Xperia 5 Vを徹底レビュー! よりコンパクトで高性能スペック搭載を実現
ソニーのコンパクトスマートフォン「Xperia 5 V」が2023年10月に発売されました。
片手で操作できるスマートフォンは年々減少しており、Appleさえも2021年を最後にminiシリーズの新機種投入をやめています。
コンパクトスマホを望む声は強いものの多いとは言えず、供給が年々縮小したことで希少種になったことで存在そのものに価値が生まれています。
Xperia 5 Vの魅力は片手で操作できるコンパクトさだけでもありません。
大型ディスプレイと可変式の望遠レンズ以外は上位モデルのXperia 1 Vと変わらないスペックで安く入手できることも魅力の1つ。
この記事では、「Xperia 5 V」を利用して実際利用して分かったレビュー、性能、おすすめポイントをご紹介します。
端末名 | Xperia 5 V |
---|---|
販売キャリア |
|
機種代金 |
|
実質負担金 |
|
発売日 | 2023年10月13日 |
※この記事はすべて税込表記です。
目次:
Xperia 5 Vの外観・デザインレビュー
デザインはこれまでのXperiaを継承したボックス型。
フラットなガラスパネルとフラットなフレームで構成されていてスタイリッシュです。
背面
マットな最新の強化ガラスGorilla Glass Victus 2で覆われた背面には2つのカメラレンズを搭載。
土台となるカメラユニットはレンズギリギリまで攻めることで存在感をできるだけ消しています。カメラの出っ張りも机に置いたまま操作するとガタつくものの見た目上は気になりません。
なお、Xperia 1 Vのカメラユニットは本体カラーに関係なくすべて黒塗りでしたが、Xperia 5 Vでは本体とカラーを統一したことで、より一体感のあるデザインに改善されています。
ソニーはスマホカメラを最も美しくデザインしているメーカーとして評価できます。
カラー
今回レビューするカラーはブラック。グレーのような色合いではなく本物の黒です。
Xperia 5 Vのカラーバリエーションはブラック、ホワイト、ブルーの3色で若者向けのモデルとしては寂しいラインナップ。
iPhone 15のような多彩なパステルカラーを期待する人はXperiaファンにも多いはずです。
ディスプレイの周りを囲う黒いフチ、いわゆるベゼルはXperia 5 IVよりも幅が厚くなっていて15万円前後のスマホとは思えない、格安スマホっぽさを感じます。
前面
指紋の目立たないマットなフレームは大部分がフラットながらもエッジ部分が凹んだ特徴的な形状をしています。
フレームの右側面には指紋認証を内蔵した電源ボタンと音量ボタン、シャッターボタンが配置。
ボトムにはUSB-C端子と専用ピンのいらない便利なSIMカード/SDカードトレイ、トップには遅延なしでゲームが楽しめるイヤホン端子が搭載されています。
側面
大きさは片手でしっかり握れる幅68mm、軽量な182gでコンパクトスマホ愛用者にはたまらないサイズ感です。
ただ、高さは154mmと一般的なスマートフォンよりも長いため、浅いポケットからこぼれ落ちることがあり、画面上部のボタンを操作するには片手モードが欠かせません。
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Xperia 5 Vのスペック詳細・パフォーマンスレビュー
■ Xperia 5 Vのスペック詳細
Xperia 5 V | |
OS | Android 13 |
プロセッサ | Snapdragon 8 Gen 2 |
ディスプレイ | 6.1インチ 縦横比21:9のシネマワイド フルHD+有機EL リフレッシュレート120Hz アスペクト比 21:9 Gorilla Glass Victus 2 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB – キャリア版 256GB – ソニーストア版 |
メインカメラ | デュアルカメラ 48MP 広角レンズ 12MP 超広角レンズ ZEISS T*コーティング |
フロントカメラ | 12MP |
バッテリー | 5,000mAh |
サイズ | 154 x 68 x 8.6 mm |
重さ | 約182g |
microSD | 最大1TB |
eSIM | ◯ |
チップセットは近年最高のデキと言えるSnapdragon 8 Gen 2、メモリは8GBを搭載しています。
