り替えることにより、1台のスマホで2枚のSIMカードを使い分けることができるものとなります。

なおこれまで日本国内で発売されてきたSIMフリースマートフォンのほとんどは”実質的”にDSSS仕様といえるものでした。SIMカードスロットは2つ搭載しており、かつ片側のSIMカードスロットは4Gや3Gに対応。ただしもう片方は2Gでのみ利用できるというものだったわけです。

繰り返しになりますが、日本国内では2Gでの通信サービスが既に終了。そのため、4G+2Gの同時待ち受けに対応しているスマホも(日本では)実質DSSSと考えてよいでしょう

音声通話機能付きのSIMカードを2枚挿している場合、片側のSIMカードは通信が無効(あるいは2Gに固定された状態)になるので、そちらに着信がかかってきても電話を受けることはできません。

DSDA(デュアルシム・デュアルアクティブ)とは?

そして最後は「デュアルシム・デュアルアクティブ(Dual SIM Dual Active)」。こちらもそれぞれの単語の頭文字から「DSDA」と略されて記載されます。

2枚のSIMカードで同時に待ち受けができるのがDSDSでしたが、DSDAでは2枚のSIMカード(デュアルシム)が挿せ、なおかつ2枚同時に完全に使用できる(デュアルアクティブ)ことを意味します

DSDS対応スマホの場合、例えば音声通話中は通話に使っている側のSIMカードしか使えないといった問題が残っています。ですがDSDAであれば、片方のSIMカードで通話中に、もう一方のSIMカードでデータ通信を行なうことも可能な仕様となります。

ただしこちらは2016年11月時点において、日本では対応機種が未発売。また海外を見ても(日本でも使える4G+3Gあるいは3G+3G対応機種は)存在自体がとてもめずらしいものとなっています。筆者もこのDSDAに対応した機種は目にしたことがありません。

対応機種自体がめずらしい存在ということで、動作についてもまだまだ未知な部分が多いですが、少なくともDSDS対応スマホ同様、2枚のSIMカードを同時に使えるようにすることでバッテリー消費量が著しく増加するといった問題点があるのは間違いないでしょう。対応機種の登場・増加にはまだ時間がかかりそうな気がします。

とはいえ、今後のスマートフォンの行き着く先のひとつとして、ぜひ対応機種の登場は楽しみに待ちたいものです。

日本で買えるDSDS対応スマホを紹介

今年に入ってから、日本国内でもDSDS、すなわち4G+3Gの同時待ち受けが利用できるSIMフリースマートフォンが複数登場してきています。ここではその例をいくつか取り上げ紹介しておきます。

また、モバレコが運営するスマホ・格安SIM通販サイト「モバレコ バリューストア」では、おすすめのDSDS対応機種が公式価格よりも安く販売していてお得です。ぜひチェックしてみてください。

ZTEのスマホ

はじめに紹介するのはZTEのスマートフォン。ZTEでは2016年に入ってから、日本国内向けに3種類のDSDS対応スマホを発表しています。

まずは2016年9月に発表されたBlade V7Max。

ZTE Blade V7Max

ZTE Blade V7Max

ドイツ・ミュンヘン生まれのアルミ合金製ボディに5.5インチのフルHDディスプレイに3,000mAhのバッテリーを搭載。ここにオクタコアプロセッサや3GBのRAM、指紋認証センサー、そしてDSDSに対応といった内容で30,000円台で購入できる手にとりやすさが魅力の1台です。

そして2016年10月に発表されたAXON 7とAXON 7 mini。

ZTE AXON 7

ZTE AXON 7
ZTE AXON 7 mini

ZTE AXON 7 mini

フラグシップモデルおよびプレミアムモデルとして位置づけられるこの2機種では、基礎仕様の高さはもちろんのこと、日本で発売されるスマートフォンとして初となるオーディオ技術「Dolby Atoms」を採用。専用のオーディオチップを搭載することも含め、ハイレゾ音源の再生なども従来以上に楽しめる内容になっています。

ASUSのスマホ

日本で発表されて以降、スマホ単体での販売およびMVNOを通じての販売、いずれにおいても注目されているのがASUSのスマートフォンです。

こちらは2016年9月末にZenFone 3、そしてその上位仕様モデルとなるZenFone 3 Deluxeが発表されました。

ZenFone 3は従来のZenFoneシリーズ同様、コストパフォーマンスを意識した普及モデル。外装に用いられる素材はガラス+金属に変更され高級感が増した一方、価格面での手に取りやすさも意識された、幅広く勧めやすい1台となっています。

ASUS ZenFone 3

ASUS ZenFone 3

一方でZenFone 3 Deluxeはスペックも既存の他社ハイエンドに劣らない内容となったプレミアムモデル。外装にはより多くの金属が用いられている他、高画素と高速フォーカスを兼ね備えたメインカメラなどを搭載します。価格もプレミアムな印象はありますが、従来とは少し違ったコンセプトのZenFoneを待ちわびていた方には魅力的なモデルといえるでしょう。

ASUS ZenFone 3 Deluxe

ASUS ZenFone 3 Deluxe

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モバレコ バリューストアでは、ZenFone 3 Deluxeの2モデル(ZS570KL/ZS550KL)を取扱しています。ZS550KLの商品ページはこちらからどうぞ。

Motorolaのスマホ

最後はMotorolaのスマートフォン。ZTEやASUSに比べると国内市場への登場は遅いように感じるかもしれませんが、国内ではじめてDSDS対応スマホを発表したのはこのMotorolaです

