iPhone 12を徹底レビュー! これぞ最強スタンダードモデル
今年は例年より約1ヶ月遅れとなりましたが、新作のiPhone 12が発売されました。
6.1インチ有機ELディスプレイや新しいボディデザインの採用、今後展開が期待される5G対応にも対応しました。さらに、より明るく改良されたカメラに、最新のCPUを搭載し省電力性と高い処理能力を実現した「A14 Bionic」も搭載され、順当にスペックアップしたことが確認できます。
数々の改良点があり、快適な運用が期待される本機ですが、気になる使用感はどのようなものなのでしょうか?本記事では、今後購入を検討している人の参考になるよう、「デザイン」「スペック」「特徴」「カメラ性能」など、様々な視点から実機を触り徹底的にレビュー・評価していきます。
目次:
iPhone 12の外観デザインをレビュー
それでは早速iPhone 12の外観デザインを確認していきましょう。
背面デザイン
前作よりボディのデザインは大きく変わりました。元々丸みを帯びていた側面デザインでしたが、今作からエッジの効いた垂直なデザインとなり、初代「iPhone SE」や「iPhone 5S」などを彷彿させるスタイリッシュなデザインになっています。
背面にはガラスが採用され、側面フレームはアルミニウムが採用されています。背面ガラスは指紋が目立ちやすいため、気になる人はカバーなどを装着して対策をしましょう。
アルミニウムのフレームと背面ガラスの相性も良く、デザイン性と持ちやすさの利便性どちらもカバーがされたバランスのとれたデザインとなっています。
デュアルカメラ搭載の本機ですが、カメラのレンズ部は凹凸が背面より2mm程飛び出ており、机に置くとガタガタと安定しないのが特徴です。気になる人はケースなどを着用し、レンズにキズがつかないよう対策をしましょう。
側面デザイン
側面はアルミニウムフレームが採用されており、表面は少しざらついており、片手で持った際にもしっかりホールドできる仕様となっています。今回レビューで使用したブラックの場合、重量感のあるような落ち着いたデザインのため、ビジネスシーンにもしっかりマッチするデザインだと感じました。
なお、iPhone は毎回新機種が登場するために USB Type C の搭載が期待されていますが充電や通信を行うコネクターは今回もLightning コネクタでした。こちらはまた来年以降の新機種に期待したいところです。
サイズ感・重量
前作のiPhone 11が194gだったのに対し、今作は162gとなっておりだいぶ軽量化がされました。このことにより長時間の片手操作でも疲れを感じにくく改良されました。
エッジの効いた側面デザインのおかげで安定感も増し、片手で操作することも問題なくできました。6.1インチの比較的大き目なディスプレイを安定して片手操作できるので、日常での使いまわしも非常にやりやすいと感じました。
カラーバリエーションは5色展開
ブラック、ホワイト、(PRODUCT)RED、グリーン、ブルーの5色展開です。それぞれカラーによって背面ガラスを指紋の目立ちやすさや雰囲気などが異なりますので、購入の際は是非実機を見て自分にあった1台を探すことをお勧めします。
iPhone 12の「スペック」をレビュー
ここでは iPhone 12のスペックについてレビューをしていきます。昨年モデルの iPhone 11のスペックと比較し、どこがパワーアップしたのか確認していきたいと思います。
iPhone 12 | iPhone 11 | |
---|---|---|
OS | iOS14 | iOS13 |
CPU | A14 Bionic | A13 Bionicチップ |
ストレージ | 64GB, 128GB, 256GB | 64GB, 128GB, 256GB |
本体サイズ | 146.7 × 71.5 × 7.4 (mm) | 150.9 × 75.7 × 8.3(mm) |
重量 | 162 g | 194g |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL(OLED) 2,532×1,170 |
6.1インチ Liquid Retina HD 1,792×828 |
背面カメラ | デュアル12MP超広角 f/2.4 広角 f/1.6 |
デュアル12MP超広角:f/2.4 広角:f/1.8 |
前面カメラ | 12MP f/2.2 | 12MP f/2.2 |
電子決済 | Apple Pay | Apple Pay |
防水 | IP68 (水深6mで30分) |
IP68 (水深2mで30分) |
認証 | Face ID | Face ID |
カラー | ブラック ホワイト (PRODUCT)RED グリーンブルー |
