Galaxy Z Flip3 5Gのレビュー! 注目度抜群な折り畳みスマホはおすすめできる?
今回レビューする「Galaxy Z Flip3 5G」は、ディスプレイを縦に折ってコンパクトにすることができる、通称”縦折りスマホ”と呼ばれているモデルになります。
開くと6.7インチの縦長大型ディスプレイを装備したスマートフォンですが、折りたたむことにより非常にコンパクトになり、ポケットやカバンに入れて持ち運ぶのを常に容易になるのが最大のメリットです。もちろん折りたたみにより得られるメリットはもちろん他にも多くあり、今までのスマホでは出来ないことも実現可能となります。
本記事では、そんな縦折りスマホの特徴や魅力、実際の使用感やスペックに至るまで実機を触って細かくレビューをしていきたいと思います。購入を検討されている人や縦折りスマホに興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
目次:
Galaxy Z Flip3 5Gの「デザイン」をレビュー
それでは早速Galaxy Z Flip3 5Gの「デザイン」をレビューしていきます。やはり注目すべきは、ついつい手にしたくなってしまうような、その折りたたみ機構です。ここでは、開いた状態と折りたたんだ状態、デザインの細部に至るまで徹底的にレビューしていきたいと思います。
前面 / 背面デザイン
メインディスプレイのサイズは約6.7インチの有機ELディスプレイで非常に鮮やかな画面表示が可能です。解像度は2640×1080(FHD+)となっており、リフレッシュレートは最大120Hz駆動スクロール表示にも対応しています。これにより、滑らかな画面表示も可能となっています。
ディスプレイの折れ目部分は、見た目でも凹凸が目立ちやすいですが、スクロール時に触った感触もかなり凹凸を感じます。ここは従来の姿であった「画面はフラットなもの」という固定概念を捨て、あくまでも「ディスプレイに凹凸のあるもの」と割り切って使用する方がよさそうです。
背面はカバーディスプレイとカメラ・ライト以外は装備品はなく、クリーム色を基調としたシンプルなデザインとなっています。
カメラ部については、フラットではないもののそこまで突起が出ているわけでもなく、机に置いてもガタつきは気になりませんでした。
底面 / 上面 / サイド
側面は銀色に装飾がされており全体的に高級感があります。下側面にはUSB Type-Cとスピーカーとマイク、右側面に音量ボタン、指紋センサー兼の電源ボタンが配置されています。
サイズ感・重量・感触
それでは実際に端末を持った感想についてお話します。 まずは閉じた状態です。 折りたためる機構のため、折り畳みの厚さは「約17.1 mm」と決して薄いものではありません。しかし、当然ながら縦の長さが半分になりますので、片手にすっぽり収まり、持ち歩くのも非常に楽になりました。ポケットに入れてしばらくするとスマホが入っていることをついつい忘れてしまうほどです。
ディスプレイを開いた状態ですが、横幅は72mmとややスリムめなサイズ感のため片手で持つことも問題はありませんが、縦の長さが約166mmと非常に長く、バランスの面で不安定に感じることがありました。外で片手で使用する際には落とさないようバンカーリングなどの取り付けも検討したほうが良いかもしれません。
また、画面の端は大きさ的に片手ではタッチがほぼ不可能となっているため、標準で搭載されている機能である「片手モード」を駆使して使いこなす必要がありそうです。
カラーバリエーション
カラーバリエーションは「クリーム」、「ファントムブラック」2色展開となっています。どちら色も落ち着いた発色となっており、プライベートでもビジネスシーンでも問題なく使用できるカラーリングとなっています。
Galaxy Z Flip3 5Gの「スペック」をレビュー
次にスペックについて確認をしていきましょう。Galaxy Z Flip3 5Gのスペックは非常に高く、処理動作の重い3Dゲームやマルチタスクも難なくこなせるような、ハイスペックな仕様となっています。