その国内初DSDS対応機となったのが2016年7月に発表されたMoto G4 Plus。

Motorola Moto G4 Plus

Motorola Moto G4 Plus

ナノコーティング技術により撥水加工が施されたボディには、Qualcomm社製のオクタコアプロセッサに3GBのRAM、1,600万画素のメインカメラ、指紋認証センサーを搭載。従来よりも仕様面で一歩踏み込んだ内容かつ国内初のDSDS対応機ということで非常に話題を呼びました。

そしてその2ヶ月後に発表されたのが専用モジュールの装着で機能拡張ができる同社フラグシップモデルのMoto Z、そしてミドルレンジモデルのMoto Z Playです。

Motorola Moto Z

Motorola Moto Z

いずれの機種もシリーズ専用のアクセサリー「Moto Mods」をマグネットで装着することにより、カメラやスピーカー、プロジェクターやバッテリー量増加といったカスタマイズに対応。スタイリッシュなデザインとユニークなコンセプトで注目を浴びています。

Motorola Moto Z Play

Motorola Moto Z Play

DSDSで拡がる新たなスマホの可能性とは?

2枚のSIMカードを挿して、同時に待ち受けができるのがDSDS対応スマホ。その意味はわかったけれど、実際に活用する上でどういったメリットがあるのでしょうか

最後に現実的な活用例をいくつか紹介しておきます。

音声通話用とデータ通信用で2台持ちしていた携帯を1台にまとめる

通話用とデータ通信用の2台持ちを1台のスマホに

通話用とデータ通信用の2台持ちを1台のスマホに

まずDSDS対応スマホのメリットとして考えられるのが、用途別に管理していた2台の携帯電話を1台にまとめられる可能性がある、ということ。

例えば最近では、音声通話に魅力のあるキャリア提供の通話し放題プラン、データ通信が安く済むMVNO提供の格安SIMといったものが存在しています。この2つの魅力をどっちも取れれば一番よいのですが、1枚のSIMカードにまとめようとすると必ずどちらかが割高になってしまうのが現在の状況。

そこで通話し放題のSIMカードとデータ通信量の安いSIMカード、2枚を用意して、DSDS対応スマホに挿してしまえば、実質的に両者の良いとこ取りをしたスマホが出来上がります。

SIMカードや契約するプランによって、簡単に組み合わせることができない(正常に機能しない)ケースはあるものの、従来とは少し異なる使い方が創造できるという点で、魅力が感じられるはずです。

ビジネス用とプライベート用の携帯を1台にまとめる

仕事用とプライベート用の2台持ちを1台のスマホへ

仕事用とプライベート用の2台持ちを1台のスマホへ

ビジネス用とプライベート用にわけて、2台の携帯電話を持ち歩き、使い分けしているという場合においても、DSDS対応スマホの恩恵を受けられる可能性はありますね。

1台のスマホで用途の異なる2つの回線が使えるとなれば、荷物が減る、バッテリー管理が1台分のみでよいといった魅力が出てきます。

もちろんビジネス用の回線は、貸与元(会社など)にこういった使い方をしてよいか事前の確認をするべきですが、こういった使い方も考えることができます。

特徴の異なるSIMを場面に応じて使い分ける

場面に合わせてSIMを使い分ける

場面に合わせてSIMを使い分ける

非常に多くのMVNOが登場する中、データ通信のプラン内容も「月◯GBまで高速データ通信可能」といった定額タイプ、あるいは「データ通信使い放題」といった無制限タイプなど、様々なバリエーションが登場しています。

これらを場面や用途に応じて、簡単に使い分けることができるのもDSDS対応スマホならではのメリットといえるでしょう。

できる限り通信速度を確保したい時は定額タイプのプランで契約したSIMカードで通信を。音楽のストリーミング再生など、データ使用量を気にせず使いたい時は速度が抑え気味だけど無制限となっているSIMカードで通信を。

2枚のSIMカードを契約することで毎月の携帯料金はやや高くなるかもしれません。ただそれでも、ある程度費用は抑えつつ、よりストレス無くデータ通信が利用できるという点は魅力的に感じる人も多いことでしょう。

つまりDSDS対応スマホは従来よりもより幅広い使い方の可能性を秘めた設計、といえます。

DSDSの設定方法

SIMカードの設定画面

SIMカードの設定画面

DSDS対応スマホと使用する上でふと「設定は普通のSIMフリースマホより難しいのかな?複雑?」と心配になるかもしれませんね。ですが、この設定もやや違いはあるものの、そこまでややこしさが増すものではありません。

こちらはモバレコでも幾つかの機種での設定方法を紹介していますので、興味があれば事前にチェックし、参考にしてみてください。

まとめ:可能性が拡がるDSDS対応スマホ。用途に合えばチェックする価値アリ

従来も存在していた複数のSIMカードを同時に挿すことができるスマートフォン。ただそれらと最近話題となりつつあるDSDS対応スマホの違いは理解していただけたかと思います。

最後にDSDS対応スマホの注意点として、特徴を紹介した際にも触れたとおり、あくまで同時に待ち受けができる(同時に有効化されているわけではない)という点はポイントとして抑えておきたいところ。片方のSIMカードで通信中は、もう一方のSIMカードを同時に使用することはできません

この点だけ理解しておけば、使い方の幅は大きく拡がる可能性を秘めているDSDS対応スマホ。今後もさらなる機種の登場、またその先にはDSDA対応スマホの登場も期待しつつ、より便利なスマホライフ実現に向けて活用を考えてみたい機能といえます。

一緒に格安SIMをお探しなら

もしDSDS対応スマホとセットで格安SIMも入手したい!と考えているのであれば、モバレコが運営するスマホ・格安SIM通販サイト「モバレコ バリューストア」での購入を検討してみるのがよいかもしれません。初期費用を安くすることができるので、ぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。