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MOTOROLA Moto X4のレビュー

カラー
発売日
2017年10月

かつてのフラッグシップモデル「Moto X」の名称が復活。スマートフォンだけでなくPCのセキュリティまで高める「Moto Key」など、他モデルにはないユニークな機能が特徴です。

  • 画面サイズ
    5.2インチ

    画面サイズ
    スマホの画面(ディスプレイ)のサイズです。 画面サイズが小さいと持ちやすく、 画面サイズが大きいと、大きな画面でお楽しみいただけます。
  • メインカメラ画素数
    1200+800万画素

    メインカメラ画素数
    端末背面にある、画面を見ながら撮影できるカメラです。
  • バッテリー容量
    3000mAh

    バッテリー容量
    数値が多ければ多いほどバッテリーの容量が大きくなり、長時間の利用が可能になります。
  • 端末サイズ
    148.4mm× 73.4mm× 7.99mm

    端末サイズ
    機種全体の大きさになります。
  • 防滴・防水・防塵

    防滴・防水・防塵
    防水対応は、水の中に一定の深さと時間沈めても安心して利用できます。 防滴対応は、水がかかる程度なら利用ですが、基準は機種ごとにより異なります。
  • 電子決済

    電子決済
    携帯電話に埋め込まれたICチップにより電子決済ができる機能です。
モトローラ Moto X4 レビュー!高性能なデュアルカメラと最新機能の使い勝手が魅力的

モトローラ・モビリティ・ジャパンより2017年10月27日に発売された、Moto X4をレビューします。

現在のMotorolaスマートフォンの最上位モデルはMoto Modsによる機能拡張が楽しめる「Moto Z」シリーズですが、そちらが登場するまでの数年間、フラッグシップとして発売されていたのが「Moto X」シリーズです。
Moto ActionsやMoto Displayなど、今では多くのMotorolaの機種に搭載されている機能もこのシリーズから始まるなど、新しい機能や使いやすい工夫を盛り込んだシリーズでした。

しばらく新機種は発売されていなかったのですが、2017年に約2年ぶりの復活となったのが今回のMoto X4。もちろんこの機種にも他の機種にはない機能がいくつか搭載されているので、その部分も含めてご紹介します。

目次:

Moto X4のスペック・性能を評価

Moto X4 スペック情報(参照:製品ページ
サイズ 約148.4 × 73.4 × 7.99mm
OS Android 7.1.1 Nougat(Android™ 8.0 Oreoにアップテード可能)
重量 約163g
SoC Qualcomm Snapdragon 630 2.2GHz オクタコア
RAM 4GB
ROM 64GB
外部メモリ microSDXC(最大2TB)
バッテリー容量 3,000mAh
ディスプレイ 5.2インチ 1,920×1,080(FHD) IPS液晶
カメラ アウトカメラ:約1,200万画素 F2.0(標準) + 約800万画素 F2.2(広角)
インカメラ:約1,600万画素 F2.0
カラー スーパーブラック / スティーリングブルー
ネットワーク LTE:Band 1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28/38/40/41
W-CDMA:Band 1/2/4/5/8/19(Band 6を含む)
GSM:850/900/1800/1900MHz
価格 53,800円(税抜)
備考 DSDS / 指紋認証 / 防水防塵

最新のミドルレンジSoC「Snapdragon 630」を搭載しており、Moto G5S Plusなどに搭載されているSnapdragon 625、あるいはMoto Z2 Playなどに搭載されているSnapdragon 626よりも少し高速な物となっています。

基本性能以外の部分を見ますと、防水防塵であることやMoto Xシリーズでは初の指紋認証が付いたこと、そして4G+3GのDSDSへの対応といった機能の豊富さも魅力です。
また、docomo・au・SoftBankどのキャリアにも対応しているので、お使いのSIMを問わず多くのMNO・MVNOで使うことができます。

Antutu Benchmarkのスコア
Antutu Benchmarkのスコア
GeekBench 4のスコア
GeekBench 4のスコア

ベンチマークテストを行って処理性能を数値化してみると、現行機種の中ではミドルレンジ程度の性能とは言っても、2,3年前のハイエンド機程度の性能はあることが分かります。(2017年時点)
短いスパンで買い替えている方かつ高性能な機種を選んでいる方でなければ、性能への不満は出にくいのではないでしょうか。

Moto X4は販売国によってRAMやROMの容量が異なるのですが、日本で発売されているのはRAM 4GB・ROM 64GBとどちらも大容量なモデル。マルチウィンドウ機能や重いアプリをよく使う方、写真や音楽などをたくさん入れる方も安心な仕様となっています。

