1GBでどれだけ通信ができる?スマホのデータ通信量の目安をチェック

データ通信量 目安

ユーザーが自分に合った通信容量を選べるのは格安SIM最大のメリットです。DMM mobileやU-mobileでは1GBからプラン用意されており、データ通信をあまり使わないユーザーであれば月額料金をグッと抑えることができます。

とはいえ「あまりデータ通信を行わない」というのも、定義はあいまいです。たとえば、頻繁にSNSを使う人と、データ通信はあまり使わないがたまに動画を観る人ではどちらのデータ通信量が多いでしょうか?

そこで今回は、実際にデータ通信の履歴を確認しながら、1GBでどれだけのデータ通信が行えるのかをチェックしてみました。

データ通信量のチェックと上限設定

Androidでは「設定」にある「データ通信」もしくは「データ通信量」の項目で通信量を確認できます。なお、機種によっては「無線とネットワーク」の「その他」に「データ通信」があります。

データ通信の画面には横軸が日付、縦軸にデータ通信量のグラフが表示されます。グラフのデータ使用周期の設定が月初めから月末までの表示と異なる場合は、設定変更をオススメします。

データ通信量がグラフとアプリで確認できる
データ通信量がグラフとアプリで確認できる

さて、このグラフは表示の確認だけではなくデータ通信の使い過ぎの警告とデータ通信の上限の設定が可能です。たとえば、データ通信が2GB定額の場合は1.8GBを超えたら警告を出し、2GBを超えたら通信の制限を行うように設定しておくといいでしょう。ただし、データ通信量は通信キャリアの計測と異なる場合がありますので目安として捉えておく必要があります。

グラフの下にはアプリがどれだけ通信をしているのかが一覧で表示されます。アプリ名をタップすると、さらに詳細なデータ使用量が表示されます。この画面では、アプリによってはまったく使用していないのにバックグラウンド通信を行っている場合があることもわかります。

アプリごとのデータ使用量が確認できる。Google+の写真バックアップで1GB以上のバックグラウンド通信が行われていた
アプリごとのデータ使用量が確認できる。Google+の写真バックアップで1GB以上のバックグラウンド通信が行われていた

このように設定画面でデータ通信量が確認できますが、通信量モニター[パケットモニタ]というアプリを利用することで日ごとのデータ通信量を数値で確認することもできます。

通信量モニターアプリではデータ通信のデータ量の確認や、データ通信の上限設定も可能
通信量モニターアプリではデータ通信のデータ量の確認や、データ通信の上限設定も可能

Webブラウザ・メール・SNSの通信量はいかに?

ちょっとした調べ物やネットショッピング、ニュースのチェックでブラウザを表示する場合の通信量は、1ページ当たり数百KB~1MB程度(モバイル用ページ)です。仮にブラウザでデータ通信を月に500MB利用したとしても、画像が多いページでも1日当たり16ページ(1MB換算)は閲覧できます。

なお、メールやSNSは文字が主体となりますので、ブラウザよりもデータ通信量が少なくなります。ブラウザやメール、SNSの利用しかしないのであれば、1GBの定額データ通信プランでも十分こと足りるでしょう。

ただし、一点だけ注意事項があります。ブラウザでデータをダウンロードする場合や、メールの添付ファイルのダウンロードをする場合は、ファイルの容量が大きいことがあります。ブラウザなどでダウンロードしたデータサイズは、「設定」にある「データ使用」(データ使用量)のアプリ一覧の中からブラウザを選ぶと確認できます。ここに表示されるバックグラウンドの数値がダウンロードで使用された主なデータ通信量なので、こまめにチェックしておくといいでしょう。

オンラインストレージでのデータのやり取りでデータ通信が多く発生する場合も
オンラインストレージでのデータのやり取りでデータ通信が多く発生する場合も

ゲームは初回が危険?

