「スマホが熱い」と感じたときのスマホ冷却術 冷却アプリ・グッズ(シート&ファン)も紹介
カテゴリ: #スマートフォン
長時間に渡ってスマホゲームをプレイしたとき、充電しながらスマホを触っているとき……、「スマホが熱い」と感じたことがある人は多いのではないでしょう。
こんなとき、皆さんはどのように対処していますか? 「冷めるまで放置する」という人がほとんどかと思いますが、実は「スマホが熱い」ときは非常に危険な状態なんです。
熱暴走が起こってバッテリーが劣化したり、動作がフリーズしたり、最悪の場合はスマホ本体の発火につながることも…。スマホが熱いと感じたらそのまま放置せず、冷却対策をしたり、冷却アプリやグッズなどを使って冷ましましょう。
今回は、スマホが熱いと感じたときに大事に至らないための冷却術や冷却アプリなどを紹介します。
目次:
スマホが熱くなる原因は?
なぜ、スマホが熱くなってしまうのでしょうか? そこには、充電状況の問題、CPUに高負荷をかける動作の連続、バッテリーの劣化、スマホの置き場所など、さまざまな原因があります。
下記に、それぞれの原因を詳しく説明していきます。
原因① 充電状況の問題
ほとんどの方が充電しながらスマホ操作する「ながら充電」をした経験があるはず。実は、その使い方がスマホを熱くしてしまう原因になっていることも……。
充電をしているだけなら、バッテリーがやや発熱するだけでスマホ本体には支障がありません。しかし、「ながら充電」をするとバッテリーとCPUの両方に負荷がかかってしまい、バッテリーのみの発熱以上に熱くなってしまいます。
また、急速充電もバッテリーへの負荷が高いため、発熱しやすい傾向があります。そこに「ながら充電」が重なれば、さらに高温になってしまうのでなるべく控えるようにしましょう。
原因② CPUに高負荷をかける動作の連続
スマホゲームや動画視聴を長時間に渡って継続すると、CPUに負荷がかかった状態が続くことになり発熱してしまいます。CPUが発熱すると熱暴走を起こしてしまい、突然フリーズしたり強制的に電源が切れてしまうことがあります。
熱暴走を未然に防ぐ冷却装置を搭載したスマホもありますが、対応機種はとても少ないというのが現状です。お持ちのスマホに冷却装置が搭載されているとは限らないので、こまめにアプリを削除したり、連続使用を避けるなどの対策を施しましょう。
原因③ バッテリーの劣化
バッテリーが劣化することで電池容量が減ると、どうしても充電回数が多くなってしまいます。バッテリーが発熱するのは主に充電中なので、発熱リスクを高めてしまうことになります。
「残りの充電表示が不安定」、「再起動しても充電が早く減る」などの異常があるようならバッテリーの寿命かもしえません。早めにバッテリー交換をするなどの対策をしましょう。
原因④ スマホの置き場所
置き場所が高温だと、スマホが放熱できなくなり熱がこもってしまいます。本体に原因が見つからない場合、スマホの置き場所が関係している可能性があります。
真夏日に直射日光が当たる場所に放置すれば、スマホの温度は40℃以上になってしまうことも。さらに、充電中などの負荷がかかっている状態であれば、熱暴走が起きるほどの高温になってしまうかも知れません。
スマホの置き場所は、直射日光を避けて風通しのいい場所にしましょう。
スマホを熱いまま放置すると危険?
