Xperia 10 IV 徹底レビュー! トリプルカメラ搭載のミドルレンジスマホ

Xperia 10 Ⅳ レビュー

2022年7月8日に発売されたSONY製のスマートフォン「Xperia 10 IV」。縦長ディスプレイが搭載されているミドルレンジモデルのスマートフォンで、ドコモ、au、UQ mobile、Y!mobile、楽天モバイルから購入が可能です。

コンパクトなサイズ感と持ちやすいフォルムで片手操作がしやすい仕様となっていますが、実際の使用感が気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、外観やデザイン、スペックやパフォーマンスに加えて、実機を触ってみて感じた良い所・悪い所について、徹底的にレビューをしていきたいと思います。

   

Sony Mobile
Xperia 10 Ⅳ

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Xperia 10 IVの外観デザインをレビュー

片手で持ち歩けるコンパクトなサイズ感

それでは早速、Xperia 10 IV の外観デザインを確認していきましょう。

Xperia 10 IVは、縦長の特徴的な約6.0インチの有機ELディスプレイを搭載したスマートフォンです。比較的大画面なスマホですが、横幅が67mmと細身なため非常に持ちやすく、操作性と大画面を兼ね備えた一台となっています。

それではデザインの詳細について見ていきましょう。

前面 / 背面デザイン

マルチウィンドウも楽々の21:9の縦長仕様

約6.0インチの21:9の縦長の有機ELディスプレイで解像度は2,520×1,080(FHD+)となっています。ノッチの採用はなく、画面いっぱいにコンテンツを楽しめるのは嬉しいポイントです。

21:9の特徴を活かし、マルチウィンドウで画面を2分割してコンテンツを楽しむことも可能です。閲覧性も抜群に良く、効率的にアプリを使い分けることができます。

背面にはカメラとNFCが搭載

背面はサラッとしたマットな触り心地でシンプルにまとまっており、飽きにくいデザインとなっています。

左上部にはカメラが搭載され、中央付近には「SONY」のロゴマークが印刷されています。NFCは上部に搭載され、下部にはキャリアのロゴが印刷されているデザインとなっています。シンプルで先鋭されたデザインは人を選ばず万人に受け入れられやすいと感じました。

今回のレビューで使用した端末のカラーは「ラベンダー」です。心が落ち着くクールなカラーは、女性にはもちろん、男性が使用しても違和感のないオシャレでかわいらしいカラーとなっています。

出っ張りが少ないトリプルレンズ搭載のカメラ

カメラ部の出っ張りは「数ミリ程度」となっており、背面を下にして机に置いた際にもガタツキが生じにくいデザインなのは嬉しいポイントです。

とはいえ、そのままの状態ではレンズに傷がつく恐れもありますので、気になる人はケースなどを着用することをおすすめします。

側面デザイン

ボリュームボタンと電源ボタン兼指紋センサーが搭載
SIMスロットが搭載
3.5mmイヤホンジャックとマイクが搭載
USB Type Cコネクタ、スピーカー、マイクが搭載

側面の厚さは約8.3mmになっており、持ちやすいサイズ感になっています。

角はやや丸まったデザインとなっており、こちらも持ちやすさの要因の一つとなっています。右側には指紋センサー兼電源ボタンが搭載されており、片手で端末を持ち上げた際に同時にセキュリティ解除ができるようなデザインとなっています。

サイズ感・重量

重量は軽く、横幅が狭いので片手操作もしやすい

片手で持ってみた印象ですが、やはりその特徴的な横幅のおかげで、片手でも非常に持ちやすいデザインとなっており、重さは161gとかなり軽いため長時間の使用でも疲れにくいです。

手が小さい人や力に自信がない人でも、長時間片手操作ができるデザイン性は非常に良いと感じました。

カラーバリエーション

カラーバリエーションは4色
SONY公式サイト[1]

カラーバリエーションは、ブラック・ホワイト・ ミント・ ラベンダーの4色展開で、マットな質感との相性は抜群です。どの色も比較的落ち着いた色合いとなっていますので、普段使いはもちろんのこと、ビジネスシーンにも問題なくマッチするカラーリングとなっています。

