これぞ最強のSIMフリールーター!「Aterm MR05LN」レビュー
タブレットやノートPCを活用するユーザーに人気のモバイルWi-Fiルーター。テザリングよりも電池持ちが良く、便利な機能も多いとあって、いつもカバンに忍ばせているという人も多いのではないでしょうか。
そんなモバイルWi-Fiルーターの中でも高機能、高性能のモデルが2016年9月1日に発売されました。今回、その大人気SIMフリールーター「Aterm MR05LN」(NECプラットフォームズ製)をじっくりがっつりご紹介していきます。
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目次:
「Aterm MR05LN」のスペックと外観をチェック
Aterm MR05LN(以下MR05LN)は2016年9月に発売になったばかりの最新モデル。
実売価格は2万円~3万円程度で、SIMフリーモバイルWi-Fiルーターとしては少しお値段が高めに設定されていますが、2枚のSIMを取り付け用途に応じて切り替える事ができたり、下り最大通信速度は375Mbpsまで対応と、超高性能なモバイルWi-Fiルーターです。
その他、気になるスペックは以下の表の通り。
サイズ | 幅 約63 × 高さ 115 × 厚さ 11mm |
---|---|
重さ | 約115g |
バッテリー容量 | 2,500mAh (着脱可) |
連続通信時間(LTE/3G) | Wi-Fiテザリング: 約14時間 Bluetoothテザリング: 約30時間 |
連続待ち受け時間 | 休止状態: 1,250時間 休止状態(リモート起動使用時): 500時間 ウェイティング時: 40時間 |
SIMカードサイズ | Nano SIM×2 (デュアルSIMスロット対応) |
対応ネットワーク・周波数帯 | FDD-LTE: Band 1/3/8/11/18/21 W-CDMA: Band 1/6/8/19/5 |
最大通信速度(下り/上り) | LTE-Advanced: 375Mbps / 50Mbps LTE: 150Mbps / 50Mbps W-CDMA: 14Mbps / 5.7Mbps |
ディスプレイ | 2.4インチ(320×240px) 静電感応式タッチパネル |
その他 | Wi-Fi:IEEE 802.11 ac/a/b/g/n (2.4GHz・5GHz対応) クレードル対応・有線LAN対応 |
注目したいのは「連続通信時間」と「連続待ち受け時間」。1日外で使っても電池切れの心配のない通信時間であり、休止状態でカバンに忍ばせておいても滅多なことじゃバッテリーが切れないくらいの待ち受け時間を誇っています。
モバイル機器の宿命たる電池持ちについてもスペックが充実しているのはMR05LNの強みでしょう。
続いては外観を見ていきます。


本体はスクエア形状で、プラスチック製。パッと見の外観は先代MR04LNからそのままのようで、若干縦方向の長さが大きく、そしてフロント・リア共にラメが入った塗装に変更されています。MR04LNと機能面の比較は追って説明していきます。

オプション品として提供されているのがこの「クレードル」。こちらに取り付けることで有線LAN(LANケーブル)でPCやAV機器、ゲーム機などと接続することが可能です。
モバイルWi-Fiルーターとしての利用以外にも、モバイル回線を使って様々な機器を接続したり、自宅の固定回線をWi-Fiで飛ばすといったコトも可能になるため、かなり万能なルーターとなっています。
前機種「Aterm MR04LN」との変更点は?
MR05LNから遡ること約一年前に発売になったのが「Aterm MR04LN」。ロングセラーモデルとなっており、今でもSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターとして、MR05LNと人気を二分するモデルとなっています。
パッと見もそっくりの2機種ですが、何が変わったのかをチェックしていきましょう。
下り最大通信速度が375Mbpsに高速化

MR04LNの下り最大通信速度は300Mbps。これも電波を2本束ねて通信をするキャリアアグリゲーションを利用した方法で、当時のモバイルWi-Fiルーターとしては最速の部類でした。
が、MR05LNではさらに高速化。最大3本の電波を束ねて速度は最大375Mbpsになりました。重たいデータのやりとりが発生する場面や、固定回線が引けない環境でネットに繋ぎたいときなど、より高速に通信ができることで快適さはぐんとアップしたと言えるでしょう。
SIMカードのサイズがmicroSIMからnanoSIMへ

