auの名義変更をしたい! 手続きの流れ・手数料・委任状の書き方・注意点を解説

au 名義変更

auスマートフォンや携帯電話の利用者が、契約者と異なる場合には「譲渡の名義変更」をします。また、結婚して苗字が変わった場合には、「改姓の名義変更」が必要です。契約者がお亡くなりになり、その契約を引き継ぎたいときには「承継の名義変更」になります。

このようにauで名義変更をするためには、それぞれのケースで必要な書類や流れが異なります
今回の記事では、各ケースでのauの名義変更の方法と、注意点を解説します。

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auの契約名義を変更する方法

au ロゴ
auの契約名義を変更する方法

auスマートフォンや携帯電話機を人に譲りたい場合には「譲渡」の手続きをして、名義変更をしなければなりません。

auで契約名義を変更する際は、譲渡者・譲受者ともに書類が必要です
まずは、auで名義変更をおこなう方法を解説します。

譲渡の手続きはauショップのみ!My auや電話では不可

「譲渡」の名義変更は「auショップ」でのみ手続き可能です。My auや、電話からはできないので注意してください。

また、名義変更をおこなう際は、現契約者である譲渡者と、変更後の契約者である譲受者の2人でauショップに行くとスムーズです。

名義変更のために必要なもの

auで契約名義を変更する際に必要なものは、譲渡者と譲受者で異なります。
場合によっては同意書など、追加で必要になるものもあるので、それぞれの必要書類について詳しく見ていきます。

譲渡者(変更前の名義人)の必要書類

譲渡者の手続きに必要なものは、以下の2つです。

<譲渡者(渡す側)が必要なもの>

・印鑑
・本人確認書類の原本

名義変更自体は専用端末でおこなわれるため、印鑑は必須ではありません。しかし、追加書類の記入に必要な場合がありますので、持参しておくと安心です。

本人確認書類としては、以下のようなものが有効です。

<本人確認書類の参考>

・運転免許証
・パスポート
・身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳
・特別永住者証明書
・マイナンバーカード
・住民基本台帳カード(顔写真つき)
・健康保険証

本人確認書類は、氏名・生年月日・現住所が記載された有効期限内のものが必須です。コピーでは手続きできませんので、必ず原本を持参してください

また、本人確認書類に記載してある住所と現住所が異なる場合は「補助書類」の提出が必要です。本人確認書類とあわせて、公共料金の領収書や住民票などを提示してください。

譲受者(変更後の名義人)の必要書類

譲受者の手続きに必要なものは、以下の2つです。

<譲受者(もらう側)が必要なもの>

・本人確認書類の原本
・月々の支払い手続きに必要なもの

譲受者の本人確認書類についても、譲渡者と同様に運転免許証やパスポートなどの原本提示が必須です。また、記載の住所と現住所が異なる場合は、補助書類が必要なので注意してください。

名義変更にともない、変更前の支払い方法がリセットされるため、譲受者は支払い登録ができるものを持参する必要があります
本人確認書類とあわせて、以下の書類を提示してください。

<月々の支払い手続きに必要なもの>

・クレジットカード
・キャッシュカード
・通帳と印鑑

支払い登録に必要な書類は、原則として譲受者本人名義のものでなければなりません。本人名義以外のキャッシュカードやクレジットカードを設定する場合については、「名義変更の際の注意点」の項目にて後述します。

auの名義変更の際にかかる費用

名義変更の内容によっては、手続きの際に費用がかかります。中には費用が高額な場合もありますので、事前によく確認しておきましょう。

家族間の名義変更以外は手数料が必要

auで名義変更をおこなう際は、2,700円の手数料がかかります。ただし、家族間で変更する場合の手数料は無料です。

auでの家族の定義は、「同一住所・同一苗字であること」とされています。したがって、結婚や一人暮らしによって名字や住所が異なる場合は、戸籍謄本などの追加書類が必要です。