一つ注意点を挙げるとすれば、 SDカードに対応をしていないという点が挙げられます。もしも大容量のデータを保存したいということになった場合は、クラウドサービスなどを利用してストレージを確保する必要がありますのでご注意ください。
Galaxy Z Flip3 5Gのスペック情報(製品ページ)
OS | Android™ 11 |
---|---|
サイズ | オープン:約166mm × 約72mm × 約6.9mm クローズ:約86mm × 約72mm × 約17.1mm |
重さ | 約184g |
ディスプレイ | 約6.7インチ |
CPU | Snapdragon 888 2.8GHz+1.8GHzオクタコア |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB |
microSD | – |
メインカメラ | 約1,200万画素/約1,200万画素 |
フロントカメラ | 約1,000万画素 |
バッテリー | 3,300mAh |
充電 | USB Type-C™ |
SIM | スロット数:1 スロット:nanoSIM |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | ver.5.1 |
VoLTE | ○ |
防水、防じん | IPX8 |
おサイフケータイ | ○ |
ワンセグ/フルセグ | × / × |
生体認証 | 指紋・顔認証 |
カラー | クリーム、ファントムブラック |
ベンチマークテストの結果
続いてベンチマークテストの検証です。今回は「Antutu Benchmark」を利用してスコアを計測しました。
一般的に総合スコアで50万点以上あれば重いゲームもサクサクと動かすことができるといわれていますが、Galaxy Z Flip3 5Gのスコアは50万点も上回る629,400点を記録しました。
実際に3Dゲームをダウンロードしてプレイしていましたが、何のストレスを感じることもなくヌルヌルとプレイをすることができました。また、マルチタスクで複数のアプリを動かしてみましたが当然何も支障もなく快適に操作をすることができました。ヘビーユーザーの方にも非常にお勧めできるスペックとなっています。
縦折りスマホの特権を活かし、折り曲げた状態で YouTube動画を楽しんでいました。当然動画はスムーズに再生されますし、マルチタスクで他のアプリを使用した時も問題なく再生ができました。全体的にスペックは高く、スマホヘビーユーザーの人でも納得いくスペックになっているのではないでしょうか。
指紋・顔認証の精度
続いてセキュリティ解除の際に使用する指紋認証と顔認証の解除速度について検証していきます。
まず指紋認証ですが、こちらは解除までの時間が非常に短く全くストレスを感じませんでした。時間で言うとセンサー部にタッチをしてから約0.3秒ほどで使用可能な状態になりました体感的に”一瞬”といっても過言ではないものでした。
比較検証としてiPhone8の指紋認証速度についても測定してみました。こちらもほとんどストレスには感じませんでしたが、タッチから解除まで約0.5秒ほどかかり、僅かながらGalaxy Z Flip3 5G の方が短い時間となりました。
続いて顔認証です。こちらも指紋認証同様顔認証を始めてから本当に一瞬でセキュリティ解除が可能となっています。その時間は約0.5秒ほどで全くストレスを感じませんでした。
メガネをかけている人はメガネをかけた状態と外した状態二通りのスキャンをするので精度が非常に高くなっています。セキュリティの観点からスマホにロックをかけるのはほぼ必須となっている昨今ですので、素早い解除が可能な仕様はとても嬉しいポイントの一つです。
Galaxy Z Flip3 5Gの「バッテリー」をレビュー