Xperia 10 IVの「スペック」をレビュー

スペックを確認

続いてはスペックについてのレビューです。Xperia 10 IVはミドルレンジモデルのスマホですが、スペックの詳細について細かく見ていきたいと思います。

■ Xperia 10 IVのスペック

OS Android™ 12
CPU Snapdragon® 695 5G Mobile Platform
内蔵メモリ RAM:6GB/ROM:128GB
本体サイズ 約67mm×約153mm×約8.3mm
重量 約161g
ディスプレイ 約6.0インチ/有機EL トリルミナス®ディスプレイ for mobile/FHD+
背面カメラ 16mm(超広角):有効画素数約800万画素/F値2.2
27mm(広角):有効画素数約1200万画素/F値1.8
54mm(望遠):有効画素数約800万画素/F値2.2
前面カメラ 有効画素数約800万画素/F値2.0
バッテリー容量 5,000mAh(内蔵電池)
防水/ 防塵 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)
認証 指紋認証
カラー ブラック、ホワイト、ミント、ラベンダー(ドコモオンラインショップ限定)

CPUはSnapdragon 695 5Gを搭載しているため、処理の軽いゲームであればストレスなく遊べるようなスペックとなっています。タッチ操作やスクロールなどのレスポンスは十分快適で、動画視聴やネットサーフィンをする程度なら何ら問題ない使用感です。

さらに、防水・防塵などにはしっかり対応し、おサイフケータイも搭載、指紋認証も搭載されているため、日常の中で使う分には何不自由ない仕様です。

ただ重い3Dゲームをたくさんやりたい人にはスペック不足なのは否めません。ゲームやコンテンツを全力で楽しみたい人はハイスペックのスマートフォンを買い求めると思いますが、利用用途を見極めてスマホを選定することをおすすめします。

Antutuスコアは389,852点を記録

気になるAnTuTuスコアは「389,852点」を記録しました。テスト中もバッテリーの消費は安定しており、特別おかしな挙動等も確認は出来ませんでした。

白猫プロジェクトをプレイ

次に比較的処理の軽い3Dゲームのテストとして「白猫プロジェクト」をプレイしてみました。

スペックの低いスマホですと、敵が多く出現する箇所などは全体的にスムーズと言えない動きとなりますが、本機の場合は全くもたつくこともなく、ストレスなくプレイをすることができました。

もちろん、処理の重いゲームとなると快適にプレイすることは難しいですが、本ゲームのような比較的処理の軽い3Dゲームであれば、通常プレイは十分可能だといえます。

Xperia 10 IVのカメラ性能

カメラ性能をレビュー

Xperia 10 IVのメインカメラは、望遠800万画素、広角1200万画素、超広角800万画素のトリプルレンズを搭載しています。

画素数だけを見ると近年のハイスペックスマホと比較するとやや見劣りする数字ですが、様々な撮影シーンに合わせて自動で設定を変更してくれるため、撮影技術がない人でも綺麗な写真を撮ることができ、性能としては非常に高いと感じました。

様々なシーンで撮影した際のカメラ性能について解説していきます。

日中の様子を撮影してみた

明るさがうまくコントロールされた写真が撮影できた

まずは野外での撮影です。夕方頃の時間帯に祭りの風景を撮影してみました。

非常に明るさが綺麗に調節され色合いも鮮やかな写真が撮ることができました。夕方という時間だったので、撮影現場はそれほど明るい状況ではありませんでしたが、ここまで綺麗な写真が撮れるのは非常に驚きました。

ズームで撮影してみた

広角モード
最大ズーム

続いてはズーム撮影性について検証してみました。上記と同じ場所から超広角望遠レンズでの撮影をしています 。

カメラ性能の悪いスマホの場合、ズーム撮影をした場合、写真が劣化してしまうことがあります。ズームの性能自体が高くても、荒れた写真となってしまうことから実用的ではない端末も多く存在します。

しかし本機はズーム性能が高いことに加え、解像度の荒れが非常に少ないのも特徴のひとつです。機能としてもかなり実用的だと感じました。広角についても自然な形で撮影ができ、こちらも実用性が高いと感じました。

料理モードで撮影してみた

明るさ調整もバッチリで美味しそうな写真が撮影できた

本機には料理モードという撮影モードが繋がっており、料理を撮影するために最適な設定で撮影をすることができます。モードの変更は被写体にカメラを向けるだけで自動的に変わるので非常に簡単です。 今回はオムライスとケーキを撮影してみました。

ケーキの撮影では、明るさは十分調整され生クリームのツヤなどはしっかりと表現された美味しそうな写真を撮ることができました。

色鮮やかなオムライスの写真が撮影できた

続いてはオムライスの撮影です。

ケーキに比べ、背景等の彩色が濃いシーンでの撮影でしたが、こちらも艶やかな美味しそうな写真を撮ることができました。難しい設定なしでこれだけの写真が取れるのであれば非常に満足度も高いと感じました。