しかし、親子や夫婦といった一親等以内の名義変更であれば、「家族関係申告書」を提出することで手続きができます。
※【家族関係申告書】こちら(家族割®のページの下部)

端末代の残債がある場合は一括精算が必要

契約名義を変更する際、端末の分割払いを引き継ぐことはできません。そのため、譲渡者が名義変更前に端末代金を一括精算する必要があります。これは、家族間の変更でも同様です。

残債が高額な場合は、費用が大きくかかってしまうことに注意してください。

auの名義変更手続きの流れ

手続き書類 イメージ画像
auの名義変更手続きの流れ

auでの名義変更手続きの全体的な流れは、以下のとおりです。

<名義変更手続きの流れ>

①譲渡者(変更前の名義人)の本人確認
②譲受者(変更後の名義人)の本人確認、内容登録
③名義変更後の内容確認、注意事項説明など
④手続き完了後、譲受者にハガキでお知らせが届く

変更内容やケースによっては、前項で紹介したものに加えて、追加書類が必要な場合があります。ここからは、各ケースでの手続き内容や必要なものを、それぞれ解説していきます。

譲受者のみでauショップに行く場合

名義変更をおこなう際は、譲渡者と譲受者の2人でauショップに行くべきですが、譲受者のみでも、必要書類がそろえば手続きすることは可能です。

譲渡者の委任状が必要

譲受者のみで名義変更する場合に必要なものは、以下の4点です。

<譲受者のみの変更で必要なもの>

・譲受者の本人確認書類の原本
・月々の支払い手続きに必要なもの
・譲渡者の本人確認書類(コピーでも可)
・譲渡者の委任状

譲受者のみの来店の場合は、譲渡者が記入した委任状が必要なので、忘れず持参してください。

委任状の書き方

委任状の書き方については、下記の通りです。

<委任状の書き方>

①委任状を作成した日付を記入する
②譲渡する電話番号を記入し、「譲渡/承継に関する手続き」の欄に丸をつける
③LTEサービス・通信識別機能欄の記入は不要ですが、念のため署名しておく
④譲渡者が、契約者(譲渡者)の住所・氏名・連絡先・生年月日を記入し、捺印
⑤譲渡者が、代理人(譲受者)の住所・氏名・連絡先・生年月日を記入する

委任状記入例 画像
委任状記入例

委任状は、すべて委任者(譲渡者)が記入する必要があります。代理人(譲受者)が追記したことで筆跡に違いがあったり、記入漏れがあったりすると不備とみなされ、受付できませんので注意してください。

また委任者の捺印欄は、シャチハタなどのゴム印では受付できません。サインであれば受付可能ですので、印鑑がない場合はサインを記入してください。
※【委任状】こちら

譲渡者のみでの手続きはできない

譲渡者のみの来店の場合は、たとえ譲受者の委任状があっても名義変更できません。たとえば親御さんからお子さんに変更する場合、親御さんだけでは手続き不可です。

名義変更は、譲受者の来店が必須であることを覚えておきましょう。

未成年者に名義変更する場合

auでは、中学生以上であれば名義人として登録できます。譲受者が未成年の場合に必要なものは、以下の5点です。

<譲受者が未成年の場合に必要なもの>

・譲受者の本人確認書類の原本
・月々の支払い手続きに必要なもの
・親権者同意書/フィルタリングサービス申出書
・親権者の本人確認書類
・親権者の印鑑

「親権者同意書/フィルタリングサービス申出書」はauショップで用意されますので、持参しなくても問題はありません。

また、auショップ店頭で親権者による書類への記入・捺印が必要なため、親権者の同伴が必須です。必要なものがすべてそろっていても、未成年者のみの来店では手続きができませんので、注意してください。

auからMNPしながら名義変更したい場合

auから他社にMNP転出しながら名義を変更する場合の手続きは、前述したいずれかの方法で転出前に名義変更をおこなうだけです。転出前にauで変更をおこなっておけば、転出先で通常と同じようにMNP転入手続きがおこなえます。