ベンチマークスコア
性能を数値化するベンチマークスコアをGeekbench 6で計測したところシングルコアは平均1978、マルチコアは平均5033を記録。
前作に搭載されたSnapdragon 8 Gen 1と比べるとシングルコアは15%アップ、マルチコアは30%アップです。
シングルコア | マルチコア | |
1回目 | 1972 | 4688 |
2回目 | 1996 | 5183 |
3回目 | 1966 | 5229 |
平均 | 1978 | 5033 |
GPU
次にゲーミング体験に大きく関わるGPUの性能を3D Markで計測したところ、瞬発的な性能では8 Gen 1に比べて1.5倍アップと大幅に性能が向上しています。
Wild Life Extreme | |
1回目 | 3599 |
2回目 | 3508 |
3回目 | 3612 |
平均 | 3573 |
長時間負荷をかけた時のGPU性能は52%までダウンします。
性能の低下幅は前作から大きく変わっていませんが、性能低下時のロースコアは1.5倍以上も高い数値が出ているため、長時間ゲームをプレイして性能が低下してもストレスを感じることはなさそうです。
熱処理
Snapdragon 8 Gen 1で大きな問題だった発熱はSnapdragon 8 Gen 2においてもベンチマークスコアの計測時やセットアップ時にアプリを大量にダウンロードするなど、一時的な使い方で発熱することはあります。
ですが、ゲームアプリをプレイしたり、4Kによる動画撮影を10分程度行っても不快なほどの熱を感じることはなく、さらに熱を抑えるために性能を意図的に下げて処理がモタつく現象も確認できませんでした。
※横にスクロールできます。
ベスト | ロー | 性能低下 | バッテリー減少 | 温度上昇 | FPS | |
---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | 3687 | 1917 | 52% | -7% | 37℃ →45℃ +8℃ |
3 →26fps |
2回目 | 3718 | 2044 | 55% | -8% | 38℃ →45℃ +7℃ |
3 →27fps |
3回目 | 3717 | 1850 | 49.8% | -8% | 33℃ →46℃ +13℃ |
3 →27fps |
平均 | 3707 | 1937 | 52.2% | -7.6% | +9.3℃ | 3 →26.6fps |
バッテリー容量
電池持ちに関わるバッテリー容量はコンパクトモデルながらXperia 1 Vと同じ5,000mAhです。
ソニーによると独自の省電力技術によって約20%の消費電力削減したとのことで多少ヘビーに使用しても電池持ちには余裕があります。
バッテリーはワイヤレスでも充電可能。有線で充電したところ、0%から100%までには約90分かかりました。
バッテリーは充電回数・環境等によって寿命が短くなることもありますが、Xperia 5
Vはフル充電に近い状態を短くしてバッテリーへの負荷を軽減して寿命を伸ばす「いたわり充電」に対応しており、ソニーいわく3年後も80%の性能をキープできます。
バッテリー性能が80%まで低下した時は明らかな電池持ちの悪さを感じるほど交換の目安とされています。
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Xperia 5 VとXperia 5 IVを比較
Xperia 5 Vがどれぐらい進化したのか昨年発売されたXperia 5 IVのスペックを以下にまとめます。
Xperia 5 V | Xperia 5 IV | |
プロセッサ | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 1 |
強化ガラス | Corning Gorilla Glass Victus 2 | Corning Gorilla Glass Victus |
メインカメラ | Exmor T for mobile | Exmor RS for mobile sensor |
広角レンズ | 48MP*12MPへのピクセルビニング 絞り値 ƒ/1.9 1.7倍も大きくなったセンサー |
12.2MP 絞り値 ƒ/1.7 |
Xperia 5 Vは新しいチップセットによってCPUによる基本性能が向上し、ゲーム体験に関わるGPUも1.5倍にアップ。
