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ASUS ZenFone 4 (ZE554KL)のレビュー

カラー
発売日
2017年9月

ZenFoneシリーズの4世代目となる本機種は、前世代よりもワンランク上のミッドハイレンジに相当する「Snapdragon 660」を採用しスペックアップ。背面にはデュアルカメラも搭載しました。

  • 画面サイズ
    5.5インチ

    画面サイズ
    スマホの画面(ディスプレイ)のサイズです。 画面サイズが小さいと持ちやすく、 画面サイズが大きいと、大きな画面でお楽しみいただけます。
  • メインカメラ画素数
    1200+800万画素

    メインカメラ画素数
    端末背面にある、画面を見ながら撮影できるカメラです。
  • バッテリー容量
    3300mAh

    バッテリー容量
    数値が多ければ多いほどバッテリーの容量が大きくなり、長時間の利用が可能になります。
  • 端末サイズ
    155.4mm× 75.2mm× 7.5mm

    端末サイズ
    機種全体の大きさになります。
  • 防滴・防水・防塵
    非対応

    防滴・防水・防塵
    防水対応は、水の中に一定の深さと時間沈めても安心して利用できます。 防滴対応は、水がかかる程度なら利用ですが、基準は機種ごとにより異なります。
  • 電子決済
    非対応

    電子決済
    携帯電話に埋め込まれたICチップにより電子決済ができる機能です。
  • 端末のみの最安料金

    ZenFone 4 (ZE554KL) 64GB SIMフリー / 分割1回

    端末価格 50,220 (税込)

ASUS ZenFone 4レビュー!着実に向上したデザインと性能。構図決めが楽しいカメラも魅力

2017年9月に日本で発売されたASUS(エイスース)のフラッグシップスマートフォン「ZenFone 4(ZE554KL)」。前作ZenFone 3で刷新されたデザインにさらに磨きをかけたうえに、スペックもしっかり底上げされています。

注目のポイントは、前後で合計3つのレンズを搭載したカメラ。デザインと性能の着実な進化はもちろん、これまでとはまたひと味異なる使い方が楽しい背面カメラは注目すべき存在です。

この記事ではASUS ZenFone 4を外観デザイン、ソフトウェアと性能、そしてカメラ機能まで含めてレビューしていきます。

外観デザインは質感が大きく向上

日本で発売されているZenFone 4のカラーラインナップは2色(ミッドナイトブラック/ムーンライトホワイト)。ともに金属のかたまりから削り出した一体成型の金属ボディを採用し、5.5インチの液晶ディスプレイを搭載します。

背面素材はガラス。ZenFoneをはじめとする「Zenシリーズ」のアイコンであるスピンデザインは、ZenFone 4ではこの背面にのみ施されています。また、側面の金属部分にはつや消しを施し、落ち着きのある雰囲気に仕上がっています。

指紋認証センサー含むナビゲーションキー類は前面の画面外に配置。戻るキーとアプリ使用履歴キーにはバックライトも備え、就寝前の消灯した室内でも迷わず操作できます。

カードスロットは2つ。1つはSIMカードとmicroSDメモリカードの排他構造になっているので、同時に差せるカードの枚数はSIMカードとmicroSDメモリカードを合わせて2枚まで。4G+3GでのDSDS(デュアルシム・デュアルスタンバイ。)にも対応しています。

“側面が金属”“背面にガラスを使用”という点は先行モデルの「ZenFone 3」と共通。しかしZenFone 4では端末全体のデザインがよりまとまっている印象。手に取ると細部まで質感の向上をしっかり感じられます。また、背面のカメラレンズ部分も平らに設計されるなど、シンプルさが際立ちます。

一方で、ツヤツヤしたガラスと平らな形状により、置いたときに滑りすぎると感じることも。車のシートや喫茶店内のテーブルなど、微妙な傾きがある場所に置く際は注意が必要です。

余裕のある処理性能とシンプルになったソフトウェア

ZenFone 4が搭載するプロセッサーは、ミドルハイ向けの最新のSnapdragon 660。ZenFone 3に搭載されていたSnapdragon 625と比べ、CPUパワー、GPUパワーともに向上しています。