auでの名義変更前にMNPした場合は、ドコモやソフトバンクなど乗り換え先キャリアの方法に従って、名義を変更してください。

結婚や離婚で苗字が変わった場合

結婚 イメージ画像
結婚や離婚で苗字が変わった場合

苗字が変わった場合は、「改姓・改名手続き」が必要です。次の二つの方法があります。

・auショップで直接手続き
・auお客さまセンターに電話、もしくはMy auから必要書類を取り寄せて郵送手続き

なお、改姓・改名手続きは手数料無料です。

改姓・改名をauショップで直接手続きする方法

auショップで手続きする場合には、以下の3点が必要です。

<auショップでの手続きに必要なもの>

・新しい苗字の印鑑(旧苗字でも対応可能)
・auケータイ、スマートフォン本体
・新旧両方の苗字が記載された本人確認書類

また、利用できる本人確認書類は、以下のとおりです。

<本人確認書類の参考>

・運転免許証
・健康保険証
・住民基本台帳カード(顔写真つき)
・マイナンバーカード

変更前の苗字・変更後の苗字のどちらかしか記載がない場合は、上記に加えて戸籍謄本や住民票などの追加書類が必要です。手続きをスムーズにおこなうために、本人確認書類のみで新旧苗字が確認できる状態にしたうえで、改姓・改名をすることをオススメします。

改姓・改名手続きは郵送でも可能

改姓・改名は、郵送でもおこなえますが、まず書類を取り寄せる必要があります。

<auお客さまセンターに電話して取り寄せる>

電話番号:0077-7023
受付時間:9:00~20:00

<My auにアクセスして取り寄せる>

①au公式のサポートフォームへアクセスする

②「お申し込みはこちら」をタップ後、「申込書を請求する」をタップ

お申込みはこちら スクリーンショット申込書を請求する スクリーンショット
「お申し込みはこちら」 → 「申込書を請求する」

③送り先住所を確認し、「この内容で申し込む」をタップ

この内容で申し込む スクリーンショット
「この内容で申し込む」をタップ

上記の方法で書類を取り寄せ、契約者本人が必要事項を記入・捺印します。苗字変更の経緯が確認できる本人確認書類を同封し、ポストへ投函すれば手続きは完了です。

郵送であれば、auショップに行く時間がない場合でも、自宅で改正・改名ができるため便利です。
また、au WALLETプリペイド/クレジットカードをお持ちの方は、「au WALLET プリペイドカードお問い合わせ窓口」に連絡して、カードの名義変更も行ってください。

<au WALLET プリペイドカードお問い合わせ窓口>

電話番号:0120-977-964
受付時間:9:00~20:00(年中無休)

契約者が亡くなった場合

結婚 イメージ画像
結婚や離婚で苗字が変わった場合

契約者が亡くなっり、家族に名義変更する場合は「承継」という手続きが必要です。
auショップのみでの受付です。承継に必要なものは、以下の5点です。

<承継に必要なもの>

・契約者が亡くなったことを確認できる戸籍謄本の原本(承継者・被承継者両者の名前と続柄が記載されているもの、発行日より3か月以内のもの)
・auケータイ、スマートフォン本体
・被承継者の印鑑(ゴム印不可)
・被承継者の本人確認書類
・支払い方法に応じた書類(口座番号の控え、キャッシュカード、クレジットカードなど)