熱を本体内に拡散することで高温化を防ぐ熱拡散シートの体積が40%増加。チップの改善と冷却性能の改善によって過度な発熱、性能低下による操作のもたつきに悩まされることはありません。
画面を保護する強化ガラスは最新のGorilla Glass Victus 2を採用したことでコンクリートのような粗い表面への落下耐性が向上しました。
カメラは広角カメラに世界初の2層トランジスタ画素積層型イメージセンサー「Exmor T for mobile」を搭載。センサーサイズが大型化し、画素数も約4倍に向上。超高画素センサーならではのピクセルビニングやクロップズームにも対応しています。
高速連写もAF/AE追随は最高20コマ/秒から最高30コマ/秒にアップしたことで小さい子供やペットなど素早く動き回る被写体もブレの少ない写真が撮影できます。
動画撮影ではセンサーのアスペクト比が幅広に変更され、使用領域が20%拡大したことで手ブレ補正も改善されました。
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ディスプレイ性能
Xperia 1 Vの6.5インチディスプレイに対して、Xperia 5 Vは6.1インチ/フルHD+を搭載。解像度も大きさもこれぐらいがちょうど良いです。
画質設定はデフォルトのスタンダードモードとクリエイターモードが用意されており、購入当初はスタンダードモードに設定されていますが、少し青っぽく映るためすぐにクリエイターモードに変更しました。
なお、Googleフォトで同じ画像を表示して映り具合をiPhone 15 Pro、Pixel 8 Proと比較したところ、Xperia 5 Vにはほどよいシャープネス補正がかかるようです。
一度使うと戻れない常時表示にも対応しています。電池の節約に役立つ可変リフレッシュレートには対応していないため、ロック画面のような画面があまり更新されない状況でもバッテリーを犠牲にすることになります。
晴天時など明るい屋外で利用するときに重要な画面の明るさは良くもなく悪くもないといった印象。ただハイエンドモデルと比較すると明らかに物足りません。なお、HDR10に対応しているものの、ドルビービジョンには対応していません。
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ゲーミング機能
Xperia 5 Vはゲーミング機能も豊富に用意されています。利用できる機能を以下の表にまとめました。
21:9シネマワイドディスプレイ | ゲームの表示領域を横方向に広げるディスプレイ |
120Hz駆動ディスプレイ | 対応するゲームの映像をなめらかに表示 |
240Hzの残像低減技術 | 描画フレームに黒画を挿入することで、フレーム間の残像感を低減し、よりくっきりした映像でゲームを楽しめます |
HSパワーコントロール | バッテリーを充電するのではなく本体に直接給電。電池持ちを気にせずゲームをプレイ可能 |
ゲームエンハンサー | ゲームに集中するために通知・着信通知の非表示が可能。誤操作を防止するためのナビゲーションバーのロックやカメラキー、再度センスの無効化などを収録 |
ゲーム専用の画質設定 | ゲーム映像を調整できる機能。「ローガンマ・レイザー」やホワイトバランスを調整して影や暗い部分を見やすく調整。最大4つまで画質モードを保存して素早く呼び出し可能 |
オーディオイコライザー | 低〜中〜高音域の音量を調整して敵の足音や銃声の位置を強調してゲームを有利に進められる機能。最大4つまで画質モードを保存して素早く呼び出し可能 |
マルチタスク | ゲーム画面から離脱せずにネットで情報を検索したり、YouTubeで攻略動画を見たりXなどアプリを起動してゲーム画面に重ねて表示できる機能 |
ボイスチャットマイクの最適化 | マイクの種類に合わせて、ボイスチャット利用時に相手の音声が聞き取りやすくなる機能 |
ハイフレームレート録画 | プレイ時のリフレッシュレートだけでなく画面録画時のフレームレートを設定可能に。なめらからな映像でプレイ、なめらかな映像で録画も |
RTレコード | 録画ボタンを押した30秒前から画面録画できる機能。「撮っておけばよかった」「撮ってなかった」を防止 |
特にお気に入りの機能は、バッテリーではなくシステムに直接給電することで発熱を抑えて長時間のゲームプレイも可能なHSパワーコントロールです。
新機能ではないものの、時間や発熱を気にすることなくプレイするヘビーなゲームユーザーにとってはなくてはならない機能です。
