IIJmioの通信速度を実際に使用して徹底検証!利用してみて感じた感想と特徴まとめ
カテゴリ: #IIJmio
IIJmio(アイアイジェイミオ)は、格安SIMやSIMフリースマートフォンを取り扱う老舗のブランドです。現在はドコモとau回線のプランを提供しており、シンプルでお得な料金プランや充実した機能が人気を集めている会社です。
本記事では、格安SIMを選ぶ上で大切な料金プランや通信速度について検証してまとめました。実際に長期間使ってみた感想なども紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- IIJmio -
目次:
IIJmioの料金プラン
IIJmioの料金プランは定額制のギガプランと従量制プラン(au回線)の2種類から選べます。
■ギガプラン利用料金
※横にスクロールできます。
音声通話 | SMS | データ | eSIM(ドコモ) | |
---|---|---|---|---|
2ギガプラン | 858円 | 825円 | 748円 | 440円 |
4ギガプラン | 1,078円 | 1,045円 | 968円 | 660円 |
8ギガプラン | 1,518円 | 1,485円 | 1,408円 | 1,100円 |
15ギガプラン | 1,848円 | 1,815円 | 1,738円 | 1,430円 |
20ギガプラン | 2,068円 | 2,035円 | 1,958円 | 1,650円 |
※価格は全て税込表示
※料金の参照元:IIJmio | ギガプラン
ギガプランの料金はデータ容量に応じて2GB~20GBの5つの中から選択可能で、ドコモ回線のみ「eSIM」にも対応しています。
音声通話SIMでは2GBが税込858円から利用でき、最大の20GB使っても2,068円と価格が安く設定されています。そのため大手キャリアの従量制プランや「ahamo」、「povo」といった中容量帯のプランと比較しても、かなりお得感を感じられる料金となっています。
また、データ通信専用の「eSIM」はドコモ回線限定になりますが、最安の2GBで440円、最大の20GBで1,650円とさらに安くなっています。
■従量制プラン(au)利用料金
音声通話 | SMS | |
---|---|---|
~1GB | 1,298円 | 528円 |
~2GB | 1,540円 | 770円 |
~3GB | 1,760円 | 990円 |
~4GB | 1,980円 | 1,210円 |
~5GB | 2,200円 | 1,430円 |
~6GB | 2,420円 | 1,650円 |
~7GB | 2,640円 | 1,870円 |
~8GB | 2,860円 | 2,090円 |
~9GB | 3,080円 | 2,310円 |
~10GB | 3,300円 | 2,530円 |
~11GB | 3,520円 | 2,750円 |
~12GB | 3,740円 | 2,970円 |
~13GB | 3,960円 | 3,190円 |
~14GB | 4,180円 | 3,410円 |
~15GB | 4,400円 | 3,630円 |
~16GB | 4,620円 | 3,850円 |
~17GB | 4,840円 | 4,070円 |
~18GB | 5,060円 | 4,290円 |
~19GB | 5,280円 | 4,510円 |
~20GB | 5,500円 | 4,730円 |
※価格は全て税込表示
※料金の参照元:IIJmio | 従量制プラン
従量制プランはデータ使用量に応じて基本料金が変動するプランとなっています。現時点ではau回線のみ対応しています。
最安料金は1GB時点で音声通話が1,298円、SMS付きが528円から、最大の20GBまで使うと音声通話が5,500円、SMS付きが4,730円となります。
コロナ禍で外出も減り、出先でも主にLINEやメールでの利用がメインの人には従量制プランもおすすめです。
また使いすぎ防止機能で毎月のデータ量の上限を設定することも可能なので、想定外の金額になるリスクも避けられる点も安心です。
■その他共通事項
そのほか、IIJmioに関する情報を以下の表にまとめてみました。
初期費用 | 税込3,300円 →2021年8月31日(火)までキャンペーンで1円! |
---|---|
最大通信速度 | 【タイプD】 下り最大1,288Mbps、上り最大131.3Mbps 【タイプA】 |
低速通信時の最大速度 | 最大300kbps |
通信規制対象となるデータ量※1 | 3日あたり366MB(300万パケット相当) |
5Gオプション | 無料 |
通話料 | 30秒につき税込22円 ※みおふぉんダイアル使用で半額(30秒につき11円) |
最低利用期間 | 利用開始日の翌月末日まで |
解約金 | なし |
※1 高速データ容量非適用時。また、Aプランのみクーポンの利用/未利用問わず、直近3日間当たり6GB使用時も制限される場合がある。
IIJmioのおすすめポイント
IIJmioを使って感じたおすすめのポイントを5つに絞って紹介します。
・通話定額オプションで通話料金を安くできる
・クーポンスイッチで高速/低速通信を切り替えられる
・バースト転送機能で低速時も快適に
・データのシェアやプレゼントも可能!