MR04LNではSIMカードサイズがmicroSIMでしたが、MR05LNでは最近のSIMフリースマートフォンでの採用されているnanoSIMカードに変更されました。
SIMカードは「大は小を兼ねる」ではなく「小は大を兼ねる」ため、nanoSIMカードに変わったことでスマホとSIMカードの入れ替えがスムーズに行えます。
今スマホで使っているSIMカードをMR05LNに取り付ける、なんてこともこれなら容易なのは嬉しい進化です。
2枚のSIMカードの切り替えが高速に
MR04LNから引き継がれた機能が「デュアルSIMスロット」と「SIMカードの切り替え機能」。
ここがMR05LNではさらにパワーアップし、2枚のSIMの切り替えにかかる時間が大幅に短縮化されました。


MR04LNでは切り替えの選択後、一度再起動を行うため切り替え完了までにかなり待ちました。一方で、MR05LNのSIM切り替え時間はあっという間!メニューから切り替えを選んで一呼吸待てばもう切り替わるんです。
デュアルSIMスロットをより活かせる仕様に進化してるというだけでも、MR04LNから買い換えたい人もいるのではないでしょうか。
SIMの自動切り替え機能の追加

時間帯や場所、使い方やそれぞれのSIMの通信速度に応じ2枚のSIMを切り替えられるのはMR04LNから引き継がれた機能ですが、MR05LNでは「SIMカードの自動切り替え」ができるようになりました。
例えば
- 回線が遅くなるお昼は高速なSIM、それ以外はデータ通信量の制限無しのSIMを使う
- 特定の曜日は別の場所で仕事をするので、より電波の入りのいいSIMカードを使う
といった自分にあった2枚のSIMの使い方を、ルーターが自動で行ってくれるよう設定できるんです。
クレードルは新型に変更

MR05LNのクレードルは新型に変更されています。そのため、今までクレードルを利用していた人は買い換えが必須です。
その逆にMR05LNのクレードルにMR04LNやそれ以前のモデルを取り付けるといったこともできませんので、こちらも注意が必要です。
MR05LNの通信はMR04LNより高速?速度測定でチェック
最大通信速度が375Mbpsとより高速になったMR05LN。本当に速くなったのかを検証すべく、MR04LNと比較してみました。
※測定条件
・測定端末: ASUS ZenFone 3 (ZE520KL)
・測定通信事業者・プラン: mineo Dプラン
・測定アプリ…:Speedtest.net (Tsukubaサーバーに固定)
・測定場所:東京都内 (NTTドコモ エリアマップで最速とされるエリア、参考: NTTドコモ -エリアマップ-)
・測定時間帯… 平日午後3時頃
上記条件にて3回測定、それぞれの結果と平均値にて検証してみました。結果は以下のとおりです。
MR05LN | MR04LN | |||
---|---|---|---|---|
下り | 上り | 下り | 上り | |
1回目 | 36.22Mbps | 11.14Mbps | 33.01Mbps | 5.51Mbps |
2回目 | 34.02Mbps | 14.45Mbps | 26.28Mbps | 5.30Mbps |
3回目 | 42.79Mbps | 14.56Mbps | 51.47Mbps | 6.25Mbps |
平均 | 37.67Mbps | 13.38Mbps | 36.92Mbps | 5.86Mbps |
結果は下り速度こそ大きな差が出ませんでしたが、上り速度は常に二倍近い速度が出ていました。
今回使用したmineo Dプランですが、NTTドコモ系のMVNO(格安SIM)となっており、NTTドコモ自体の3CAエリアが狭いこともあって、下りの実測値に大きな差が出なかったと予想しています。
ですが、今後3CAエリアが広がってきたら…?と考えると、やはりMR05LNの最大通信速度の速さは強みになると考えられます。
「Aterm MR05LN」の使い方・設定方法
MR05LNの売りの一つが「プリセットされた多数のAPN」と「タッチパネル操作」。今までのモバイルWi-Fiルーターの多くは初期設定にPCやスマホからブラウザによる操作・設定が必要で、購入して即座に使い始めることが難しくなっていました。その点、MR05LNの場合はルーター操作で設定ができ、あらかじめ多数のAPNがプリセットされています。
MR05LNにSIMカードをセットした後、電源を立ち上げると親切な設定ウィザードが立ち上がります。