ベンチスコア測定の定番アプリ「AnTuTu Benchmark」「Geekbench 4」で処理能力を測ってみましたが、価格帯を考えれば十分な数値。レビュー執筆用に約2週間ほど使用しましたが、日常的な操作で動作にカクつき・モタつきが出るようなストレスを感じるシーンはありませんでした

加えて、メインメモリ(RAM)も6GBと大容量。複数のアプリを同時に起動してマルチタスク処理をおこなっても、余裕が感じられます。もちろん内蔵ストレージ(ROM)も64GBと、容量は平均以上です。

プリインアプリを3つ削除した状態。かなりスッキリしているプリインアプリを3つ削除した状態。かなりスッキリしている
プリインストールアプリを3つ削除した状態。かなりスッキリしている

ソフトウェア面で、特に目がいったのが、プリインストールアプリの少なさ。ZenFoneシリーズではAndroid OSをベースとして独自のユーザーインターフェース「ZenUI」を採用。同時に独自のアプリも多数プリインストールされていましたが、ZenFone 4では大きく削減されました。かなりスッキリしているので必要なアプリだけを自分好みに追加して使えます。

ツインアプリ機能により1つのアプリを2つのアカウントで使い分けられるツインアプリ機能により1つのアプリを2つのアカウントで使い分けられる
ツインアプリ機能により1つのアプリを2つのアカウントで使い分けられる

新たに「ツインアプリ」機能を追加。1アプリに1アカウントを設定して使う設計のSNSアプリにおいて、アプリを擬似的に複製。それぞれのアプリに別のアカウントを設定し、最大2つのアカウントが使い分けることができます

■ZenFone 4(ZE554KL)のスペック情報(参照:製品ページ
本体カラー ミッドナイトブラック、ムーンライトホワイト
サイズ 高さ 約155.4 × 幅 約75.2 × 奥行き 約7.5 mm
質量 約165g
ディスプレイ 5.5型 フルHD(1920×1080)Super IPS+液晶
プラットフォーム Android 7.1.1(Android 8.0 Oreoにアップデート可能)/ZenUI
プロセッサー Qualcomm Snapdragon 660(オクタコア)
メインメモリ 6GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ 最大2TBまで
背面カメラ 1,200万画素(メインカメラ)、800万画素(2ndカメラ)
前面カメラ 800万画素
Wi-Fi IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)
Bluetooth Version 5.0
SIMカード nanoSIM × 2
通信方式 FDD-LTE:B1/2/3/5/7/8/18/19/28
TD-LTE:B38/39/40/41
W-CDMA:B1/2/3/5/6/8/19
GSM/EDGE:850/900/1800/1900 MHz
バッテリー 3,300 mAh

背面カメラは異なる画角の使い分けが楽しい

今作最大の特徴である背面カメラの実力をチェック
ZenFone 4最大特徴である背面カメラの実力をチェック

ZenFone 4では背面に、画角の異なる2つのカメラを搭載。メインカメラが1,200万画素で画角83度、2ndカメラが800万画素で画角120度の設計です。

メインカメラはイメージセンサー上のすべての画素を使ってオートフォーカスを行うデュアルピクセル設計。f/1.8の明るいレンズ、ピッチ1.4μm(マイクロミリ)と大きく確保された画素サイズにより、暗所など厳しい撮影シーンでもカメラとしてストレスのない使用感を実現します。

実際に背面カメラ(メインカメラ)で撮影した作例を紹介。写真に施した加工はリサイズのみで、クリック or タップで大きいサイズで表示できます。

背面カメラ(メイン)をチェック

日中に撮影した仙台駅前 夜間に撮影した仙台駅前 日中に屋外で撮影した蒸気機関車 日中に屋内で撮影したハロウィーンの飾り付け 屋内で撮影したホットドッグ 屋内で撮影したマグロの寿司 屋内で撮影したパスタ 屋内で撮影したパスタ(フィルター加工あり) 屋内で撮影したらーめん

景色、蒸気機関車、ハロウィーンの飾り付けに花と、異なるシーンでいろいろとテスト。とくに気になるクセもなく、細部まで鮮明に記録できました

蒸気機関車の作例では、黒々とした色味を目で見た印象に近く記録できたうえに、足場に滑り止めとして設けられた網目模様までしっかり写し撮ることができました。

また、ハロウィーンの飾り付けの撮影時は日差しの都合で暗さを感じるシーンでした。それでも不自然な明るさもなく、右手前の葉(人工物)を拡大すると布地の質感まで鮮明に記録できています。