・最新の5G回線にも対応
通話定額オプションで通話料金を安くできる
音声通話が多い人は「通話定額オプション」を利用することで、国内通話が何度でも定額でかけ放題にすることができます。
通話定額オプションを利用するには、IIJmioの通話アプリ「みおふぉんダイアル」が必要です。また、オプションを利用しなくてもアプリから発信することで通話料が半額(30秒につき11円)で利用できます。
みおふぉん(音声通話機能プラン)だけの特典として、家族間(同一mioID)の通話のみ1回あたりの通話定額の対象時間が約3倍に延長されます。よく長電話をする人でも、通話料を気にせず楽しむことができます。
1回の通話が長い人向け | 1回の通話が短い人向け | |
---|---|---|
オプション料金 | 913円/月 | 660円/月 |
通話回数 | 無制限 | 無制限 |
家族間通話 (同一mioID) |
30分以内の通話無料 (超過時は8.8円/30秒) |
10分以内の通話無料 (超過時は8.8円/30秒) |
家族以外、誰とでも | 10分以内 (超過時は11円/30秒) |
3分以内 (超過時は11円/30秒) |
※価格は全て税込表示
クーポンスイッチで高速/低速通信を切り替えられる
IIJmioのクーポンスイッチ(みおぽん)を使うと、手動で高速・低速通信を切り替えることができます。
「クーポン」とは高速通信が使えるデータ残量のことで、クーポンを使い切ったり、スイッチをオフにした状態だと上下最大300Kbpsに制限されます。
ウェブサイトの会員向けメニューでも切り替えられますが、専用アプリを使うとデータ残量の確認や高速・低速通信の切替を素早く行えます。
ただし注意点として、最大300Kbpsの状態で3日あたり366MB(300万パケット相当)を利用すると、1ヶ月あたりの通信量とは別に速度制限が掛かります。
また、Aプランのみクーポンの利用/未利用問わず、直近3日間当たり6GB使用時も制限される場合があります。
バースト転送機能で低速時も快適に
IIJmioでは、低速通信時(クーポンを使い切る・クーポンスイッチをOFFにした状態)でも、はじめの一定量だけ高速通信が使える「バースト転送機能」に対応しています。
ブラウザでWEBサイトを閲覧するときは、ページを移動するたびにバースト転送が働くため、体感速度が大きく変わってきます。軽めのWEBページや画像ならある程度快適に閲覧できます。
とは言っても、高速通信が使えるのはほんの僅かなので、動画視聴など常に高速通信が必要なシーンには向いていません。使用するアプリに応じて高速通信と低速通信をうまく使い分けることで、ストレスなく使えると思います。
データのシェアやプレゼントも可能!