Moto X4のデザイン・外観をチェック

Moto X4のデザイン・外観をチェックしてみましょう。Moto X4には全体が黒で統一された「スーパーブラック」と青みがかったシルバーのような「スティーリングブルー」の2色があり、今回ご紹介するのはスーパーブラックの端末です。

前面。ラウンドガラス採用で丸みを帯びた形状
前面。ラウンドガラス採用で丸みを帯びた形状
画面下には指紋センサーを搭載
画面下には指紋センサーを搭載

前面のデザインはMotorolaの他の2017年モデルと共通していて、一見するとMoto G5Sシリーズなどとよく似ているのですが、他機種よりも縁の丸みが増したラウンドガラスを採用していて光を当てた時の反射に高級感があります。

指紋センサーの用途はロック解除だけでなく、画面のロックをかけたり「ワンボタンナビ」機能でホームキーやバックキーの役割を持たせることも可能です。

背面。前面と同様にガラスが多用されている
背面。前面と同様にガラスが多用されている

ガラス張りで黒となると汚れが目立つだろうな、と使う前は思っていたのですが、確かに指紋などが残らないとは言えないものの、表面のコーティングが良いようで布などで軽く一拭きすれば簡単に綺麗な状態に戻ります。

背面のカメラ部分
背面のカメラ部分

デュアルカメラが収められた背面のカメラ周りは、腕時計をイメージしたという変わったデザインとなっています。黒一色の本体の中で、カメラの周囲の模様が角度によって見え方が変わるのが良いアクセントになっていると感じました。

右側面には音量キーと電源キー
右側面には音量キーと電源キー
左側面には何もない
左側面には何もない

画面を見た時を基準にして右側に、音量キーと電源キーの3つが並んでいます。上が音量キーで下が電源キーという配置で、キーの大きさは同じですが電源キーのみ表面に凹凸が付いていて触って区別できるようになっています。

下部にはUSB Type-C端子とイヤホンジャック
下部にはUSB Type-C端子とイヤホンジャック
上部にはSIMカード・microSDカードスロット
上部にはSIMカード・microSDカードスロット
カードトレイを取り出した状態
カードトレイを取り出した状態

SIMカード・microSDカードトレイには、2枚のnano SIMカード、または1枚のnano SIMカードとmicroSDカードをセットできます。

Moto X4の筐体は、表裏の両面にラウンドガラス、側面にはアルマイト加工で着色されたアルミを用いるなど素材や加工にこだわった高級感のある仕様です。
ガラス部分がラウンドしているのは外見の良さだけでなく、持ちやすさにも貢献しています。

片手で持った時のイメージ
片手で持った時のイメージ

背面から側面にかけて少し湾曲して絞り込まれた形状となっているので握りやすく、また、全体的に角が少ないため持ち方を問わず手に刺さるような感触はなく持ちやすく快適でした。

HUAWEI P10 liteと並べたところ
HUAWEI P10 liteと並べたところ

同じ5.2インチのディスプレイを搭載している人気のSIMフリースマホ「HUAWEI P10 lite」と並べてみました。

Moto X4は前面に指紋センサーを配置しているということもあってか若干縦に長いですが、あまりサイズの違いはありません。5.2インチディスプレイのスマートフォンとして平均からかけ離れた大きさではないといえるでしょう。

Moto X4のカメラ性能をチェック

オート撮影時の画面
オート撮影時の画面

カメラアプリは他のMotorolaスマートフォンと同様のシンプルな操作になっており、基本的な操作は迷わずできるでしょう。

標準と広角の2つのカメラを搭載した機種なので画角を切り替えて撮影することができ、上の画像で赤枠で囲った部分にあるボタンが切り替え用のボタンです。

「プロフェッショナルモード」の撮影画面
「プロフェッショナルモード」の撮影画面

よりこだわって撮影したい場合は、「プロフェッショナルモード」に切り替えれば手動で調整しながら撮影することも可能です。

撮影モードの一覧
撮影モードの一覧

撮影モードは以下の6つが用意されています。

・通常のオート撮影ができる「写真
・一部分だけに色の付いたモノクロ写真が撮れる「スポットカラー
・写真を連続して撮影し、より広い範囲を撮影できる「パノラマ
・深度情報を記録して後から様々な加工ができる「深度の有効化
・顔認識でスタンプを合成できる「顔フィルタ
・細かな設定をして撮影可能な「プロフェッショナルモード