ゲームは基本的にデータ通信量が多くはないのですが、ゲーム初回起動時や機能追加時などにデータ通信が行われることがあります。インストールする際のアプリ自体は小さいのですが、起動後にダウンロードするデータが数百MB~数GBというゲームもあるので要注意です。

容量を表示してWi-Fiの使用を促すアプリもありますが、多くのアプリは自動的にダウンロードが開始されます。ちなみに人気ゲームの「パズル&ドラゴンズ」(通称パズドラ)の初回起動と最初のダンジョンのクリアで約140MBの通信が発生しました。今回は初回のみの大きなデータ通信という特殊な条件ですが、「ひとまずゲームをダウンロードしていろいろ試してみようかな?」という方はWi-Fiの使用をオススメします。

ゲームは初回だけデータ通信に要注意
ゲームは初回だけデータ通信に要注意

YouTubeは大丈夫?

いつでもどこでも動画が楽しめるのがYouTubeの魅力です。YouTubeの視聴はどれだけのデータ通信量があるのでしょうか、ミュージックビデオを視聴して確認してみました。

3分のミュージックビデオを720pの高画質のHD画質で視聴したところ約100MBのデータ通信が行われました。その後、別の4分のミュージックビデオを初期設定のまま(240p)で視聴したところ約30MBのデータ通信がありました。単純計算でHD画質は30分、240pなら2時間視聴すると1GBに近くなります

YouTubeは画質設定を低くすることでデータ通信量を抑えることができる
YouTubeは画質設定を低くすることでデータ通信量を抑えることができる

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動画などのコンテンツサービスはWi-Fiでの視聴がオススメ

キャリアに関係なく利用できるサービスとして「Hulu」や「dTV」といった動画サービスや、雑誌読み放題サービスの「dマガジン」があります。今回はHuludマガジン、そしてauの「ビデオパス」をデータ通信で利用してみました。

まずはHuluで約40分のテレビ番組を視聴してみました。LTE環境下ではデータ通信でも途切れることなく安定して視聴できました。番組を選ぶ間のデータ通信量も含めて、1本の視聴に約195MBの通信が行われたため、人気の海外ドラマなど約40分の番組を5本視聴すると約1GBとなる計算になります

Huluで約40分のテレビ番組を視聴
Huluで約40分のテレビ番組を視聴

続いてdマガジンで雑誌を一冊読んでみたところ約82MBのデータ通信が行われました。ページ数や写真の数・解像度によってデータ量は変わってきますが、1GBでは10~12冊が目安といった所でしょう。

dマガジンで雑誌一冊読んだところデータ通信量が80MBを超えた
dマガジンで雑誌一冊読んだところデータ通信量が80MBを超えた

最後にビデオパスで約40分の海外ドラマを視聴してみました。データ通信量は驚愕の約256MBという結果となりました。1GBではギリギリ4本観られるか? といったところです。ビデオパスやdTVなどスマホにあらかじめダウンロードしてから視聴できるサービスは、Wi-Fiでダウンロードすることをオススメします

ビデオパスで海外ドラマを視聴したところ250MBを超えてしまった
ビデオパスで海外ドラマを視聴したところ250MBを超えてしまった
スマホにダウンロードしてから視聴するなら、Wi-Fi接続は必須だ
スマホにダウンロードしてから視聴するなら、Wi-Fi接続は必須だ

まとめ

主にメールやSNSの利用が中心の場合は1GBでも問題ありませんが、動画視聴や雑誌コンテンツ利用はあっという間に制限に到達してしまいます。また、1日のデータ通信の上限が決まっているSIMの利用の際は、動画の解像度の設定が重要です。

このような大きなデータ通信が発生するコンテンツサービスを利用する際には、Wi-F環境下でダウンロードしておくことをオススメします。

この記事の編集者

モバレコ編集者:シーモ

モバレコ編集者:シーモ

格安SIM・スマホジャンルを3年以上担当。
モバレコ編集部に着任後、ドコモ→ahamo→mineoに乗り換えるなどフットワークが自慢。
実際に選ぶ・乗り換える経験で得た目線を大事にしています。
良い所はもちろん悪い面もわかる、読んでいて納得感のある記事作りを心がけています。
推しはmineoとIIJmio。

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

mi2_303

mi2_303

ゲーム会社でゲームデザインや音楽制作など経て、現在スマホやデジカメのレビューや写真撮を主とするフリーのライター。 オーディオとカメラ好き(撮影)で、好きなレンズは単焦点レンズ。中でも50mm F1.4はカメラに付けっぱなし。

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