IIJmioのギガプランでは、同一mioID内で契約する回線のデータ容量をシェアしたり、データ容量をプレゼントすることができます。
契約している回線の機能やタイプ(ドコモ・au回線)問わずシェア・プレゼントが可能なので、家族間のみならずスマホとタブレットなど2台持ちの用途にもおすすめです。
シェアグループは複数発行することができ、親子で利用したり音声通話とデータ専用プランで分けてシェアすることも可能です。
最新の5G回線にも対応
IIJmioのギガプランは、対応エリアで次世代通信の「5G」が無料で使えます。他社では5G通信に対応していない会社が多く、対応していても有料のオプションとして提供されています。
対応エリアは、タイプDがNTTドコモの5Gエリア、タイプAがauの5Gエリアで利用可能です。
通信できる場所や繋がりやすさは大手キャリアと同じです。
なお、4GLTEと設備を共用する現行方式の5Gでは、混雑時の通信速度に大差はありません。
5Gエリアにてアンテナピクト上は切り替わりますが、必ずしも通信速度の改善を保証するものではありません。
IIJmioの通信速度を計測!実際の使用感は?
それでは本題となるIIJmioの通信速度を調べてみました。通信速度は測定する環境や条件によって結果が大きく変わってくるため、おおよその参考値としてご覧ください。
また今回は、都市部での速度についても比較検証するため、モバレコ編集部のある都内でも同じ時間帯で計測を行いました。
測定場所 | 沖縄県那覇市周辺 |
---|---|
測定方法 | Speedtest.netを朝・昼・夜の3回ずつ計測し、平均値を値とする。 |
測定端末 | au AQUOS sense 3 basic(SHV48) |
測定回線 | IIJmioギガプラン(ドコモ/au回線) |
測定場所 | 東京都港区某所 |
---|---|
測定方法 | Speedtest.netを朝・昼・夜の3回ずつ計測し、平均値を値とする。 |
測定端末 | ZenFone3 (ZE520KL) |
測定回線 | IIJmioギガプラン(ドコモ/au回線) |
朝8時~10時の通信速度
【沖縄県那覇市】
Ping値 | 下り | 上り | |
---|---|---|---|
IIJmio タイプD | 68ms | 42.20Mbps | 20.96Mbps |
IIJmio タイプA | 88ms | 55.38Mbps | 8.74Mbps |
【東京都港区某所】
Ping値 | 下り | 上り | |
---|---|---|---|
IIJmio タイプD | 54ms | 16.9Mbps | 17.6Mbps |
IIJmio タイプA | 57ms | 20.6Mbps | 8.21Mbps |
※Ping値•••通信にかかる時間を表す数値。数値が小さいほど遅延も少ない
朝の通勤ラッシュ時に測定した結果、沖縄と都内で共通して、下りと上りどちらも快適に通信が行えました。YouTubeなどの動画ストリーミング再生や、SNSへ画像や動画のアップロードもサクサク快適です。
コロナ禍でテレワークが一般化されて通勤自体が減っていることもありますが、今回の測定の中では一番ストレスなく通信できていました。
昼12時~14時の通信速度
【沖縄県那覇市】
Ping値 | 下り | 上り | |
---|---|---|---|
IIJmio タイプD | 117ms | 1.25Mbps | 23.93Mbps |
IIJmio タイプA | 100ms | 1.37Mbps | 4.49Mbps |
【東京都港区某所】
Ping値 | 下り | 上り | |
---|---|---|---|
IIJmio タイプD | 96ms | 0.43Mbps | 20Mbps |
IIJmio タイプA | 96ms | 1.7Mbps | 11.7Mbps |
お昼のランチタイムはスマホの利用者が急増するため、格安SIMの通信速度が遅くなりやすい時間帯です。
沖縄ではDプラン・Aプランともに下り1Mbps前後で推移しており、WEBブラウジングやSNSの閲覧などであれば、多少待たされるものの問題なくこなせます。動画視聴などは画質を落としても少々厳しい様子でした。
一方都内のDプランは0.43Mbpsとかなり厳しい結果となりました。実際にWEBブラウジングをしてみても読み込みに時間がかかり、特にWEBページ内の画像の読み込みで待たされる印象でした。Aプランは沖縄と大きく変わらない結果だったため、使用感も沖縄の検証結果とあまり差はありませんでした。
夜19時~21時の通信速度
【沖縄県那覇市】