「深度エディタ」の画面
「深度エディタ」の画面

「深度の有効化」モードは先に発売されたMoto G5S Plusにも搭載されているデュアルカメラならではの深度情報の記録を生かしたモードで、このモードで撮影した写真は後から「深度エディタ」を使って3種類の加工が可能となっています。

1つは背景だけを別の写真に入れ替えることができる「背景の置き換え」。もう1つは「選択的フォーカス」という機能で、撮影後にピントの位置やボケ具合を擬似的に変更することができます。

「選択的フォーカス」で撮影した作例「選択的フォーカス」で撮影した作例
「選択的フォーカス」で撮影した作例

上の2枚の写真は、「深度の有効化」モードで撮影した1枚の写真を元に、「選択的フォーカス(セレクティブフォーカス)」を使ってそれぞれ別の被写体を強調するように加工した作例です。

1つの写真からまったく別の表現に変えられる面白い機能だと思います。後で写真を見返したら撮りたいものとは別のところにピントが合っていた、といった残念な思いをすることも少なくなるのではないでしょうか。

最後の1つは、メインの被写体のみに色を付けて他の部分はモノクロにした写真が撮れる「選択的モノクロ」で、こちらに関してはMoto X4で新たに追加された「スポットカラー」モードを選べば、撮影後の加工ではなくリアルタイムに仕上がりを確認しながら使えるようになりました。

写真はタップ・クリックすることで大きく表示できます。

「スポットカラー」で撮影した作例「スポットカラー」で撮影した作例
「スポットカラー」で撮影した作例

背景がモノクロになることで被写体が引き立ちますし、少し凝った写真に見えるものが簡単に撮影できる珍しい機能です。

「深度の有効化」モードで撮影して後から「選択的モノクロ」の加工をした場合と、「スポットカラー」モードで撮影した場合で出来上がりに大きな違いがあるわけではありませんが、スポットカラーモードで出来上がりを見ながら撮影していると、実際に見ている景色とは一味違ったものがリアルタイムに加工されて表示されるのでより楽しく撮影できる機能になったと感じました。

「物体認識」のイメージ
「物体認識」のイメージ

写真の撮影とは少し違うのですが、Moto X4のカメラには「物体認識」と「ランドマーク認識」という機能が付いています。

いずれも専用のモードがあるわけではなく、通常の「写真」モードでカメラを向けた時に、物や建物が写っていることを認識すると自動でそれに応じたボタンが表示されます。
カメラに写っている物を分析してそれに関連した情報をWeb検索してくれる機能で、被写体によっては結果が出にくいこともありますがなかなか面白い機能です。

デュアルカメラの比較。標準レンズで撮影デュアルカメラの比較。広角レンズで撮影
デュアルカメラの比較。標準レンズで撮影(左)広角レンズで撮影(右)

Moto X4のデュアルカメラは、片方が約1,200万画素のセンサーにF2.0の標準レンズ、もう一方が約800万画素のセンサーにF2.2の広角レンズという組み合わせになっています。
これらを切り替えて2つの画角の写真を撮影できるようになっており、実際に同じ場所に立ってそれぞれのカメラで撮影してみたのが上の2枚の写真です。

標準レンズでは一部しか写せなかった広場も、広角に切り替えれば全体を広々と見せることができました。一歩下がって全体を写すということが難しい場面や、雄大な景色を移したい場合などには120°の広角レンズが活躍するでしょう。

以下の作例はすべてオートで、注釈のあるものを除いて標準カメラを使用しています。

日中の屋外での作例日中の屋外での作例
日中の屋外での作例。空やわずかに見える紅葉の色も鮮やかに、建物や雲のディテールもしっかり出ている

Moto X4に搭載されている2つのカメラは画素数やレンズの明るさが異なるほか、標準カメラのみ高速なデュアルピクセルAFに対応しているなどの性能差もあるので、ここぞという時以外は標準カメラを使うのがおすすめです。発色も良く、イメージ通りの写真を撮りやすいカメラでした。

夜景もノイズは目立ちにくい
夜景もノイズは目立ちにくい
広角カメラでの夜間撮影
広角カメラでの夜間撮影

夜景を撮影してみてもノイズは目立ちにくく、ある程度イルミネーションなどがあるようなところであればかなり綺麗に撮影できる印象でした。

上の写真も若干ではあるもののブレてしまっているのですが、手ブレ補正などはないのでオートでもシャッタースピードが遅くなりやすい夜景を撮る場合などはしっかり固定する工夫をしてあげたほうが良いかもしれません。

