スマホ1台で完結!確定申告をスムーズにするための方法とアプリ活用術
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近年、スマホを活用した確定申告が普及しています。国税庁の専用ページを利用すれば、スマホ一台で申請書の作成から提出までを完了させることが可能です。ただし、これにはマイナンバーの読み取りやアプリのインストールなど事前準備も必要です。
また、専用アプリを活用することで、収入や経費の管理が簡単になり、申告手続きがさらにスムーズに進む点も魅力です。
本記事では、スマホを使って確定申告を行うための具体的な手順を中心に、便利なアプリやサービスも併せてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次:
確定申告をスマホで行う際の基本的な流れ
必要な準備が整っていれば、スマホ1台で確定申告を完了させることができます。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を活用すれば、自宅などからでも手軽に申告が可能です。基本的な流れは次のとおりです。
まず、給与明細や領収書など、申告に必要な書類を用意します。その後、スマホで「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、画面の案内に従い、申告書を作成していきます。入力が完了したら、マイナンバーカードを使ってe-Taxで申告書を送信します。送信前に内容を確認し、問題がなければ送信ボタンをタップするだけで手続きが完了します。
これらの流れについてこのあとくわしく解説していきます。
1. 準備するもの
スマホでの確定申告を始める前に、いくつか準備しておくべきものがあります。まず欠かせないのが「マイナンバーカード」です。e-Taxで申告書を送信する際に必要となるため、事前に用意しておきましょう。また、マイナンバーカードを読み取れるスマホも必要となるため、自分のスマホが対応しているか確認しておくことが大切です。
さらに、申告に必要な書類として、給与明細や領収書、医療費控除の明細なども準備しておきましょう。これらの書類は「確定申告書等作成コーナー」でのデータ入力時に必要です。
もちろん、スマホはインターネット接続が可能な状態にしておく必要があります。なお、事前にマイナポータルアプリをインストールしておくこともおすすめです。これらの準備を整えることで、申告作業をスムーズに進めることができます。
申告書の作成
まずはスマホで、「国税庁 確定申告書等作成コーナー」へアクセスをしましょう。そして、「作成開始」のボタンを押して、収入や控除に関する質問に順番に答えていきます。その後、提出方法を選択します。「e-Tax(マイナンバーカード方式)」「e-Tax(ID・パスワード方式)」「書面」の3つから選べますが、「書面」は作成した確定申告書を税務署に直接持参するか郵送で提出する方法です。今回は「e-Tax(マイナンバーカード方式)」を選択して先に進みましょう。
次に、申告する内容に関するいくつかの質問が画面に表示されますので、該当する項目を選択または回答します。これらの回答に基づき、必要となる入力項目が次の画面以降に自動で表示される仕組みです。このステップをスムーズに進めるためにも、手元に必要書類を揃えておきましょう。その後、e-Taxで申告書を送信するために、マイナンバーカードの読み取りを行います。前述のとおりですが、マイナンバーカードとその読み取りに対応したスマホが必要です。また、「マイナポータルアプリ」を事前にインストールしておくことも重要です。
続いて、収入や控除額、氏名、マイナンバーなどの必要な情報を入力します。さらに、給与所得や事業収入など、すべての収入を正確に入力しましょう。入力時には源泉徴収票や給与明細を参照し、正確な金額を確認することがポイントです。個人事業主やフリーランスの方は、経費の入力も必要です。事業に関する領収書の内容を確認しながら、経費を項目ごとに入力しましょう。
スマホを使ったe-Tax送信の方法
前の工程で申告書の作成が完了したら、次はe-Taxを利用して申告書を送信します。
送信前に、作成した申告書を「帳票表示」で確認することができます。この画面で申告内容を最終確認し、入力ミスや漏れがないかしっかりとチェックしましょう。もし特記事項などを記載する必要がある場合はこの画面で入力することも可能です。必要に応じて記入を行ってください。
確認が完了したら、いよいよ送信です。「送信する」のボタンをタップすると送信が開始されますが、場合によっては再度マイナンバーカードの読み取りを求められることがあります。読み取りを求められた場合は、画面の案内に従って操作を進めてください。
送信が完了すると、送信結果の確認画面が表示されます。念のため、スクリーンショットで保存しておくとよいでしょう。また、送信後に申告書の控えを印刷または保存することもできます。印刷が必要な場合は、画面の指示に従ってPDFファイルを保存し、後で印刷を行いましょう。これで確定申告は完了です。
スマホでの確定申告をさらにスムーズに行うためのアプリ機能
スマホでの確定申告は、多くのメリットがある一方で、注意すべき点もいくつか存在します。ここでは、それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。
スマホでの確定申告の利点と注意点
スマホでの申告のメリット
スマホを使った確定申告は、時間と場所に縛られない自由さが最大の魅力です。自宅はもちろん、通勤中やカフェでの空き時間を活用して申告作業を進めることができます。特に、多忙な個人事業主やフリーランスの方にとって、この柔軟さは大きな利点となります。
また、スマホ向けの専用アプリやクラウドサービスを活用すれば、入力作業が直感的で簡単になります。領収書や請求書はスマホで撮影してデジタル保存が可能で、紙の書類を整理する手間を大幅に削減できます。さらに、これらのアプリは自動計算機能を備えているため、計算ミスのリスクが低くなり、申告作業をより正確に進めることができます。
他にも、スマホで作業を行うことで、クラウドサービスを利用したデータの一元管理が可能となり、過去の申告データを簡単に参照できる点も大きなメリットです。これにより、前年のデータを基にした効率的な申告が実現します。
よくあるトラブルとその解決法
ただし、スマホで申告を行う際には、いくつかの注意点があります。スマホには個人情報や財務データが含まれるため、セキュリティ対策を徹底することが重要です。スマホにパスワードや指紋認証を設定し、不正アクセスを防ぎましょう。また、確定申告用アプリやOSを定期的にアップデートし、セキュリティの脆弱性を解消しておくことが大切です。
さらに、スマホ操作に不慣れな場合、最初は手続きに時間がかかることもあります。そのため、余裕を持って準備を始め、操作方法を事前に確認しておくことがスムーズな申告作業のポイントです。
まとめ
スマホを活用した確定申告は、自宅でも外出先でも、好きな時間に申告作業を進められる利便性は、多忙な現代人にとって欠かせないものです。特に、スケジュールが限られている個人事業主やフリーランスの方にとって、この柔軟性は大きな魅力といえます。
専用アプリやクラウドサービスを利用すれば、領収書の管理から数字の入力まで、これまで手間がかかっていた作業が簡単に完了します。さらに、マイナンバーカードとスマホさえあれば、税務署に足を運ぶ必要もありません。これにより、移動時間や待ち時間を削減し、申告作業そのものを効率化できます。
確定申告は毎年行う重要な手続きですが、スマホを活用することで、ストレスや手間を大幅に軽減できます。必要な準備さえ整えれば、申告はスムーズで正確に進められます。スマホを活用した新しい申告方法を、ぜひ試してみてください。