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Galaxy Gear S3 frontierレビュー! 回転式ベゼルとスピーカーを搭載、独自OSで進化し続けるスマートウォッチ
先日、ドイツのIFA2016会場にて、サムスンより新型スマートウォッチGear S3 classic | frontierが発表されました。Gear S2は、こちらの記事(圧倒的な操作性!SAMSUNG渾身のスマートウォッチGear S2 & Gear S2 classicレビュー – モバレコ)でレビュー済みですが、その後継機となります。
スマートウォッチと言えば、一般的にはGoogleのAndroid Wearか、AppleのApple Watchを思い浮かべますが、SAMSUNGのGear S3はS2に引き続き、SAMSUNGが開発した独自OSのTizenを搭載。また、インターフェースに回転式ベゼルを採用するなど、前作S2に引き続き攻めたモデルです。
今回、Galaxy Gear S3 frontierの実機を検証して、その魅力に迫っていきます。
目次:
Galaxy Gear S3 frontierの製品仕様と特徴の紹介
最初に、Gear S3 froniterの製品仕様を紹介していきましょう。SAMSUNGの公式ページより、製品スペックを引用します。
製品スペック
Highlights | Samsung Gear S3 – The Official Samsung Galaxy Site
製品名 | frontier | classic |
---|---|---|
大きさ(幅✕奥行き✕厚み) | 46✕49✕12.9mm | |
重量(バンドを除外) | 63g | 53g |
液晶面サイズ | 33mm、360✕360ピクセル、フルカラーAMOLED Corning Gorilla Glass SR+ | |
OS | Tizen Based Wearble OS 2.3.2 | |
Chipset | Exynos 7270、Dual 1.0GHz | |
ネットワーク | LTE with Embedded SIM | |
Connectivity | BT4.2、Wi-Fi b/g/n、NFC、MST、GPS/Glonass | |
RAM | 768MB | |
ストレージ | 4GB | |
バッテリー | 380mAh(3〜4日間) | |
充電方式 | ワイヤレス方式 | |
センサー | 加速度系、ジャイロセンサー、心拍計、環境光センサー | |
防水 | IP68 + MIL-STD-810G | |
その他 | マイク、スピーカー |
最大の特徴は、Gear S3単体でのLTE通信に対応したところ。通常のスマートウォッチは、ネットワークへの接続のため、Bluetooth接続したスマホが必須の場合がほとんどですが、Gear S3は、スマホを使わず単体でネットワーク接続できるとのこと。SIMカードは内蔵方式になっています(※日本での発売が正式に発表されましたが、日本発売モデルには、LTE内蔵モデルは含まれないとのことです)。
搭載OSは、SAMSUNG開発のTizenがベース。つまり、Android Wearではありません。そのためか、iOS搭載のスマホ、いわゆるiPhoneとも連携はできず、母艦として使うことのできるスマホはAndroidだけとなります。
デザインは、全体的にGear S2よりもさらに高級感が増したように感じます。frontierのほうが、classicより、スポーティーな印象。また、他のスマートウォッチには無い最大の特徴であった周囲の回転式ベゼルもS2から健在。
通常の時計と同じように、標準的な22mm幅のバンドに対応。スマートウォッチは、往々にして、バンドが独自規格になっているものも多いんですが、時計のような自分の好みを最大限活かしたい製品にとって、バンドを購入して付け替えることが出来るのは嬉しいですね。
また、スピーカーを内蔵しているため、単独での通話も可能。メッセージのチェックやアラームをセットすることもできます。
Galaxy Gear S3 frontierの外観をチェック
Gear S3 frontierの外観を紹介していきます。

ディスプレイは完全な円形表示。円形スマートウォッチには、moto360など、環境光センサーを搭載するために、画面下部が一部切り抜かれているものも多いですが、これは完全な円形表示を実現しています。

デザイン上、まず目を引くのが、この円盤周辺に張り巡らされた回転式のベゼル。ソフトウェアとハードウェアが完全に融合した独自の作り込みが感じられます。ギザギザの凹凸がついているため、指の腹を引っ掛けやすいですね。

右側面も特徴的。ボタンが2つ有り、右側(盤面からみて右上)が、戻るボタン。左側(盤面からみて右下)がホームボタンに該当します。Android Wearとはまた異なる点です。

左側面には、何もありません。

背面には心拍計センサーも搭載。腕時計装着しながら、定期的に心拍数も計測してくれるというもの。ちょっと試してみた感じ、精度もなかなかですね。
初期でついてくるバンドはラバー製。かなりしっかりとした剛性のある質感です。

バンドのつなぎ目部分には、22mm幅対応の文字が。各社メーカー都合で、独自規格のバンドが多い中、標準仕様のバンドはドレスアップの幅が一気に広がるため、地味ですが非常に重要なポイントだと思います。

腕に装着したときの厚み。高級機械式腕時計のような、しっかりとした厚みを感じます。自分は手首細い小柄なタイプですが、結構な存在感を感じます。安っぽさは皆無ですね。

いやぁ、こりゃ良い。ごつい時計が好きな男性には良いんじゃないでしょうか。自分はもともと、機械式腕時計を愛用していたことも有り、非常に好みです。逆に女性が使うには、圧迫感が大きいと感じる人も多いかもしれません。