Galaxy Z Flip3 5Gのバッテリー容量は「3300mAh」となっていて現在スマホにしては決して容量の多い部類ではありません。筆者が実際にフル充電の状態から1日使ってみたところ、夜寝る前のバッテリー残量は18%となっていました。
主な使用用途は、ネットサーフィンやSNSの閲覧、ちょっとしたアプリの使用などライトめな使用でしたが、3300mmという控えめなバッテリー容量にしては健闘をした方と感じました。長時間アプリを使用したい人や、処理の重い3Dゲームを中心に楽しみたいと思っている人には少し物足りないかもしれません。
Galaxy Z Flip3 5Gの「カメラ」をレビュー
続いて気になるカメラについてレビューをしていきます。Galaxy Z Flip3 5Gのカメラスペックは以下のようになっております。
Galaxy Z Flip3 5Gのカメラ性能
超広角レンズ(上) | 広角レンズ(下) | |
---|---|---|
画素数 | 1,200万画素 | 1,200万画素 |
F値 | 1.8 | 2.2 |
視野角 | 123度 | 78度 |
オートフォーカス | – | デュアルピクセル オートフォーカス機能 |
手ブレ補正 | – | 光学式手ブレ補正 |
ズーム | – | 最大10倍のデジタルズーム |
なお、端末を閉じた状態で電源ボタンをダブルタップするとカメラが起動され、カバーディスプレイを見ながら端末を閉じたまま撮影することができます。すぐに写真を撮りたいときや友達と簡易的に自撮りをしたい時などに便利な機能となっています。
それでは実際に撮影をした写真についてシーン別にチェックしていきたいと思います。
室内
まずは室内での撮影です。色味が多いシーンを撮影してみましたが、どの色も比較的鮮やか目に表現しているように感じました。1200万画素という一般的な画素数ではありますが、奥行き感のある非常に情報量の多い、綺麗な写真が撮影できたと感じています。
続いても室内での撮影ですが、超広角と最大ズームについて検証していきます。
超広角モードで撮影をすると、通常モードでは撮影もできない範囲まで、かなり広い範囲の撮影が可能でした、風景の撮影をパノラマ写真のように迫力のある写真に撮りたい時も有効ですし、狭い部屋などで被写体との距離が作れない時にも非常に便利なモードです。
またズーム機能についても最大10倍のデジタルズームまで対応しているのでズームをする力には確かなものがあります。しかし、当然そのぶん画質は落ちてしまうので使用する用途は選びそうです。
屋外
続いては野外で様々なシーンで撮影をしてみました。
撮影環境が明るい場所でも、色鮮やかな緑を表現することができています。細部にわたって非常に綺麗に撮れているため全体的に引き締まった写真が撮影できました。
公園の遊具などは色の数が多く鮮やかな印象ですが、そちらも色味を抑えた全体的にまとまりのある写真となりました。
夜景
続いては夜景の撮影です。難しい設定をすることなく、スマホ側で自動的に最適なモードを設定してくれますが、夜景については若干白みが強い写真となりました。しかし、一枚の写真としてのまとまりは非常に良く出来ていて、夜景の撮影も悪くはないという印象を受けました。
マクロ
続いてはマクロについて確認してみます。今回は公園の花を撮影してみました。被写体にギリギリまで寄ってみましたが、印象としてはそこまで細かいマクロ撮影はできないというものでした。しかし、極端に被写体に寄るような写真を撮りたいという人以外には十分に実用的なレベルであると感じていますので特に不満は感じないかと思います。
ポートレート
最後にポートレート撮影です。今回は筆者の息子の後姿を撮影しました。非常に自然なのぼかし方で綺麗なポートレート撮影ができました。被写体と背景ぼかしのメリハリがそこまで大きくないので、もう少しはっきりとしたぼかしのほうが好みだという人も中にはいるかもしれません。正直ここは好みが分かれる部分だと感じました。
Galaxy Z Flip3 5Gの「価格」をレビュー!