なお、戸籍謄本で承継者の除籍が確認できない場合は、戸籍謄本とあわせて以下の書類のいずれかを提示します。

<除籍が確認できない場合の必要書類>

・死亡診断書
・新聞のおくやみ欄
・会葬御礼の挨拶状

名義変更の際の注意点

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名義変更の際の注意点

ここまでご紹介してきた必要書類や条件が整えば名義変更は可能ですが、変更する際にはいくつかの注意点があります。続いて、名義変更の際に把握しておくべき5つの注意点について解説します。

au WALLETポイントが消滅する

auで名義変更をおこなうと、au WALLETカードは解約されてしまいます。カード自体は譲受者の名前で新規作成が可能ですが、名義変更前の残高は引き継ぎできません

ポイントの消滅を防ぐためには、名義変更前にポイントを使い切るか、家族へポイントを贈るなどして残高を0にしておく必要があります。

また、譲渡や承継の手続きの後に、au IDの紐付変更はできません。必ず手続きの前にKDDIお客さまセンターに連絡してください。

<KDDIお客さまセンター>

au携帯電話から局番なし:157
一般電話から:0077-7-111

My auからのSIMロック解除ができなくなる

SIMロック解除は、auの端末を使って格安SIMを契約する際などにおこなう手続きです。

本来SIMロック解除は、auショップかMy auからおこなえますが、名義変更するとMy auからはできなくなります。auショップであれば問題なくSIMロック解除が可能ですが、3,000円の手数料がかかってしまう点がデメリットです。

My auからであれば手数料無料ですので、SIMロックを解除する必要がある場合は、名義変更前におこなっておくことをオススメします。

アップグレードプログラムが利用できなくなる

先述のとおり、名義変更は端末代の残債を一括精算しなければ手続きできません。そのため、アップグレードプログラムが自動的に廃止されてしまいます

アップグレードプログラムとは、端末代金を48回払いにした際、スマホを下取りに出すことを条件として、24か月目以降の残債が不要になるというものです。しかし、名義変更をおこなうことで残債を一括で支払うため、この恩恵が受けられなくなります。

また、アップグレードプログラムを契約したものの利用しなかった場合、本来であれば月額利用料金がau Walletポイントとして還元されますが、名義変更した場合は掛け金の還元も適用されません。

アップグレードプログラムに加入している場合は、名義変更の際とくに注意が必要です。

名義変更以外の手続きをあわせて行うなら別途委任状や第三者の同伴が必要な場合も

名義変更とあわせて別の手続きをおこなうのであれば、ここまでご紹介したもの以外の書類や、譲渡者・譲受者以外の同伴が必要な場合があります。

たとえば、名義変更したうえで別のグループの家族割に加入する場合や、第三者の一括請求にまとめる場合などです。

名義変更と同じタイミングで別の手続きをおこなう際は、各手続きで必要なものを別途確認しておきましょう。不安な場合は、事前にauショップやコールセンターに問い合わせておくと確実です。

クレジットカードの名義人の同伴が必要

名義変更後の支払い方法に設定するクレジットカードの名義は、原則として譲受者本人のものでなければなりません。別名義のクレジットカードでも設定は可能ですが、クレジットカードの名義人の同伴が必要です

たとえばお母さんからお子さんに名義を変更し、支払いをおこなうクレジットカードがお父さん名義の場合。名義変更だけならお母さんとお子さんでできますが、支払い方法設定のためにお父さんも一緒に来店する必要があります。

クレジットカードもキャッシュカードも、本人以外は利用できません。1枚のクレジットカードを家族で利用している場合などは、とくに注意してください。

まとめ

auでの名義変更の方法や、注意点を解説してきました。

auでの名義変更は、手続き内容によって必要なものや流れが大きく異なります。名義変更とあわせて別の手続きをおこなう場合はとくに、必要書類や同伴者に注意が必要です。

auショップへ何度も足を運ばないためにも、今回の記事を参考に必要なものを確実に揃えてくおくと便利です。不安な場合は、auショップやお客さまセンターに問い合わせておくと、より確実です!

この記事の編集者

モバレコ編集者:ずーみん

モバレコ編集者|ずーみん

格安SIM・スマホジャンル、SNS運用を担当。
モバレコの記事制作・ディレクションを担当しています。
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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

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