接写撮影してみた

接写性能はやや物足りない印象

料理の写真と続けて、ケチャップの部分を被写体として接写撮影をしてみました。

接写の機能自体は特に問題ないと感じましたが、感覚的にはもう少し被写体に近づくことが出来ると実用性も上がってくると感じました。料理モードが非常に性能が高く感じただけに、接写モードにもさらに高い性能を求めてしまいますが、普通に使用する分には問題のない撮影性能だと思います。

ポートレート撮影をしてみた

ポートレート撮影の実用性も高い

ポートレートの撮影も試してみました。

今回は電車の模型を被写体にしてポートレート撮影をしてみました。被写体としてはやや捉えにくいターゲットを使用しましたが、被写体をしっかり捉え背景をぼかした味のある写真を取ることができました

夜景を撮影してみた

通常モード
夜景モード

まずは木々とビルがある場所を撮影してみました。

通常モードでも十分綺麗な撮影ができましたが、ナイトモードを適用することで、通常モードでは調整しきれなかった暗い部分の明るさ調整も入り、全体的に明るい表現率の高い写真を撮ることができました。

通常モード
夜景モード

次はさらに広範囲の写真を撮影してみました。

通常モードはビルの明るさにやや引っ張られた写真となってしまい空の色や緑の色が綺麗に見えない写真となってしまいました。しかしナイトモードを適用することで全体の明るさが綺麗に調整され雲の様子や木々の様子もしっかりと分かるような綺麗な写真を撮ることができました

このように、夜景の撮影は非常に綺麗に出来、実用性はかなり高いと感じました。注意点としてナイトモードで撮影する際は、シャッターを押してから約5秒間その場でじっととまっておく必要があるので注意が必要です。

Xperia 10 IVは前作から何が進化したのか?

前作のXperia 10 IIIと比較
SONY公式サイト[2]

ここでは前作のXperia 10 IIIと比較し、スペックの違いや仕様の違いについて確認していきたいと思います。

■ Xperia 10 IVとXperia 10 IIIのスペック比較

Xperia 10 III Xperia 10 IV
ディスプレイ 約6.0インチ/有機EL トリルミナス®ディスプレイ for
mobile/FHD+
約6.0インチ/有機EL トリルミナス®ディスプレイ for
mobile/FHD+
OS Android™ 11 Android™ 12
CPU Qualcomm® Snapdragon™690 5G Mobile Platform Snapdragon® 695 5G Mobile Platform
RAM 6GB 6GB
ROM 128GB 128GB
背面カメラ 16mm(超広角):有効画素数
約800万画素/F値2.2
27mm(広角):有効画素数
約1200万画素/F値1.854mm(望遠):有効画素数
約800万画素/F値2.4
16mm(超広角):有効画素数
約800万画素/F値2.2
27mm(広角):有効画素数
約1200万画素/F値1.854mm(望遠):有効画素数
約800万画素/F値2.2
前面カメラ 有効画素数約800万画素/F値2.0 有効画素数約800万画素/F値2.0
バッテリー容量 4,500mAh 5,000mAh
認証 指紋認証 指紋認証
本体サイズ 約68mm×約154mm×約8.3mm 約67mm×約153mm×約8.3mm
重量 169g 161g

上記スペック表の通り、前作からの大幅なアップデートはありませんが、スペックアップや変更されている項目もいくつかあります。

まず、サイズは今作の方が縦幅横幅ともに約1mm小さくなっていますが、ほぼ同等のサイズ感となっています。しかし重量については、約8g軽くなっているにも関わらずバッテリー容量は500mAh増加していて、こちらは嬉しいアップデート項目となっています。

さらにCPUは新しいモデルである「Snapdragon® 695 5G」にアップデートされており、処理性能が確実に向上しているため、少しでもスペックの高い端末を求めている方にもおすすめできるポイントとなっています。

実際に使ってみて分かったXperia 10 IVの良い点

Xperia 10 IVの良い点

Xperia 10 IVを実際に使ってみて分かった良い点は以下の通りです。

■ 実際に使ってみて分かった良い点

良い点 ・カメラの性能が良い
・マルチウィンドウが便利

ひとつずつ解説していきます。

カメラの性能が良い

ミドルレンジスマホでこれだけの写真が撮影できるなら大満足ではないでしょうか。

特にナイトモードは非常に性能が高いと感じました。暗い場所での撮影機会が多い人にも自信を持ってオススメできる一台となっています。

マルチウィンドウが便利

21:9の縦長のディスプレイを生かしたマルチウィンドウ機能がとても便利です。

この機能は上半分と下半分の画面でそれぞれ別のアプリを同時に起動できるという機能になります。YouTubeで動画を見ながら地図アプリを使ったり 、SNSを複数起動してたくさんの情報を同時に取り入れるといった使い方もできます。

