格安SIM 快適さランキングの精度を高める工夫とスピードテストアプリとの違いについて

書いた人: モバレコ編集部

カテゴリ: 格安SIM

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格安SIM 快適さランキングの精度を高める工夫とスピードテストアプリとの違いについて

格安SIM 快適さランキング』では、スピードテストアプリでは測れない「快適さ」という観点で格安SIMの通信を計測してランキングを行っています。
こちらの記事では快適さランキングを作るために行っている取り組みと、スピードテストアプリとの違いについて解説します。

まずはスピードテストアプリの仕組みをおさらいしましょう

スピードテストアプリの仕組みについては、過去に公開したインタビュー記事の内容をまとめると

  • テスト結果に影響を与える大きな要素は「スピードテストサーバーの混雑」「基地局の混雑」「ユーザー付近の電波状況」
  • 計測のための条件統一が困難で、計るたびに異なった基地局につながっている可能性もある
  • こういった影響は場所によっても時間帯によっても大きく変化する

という内容となり、結論としてはさまざまなメディアで目にすることも多いスピードテストアプリによる計測結果ですが、いろいろな要因が関係することから通信速度を正確に計測することは簡単ではないため、計測結果は参考値と考えたほうがいいということです。

スピードテストアプリはあくまで参考値でしかないスピードテストアプリはあくまで参考値でしかない
通信速度を計測するのに便利なスピードテストアプリですが、計測結果は参考値と考えたほうが良い

逆に考えると、これらのような影響を受ける要因を極力取り除くことができれば、信頼性の高い計測結果を出すことができると考えてます。

それを踏まえたうえで、モバレコの快適さ計測の仕組みについて解説していきます。

快適さランキングの信憑性を高める工夫について

モバレコは快適さランキングが格安SIMの優劣を表したものとして信頼できるものにするために4つの工夫を行っています。

1. 24時間自動で計測する専用システムを開発して計測タイミングによるブレを小さくする工夫

単発のスピードテストでは、通信回線が混雑していたりユーザーの端末・電波状況などによってテストの結果が毎回ブレてくる可能性があります。計測の回数を多くして、その平均値を取ることでブレの影響を抑えることができますが、つきっきり且つ手動による計測を長時間実施するのは現実的ではありません。

それを解決するために、モバレコは24時間365日自動で計測を行うシステムを開発して、実際にMVNO10社分の格安SIMを用意して計測し続けています。各SIMで1週間に160回以上計測を実施しており、計測タイミングによるブレを最小限に抑えるようにしています。

計測のサイクルについては、1日の時間を24つに区切り、各区切りの中で最低1回は計測を実施するようにしています。1つの時間の区切りの中でも、0から59に分刻みで区切りを設け、テスト実施のタイミングが同じ時間(分の区切り)に集中しないように分散する仕組みを取り入れています。

また、あるMVNOのテストを実施している最中は、その他のMVNOのテストが実施されないようにすることで、テストが他のテスト結果に影響を与えにくくしています。
計測のための通信と、テスト結果を保存するなどシステムの運用のために行う通信も同時に発生しないよう工夫しています。

ある格安SIMの1日を通した計測の結果

こちらのグラフは、ある格安SIMの1日を通した計測の結果です。

一般的に利用者の多いと言われているお昼(12時以降)と夜(18時以降)にグラフがへこんでいることがわかると思います。
テスト結果のブレをなくそうとした結果として得られたものにはなりますが、24時間を通して計測したことで、単発のスピードテストではわかりにくい「時間帯によるMVNOの優劣」がわかるようにもなり、評価を行うことも可能となりました。

2. 端末に結果の差を少なくするためにMNOごとに同じ端末を使用

最新のハイスペックな端末と一昔前の端末とでは、端末の処理性能が違うため計測結果に少なからず影響を与えてしまいます。
そのため、計測する端末をMNOごとに同一のものを用意し端末によるブレを最小限に抑えています。現在はMNOごとに同じレベルのスペックで端末を分けていますが、より計測品質を高めるために将来的には全て同じ端末で行う予定です。

同じモデルの端末を使って計測
同じモデルの端末を用意して計測しています

3. 計測対象(サイトおよびコンテンツ)によるブレを小さくする工夫

テストを行うためにアクセスするコンテンツは、モバレコが専用に用意したものと実際に公開されていて多くの人が利用しているサイトの両方で計測しています。このとき、後者の対象となるサイトは一定のルールに基づき定期的に選出しています。

実サイトへのアクセスは対象サイトへの影響を鑑みて、インターネット利用者が一般的に利用する通信を模倣した内容のテストをおこなっています。具体的には、テキスト、画像、動画など、スマホ利用で発生する通信フォーマットを対象にしたものとなっています。

4. 計測場所を固定にして基地局との距離によるブレを抑える工夫

計測する場所を毎回変えてしまうと、基地局との距離や人の混雑具合によって計測結果にブレが発生してしまいます。
それを避けるために計測は東京都品川区の固定された場所で動作させるようにしており、地理的な計測でのテスト結果のブレを最小限にするようにしています。

ただし、これについては改善の余地があるとも認識しており、北海道や沖縄など東京以外の場所では、東京の計測結果と異なる結果になると予想しています。将来的には多地点での計測も視野に入れており、より高い品質の計測結果を公表できるようにして行く予定です。

「快適さ」を算出するために計測する通信の項目とスコアの算出について

多くのスピードテストはHTTP転送という通信にかかる帯域の幅と応答時間を評価の軸としていますが、私たちはHTTP転送以外にも動画閲覧なども含めたスマホ利用において発生する通信を多角的に評価しています。
具体的には、下記のような通信項目に対して計測と評価を行っています。

  • DNS応答速度
  • HTTP応答速度
  • HTTPダウンロード実効速度(Web閲覧)
  • HTTPアップロード実効速度(Web閲覧)
  • HTTPダウンロード実効速度(メディアファイル転送)
  • HTTPアップロード実効速度(メディアファイル転送)
  • 動画再生
  • 上記7項目の安定性

「HTTPダウンロード/アップロード転送速度」「HTTPダウンロード/アップロード帯域幅」というのが、いわゆるスピードテストで評価される「通信速度」となります。そこからさらに進んで、「繋がりやすいか」「安定して速度がでるか」など、利用体験に影響の多い部分で「快適」と評価できるものを研究して測ることをモバレコは目指しています。

モバレコでは、スマホと格安SIMがお得になる・役に立つ記事を平日12:00に配信中です。

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ごきげんよう!モバレコ編集部です。みなさん鍋の準備はいいですか? ついにiPhone Xが発売されましたね。Androidの方も冬春モデルとしての発表数がまだ少ないので、この後追加で色々と発表されるのではと予想しております! モバレコ編集部にも新人が追加されるんですよ。スマホも編集部員も新しいメンバー追加ってワクワクしますね! そんなこんなで11月もよろしくモバァ!