iPhone lightningケーブル充電徹底比較!純正品と激安ケーブルどちらがおススメ?
カテゴリ: #アクセサリ
iPhoneのLightningケーブルは、値段も種類もさまざまです。Amazonで検索すれば、ノーブランドの激安ケーブルも数多くあるので、壊れた時はできるだけ安く買い替えたいところ。しかし、安いのにはそれなりの理由があるはず。
そこで、純正品とそれ以外のLightningケーブルについて、性能や品質、価格などを徹底比較しました。
「高いケーブルと安いケーブルってどこが違うの?」と、疑問に思っている方は、次回購入する際の参考にしてみてください。
比較対象ケーブル:
以下iPhoneのLightningケーブルを比較しました。
- Apple純正ケーブル
- MFi認証ケーブル(Anker社製)
- コンビニで購入したケーブル(MFi認証済み)
- 100円ショップで購入したケーブル(非認証品)
- Amazonで購入した激安ケーブル(非認証品)
- ロングケーブル(3m)(非認証品)
なお、「MFi(Made For iPhone)認証」とは、Apple社の認定を受けて販売している製品を指します。詳細は後半に説明します。
目次:
ケーブルの性能を比較してみた
純正品とそれ以外の製品で、性能面に差はあるのでしょうか。実際に検証してみました。充電の速さはケーブルに流れる電流の量によって決まるため、ルートアール社の電圧・電流チェッカーを使って、測定しました。
安価なポケットサイズで、チェッカーにケーブルを挿すと「電流(A)」を測定できます。持っているケーブルの性能が気になる方は、購入して測ってみてはいかがでしょうか。
それでは、各製品の結果を見ていきましょう。
比較する基準値を計測 Apple純正のiPhone Lightningケーブル
最初は、Apple純正のiPhone Lightningケーブルを検証しました。下段の「A」に値が表示されます。
計測中も、0.1A~0.2A程度上下はしますが、約「0.95A」でした。なお、電流値はiPhoneの充電残量などによっても変動します。今回は、純正品で計測した「0.95A」を基準値として、他の製品がどの程度変わるか確認しましょう。
純正品と同等の値を計測 MFi認証ケーブル(Anker社製)
続いて、MFi認証ケーブルです。Anker社の製品を使いました。
MFi認証品は、純正品と同じ値「0.95A」が出ました。さすがApple社の認定を受けている高品質な製品といえそうです。
急な買い替え時にも安心 コンビニのiPhone Lightningケーブル
次はコンビニで購入したケーブルを検証しました。
ケーブルが壊れた際、もっとも手軽に買える場所がコンビニだと思うので、今回の検証リストに加えました。Anker社製品と同じくMFi認証製品です。
純正品とほぼ同等の数値「0.94A」がでました。旅行や出張先などで、急に純正ケーブルが壊れて買い替える際も、おススメです。
値段相応の性能? 100円ショップで購入したiPhoneのLightningケーブル
Lightningケーブルは、今や100円ショップでも手に入ります。純正品に比べると、値段は約20分の1ですが、性能はどうでしょうか。
「0.62A」一気に値が減りました。純正品などに比べて約3割減です。値段相応の結果と考えれば、納得かもしれません。さらに別の問題も発生しました。
急に充電ができなくなりました。
一度抜いて再び挿すと、画面に「このアクセサリは使用できません」と表示され、充電ができなくなりました。何度か抜き差しを繰り返すと、再び充電できるようになりましたが、非常に不安定です。また、同じケーブルを3本用意していましたが、その内1本は、挿しても全く反応がありませんでした。製品によって、品質にバラつきがありそうです。
100円ショップの品よりさらにダウン Amazonの激安ケーブル
Amazonで検索すると、目を疑うほど安いケーブルがあります。どうせならとことん安い品をということで、1本50円のケーブルを用意しました。
「0.55A」100円ショップの品より、さらに下がりました。また、最初から使えないケーブルもありました。買い替える時はハズレを見込んで、複数本まとめ買いをした方がいいでしょう。
100円ショップの品同様に、充電も不安定です。
抜き差しを繰り返していると、充電できるようになりますが、iPhoneを少し動かすと、またできなくなります。ケーブルを挿してカバンに放り込んでいたら、充電できていなかったということも、実際に使うとありそうです。
長さゆえの性能低下 ロングケーブル(3m)
部屋で使用する際に便利なロングケーブルも検証しました。Amazonで、安価な非認証品を購入して計測しました。
「0.37A」検証した製品の中で、最も低い数値となりました。ケーブルは、長くなるほど抵抗が大きくなるので、電流量も下がっていると考えられます。充電速度も純正品と比較して体感ベースで遅いと感じるので、性能は大きく劣るようです。
充電にかかる時間は?