広角カメラのほうが若干暗いレンズを使っている分、暗い場所でのノイズは出やすいと感じましたが、それでも拡大して見なければ十分綺麗に撮れていると思います。

トンカツ。衣のディテールまでよく写っています
トンカツ。衣のディテールまでよく写っています
接写もバッチリ
接写もバッチリ

カメラ関連の機能・性能を全体的に見て、「スポットカラー」や「物体認識」などの変わった機能を搭載していることや超広角と標準の画角を切り替えて撮影できるデュアルカメラなど新しい要素に目が行きがちですが、基本となる標準カメラでのオート撮影もしっかり高性能で、懐の深いカメラ機能だと感じました

高画質なスマートフォンカメラを求める方にとっても、スマートフォンのカメラならではのバリエーション豊かな楽しい機能を求める方にとっても悪くないカメラではないでしょうか。

Moto X4のココがおすすめ

Moto X4

実際にMoto X4を使っていておすすめの点や、この機種を使うなら一度は試しておきたい新機能をご紹介します。

Moto DisplayやMoto Actionsが便利

MotoDisplayのイメージ
MotoDisplayのイメージ

Moto X4で新たに搭載された機能ではないのですが、筆者がMotorolaのスマートフォンを気に入っている理由の1つです。

手をかざしたり端末を持ち上げたりするだけで通知や時刻が確認できる「Moto Display」や、スリープ状態からでもカメラの起動やフラッシュライトの点灯ができるジェスチャー機能の「Moto Actions」などの機能は慣れると手放せません。

高画質かつ遊べる機能も揃ったカメラ

高性能なデュアルカメラを搭載
高性能なデュアルカメラを搭載

リアカメラは、高速なデュアルピクセルAFに対応し画質も優れた標準カメラと、風景撮影などに便利な画角120°の超広角カメラの2つを搭載。

さらにデュアルカメラ仕様ならではの変わった撮影が楽しめるモードも用意され、性能・機能ともに申し分ないものとなっています。従来のMoto Xシリーズと比較して、最も進化を感じられた点でした。

4台まで同時接続できるワイヤレスサウンドシステム

4台までのBluetooth機器を同時に接続可能
4台までのBluetooth機器を同時に接続可能

4台までのBluetoothスピーカーを同時に接続できる「ワイヤレスサウンドシステム」という機能を搭載しており、本格的な機器が無くても迫力のある音楽再生が可能です。
また、スピーカーではなくBluetoothイヤホンを複数同時に接続することもできるので、数人で同じ曲をシェアして聴くといった使い方もできます。

認証機能「Moto Key」でPCの利用も快適に

Windows PCと連携できる認証機能を搭載
Windows PCと連携できる認証機能を搭載

指紋センサーを画面ロックの解除だけに使うのではなく、Webサイトのパスワードを記憶しておいて指紋認証だけで簡単かつ安全に入力することができたり、専用ソフトをインストールしたWindows PCのログオンをMoto X4の指紋認証で行うことができる新機能が「Moto Key」です。

Windows 10の生体認証機能「Windows Hello」が登場して以降、指紋認証や赤外線カメラを使った顔認証に対応するPCも増えてきていますが、以前から使っているPCであればそういった機能がない場合も多いと思います。スマートフォンの機能でPCの利用もより便利になるというのはなかなか面白い機能ではないでしょうか。

評価まとめ

Moto X4

Moto X4は、高性能で多機能なデュアルカメラや「Moto Key」「ワイヤレスサウンドシステム」などの新機能が特徴のスマートフォンです。

機能面で非常に充実している一方で、基本性能はより安価な「Moto G5S Plus」などとの差はそう大きくありません。とはいえ性能不足というわけでは決してなく、レスポンス・電池持ちなど十分快適に使えるスペックだと感じました。

価格や性能、機能の近い機種が同じMotorolaのスマートフォンの中でいくつかありますが、より手頃な価格で十分な性能とデュアルカメラやDSDSなどの機能を得たいならMoto G5S Plus、近いスペックでより薄く軽い端末が欲しければMoto Z2 Playが有力な候補です。

そして、最新の機能を体感したい方や本体の質感も重視したい方など、よりこだわりのある機種が欲しい方にはこのMoto X4がおすすめです

この記事を書いた人

agar

agar
スマートフォンやPC、カメラなどのデジタルガジェットを主に扱ったブログ「GeekDays」を運営。 元携帯ショップ店員で、現在はブロガー兼ライターとして活動中です。モバイル機器全般が好きですが、特にAndroidスマートフォンに興味あり。Twitter:@__agar

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