パープル イエロー グリーン ブラック ホワイト PRODUCT RED |
iPhone 11とiPhone 12のスペック比較
ボディのデザインが変わり、細かいサイズ変更はあったものの、それ以外の面では動作が非常に軽くなったことが改良点として挙げられます。
このことにより長時間片手で操作しても疲れにくくなったのは非常に良い点ですね。さらにはディスプレイも有機ELディスプレイを採用しより美しいディスプレイで動画や写真を楽しめるようになりました。
さらに大きな改良点としては、ディスプレイガラスに「Ceramic Shield(セラミックシールド)」が採用されたことがあげられます。これは、ナノセラミッククリスタルをガラスに注入することでディスプレイガラスの硬度を従来の4倍まで向上させたものです。iPhone のガラスが割れて困っている方も多かったと思いますので、これは非常に嬉しく改良点です。
機能面の方では、CPUがA14 Bionicチップを搭載となり、重いゲームやアプリの動作も快適に動かすことが出来ます。
気になるAnTuTuスコアは「606168点」と非常に高いスコアを記録しました。前モデルであるiPhone 11は「約450,000点」となっており、明らかに性能は向上しています。3Dゲームをじっくり楽しみたい人やiPhone 12を使って動画編集をしたいという人でも問題なく使えそうなスペックとなっています。
「Pro」シリーズと何が違う?
iPhone 12と同時に発売された上位機種にあたる「iPhone 12 Pro」とはどのような違いがあるのか簡単に触れていきたいと思います。
両機種ともに画面サイズは6.1インチ、本体の寸法もまったく同じ仕様となっています。ですので、本体ケースをはじめとするアクセサリーなどは両機種ともに共通で使用することができます。
そんななかで、確認できる明確な相違点はカメラの構成・機能にあります。iPhone 12のメインカメラは、1200万画素の「広角カメラ」と1200万画素の「超広角カメラ」のデュアルカメラ構成となっていますが、iPhone 12 Proのメインカメラは、iPhone 12と同じ「広角カメラ」と「超広角カメラ」に加えて、1200万画素の「望遠カメラ」を加えたトリプルカメラ構成になっています。
また、iPhone 12 Proのアウトカメラには「LiDARスキャナ」というレーザー式の空間距離測定センサー(ToF)も搭載されています。このセンサーにより、暗い場所での撮影において、ピント合わせの速度と精度が向上します。
その他、iPhone 12にはない撮影機能として、「Apple ProRAW」形式での写真撮影や、「Dolby Vision」形式のHDR(ハイダイナミックレンジ)動画撮影における秒間60コマ記録などが挙げられます。
※横にスクロールできます。
64GB | 128GB | 256GB | |
---|---|---|---|
iPhone 12 | 94,380円 | 99,880円 | 111,980円 |
iPhone 12 Pro | 117,480円 | 129,580円 | 153,780円 |
apple公式ストアの価格一覧表
スペックや本体構成に大きな差はありませんが、カメラ機能には明確な差があることがわかります。価格差を踏まえた上で、とことんカメラにこだわりたい人や、 iPhoneのカメラ機能を使ってより質の高い撮影をしたい人はiPhone 12 Proを選択することも有りかと思います。
「Pro」シリーズのみ搭載機能
・カメラの構成(トリプルカメラ)
・LiDARスキャナ
・Apple ProRAW形式での写真撮影
・Dolby Vision形式のHDR動画撮影
iPhone 12の「カメラ性能」をレビュー
前項ではiPhone 12とiPhone 12 Proのカメラの違いに触れましたが、iPhone 12の撮影機能の実力はいかがなものなのでしょうか?実際にiPhone 12のカメラ使用して様々なシーンで撮影をしてきました。どの程度の実力があるのかご参考になれば幸いです。
超広角・広角の切り替えも素早く対応
天気のいい日に外に出て風景を撮影しました。それぞれ超広角、広角、×5倍モードで撮影です。画面に表示される「×1.0」とボタンを押すだけで、超広角レンズと広角レンズの切り替えができるため、すぐにレンズを切り替え撮影するシーンでも問題なく行うことができます。
特別な調整をしなくてもコントラストがはっきりとした美しい写真が撮影できました。超広角モードは、今までは撮影しえなかった領域まで広く撮影することが出来、活用のシーンが非常に多いと感じました。
接写性能は非常に優秀
次にアイスクリームを撮影し、接写機能について確認してみました。