ここで画面を進めていくと、プリセットされた多くのMVNO(格安SIM)のAPN設定情報が表示されます。ここから選択するか、ない場合はタッチパネル操作でAPNの手動入力も可能です。




前述したように、一般的なモバイルWi-Fiルーターはこれらの設定をPCやスマホのブラウザから行う必要があります。また、先代であるMR04LNには一切プリセット情報がないため、小さな画面でAPN情報を入力しなければならず、通信可能になるまでの設定がかなり大変でした。
「Aterm MR05LN」で利用できるおすすめの格安SIM
様々なMVNO(格安SIM)の情報が登録されているため、できれば格安SIMの契約と同時に、しかも面倒な設定いらずですぐ使えるのが理想ですよね。
また、対応している通信方式とBandで利用可否もあることから、ここではAterm MR05LNで使えるおすすめの格安SIMをご紹介していきます。
BIGLOBE SIM ★APNプリセット済み
老舗プロバイダのBIGLOBEが提供する格安SIMサービス「BIGLOBE SIM」。最大の特徴はカウントフリーオプションで、YouTubeを始めとし、特定のアプリがカウントフリー(データ量消費ナシ)になるスグレモノ。Aterm MR05LNに挿して利用すればタブレットやPCなど大画面でもYouTubeが見放題になります。(利用料は+980円/月)
最近になって大容量プランも登場していますが、おすすめは月12GBのデータが使える12ギガプラン。他社と比べて比較的安い料金で利用できます。
▼BIGLOBE SIMのおすすめプランはこちら
データ通信専用プラン
- 12ギガプラン(12GB) 2,700円/月
IIJmio 高速モバイル/Dサービス ★APNプリセット済み
玄人から熱い信頼を寄せられているIIJmioの高速モバイル/Dサービス。こちらも、Aterm MR05LNにプリセットされているので申し込んですぐに使えます。
どちらかというと安さよりも品質を求める方におすすめ。プランも6GBプランや10GBなど中~大容量プランもあるので、IIJmioとMR05LNの組み合わせはばっちりです。
▼IIJmio タイプDのおすすめプランはこちら
データ通信専用プラン
- ライトスタートプラン(6GB) 1,520円/月
- ファミリーシェアプラン(10GB) 2,560円/月
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UQ mobile
APNがプリセットされているわけではないものの、通信速度の面でおすすめなのがこの「UQ mobile」です。モバレコが毎週行っている格安SIM 速度ランキングでは毎週トップを走り続け、10週以上連続1位を獲得しています。
データ通信量は3GB/月と他社に比べて控えめですが、その程度に収まる使い方であれば快適な速度で使えるのでおすすめです。データ量を気にせず使いたい方には、下り500kbpsに制限された無制限プランがおすすめ。SNSやLINE・メール中心の使い方なら十分使えます。
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評価まとめ:初心者から上級者まで、様々な用途にピッタリハマる最強ルーター
MR05LNは多くの面倒な設定を本体のタッチパネルだけで完結できる、初心者向けによくできた一台です。初めてモバイルWi-Fiルーターを購入する人ならばより使い勝手を感じられるでしょう。
それだけでなく、下り最大通信速度の速さ、デュアルSIMスロットを活かしたSIMの自動切り替えといった、上級者にとっても満足度が高まる最強のルーターとも言えるでしょう。
ノートPCはもちろん、魅力的ながらもWi-Fiモデルしか設定のないタブレットもまだまだ多く、外出先でのネット環境を用意するにはモバイルWi-Fiルーターを活用したくなる場面は多数存在します。
速度や使用するデータ量、様々な格安SIMを選択しながら、そのどれとも組み合わせて使えるSIMフリーのメリットを活かし、最強の外出先ネット環境を整えられるMR05LNはまさに買いのモデルです。