スマホの充電ケーブルを比較検証! 急速充電? 充電専用? おすすめのケーブルはどれだ?
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スマホの充電用Androidケーブルには様々なものがあります。スマートフォンを買った時に純正品が付属していれば、それを使っていれば問題ないですが、紛失してしまった場合や別の場所で使うために買い足したい場合など、Amazonなどの通販ショップや家電量販店を覗いてみても、種類も価格も色々ありすぎて迷ってしまいますよね。
ここでは、Androidスマホの充電ケーブル選びに失敗しないために、基礎からチェックして検証していきます。購入の際に役立てて下さい。
目次:
Androidの充電ケーブルはUSB Micro B
ほとんどのAndroidスマホは充電するために「USBケーブル」を使います。このUSBというのが非常にクセもので、PCとプリンタなどの周辺機器をつないで使用するなど、一般的に使われている存在なのですが、種類(形)がいっぱいあるのです。
・A Type
・B Type
・C Type
・mini A
・mini B
・Micro A
・Micro B
ざっとUSBと言ってもこれくらいの種類があります。この中でスマートフォンにつなぐのは、ほとんどが「Micro B」となります。しかし、それを充電元(PCや電源アダプタ)に接続する部分は、「A Type」となります。
つまり、1本のケーブルの片方の端が「Micro B」、逆側の端が「A Type」になっているUSBケーブルを買えばいいということになります。
データ用? 充電専用?
このスマホの充電ケーブルを量販店に買いに行くと、「スマホ充電ケーブル」と書かれたコーナーが設けられている場合も多く、USBの形で迷うことはあまりないのですが、今度は「データ通信用」と「充電専用」との表示に悩みます。どういう違いなのでしょうか?
データ通信用
・写真や音楽のコピーなどデータの移行ができる
充電専用
・データ通信の機能がなく、充電機能に特化している
スマートフォンは、場合によってPCに接続し、写真や音楽をコピーしたり、データのやりとりを行うことがあります。これは本来のUSBの使い方とも言えます。
「充電専用」と書かれたケーブルは、この通信の部分を省いているので、PCとつないでもデータ通信はできませんが、その分、余計な制約をかけずに、充電性能を向上させたケーブルと言えます。
A(アンペア)って何?
商品を見てみると、「1A」や「2A」などの表示が見られます。この「A」とは、アンペアのことで「電流」を意味します。
学生の頃に少し勉強したかもしれませんが、このような電気の事を表す単位として、「A(アンペア)」「V(ボルト)」「W(ワット)」「Ω(オーム)」などがあり、それぞれが関係しているのですが、そこまで詳しく知る必要はありません。
Androidのケーブル商品に書いてある「A」の値が高い方が電流が高く、それだけ充電が早く出来るということです。
しかし、この表記の曖昧なところが、この「A」の数値は、あくまで最大数値であって、その数字が書いてあれば、必ずその電流が流れるというわけではありません。ケーブルだけ良い性能のものを買っても、電源側の電源ソケットや、受け取るスマホの状態によって、電流量が変わるので、絶対的ではないということを覚えておいて下さい。
急速充電ケーブルを買えば速い?
商品の中には「急速充電対応」と書かれているものもあります。「急速に充電することが出来る=短時間で充電を完了できる」ということになります。スマートフォンの充電がなくなった場合、なるべく短い時間で充電ができればそれにこしたことはありませんよね。
そこで「急速充電対応」を選びたくなりますが、ここでも注意が必要です!急速充電に「対応」しているのであって、必ず急速充電が行われるわけではありません。
電源側のアダプターや、充電されるスマートフォンの状態などが、「急速充電」の条件を満たして初めて「急速充電」となるのです。
一般的な充電と比べ、2倍程度の速さで充電ができるといわれる「急速充電」。非常に便利なものですが、割高な急速充電対応を購入しても、周りが対応していなければ、意味がありませんから、事前に良く調べてから購入しましょう。
電源アダプターにも注意
ケーブルだけでは、PCにつなぐことができてもコンセントにつなぐことは出来ません。コンセントに接続して充電するためには、電源アダプターと呼ばれるUSBのA Typeをコンセント差込プラグに変換するものを接続します。
スマホを購入した際に付属でついてくるものであれば、同様に付属しているケーブルとの相性は考えなくて良いですが、新しくケーブルを購入する際には、この電源アダプターも合わせて考えなくてはなりません。
ものによって、「2.4A対応」「1A対応」などのものがあるので、いくらケーブルが急速充電対応のものでも、電源アダプターが対応していなければ意味がありません。
また、電源アダプターの中には、複数のスマートフォンを同時に充電するようなタイプのものもあります。複数のスマホを持っている人は少ないですが、タブレットやウェアラブルなど、USBで充電できる機器は非常に増えています。
家族や友人などが来た際に充電をしてあげることもできるので、一つ持っていると便利ですね。
色々と充電ケーブルを比べてみよう!
