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AQUOSケータイ「SH-N01」レビュー!ガラケー機種選びの幅を広げるSIMフリーモデルの使い勝手とは
スマートフォンが幅広く普及する一方、今でもなお一部のユーザーを中心に根強い人気をほこるガラケー(フィーチャーフォン)。
ただしこれまではガラケーといえばキャリアが取り扱うモデルがほとんどで、かつ毎年リリースされる機種数も減りつつある。ガラケーユーザーにとっては機種選びに不自由さを感じる状況でした。
そんな中、SHARPでは2016年12月11日にSIMフリーのガラケー「AQUOSケータイ SH-N01」を発売。従来とは少し異なる、新たな選択肢が登場しています。
今回はこのAQUOSケータイ SH-N01について、ガラケーとしての使い勝手やSIMフリーモデルならではの特徴・注意点などをメインにレビューしていきます。
目次:
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シンプル&クラシックな外観デザインをチェック
AQUOSケータイ SH-N01は2つ折りの見慣れたデザインを採用したガラケーで、3色(White/Red/Black)のカラーラインナップで展開されています。
今回はWhiteのモデルを用いて、外観デザインから写真でチェックしていきましょう。






発売直後の現在は33,200円(税込)前後と比較的手頃な価格で販売されているSH-N01。デザインはシンプルで、まさにクラシックスタイルなガラケーといったところ。
フタ側に時刻や通知確認用のサブディスプレイが無い点は、少し使い勝手として気になる部分かもしれませんね。
なお扱いやすさを意識した設計として、本体左側には片手で本体をひらくことができるクイックオープンボタンが設けられています。



また本体を開いた状態でのデザインもガラケーとしてまったく違和感はナシ。



防水・防塵設計となっているSH-N01ですが、リアカバーは取り外すことが可能。バッテリーの着脱ができるほか、SIMカードやSDカードもここから差すことになります。




充電は本体に設けられているMicroUSB端子を用いて行えるほか、付属の充電ドッグを使うこともできます。


今はまだ存在が珍しいSIMフリーモデルのガラケーですが、SH-N01についてはキャリアモデルと大きな違いは感じないデザインとなっています。
少なくとも見た目という点で、従来のキャリアガラケーユーザーが違和感を覚える、ということはほとんどないでしょう。
性能をスペック表で確認
SH-N01の主な仕様は次のとおりとなっています。
サイズ | 約 113 x 51 x 16.7 mm |
---|---|
質量 | 約 131 g |
CPU | Qualcomm Snapdragon 210 1.1GHz(クアッドコア) |
内蔵メモリ | ROM 8GB/ROM 1GB |
外部メモリ | microSDHC 最大32GB対応 |
バッテリー容量 | 1,800mAh |
ディスプレイ | 約3.4インチ QHD/TFT液晶 |
通信・通話機能 | VoLTE対応、テザリング対応、赤外線通信対応 Wi-Fi:IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz) Bluetooth:Version 4.1 |
カメラ | 有効画素数 約800万画素 |
防水/防塵/耐衝撃 | IPX5/8/IP5X/MIL規格準拠 |
※その他詳細なスペック情報はSHARP公式サイトの製品ページにてご確認いただけます。
スペック|AQUOS ケータイ SH-N01 |製品ラインアップ|AQUOS:シャープ
ガラケーとしての使い勝手は無難に確保
ガラケーの新機種登場を待ちわびているユーザー層のまず大きいところは、これまでもガラケーを使ってきた人でしょう。そうなるとまずはじめに気になる点はガラケーとしての使い勝手がどうなのかということ。
続いてはガラケーとしての使い勝手をチェックしていきましょう。
SH-N01はLinuxベースのOSを用いて設計。とはいえ、メイン画面やメニュー画面のデザインは、従来のガラケーと比べても違和感のないものになっています。




アプリ・機能の使用履歴を表示し、直近で使ったものを簡単に呼び出せる機能なども搭載されています。

またSH-N01では4G(LTE)通信にも対応。4Gでの音声通話が楽しめるVoLTE(ボルテ)もサポートします。

通話相手も同じキャリアかつVoLTE対応機種を使っている場合は高音質通話が利用可能。またテザリングにも対応するため、例えばテザリングでPCをインターネットに接続している際に通話を受けても、PC側の操作も快適にこなすことができます。
そしてガラケーには当たり前に付いていてほしい防水・防塵設計も。