料理の撮影で気になったのが、ホワイトバランス。よくいえば「とてもシンプルで素に近い」設定なのですが、人によっては「味付けに物足りなさを感じる」かもしれません。

食べ物の撮影に最適化された専用モードが無いので、どうしても色味が気になる場合は撮影モードと別に用意されたフィルター加工機能で温かみ(赤み)を足のがオススメです。

料理の撮影で気になったのが、ホワイトバランス。よくいえば「とてもシンプルで素に近い」設定なのですが、人によっては「味付けに物足りなさを感じる」かもしれません。

食べ物の撮影に最適化された専用モードが無いので、どうしても色味が気になる場合は撮影モードと別に用意されたフィルター加工機能で温かみ(赤み)を足すことがオススメです。

ZenFone 4 カメラ作例:屋内で撮影したパスタ
ZenFone 4 カメラ作例:屋内で撮影したパスタ(フィルター加工あり)

メインカメラはさっぱりした味付けでクセも少ない仕上がり。バランスよく使いやすいカメラになっています。自分好みの写真をより追求したいのであれば、フィルター加工やProモード(マニュアル撮影モード)の使い方を追求するといいでしょう。

背面カメラ(2nd)をチェック

背面に“2ndカメラ”として搭載されるのが、画角が120度の広角カメラ。画素数こそメインカメラより下がる800万画素ですが、37度の画角差は同じシーンで写真を撮り比べると違いをはっきりと感じ取れます。

ここからはメインカメラを「標準レンズ」2ndカメラを「広角レンズ」として、同じ撮影シーン(日時と場所、撮影位置)での作例を交互に載せていきます。

ZenFone 4 カメラ作例:エレベーターの内観(標準レンズで撮影)
エレベーターの内観(標準レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:エレベーターの内観(広角レンズで撮影)
エレベーターの内観(広角レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:展望台の内観(標準レンズで撮影)
展望台の内観(標準レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:展望台の内観(広角レンズで撮影)
展望台の内観(広角レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:日中の仙台駅前(標準レンズで撮影)
日中の仙台駅前(標準レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:日中の仙台駅前(広角レンズで撮影)
日中の仙台駅前(広角レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:夜間の仙台駅前(標準レンズで撮影)
夜間の仙台駅前(標準レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:夜間の仙台駅前(広角レンズで撮影)
夜間の仙台駅前(広角レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:日中のテレビ塔(標準レンズで撮影)
日中のテレビ塔(標準レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:日中のテレビ塔(広角レンズで撮影)
日中のテレビ塔(広角レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:晴れた日中の空と高層ビルと街路樹(標準レンズで撮影)
晴れた日中の空と高層ビルと街路樹(標準レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:晴れた日中の空と高層ビルと街路樹(広角レンズで撮影)
晴れた日中の空と高層ビルと街路樹(広角レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:日中の札幌市内(標準レンズで撮影)
日中の札幌市内(標準レンズで撮影)
ZenFone 4 カメラ作例:日中の札幌市内(広角レンズで撮影)
日中の札幌市内(広角レンズで撮影)

画角の違いがわかりやすく感じられるのが、最初に取り上げたエレベーターの内観写真。最奥部から扉方向を撮影すると、標準レンズでも扉と左右の行き先ボタンは同フレーム内に収めることが可能でした。 同じ場所で広角レンズを試してみると、撮影範囲ははっきりと拡大。上は階数表示だけでなく天井の照明まで。左右は壁まで、下も床まで写し込むことができました。

広角レンズの特性上、中央から外へいくにつれ、写真に独特の歪みが現れます。見た映像をそのままリアルに記録する場合は標準レンズのメインカメラ使用がオススメ。

一方で記録写真を撮る、景色の“雰囲気”を写真に残すといった場合には、大いに活躍の場面があることでしょう。最近では2つのカメラを切り替えることで光学ズーム対応とする機種も増えていますが、ズーム機能自体はデジタル式であれば多くの機種が備えています。