検証の結果、純正品・MFi認証品と非認証品では、電流量に大きな差がありました。
では、充電時間には、どのくらい差が出るのでしょうか。実際に測って検証しました。条件と結果は以下の通りです。
条件:充電量70%の状態から充電を始めて、80%になるまでの所要時間を計測。
Apple純正ケーブル | 約12分 |
---|---|
MFi認証ケーブル(Anker社製) | 約13分 |
コンビニで購入したケーブル | 約15分 |
100円ショップで購入したケーブル | 約22分 |
Amazonで購入した激安ケーブル | 約23分 |
ロングケーブル(3m) | 約28分 |
多少の誤差はあるかもしれませんが、概ね電流量が多いほど、所要時間が短くなっています。なお、今回購入したロングケーブル(3m)は、スマホを操作していると、充電中でも充電量が下がっていきましたので、寝る時以外は使いづらいと思います。
比較結果まとめ
比較した結果は、以下の通りとなりました。
製品 | MFi認証 | 長さ | 価格(税込) | 電流(A) | 充電時間(10%分) |
---|---|---|---|---|---|
Apple純正ケーブル | - | 1m | 2,376円 | 1.02 | 約12分 |
MFi認証ケーブル (Anker社製) | 認証 | 0.9m | 999円 | 1.02 | 約13分 |
コンビニで購入したケーブル | 認証 | 1.8m | 2,052円 | 0.99 | 約15分 |
100円ショップで購入したケーブル | 非認証 | 0.6m | 108円 | 0.63 | 約22分 |
Amazonで購入した激安ケーブル | 非認証 | 1m | 50円 | 0.57 | 約23分 |
ロングケーブル (3m) | 非認証 | 3m | 234円 | 0.37 | 約28分 |
性能の良し悪しがはっきり分かれました。さすがに純正品・MFi認証品は、性能が高いレベルで安定していておススメです。ただ、非認証品は紹介したとおり激安なので、購入の際は性能と価格のどちらを取るか、基準を持って決められると思います。
性能面以外の比較
性能面以外も比較して、気づいた点を挙げていきます。
ケーブルの耐久性・・・非認証品は数回で使えなくなることも
100円ショップとAmazonで3本ずつ同じケーブルを買いましたが、それぞれ一本ずつは、数度抜き差ししたら全く使えなくなりました。激安品を買う場合、耐久性のなさは覚悟した方がよいでしょう。
ケーブルの太さ・・・長いほど太くなる傾向に
ケーブルは長いほど抵抗が大きく、太いほど小さくなるため、長い品は太くして抵抗を減らしているケースが多いです。比べると、ロングケーブル(3m)はかなり太いことがわかります。
ただ、電流量は最低でしたが、これは品質の問題といえそうです。実際、Anker社のMFi認証製品は、2.7mのケーブルでも0.9mの製品と同等の電流量を計測しました。
MFi認証とは何か?
一部のLightningケーブルには、「MFi認証済み」と表記されており、値段も非認証品と比べて高価ですが、何が違うのでしょうか。MFi認証済み製品を製造・販売する、Ankerの担当者に話を伺いました。
Anker担当者:
Apple社では、Lightningケーブルに関するディベロッパ向けの認証プログラムを用意しており、基準を満たすことで、「MFi認証済み」と認定されます。いわば、Appleが、品質や性能にお墨付きを与えているということです。さらに、認可の証であるICチップやハードウェアコネクタが提供されるので、iOSのバージョンがアップしても問題なく使えますし、Lightning端子に対応する全ての機器で使用可能です。
Anker担当者:
非認証製品は安いですが、さまざまな問題もあります。性能面で劣るのはもちろん、デバイスやiOSのバージョンによっては、使えない可能性があります。また、充電時に電流と電圧を制御できず、iPhone内のチップが破損して故障につながる恐れもあるので、認証製品を提供する立場としては、お薦めできません。
まとめ
高い製品と安い製品、それぞれに理由があるとわかりました。純正品やMFi認証製品は、「高価でも安心」して使うことができ、激安ケーブルはすぐ壊れるかもしれませんが、「たとえ20本買っても純正品より安い」という考え方ができると思います。
ただやはり、あまりに安価なものを買うと故障の恐れがあることを考えると、それなりの値段でも純正・MFi認証済みのものを購入する方がおススメです。
今回の結果を参考にしていただき、ご自身が納得いくケーブルを手に入れてください。
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