Galaxy Z Flip3 5Gは国内ではdocomoとauで取り扱いがあります。プランによって支払いの総額が変わりますので自分にあったものを選択しましょう。
docomo | au | |
---|---|---|
一括払い | 148,896円 | 148,925円 |
36回払い | 4,136円×36回 総額:148,896円 |
4,136円×36回 総額: 148,925円 |
24回払い | 6,204円×24回 総額:148,896円 |
6,205円×24回 総額: 148,925円 |
23か月目に本機種を返却する場合 | 3,833円×23回 総額:88,176円 |
4,315円×23回 総額:99,245円 |
12回払い | 12,408円×12回 総額:148,896円 |
– |
約2年後である23ヶ月目に機種を返却するという前提で、月々の支払い額を一番抑えられるのはドコモの3,833円(総額:88,176円)でした。2年毎もあれば、新機能を追加した新しいスマホも数多く登場していることが考えられますので、先を見据えてそのようなプランで購入をするのも良いと思います。
その他のプランはdcomo/auともに大きな金額差はなく約15万円での販売となっているようです。高額な機種ですので、経済状況や月々の支出額とも相談しながら、自らにあった支払い計画を立てていきましょう。
評価まとめ:Galaxy Z Flip3 5Gのイマイチだった点
実際に使用してみて感じたいまいちだった点についてまとめていきます。個人の主観も入りますので、是非一意見として参考にしてみてください。
画面の折れ目が気になる
Galaxy Z Flip3 5Gは折りたたみができることが大きなメリットではありますが、その反面ディスプレイのど真ん中に折れ目がついてしまうというデメリットもあります。当然写真なども歪んでしまいますし、スライド操作もやりづらく実用面ではマイナスポイントともいえます。
回避策としては、写真を見る際は上半分の画面を使用することで、綺麗な画像を確認することができます。また折れ目があるのは”画面中央”ですので、箇所としてはそこまで頻繁にタッチ操作やスライド操作がある場所なく、人によっては大きなデメリットには感じないかもしれません。
開いた状態のサイズが大きく片手操作が難しい
大きなディスプレイが魅力の本気ですが、その反面で片手操作が難しいというデメリットがあります。フリック入力も片手では指が届かずスピーディーの入力が出来ませんでした。
対策としては、画面が右下に集約される「片手モード」など快適に操作ができる機能が搭載されています。このあたりの機能をうまく駆使して使いこなしていきましょう。
開閉がしにくい
折りたたみスマホというと、ついついガラケーのように簡単にパカパカ開閉できるイメージがありますが、Galaxy Z Flip3 5Gの場合は、可動部は比較的固めな機構となっており、片手で簡単に開くことができません。そのため片手が塞がってしまっている時は少し不便に感じるかもしれません。
とはいえ開閉の固い機構は耐久性を保持するために必要な仕様であり、長期間にわたる使用でも、緩くなりにくく設計されているようです。この辺りはさすがにしっかりと設計がされていますね。
評価まとめ:Galaxy Z Flip3 5Gの良かった点
続いて良かった点についてまとめていきます。こちらも個人の主観が多分に含まれておりますので参考の一つにしていただければと思います。
デザインが斬新
やはりなんといっても折りたためるその斬新なデザインは注目度が抜群です。ただ単に斬新なだけではなく、使わないときは折りたたむことによってコンパクトに収納できますし、使用時には大画面でコンテンツを楽しむことができる、といったように利便性も考えられており素晴らしいデザインだと感じました。
また折り曲げておくことによって、スマホを固定して撮影することもできるので三脚いらずでとても便利です。デザイン性と実用性を兼ねそろえたこのデザインはかなり評価が高いと思います。
おサイフケータイ(Felica)や防塵/防水にも対応
おサイフケータイ(Felica)にも対応しているため、急速に進んでいるキャッシュレス決済が可能となっています。(日本国内版限定)しかも画面を閉じた状態でも決済が可能ですので、 ポケットから取り出してすぐに決済が完了でき非常にスマートです。
また、防塵/防水にも対応しており水場での使用も問題なく行えるのも大きなメリットの一つです。折りたたみの気候だけに力を入れているわけではなく、万人に喜ばれる機能がしっかりと抑えられているのも嬉しいポイントの一つです。
総合まとめ:斬新だけど基本機能もしっかり抑えられた優秀スマホ!
Galaxy Z Flip3 5Gについてレビューしてきましたがいかがだったでしょうか?スペックも高くカメラ機能も優れている本機。さらには基本機能として、防水・防塵、おサイフケータイにも対応している点もうれしいポイントですね。
注目度抜群の折りたためる大画面ディスプレイにより、他のスマホでは体験できない近未来を感じることのできる1台となっています。
「人と同じは嫌だ!」「最新の技術にいち早く触れてみたい!」「みんなから注目を浴びたい!」そんな人はぜひ次の1台に「Galaxy Z Flip3 5G」を検討してみてはいかがでしょうか?友人や家族から注目されること間違いなしです!
Samsung
Galaxy Z Flip3 5G
端末のご購入はこちら