リフレッシュレート120Hzのディスプレイは映像もなめらかに表示できて快適。
ゲームプレイ中に画面をスクショすることもよくありますが、通常のスマートフォンでは電源ボタンと音量ボタンの同時押しが必要になることから操作ミスで保存できないことが多々あります。
Xperia 5 Vならゲーム起動中に側面に配置されたシャッターボタンを押すだけでスクショ可能。これもシャッターボタンを搭載しているXperiaならではの便利な機能です。
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カメラ性能
メインカメラは広角レンズと超広角レンズの2眼構成です。広角レンズはXperia 1 Vと同じ新世代センサーExmor T for mobileを搭載。
1.7倍に大型化したセンサーサイズと世界初の2層構造によって集光量がアップしたことによって明るくノイズの少ない写真撮影が可能に。
一方で遠くの被写体を撮影するズーム撮影は毎年グレードダウンしていて、Xperia 5 IVでは可変式望遠レンズが廃止になり、5 Vでは高額2.5倍の望遠レンズも廃止になりました。
それでも光学ズームが廃止された代わりに48MPの超高画素センサーを活用したクロップズームによる光学相当の2倍ズームに対応しています。
超広角レンズは残念ながらマクロ撮影には対応していません。
また、カメラ機能ではAIによる深度推定によって被写体と背景の境界線の認識精度が向上したことで自然なボケ感で撮影できます。
ほかにも商品紹介などの動画を撮影するときに商品ではなく顔にピントを合わせてしまう瞳AFをキャンセルする「商品レビュー」モード、カラーグレーディングしなくても肌の質感をキレイに描写できる「S-Cinetone for mobile」といった機能が追加されました。
Xperia 5 Vのカメラスペックは以下のとおりです。
レンズ | 広角 | 超広角 |
画素数 | 12MP | 12MP |
イメージセンサー | Exmor T for mobile | Exmor RS for mobile sensor |
センサーサイズ | 1/1.35インチ | 1/2.5インチ |
F値 | ƒ/1.9 | ƒ/2.2 |
焦点距離 | 24mm | 16mm |
光学手ブレ補正 | ◯ | X |
カメラ機能 | ||
写真機能 | ・瞳AF ・リアルタイム瞳AF ・リアルタイムトラッキング ・最高30コマ/秒のAF/AE追随高速連写 ・最高60回/秒のAF/AE演算 |
|
動画機能 | ・オブジェクトトラッキング ・瞳AF ・4K 120fps ・FlawlessEye対応のハイブリッド手ブレ補正 ・広いダイナミックレンジモード ・Cinematography Pro ・S-Cinetone for mobile ・クリエイティブルック ・商品レビュー |
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Xperia 5 Vのおすすめのポイント
Xperia 5 Vを使ってみて良かった機能などをまとめます。
実用性溢れるデザイン
デザインは徹頭徹尾Xperiaです。ダイナミックアイランドのような革新的なものはないものの、ノッチやパンチホールによって映像の一部が欠損することなく動画視聴やゲームが楽しめます。
振動によってスマートフォンが操作を受け入れたことを伝えてくれるハプティクスはかなり強め。筆者は好みの強さですが、カンカン!と音が鳴ることから評価は分かれるところかもしれません。
有線イヤホンジャックも設置されています。AppleもSamsungもGoogleもフラグシップモデルでは有線イヤホンを廃止しています。
便利機能が備わったカメラ
Xperia 5 Vにはシャッターボタンが搭載されています。ボタンを使って写真を撮ったり、カメラを起動できること自体はそれほどめずらしい機能ではありません。
ただし、Xperiaのシャッターボタンは半押しでフォーカス、長押しで撮影といったダブルアクション式になっています。
通常のスマートフォンでリフォーカスするには本体を振って画角を変えるといった無駄な動作が必要ですが、Xperia 5 Vならカメラ専用機と同じようにボタン半押しだけでリフォーカスできます。
多様な便利機能
Xperiaならではの超縦長ディスプレイを活用した機能として、21:9マルチウィンドウ機能が利用できます。