加えて米国防総省の軍用品調達規格、いわゆるミルスペック(MIL規格)に準拠した耐衝撃性も備えています。防水・防塵・耐衝撃による雑にも扱える頑丈な製品といえますよ。
また、ガラケーユーザーの大部分が最も求める要素であるバッテリーの保ちも問題なし。
一度フル充電した後、1日あたりメールチェックを10分ほど、1~2分の音声通話を数回、およびテザリング30分使用といった使い方をしたところ、4日使用時点でのバッテリー残量は約53%ほどとなりました。

もちろん使い方にもよりますが、主に待ち受けが多い人には充電の手間も大きく省くことができる安心のできといえるでしょう。
そのほかにも最近のSHARP製ガラケー・ガラホによく搭載されているタッチクルーザーEXを搭載。キー部分にタッチセンサーを内蔵しており、インターネット閲覧時など、ブラウザ上での操作(クリック/拡大・縮小)をスマホ操作のように直感的に行えます。



また、キー下部に搭載されているクイック起動キーも。

3つのボタンそれぞれに短押し・長押しの2つ、計6つまでの機能を割り当てられます。よく使う機能がある場合は、ぜひとも設定して便利に使いたいところ。





そして最近では携帯電話の主な用途のひとつになっているカメラもテスト。SH-N01では有効画素数800万画素でHDR撮影(ハイダイナミックレンジ合成撮影)対応のカメラをひとつ、本体背面に搭載。
実際に撮影してみた写真例をいくつか載せておきます。それぞれ撮影モードはオート設定としており、加工はリサイズ(縮小)のみ。クリックすると大きいサイズに拡大できます。






実際に使ってみた印象は、有効画素数800万画素というレベルを考えればまずまずといったところ。HDR撮影は利用することでとても目に見える効果が得られる一方、やや明るくなりすぎる感じも受けました。
ただしガラケーであれば、カメラの画素数は高くても1,200~1,300万画素まで。機能としては十分な気がします。
SIMフリーモデルならではの特徴・注意点は?
現在ではまだ珍しい存在の“SIMフリー”なガラケー。最後に実際に使用する中で確認した、SIMフリーモデルならではの特徴・注意点を3つ紹介しておきます。
ひとつめはMMS(キャリアメール含む)には対応していないということ。SH-N01がサポートするのはSMS(電話番号を使って送受信するメッセージ)およびPCメールのみとなります。
PCメールについては今回Googleアカウントを登録し、Gmailを使用。



スマホユーザーからすれば、直感的な操作ができない分もどかしさはありましたが、メールの送受信など、基本的な機能は無難に使うことができました。
ふたつめにSIMフリーモデルということで、SIMカードを差した後、データ通信を利用する際の初期設定(APN情報の設定)は自身で行う必要があります。







従来のガラケーを使う上で、このAPN情報の設定はまず行うことがないであろう作業。実際に行なってみると難しい内容ではないものの、通信をするためにはひと手間が必要ということは押さえておきたいところです。
また最後に、SH-N01はおサイフケータイやワンセグ・フルセグ機能には非対応となっています。このあたりの機能が必須ということであれば、キャリアモデルのガラケーを選ぶしかありませんね。
評価まとめ
二つ折りのデザインに防水・防塵・耐衝撃の設計のガラケーらしいクラシックさ。そしてここに4G(LTE)での高速データ通信やVoLTE、テザリングに対応と最新モデルならではの機能を搭載。
キャリア製のガラケーに漏れなく搭載されているおサイフケータイやワンセグなど一部機能はないものの、ガラケーとしての基本は押さえた十分な製品に仕上がっていると感じました。
最近では音声通話が安く使えるプラン・オプションを用意するMVNOなども増えているので、ガラケースタイルを維持しつつ、でも毎月の料金をさらに抑えたい。そんな場合によい選択肢のひとつとなってくれることでしょう。
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