スマホの通信速度、「ベストエフォート」から「実測度」へ

書いた人: モバレコ編集部

カテゴリ: スマホ

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実速度

スマートフォン、特にMVNOは現在、ほぼ全てが横並びに「下り最大150Mbps/上り最大50Mbps」を「高速通信」として宣伝しており、消費者が業者を選ぶ基準が値段(と少々の付加価値)に偏っています。

最近は若干緩和されたかとも思っていますが、過去とあるMVNOに乗り換えた筆者の友人は、低速時(制限時や混雑時)の128Kbpsでは「遅いのではなく繋がらない」「5分待ってもウェブページすら開かない」と不満をこぼしていました。

また、ドコモとauが次世代規格「LTE-Advanced」を発表し、下り最大225Mbpsという時代に突入しています。果たしてMVNOはCA回線を掴めるようになるのか?といった疑問も湧いてきます。

こうした実態をより鮮明にし、消費者に正しい選択肢を提供するための一環として、総務省は早ければ今冬ごろから各事業者に対し「実測度」での速度を公表するよう求める方針を固めた、とニュースになっています。

とはいえこれには大きな問題もあります。

たとえばLTE等の通信回線は地域によって周波数・帯域幅が異なる点。「日本全国どこでも○Mbps」と表記することは難しく、平均値ではかえってわかりにくくなるおそれもあります。特にドコモ系MVNOの場合、僻地や障害物に強い800MHz帯の「FOMAプラスエリア」に対応したことが強みのキャリアも多く存在します。

この話題を報道した47ニュースによると、速度計測は全国10都市で実施されるとのことです。そこから自身の住所に最も近いエリア、または計測したものと同じ帯域を使用したプラン等を参考に選ぶことになるのでしょうか。

「通信速度」はキャリアが提供する電波だけでは決まりません。それを掴む端末(のCPU等に内蔵されたモデム)がどの周波数を掴めるか、どの速度まで対応しているかも影響されます。同じLTE回線を使うことが多い国内では、LTEカテゴリ4(下り最大150Mbps/上り最大50Mbps)に対応したモデムを搭載したモデルが現状ほとんどを占めるはずです。

また、「同じ回線を使う人の数(基地局等に対する同時接続数、要するに混雑率)」や「障害物の有無」「基地局までの距離」「転送量」など、決して一定になることがない様々な要因が「実際の速度」を上げ下げします。

それらをどこまで盛り込んで「実測」とするのかも気になるところです。

SDカードのスピードクラスと違い、「最低速度」を保証しない無線電波は「速度」を定義するのもかなり難しいのではないでしょうか。

参照元:

総務省「スマホ広告は実速度で」 冬モデルから適用 – 47NEWS(よんななニュース)

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スマホ、ケータイ、docomo、au、ソフトバンク、格安SIMに関する総合情報メディア「Mobareco-モバレコ」の記事コンテンツの制作を監修。スマホのレビュー、サービス解説、ライフハックからトラブルシューティングガイドなどの幅広いジャンルのコンテンツディレクションを手掛ける。『スマホをもっとわかりやすく。もっと便利に。』ユーザー目線に沿ったコンテンツを発信中。Twitter:@mobareco_jp