今回ZenFone 4が採用した標準画角→広角画角へスイッチできるカメラは“後ろへ2~3歩下がったかのような撮影”を可能する新鮮なもの。従来とは異なるカメラの使い方を提案してくれますよ

広角レンズを使うと構図の幅も広がる
足がすくんだ気持ちを写真に残そうと、景色と靴を写し込んでみた1枚。広角レンズを使うと構図の幅も広がる

広角レンズを使う際は、ポイントとして「構図決め」「光量の確認」「不意の映り込みに注意」の3点を意識するのがオススメです。

まずは、「構図決め」に関して。広角レンズ側には特有の歪みが出るため、標準レンズで水平垂直をきちんと出しても、カメラを切り替えると水平垂直の取り直しが発生しやすくなっています。

プレビュー画面(標準レンズ)
プレビュー画面(標準レンズ)
プレビュー画面(広角レンズ)
プレビュー画面(広角レンズ)

ZenFone 4のカメラアプリにはガイドライン表示機能が備わっています。写真の質を少しでも高いものにしたければ、ガイドラインは有効に活用しましょう。

続いて、「光量の確認」に関して。標準レンズ、広角レンズを使った夜間の作例を比べるとわかるように、広角レンズは暗所での撮影が不得意。暗所での撮影は標準レンズ側が得意としており、光量不足のシーンにおいては画面上にメッセージが表示される場面も。

光量不足だとメッセージが表示される
光量不足だとメッセージが表示される

メッセージ表示後も広角レンズで撮影することはできますが、より粗さのない写真を残すのであれば、メッセージは見落とさないようにしたいところ。

最後に、「不意の映り込み」に関して。広角レンズは思いのほか画角が広いため、不用意に構えた指が映り込む可能性があります。

指が写り込まないようにも注意が必要
指が写り込まないようにも注意が必要

上の写真も普段通りにカメラを構えたつもりでプレビュー画面を覗いていた時のもの。

旅先などでの思い出の風景・雰囲気をせっかく記録したのに「見返したら指が写り込んでいた」と残念なことにならぬよう、広角レンズでの撮影時は画面端にも注意を向けましょう。要約すると「広角レンズ使用時は、プレビュー画面をいつも以上によく見て使おう」ということです。

前面カメラをチェック

SNSへの投稿などで最近では一般的になった前面カメラを使った自撮り。いわゆる“セルフィー”。ZenFone 4の前面カメラでは、被写体(人物)の表情や肌の質感を加工できる「美人エフェクト」に対応しています。

美顔加工を施せる「美人エフェクト」に対応
美顔加工を施せる「美人エフェクト」に対応
ZenFone 4 カメラ作例:美人エフェクトOFFで撮影した自撮り例
美人エフェクトOFFで撮影した自撮り例
ZenFone 4 カメラ作例:美人エフェクトONで撮影した自撮り例
美人顔エフェクトONで撮影した自撮り例

背景にテレビ塔を映しての自撮り。写真にうつった筆者の顔をチェックすると、2枚目の写真ではヒゲの剃り跡やおでこのシワが目立たなくなっていることがわかります。またこの日は右目の下にかさぶたの跡が残っていたのですが、それも2枚目の写真ではほぼ見つけられなくなっています。

一方で後ろに写り込んだ空模様は、美人エフェクトをONにすることでぼかされてしまいました。セルフィー撮影時は被写体が自分たち(人物)だけなのか、背景まで意識して撮影したいのか。このあたりを意識しながら撮影モードを使い分けることがオススメです。

評価まとめ:着実な進化+画角の異なるカメラがイイ

前作ZenFone 3で刷新されたデザインをもとに、さらなる質感の向上が図られたZenFone 4。仕様面も着実に底上げされ、スマホとして、よりストレスなく使える機種に

このベースを備えた上で、新たに採用された標準アングル↔超ワイドアングルを容易に切り替えて使える背面カメラが楽しい。手軽に持ち歩けるスマホカメラの楽しみ方をさらに拡げてくれる存在になりました。

この記事を書いた人

まきはら とよかず

まきはら とよかず
スマホをはじめとする「ガジェット」に関心があるフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品。個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。

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