他の利用者の意見は?Xperia 10 IVの良い評判・口コミ

SNSや口コミサイトからユーザーの皆さんの良い評判をまとめてみました。

■ Xperia 10 IVの良い評判・口コミ

良い評判 ・ビデオ撮影時のズーム性能が高く、画質の劣化も少ない
・バッテリーの持ちが良く、動作もサクサクしていて発熱も少ない
・ボディカラーがきれい

やはりカメラの性能、バッテリーを評価する声が多く上がっていました。写真性能だけでなくビデオ撮影においても非常に評価が高かったので、カメラ全体の評価が非常に良いようです。

実際に使ってみて分かったXperia 10 IVのイマイチな点

Xperia 10 IVのイマイチな点

Xperia 10 IVを実際に使ってみて分かったイマイチな点は以下の通りです。

■ 実際に使ってみて分かったイマイチな点

イマイチな点 ・顔認証に対応していない
・4K撮影が非対応

ひとつずつ解説していきます。

顔認証に対応していない

セキュリティ認証が指紋認証のみの対応で顔認証ができない部分についてはやや使いにくさを感じました。もちろん指紋認証だけでも使用上は問題ないのですが、画面を見るだけでセキュリティ解除が可能な顔認証はついては欲をいえば欲しい機能です。

エントリーモデルなどで、コストの都合上顔認証に対応していないということであれば納得は出来るのですが、7万円台のミドルレンジモデルですので、ここは何とか対応して欲しかったというのが率直な感想です。

4K撮影が非対応

カメラの性能については非常に高く評価をしていますが、それだけに4K撮影が非対応というところはもったいなさを感じました

カメラに力を入れてるのであれば、是非4Kには対応しておいて欲しかったです。また前作のXperia 10 IIIでは4K撮影に対応していたため、結果的には「退化」となってしまったのが非常に残念なポイントです。

他の利用者の意見は?Xperia 10 IVの悪い評判・口コミ

SNSや口コミサイトからユーザーの皆さんの悪い評判をまとめてみました。

■ Xperia 10 IVの悪い評判・口コミ

悪い評判 ・前作からのアップデート項目が少ない
・価格がやや高い

性能や使い勝手などスマホそのものをイマイチと評価する書き込みは非常に少なかったです。

端末そのものの評価が高いだけに、価格や前作からのアップデートという面でもう少し頑張って欲しかったという、いわゆる期待の表れでもあるのかと思いました。

評価まとめ: カメラ性能が良いミドルレンジスマホを求める人におすすめの一台

評価まとめ: カメラ性能が良いミドルレンジスマホを求める人におすすめの一台

実際に使ってみて分かったXperia 10 IVの良い点、イマイチな点については以下の通りです。

■ 実際に使ってみて分かった良い点・イマイチな点

良い点 ・カメラの性能が良い
・マルチウィンドウが便利
イマイチな点 ・顔認証に対応していない
・4K撮影が非対応

私自身カメラの性能良さ、特に夜景撮影時の性能の高さには非常に驚きました。

カメラにこだわりたいが高価なハイスペックスマホまでは必要ないという方には間違いなくおすすめできる一台となっています。カメラ性能が高く、使い回しのも良いミドルレンジスマホをお探しの方は是非一度ご検討いただければと思います。

   

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この記事の参考・引用サイト

[1]
SONY公式サイト|Xperia 10 IV
[2]
SONY公式サイト|Xperia 10 III

この記事の編集者

モバレコ編集者:シーモ

モバレコ編集者:シーモ

格安SIM・スマホジャンルを3年以上担当。
モバレコ編集部に着任後、ドコモ→ahamo→mineoに乗り換えるなどフットワークが自慢。
実際に選ぶ・乗り換える経験で得た目線を大事にしています。
良い所はもちろん悪い面もわかる、読んでいて納得感のある記事作りを心がけています。
推しはmineoとIIJmio。

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

みなみかわ

みなみかわ

異色経歴サラリーマンライター

プロフィール

1987年埼玉県生まれ。高校でプログラミングを学び、なぜか全く関係のない製造会社へ就職。その後24歳の時に一念発起し通信大学へ入学。仕事と学業の二刀流をこなし、大学卒業とともに小学校の教員免許を取得。公立小学校で3年間就業するも、何を思ったかまたも一念発起し、マーケティングの勉強を始める。現在マーケティングの職に就きながら、現在大好きなガジェット系の記事を中心に執筆活動をしている、異色の経歴をもつサラリーマンライターです。

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