ではここで、実際にケーブルを比べて見ましょう。電流量が測れるチェッカーでケーブルに流れる電流を測ってみます。
信頼おける有名メーカー(Belkin)
まずはAppleの承認を受ける周辺機器では有名な「BelkinのAndroidケーブル 1.2m」。
Appleからの承認を得ているので、Lightningケーブルには定評があります。Androidケーブルにおいても、一般的に基準となるのではないでしょうか。値段も約2,000円としっかりとしたお値段です。
【測定値 0.52A】
0.52Aと出ました。この基準を元に、他のケーブルを見てみましょう。
超高速充電ケーブル
「ELECOMの超高速充電1.2mケーブル」です。
ELECOMはPCの周辺機器などを多く作る有名なメーカーですね。
【測定値 0.80A】
0.80Aと出ました。確実に先ほどのBelkinより多くの電流が流れています。電流が多く流れていれば、スマホの充電も早く済むはずです。
短いケーブル
同じ「ELECOMの超高速充電ケーブル0.2m」をチェックしてみます。
理論で言えば、短く太いケーブルの方が電流量が多いはずです。
【測定値 0.83A】
0.83Aと出ました。電流量はあがりましたが、微々たるものです。0.2mと1.2m程度ではあまり変わらないようです。これが、3.0mなどとなると大きくAが少なくなると思われます。
激安ケーブル
急速充電対応のケーブルはどれも1,000円程度のものでした。それでは、その1/10の値段で買える、「100円均一ショップのケーブル」はどうでしょうか?
どちらも100円均一ショップで売っていた商品です。100円という安さなら緊急時の為に、鞄に一つ忍ばせておいてもよいですね。
【測定値 0.58A】
【測定値 0.48A】
どちらも急速充電ケーブルに比べれば落ちましたが、最初のBelkinのケーブルと比べるとそれほど遅いわけでもありません。思いのほか、100円均一ショップのケーブルも好成績でした。
所詮消耗品?
上記の測定結果を見る限り、100円均一ショップの激安ケーブルでも問題ないかと思いますが、そこには「耐久性」の違いが大きくあります。
しっかりとしたメーカーが作っている商品は壊れるということはあまりありません。しかし、激安ケーブルといわれる商品は、数回で使えなくなってしまったという事例も多く、最初から全く使えなかったということもしばしばあります。
またしっかりとした商品であっても、長年使うことによって劣化をしてきてしまいます。このようなケーブルは「消耗品」であり、ずっと同じ性能で使えるわけではないと思っていたほうがよいかもしれません。
まとめ:充電ケーブル選びのポイント
充電ケーブルは様々なものがあり、色々と迷ってしまいますが、いくつかの注意点から、モバレコのおススメの選び方をまとめましたので、自分に合うAndroidケーブルを探してみて下さい。
・1.5m程度までの長さであれば大きな影響はないので、仕様用途に合った長さを選ぶ。
・急いで充電をしたい場合は、「急速充電対応」のケーブルを選ぶ。ただし、電源アダプタやスマホ側の設定もチェックする。
・「充電専用」と「データ通信/充電用」があり、充電専用の方が理論的には速いが、極端な差がでるわけではないので、データ通信を行う可能性が少しでもあれば、データ通信が出来るものを購入しておいたほうが安全。
・激安のものとの差は「耐久性」が大きな差。断線や故障などもよくある消耗品なので、メインで使うケーブルを選ぶならしっかりとした「耐久性」のあるメーカー物。もしもの時の予備であれば、安いケーブルを買うのもひとつの手。
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