円形スマートウォッチの雄と勝手に崇める、moto360と比較してみると、大きさの違いを感じます。

厚さを比較してみても、やっぱり違いますね。右がmoto360で、左がGear S3 frontier。

充電は専用のクレードルを利用する形式。スマートウォッチのクレードルにはよくあるタイプですね。マグネットで、スイっとくっつく感じが良好です。

充電しているときは残容量が表示されます。ウォッチフェイスとの半透明仕様が、なかなかオシャレ。

回転式ベゼルによる操作性も健在
最初に、一番の注目点、回転式ベゼルの操作性を動画でご紹介。操作性と世界観を把握するのに、非常に有用だと思うので、1分40秒程の動画ですが、ぜひご覧くださいませ。戻るボタンとホームボタンの使い分けにも注目です。

どうでしょう。正直、まだ自分がUIに慣れていなくてグダっている部分もありますが、Android Wearには無い、非常にシームレスな操作性が目を引くと思います。
例えば、上下が長いニュースフィードなどを順番に見ていくとき、小さい画面上でのスワイプより、この回転式ベゼルを利用したスクロールのほうが、非常に滑らかで使いやすいです。このベゼルを回転するという行為そのものに慣れるまで、ちょっとかかるけれど、そこを乗り越えると、まさに異次元の操作性と言ってしまって良いでしょう。
アプリを選択時の、回転式のルーレットのようなUIがよくできてます。画面上でアイコンの一覧を一括で視認できるので、どこに何があるのかを一目で把握可能。アプリは後から追加も充分に出来ますが、種類が増えても破綻しないUIになっていると思います。
スピーカーを搭載したGalaxy Gear S3での通話に挑戦
もう一つ面白かったのが、スピーカー搭載ということ。母艦のスマホとBluetooth接続さえしていれば、電話の発信と受信が、Gear S3で可能です。
下の画像は着信の様子。スマホに着信があると、スマホでの受信とともに、Gear S3 frontierの方にも着信状態が表示されます。

通常のスマートウォッチなら、着信は通知だけ。しかし、Gear S3 frontierは、そのまま通話が出来てしまいます。ちょっと試してみたところ、これが思いのほか非常にクリア。相手の声もよく聞くことができるし、逆にこちらの声も相手側には充分に聞こえるとのことでした。

実際にスマホを取り出さずに、このGear S3 frontierで通話するシチュエーションがどの程度あるか、なかなか微妙なところですが、屋外でのちょっとした会話であれば、周囲が少しぐらい騒がしい状況でも、充分に対応可能な品質に感じました。
今回Gear S3を見て、一番攻めてんな!と感じた点です。
Galaxy Gear S3のソフトウェア 充実したインターフェースの数々
メッセンジャー系アプリの対話に対応
自分が普段使っているメッセンジャー系アプリで、一番利用頻度が高いのは、Googleハングアウト。Gear S3 frontierでは、通知はもちろん、定型文の返信、スタンプでの返信、文字入力での返信など、全てに対応可能。


ケータイ入力方式のキーボードがサポートされています。盤面がある程度広いため、慣れれば30文字程度の返信なら、すぐに出来てしまいます。スマホを出すのが億劫なとき、地味に便利。


LINEも便利に使えます。通知の表示はもちろん、定型文による返信やLINEスタンプの返信も出来てしまいます。


音楽プレーヤーの制御が簡単
これは、他のスマートウォッチなどにも搭載されている機能ですが、やっぱり便利ですね。自分は普段、通勤時にBluetoothヘッドフォンでGoogle Play Musicで音楽を聞くことが習慣。
Bluetoothヘッドフォンなど使っていると、曲選択などで、スマホをいじるのが億劫だったりするけれど、Gear S3 frontierなら、曲の再生停止、早送り巻き戻し、曲名表示、さらにジャケット表示もしてくれるので、音楽鑑賞がはかどります。

こういう使い方って、いわゆるひとつのウェアラブルって感じがしますね。
アプリも多数
Gear S3で利用できるアプリは、Android Wearではなく、SAMSUNGが運営しているアプリストアになります。専用だと、アプリの種類的に不安があるかもしれませんが、基本的なアプリからゲームまで、かなり幅広くラインナップされているので、充分に自分のニーズに合ったアプリを探すことが可能です。
他にも大量のアプリがプリインストールされています。その様子は、是非、上で掲載した動画をごらんくださいませ。






もちろん、ウォッチフェイスの変更にも対応。自分好みのウォッチフェイスが楽しめます。

独自で完成された操作性とUIが融合した、円形スマートウォッチの一つの完成形
前作のGear S2から、バッテリー持ちが大幅に改善され、4日間の連続使用にも対応しており、デザインもUIも洗練され、円形スマートウォッチとしての一つの完成形を提示する製品だと思います。
それだけ、利用していても、変なイライラや動作面でのひっかかりを感じることが皆無でした。戻るボタンがあるUIも、Androidに慣れた人には、Android Wearより使いやすいと言い切れます。
やはりソフトウェアとハードウェアが密接に連動している回転式ベゼルが、キモですね。これを気に入るかどうかが、一つの境目。従来のAndroid Wearに慣れている人も、スマートウォッチを今まで一度も触ったことがない人にも、是非、この操作感覚は、直接店頭で味わってもらいたいです。
Android Wearとは違い、独自路線を突き進むGear Sシリーズ。現在準備中と噂もありますが、是非iOSにも対応してもらい、色んな人に、この新しい操作性を体感してもらいたいなと思います。
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