自然と冷めるのを待ちたい気持ちもわかりますが、熱いまま放置しているとスマホに甚大なダメージが残ることもあります。最悪の場合、発火してしまう可能性まであるので、大変危険です。
スマホを熱いまま放置していると、どんなトラブルが起こりうるのか。
以下にまとめてみました。
発熱によるトラブル① 熱暴走が発生する
スマホの熱が上がっていくと、温度の制御ができなくなる「熱暴走」が起こります。すると、CPUに不具合が発生し、突然フリーズしたり勝手に再起動が行われてしまうことも。もし、意図せず再起動されてしまった場合、保存していないデータはすべて消えてしまいます。大切なデータを守るためにも、熱暴走が起こらないうちに冷却しましょう。
発熱によるトラブル② バッテリーの劣化
スマホに使われているリチウムイオン電池は熱に弱いという特徴があります。そのため、スマホが熱くなればなるほどバッテリーは劣化し、充電できる容量が少なくなってしまいます。
リチウムイオン電池は45℃ぐらいから劣化が進むため、早めに対処しなければなりません。少しでも「熱い」と感じたら、冷却グッズやアプリなどを使ってスマホの熱を冷ましましょう。
発熱によるトラブル③ 本体の故障
スマホの中には、熱に弱い部品も使用されています。小型化・軽量化を図るため、スマホの中身にはさまざまなパーツや部品が密集。そのため、発熱しやすい箇所の近くに熱に弱い部品が配置されていることがあり、発熱が本体の故障につながってしまうことがあります。本体故障のリスクを避けるのなら、高温になる前に冷却アプリなどで対処しましょう。
発熱によるトラブル④ 発火・火傷などの事故
ごく稀に火傷するほど、スマホが熱くなってしまうことがあります。そのまま放置すれば、発火やバッテリーが破裂する重大事故につながる可能性も。ここまで熱くなってしまう場合はすぐに使用を止めて、メーカーの窓口に相談しましょう。
スマホを冷却するための便利なアプリ・グッズを紹介
熱くなったスマホを冷ましたいときは、冷却アプリやグッズを使うと便利です。筆者オススメのスマホを冷却するために便利なアプリ・グッズを紹介します。
ライターおすすめの冷却アプリ
★Clean Master
冷却アプリの代表格といえばコレ! 不要なアプリの削除、不要なタスクの停止、不要なファイルの削除を実行して、CPUの負担を軽減してくれます。ただし、Android専用アプリのため、iPhoneでは使用できないのでご注意ください。
★CPU Cooler Master
「CPU Cooler Master」は、スマホが熱くなっている原因を検出してくれる冷却アプリです。メイン画面での温度変化のチェック、過熱しているアプリの検出などが行えます。こちらもAndroid専用アプリなので、iPhoneで使用することはできません。
ライターおすすめの冷却シート
★motomo COOLING PAD
「COOLING PAD」は特許取得の新素材を使った冷却シートです。グラファイトシートとカーボンシートを組み合わせた特殊な素材によって熱伝導率を向上。熱くなる部分に貼れば約5℃も温度が下がる優れものです!
ライターおすすめの冷却ファン
★Blu7ive スマホ冷却ファン
モバイルバッテリーとしても活躍してくれる「Blu7ive スマホ冷却ファン」。電源をオンにすると、モバイルバッテリーと冷却機能の両方を利用できます。横向き対応なので、ゲーム中のスマホの発熱を抑えたいという方にオススメです。
ライターおすすめの冷却機能付きケース
★サンワダイレクト スマホ用冷却クーラー
「サンワダイレクト スマホ用冷却クーラー」は、1時間で約13℃もの温度差が出るほど冷却効果が抜群。風量は3段階で調整できるので、スマホの状態に合わせられるのも魅力です。
★VAVACO iPhone X ケース
背面に設けられた多数の通気口には放熱機能があり、熱くなったスマホをじっくり冷ましてくれます。また、軽量ながら耐衝撃性能を持っており、QI充電にも対応。保護カバーとしても優秀なスマホケースです。
スマホが“熱くならない”使い方を紹介
「スマホが熱い!」と感じたら、「充電を中止する」、「スマホの電源を一度切る」、「ケース・カバーを外す」など素早く対処するのが効果的。しかし、このような緊急処置を取らなくても済むならそれに越したことはないですよね。
実は、ちょっとした普段からの心がけでスマホが熱くなることを予防することができます。ここでは、スマホが“熱くならない”使い方を紹介します。
使い方① ながら充電をしない
ながら充電をすると、バッテリーとCPUの両方の温度が高まり、スマホが熱くなってしまいます。「充電中もスマホを触りたい」という気持ちはわかりますが、熱暴走によるバッテリー劣化のリスクを負いたくなければ控えておいたほうが賢明です。
使い方② 不要なアプリを削除・停止する
「きちんと画面を消したはずなのにスマホが熱い」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか? そんなときは、バックグラウンドでアプリが動作したままになっていて、見えないところでCPUに負荷をかけ続けている可能性があります。バックグラウンドで意図せず動作しているアプリが無いかチェックしたり、不要なアプリをこまめに削除・停止するように心がけましょう。
使い方③ 長時間の連続利用を避ける
ゲームや動画再生など、CPUへの負荷が高い動作を長時間に渡っておこなうと、放熱が間に合わずにスマホが熱くなってしまいます。負荷の高いアプリを使う場合は、こまめに休憩を入れるのがベスト! 長時間のスマホ操作は目の疲れや肩こりにもつながるので、1時間毎など定期的に休憩を挟むようにしましょう。
使い方④ 高温の場所に放置しない
スマホを冷ますには「放熱」が必須になりますが、高温の場所に放置していると放熱できずにスマホの温度が上がってしまいます。「長時間の連続使用もしていない」「ながら充電もしていない」「不要なアプリもこまめに削除している」のにスマホが熱いというときは、置き場所が原因になっているかもしれません。
スマホはポケットに入れていても温度が上がりやすいので、涼しいところに出して放熱させるように心がけましょう。
【要注意】こんなスマホの冷やし方は絶対NG!!