Ping値 | 下り | 上り | |
---|---|---|---|
IIJmio タイプD | 140ms | 4.74Mbps | 11.43Mbps |
IIJmio タイプA | 86ms | 3.26Mbps | 10.47Mbps |
【東京都港区某所】
Ping値 | 下り | 上り | |
---|---|---|---|
IIJmio タイプD | 92ms | 1.96Mbps | 19.63Mbps |
IIJmio タイプA | 46ms | 3.64Mbps | 8.33Mbps |
夜の退勤後に測定すると、下りの速度が多少回復して日常使いには不満のない速度になりました。これだけ出ていればYouTubeの720P(HD)画質も止まらずに再生できています。
都内では、Dプラン・Aプランともお昼よりは速度が改善がされたので、WEBの閲覧やSNSであれば画像の読み込み含めてスムーズに行えました。
都内での利用の場合、au回線を利用したタイプAであれば、通常の用途では時間帯問わず比較的良好な結果を出すことができました。
他社格安SIMと比較した使用感
通信速度の参考までに、IIJmioと並んで人気の格安SIM2社と通信速度を比較してみました。混雑しやすい平日の12時~14時帯と平日の19時~21時で調査しています。
■平日の昼12時~14時の通信速度
Ping値 | 下り | 上り | |
---|---|---|---|
IIJmio タイプD | 117ms | 1.25Mbps | 23.93Mbps |
IIJmio タイプA | 100ms | 1.37Mbps | 4.49Mbps |
mineo Dプラン | 106ms | 2.68Mbps | 17.11Mbps |
mineo Aプラン | 109ms | 1.68Mbps | 10.25Mbps |
OCN モバイル ONE | 100ms | 37.01Mbps | 11.94Mbps |
■平日の夜19時~21時の通信
Ping値 | 下り | 上り | |
---|---|---|---|
IIJmio タイプD | 140ms | 4.74Mbps | 11.43Mbps |
IIJmio タイプA | 86ms | 3.26Mbps | 10.47Mbps |
mineo Dプラン | 123ms | 7.13Mbps | 29.5Mbps |
mineo Aプラン | 88ms | 14.8Mbps | 11.2Mbps |
OCNモバイルONE | 88ms | 24.8Mbps | 12.71Mbps |
今回の測定結果では、OCNモバイルONEが最も速く、mineoとは僅差で負けてしまいました。
IIJmioは混雑しやすい時間帯だと速度が落ちやすい傾向がありますが、比較的空いている時間帯を選ぶと他社と遜色ない速度が出ています。
ここまでの測定結果をまとめると、通信速度は他社と比べて優れているとは言いにくい結果とはなりました。
しかし、Web検索やSNSなどであれば、問題なく利用できる程度の速度は出ているので、日常の用途であれば問題なく利用可能です。逆にオンラインのゲームや高画質の映画などの視聴は、時間帯によっては難しい場合があります。
ただし、今回検証した通信速度は利用地域や時間、計測環境によって左右されるため、あくまで参考として数値は捉えて下さい。
今回紹介したSIM以外で速度測定の結果を知りたい場合は、モバレコの格安SIM速度比較の記事をご確認下さい。
▼格安SIM18回線の通信速度を比較!ランキング形式でMVNOの速い/遅いを実際に計測
https://mobareco.jp/a80294/
まとめ
IIJmioに限らず格安SIMの通信速度は、時間帯や端末、時期によっても左右されます。
現状ではドコモ回線のタイプD、au回線のタイプAで大きな速度差はなかったので、利用している端末によって選ぶといいでしょう。
今回測定した結果を振り返ると、平日のランチタイムの時間帯や夜の帰宅ラッシュ時には速度が遅くなりやすい傾向がありました。
このように速度が遅いときはWi-Fi環境に切り替えるか、クーポンをOFFにしてデータ容量を節約する割り切った使用方法のほうがストレスなく使えるかもしれません。
また、空いている時間帯・曜日であれば速いとの評価も多いので、混み合う時間帯を避けて使用することで体感速度が大きく変わってくると思います。
今回紹介した測定結果や料金プランを参考にして、最適なプランを選んでみてはいかがでしょうか。
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