まず食べ物を撮影した際の写真についてですが、色やツヤも美しく撮影することができ、カメラ機能の優秀さが確認できました。接写についても非常に優秀でピントがボケることなく、かなり寄って撮影することが可能です。
さらに寄りたい人が被写体にピントを合わせた状態で ズーム機能を使うことで最大限被写体に寄った写真を撮影することが可能です。ただ若干解像度が低くなりますので過度の期待は禁物です。
ライトアップされた風景にもしっかりと対応
イルミネーションで綺麗にライトアップされた風景を撮影しました。こちらも難しい設定なしで、白飛びなどのないきれいな写真を撮影することができました。
筆者が使用している iPhone Xでも同じ現場で撮影し比較してみました。iPhone Xの場合、光の一つ一つの粒がほぼぼやけてしまっていますが、iPhone 12の場合は、すべての光が鮮明に表現できておりその美しさは歴然です。
これからクリスマスシーズンとなり夜景の撮影が増える時期ではありますがそんな時にも大活躍間違いなしの性能です。
iPhone 12 のおすすめポイント / 良かった点
カメラ機能が非常に優秀
今回もカメラの性能の高さには驚かされました。新搭載の「超広角レンズ」による超広角モードが非常に素晴らしかったです。
狭い部屋での撮影や大人数の記念撮影など使用場面も多く、しかも切り替えも非常にスムーズで使い回しが良いのも好印象です。一度体感すると欲しくなること間違いなしの機能です。
ボディデザインのアップグレードが良い
iPhone のデザインといえば近年では、側面が丸みを帯びたデザインが主流でしたが、今回のエッジの効いた側面デザインは非常にスタイリッシュで持ちやすく、個人的にはとても好感を持っています。
また、画面が割れてしまうというトラブルがスマホにはつきものですが、従来のモデルよりも、4倍強化されたガラスが搭載されていることは、ガラス割れのトラブルも少なくなり大きな改善点の一つとして挙げられるのではないでしょうか。
iPhone 12 のイマイチなポイント / 注意点
カメラの性能、持ちやすさやデザインなど、多くのメリットが存在しますが、いまいちポイントについても洗い出してみました。
5G対応エリアが少なく現状メリットとしては弱い
iPhone12のイマイチなポイントというわけではないのですが、せっかく本気から対応となった5G通信ですが、現在の日本において、5Gの通信が可能なエリアは非常に限定的となっており、その恩恵を受けれる人は対応エリアに住んでいる、もしくは職場があるというほんの一部の人だけでしょう。
もう少し5G対応エリアが広がるとこれらも大きなメリットといえますが、現状では急ぎ必要な機能ではないという印象です。
iPhone 11から大きなアップデートがない
iPhone 12は、ボディデザインのアップデートや、 最新のCPUが搭載され、重さも軽くなり扱いやすさが増している点では、前作のiPhone 11から順当にスペックアップしていることは確かだといえます。
しかし、その反面でiPhone 11を購入した人が、本機に機種変を急ぐ必要性があるような大幅な改良があったとは言い難いのも事実です。Lightning端子のUSB Type Cへの変更や、 Touch IDの搭載などがされることもなく、多くのiPhoneユーザーが期待していたアップデートが今回も見送られたという印象が強いです。
レビューまとめ
今回は「iPhone 12」についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?iPhone 11よりもスペックが上がり、3Dゲームや動画の編集など重い作業もバッチリこなせる一台に仕上がっています。カメラも非常に優秀で綺麗名な写真が撮影できますし、重量も軽くなり使い回しやすく進化しています。
今使っているスマートフォンが買い替えの時期になっているという人は、買い替えの選択肢の1つになりうるでしょう。ただし、 iPhone 11からそこまで大きなアップデートがあるわけではないため、iPhone 12がベストの選択かはよく考えたほうがいいでしょう。
とはいえ大きな欠点もなく、デザインはスタイリッシュでかっこよく、さすがiPhoneといった素晴らしいスマホになっているのではないでしょうか。
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---|---|---|---|
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保険料 | 0円 |
---|---|
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対象となる損害 | 破損/ 水没/ 故障/ 全損※1 |
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