原則として、スマホは空気で冷やす「空冷」で冷却してください。間違っても、下記のように急激に冷やしてしまうのはNGです。
急激に温度が下がると、スマホ内部に結露が発生します。その結露が精密部分に侵入すれば水没したときと同じ状況になり、不具合を起こしてしまいます。
「防水機能がついていれば大丈夫では?」という人も多いと思いますが、実はここに大きな落とし穴があります。防水機能付きのスマホは内部の結露が外に出にくくなっているため、むしろスマホが壊れる可能性が高くなります。早く冷えるからといって、冷蔵庫・冷凍庫に入れるのは止めましょう。
こちらも結露の原因になります。防水機能があっても、購入時と同じ防水能力が保たれているとは限らないので注意が必要です。
例えば、Android One S3のように「水洗いOK」を売りにした端末もありますが、これはあくまでも「水に濡らしても大丈夫」ということで、高温の状態から冷や水に放り込むような乱暴な使い方まで保障するものではありません。大事なスマホが水没する可能性もあるので、冷水につけるのは止めましょう。
このように、スマホを急速に冷やすと、故障のリスクが高まります。スマホが熱くなったら、空冷でゆっくり冷ますようにしましょう。
冷却性能が強化された最新スマホを紹介!
近年、スマホゲームや動画が飛躍的に進歩し、それに伴いデータの送受信が高負荷になる傾向が顕著です。以前よりもスマホが熱くなりやすい環境にあるので、各スマホメーカーも冷却機能に注目しはじめています。
そこで「熱暴走を気にせずにゲームや動画を楽しみたい」「スマホが熱くならないようにしたい」といった人のために、冷却機能が強化された最新スマホを3つほど紹介します。
AQUOS R2(SHARP)
AQUOSシリーズ最高のハイパフォーマンスを実現した「AQUOS R2」。2018年夏モデルで最高の性能を誇るハイエンド向けSoC「Snapdragon 845」を搭載しており、高い処理能力が必要なスマホゲームも快適に動作するハイスペックな1台です。
放熱シートを2枚配置して放熱性能を従来機種の2倍にすることで、スマホの発熱への対策も万全。さらに、熱源と金属板の熱伝導率を10倍以上にし、CPUのピークを長く維持できるよう冷却機能を大幅に強化しています。高負荷なゲームが快適に遊べるだけでなく、発熱への対策も兼ね備えているのが魅力です。
SHARP
AQUOS シリーズ
端末のご購入はこちら
Galaxy Note9(SAMSUNG)
Sペンを使った操作でおなじみのSAMSUNGの人気シリーズ最新モデル「Galaxy Note9」。Snapdragon 845と6GBのRAMを組み合わせることで、サクサクな動作と操作感を実現しています。まだ日本では未発売ですが、国内上陸が待望されている1台です。
冷却性能として、Galaxy Note9ではウォーターカーボン冷却システムを採用。CPUの熱を効果的に発散することで発熱を抑え、安定したゲーム体験を可能にします。ハイエンドモデルとしてはもちろん、ゲーミングスマホとしての魅力も併せ持っているのが大きな特徴です。
取扱いキャリア:未定
発売日:日本発売未定
公式サイト:https://www.galaxymobile.jp/galaxy-note9/
Samsung
Galaxy Note シリーズ
端末のご購入はこちら
ROG Phone(ASUS)
ASUSが開発したモンスター級ゲーミングスマホ「ROG Phone」。SoCにはハイエンド向けの「Snapdragon 845」を搭載。RAMは8GB、ROMは最大512GBと、まさにモンスター級のスペックです。そして、本格的な冷却機能を備えているので、熱暴走の心配もありません。とにかくハイスペックで快適にゲームを楽しみたい方へ向けた、本格ゲーミングスマホです。
取扱いキャリア:未定
発売日:日本発売未定
公式サイト:https://www.asus.com/us/Phone/ROG-Phone/
まとめ:正しい方法でスマホを冷却しよう!
「スマホが熱い!」と感じたときは、「ながら充電をしていないか」「CPUに負担をかけすぎていないか」「高温の場所に置いていないか」などを確認してしてください。それでも熱くなってしまうときは、冷却アプリや冷却ファンを使った正しい方法でスマホを冷やすのがオススメ。間違っても、急速に冷やすのは止めましょう。
スマホは精密機械です。熱くなれば故障の原因になってしまいます。最悪の場合、火災につながることもあるので十分に注意してください。
スマホが熱くならないようしたいなら、日ごろの使い方を見直してCPUやバッテリーに負荷のない使い方をしたり、冷却機能に優れたスマホを選んで使いましょう。
・ながら充電、スマホの置き場所などをチェック
・CPUやバッテリーに負担がかかりすぎる操作を止める
・冷蔵庫に入れるなど急速に冷やすと故障の原因になるのでNG
・冷却アプリやグッズを使って正しく冷ます
・冷却機能に優れたスマホに買い換えるのもアリ!