これは16:9のアスペクト比で動画を見ながら9:16のアスペクト比でSNSを見て実況できる機能です。さらに、ポップアップウィンドウ機能で3つ目のアプリを起動することも可能。
Xperia 5 Vは画面サイズがそれほど大きくないので筆者は窮屈に感じて利用機会はほとんどなかったものの、多くの人にとっては便利な機能です。
画面のエッジ部分に表示されるバーを2回タップしてお気に入りのアプリや頻繁に起動するアプリなどを素早く起動できるランチャー機能の「サイドセンス」は利用頻度の高い機能でした。
ホーム画面に戻ったり、アプリの履歴から次に起動するアプリを探す手間を省くことができます。
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Xperia 5 Vの使ってみてイマイチだったポイント
Xperia 5 Vを使ってみてイマイチだったポイントは以下のとおりです。
カメラアプリのデザイン
Sonyの一眼レフカメラαライクにデザインされたカメラアプリのPhotoProは評価が分かれるところです。
常に構えて撮影のタイミングを逃さない一眼レフカメラに対して、スマホカメラはポケットから取り出してサッと撮影することがほどんどです。
そのために多くのスマートフォンに搭載されているカメラアプリはできるだけシンプルに設計されていて、画面をスライドするだけで撮影モードを切り替えられるようになっています。
例えば、iPhoneやPixelで背景をぼかして撮りたい時は画面をスライドして迷うことなく直感的に撮影モードを変更できます。
しかし、Xperiaのカメラアプリ「PhotoPro」は直感的ではないボタン操作が必要でどこにボタンがあるのか探す必要があり、ボタン配置を覚えるまでにベストなタイミングを逃してしまうということがあります。
慣れたXperiaユーザーであれば問題はないものの、iPhoneやAndroid、Pixelといった一般的なカメラアプリのUIに慣れている人にとっては操作しづらいと感じるはずです。
120Hz固定のリフレッシュレート
多くのハイエンドスマートフォンは可変式のリフレッシュレートに対応することで画面がなめらかなだけでなく消費電力を節約していますが、Xperia 5 Vは60Hzか120Hzのトグルになっていて映像を滑らかに表示する場合はバッテリーを犠牲にすることになります。
ゲームのみ映像を滑らかにしてそれ以外は60Hzで電池持ちを節約することもできますが、15万円するスマートフォンらしくない使い方で窮屈に感じることもあります。
短期間のアップデート
Xperiaに対する大きなデメリットはアップデートポリシーです。これまでの傾向では、わずか2世代でOSアップデートが停止になり、最新機能が追加されなくなってしまいます。
2年目までに端末を返却することで負担金を抑えられる日本の端末購入サポートプログラムを意識したものかもしれませんが、同価格帯でApple、Samsung、Googleが4年以上または7世代のアップデートを提供または保証していることを考えるとやはり不満があります。
まとめ:Xperia 5 Vのおすすめユーザーは?
Xperia 5 Vがおすすめなユーザーは以下の通りです。
★ Xperia 5 Vのおすすめユーザー
- コンパクトなサイズ感のスマホがほしい人
- 便利機能が多く備わったスマホがほしい人
- 大容量バッテリーを搭載したスマホがほしい人
Xperia 5 Vの魅力は強化ガラスとメタルフレームで構成されたIP68防水のコンパクトボディにSnapdragon 8 Gen 2と8GBのメモリを搭載することで快適な操作を実現したことです。
完全ではないものの発熱問題は大きく改善されていて概ねストレスなく操作できます。
カメラは望遠レンズを失ったものの超高画素センサーを搭載したことでクロップズームによる光学相当の2倍ズームが可能に。
2倍ズームは屋外でポートレートを撮影する場合は距離が足りず、スマホ離れした写真を撮影できる望遠圧縮効果も薄いものの、使い勝手が良くテーブルの上にある料理を撮影したり屋内でポートレートを撮影するには最適です。
そしてスマホで最も重要な電池持ちは突出して優れています。
ノッチやパンチホールによる映像欠損のない前面デザイン、21:9の超縦長ディスプレイ、スマホの良いところでもあり、悪いところでもある合成感のないソニーらしいナチュラルな仕上げのカメラ、有線イヤホンなどはXperiaならではのものです。
特にXperia 1 Vがあまりにも高額で手が出なかったXperiaファンにオススメできる1台です。