「AQUOS R6」レビュー! ライカ監修1インチセンサー搭載カメラで撮るのが楽しくなるスマホ

AQUOS R6 レビュー

NTTドコモとソフトバンクから2021年6月25日(金)に発売されたシャープのハイエンドスマホ「AQUOS R6」をレビューします。

AQUOS R6の最大の特徴は、ドイツのカメラメーカー「Leica(ライカ)」監修のカメラです。国内史上最大級の1インチセンサーに加えて、新開発の19mm相当F1.9のズミクロンレンズにより、ソフトウェアの処理では実現できない「自然なボケ味」の撮影ができます。

本記事では、そんなAQUOS R6の気になるカメラ性能や、スペックやパフォーマンス、外観や使い勝手について徹底解説していきます。

★この記事で分かること

・AQUOS R6のスペック・性能について
・AQUOS R6の外観・デザイン面を写真でレビュー
・AQUOS R6のカメラ作例を多めに紹介
・AQUOS R6の特徴・パフォーマンスについて

   
   

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AQUOS R6のスペック・性能をチェック

AQUOS R6のスペックは下記の通り。

※スペック表はAQUOS R6の公式サイトを参考にしています。

■AQUOS R6のスペック

カラー ブラック、ホワイト
サイズ(高さ×幅×厚さ) 約162mm×約74mm×約9.5mm(突起部除く)
重さ 約207g
OS Android™ 11
ディスプレイ 約6.6インチ Pro IGZO OLED WUXGA+(1,260×2,730)
リッチカラーテクノロジーモバイル
可変リフレッシュレート(1~240Hz)
CPU(SoC) Qualcomm® Snapdragon™ 888 5G Mobile Platform
2.8GHz+1.8GHz オクタコア
メモリ(RAM) 12GB
内蔵ストレージ(ROM) 128GB
外部ストレージ microSDXCカード(最大1TB)
アウトカメラ 有効画素数 約2,020万画素 CMOS F1.9 ToF
ライカ監修1インチセンサー
インカメラ 有効画素数約1,260万画素 CMOS F2.3
バッテリー 5,000mAh
スピーカー ステレオスピーカー
Bluetooth Ver.5.2
無線LAN(Wi-Fi) IEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)/ax(Wi-Fi 6)
SIM nanoSIM
生体認証 画面内指紋認証(2本指認証)、顔認証
イヤホン端子 対応(3.5φ)
充電端子 USB Type-C(USB PD3.0)
防水・防塵 IPX5/8(お風呂防水対応)/ IP6X

CPUは最新のSnapdragon 888 5Gを採用。メモリ12GBに内蔵ストレージ128GB、外部ストレージはmicroSDXCカード(最大1TB)に対応しています。発売時点のOSはAndroid 11となっていますが、発売から2年間のOSアップデート保証が付いています

ディスプレイは約6.6インチのPro IGZO OLEDを使用し、リフレッシュレートは1~240Hzの可変式を採用しています。IGZOディスプレイは省電力性で定評があり、5,000mAhの大容量バッテリーの持ち具合を後ほど検証していきます。

生体認証は画面内指紋認証と顔認証に対応。画面内指紋認証は2本指の同時認識が可能で、指紋センサーを長押しして任意のアプリを実行できる「Payトリガー」にも対応しています。

AQUOS R6のカラーバリエーション
ブラック・ホワイトの2色から選べる

カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開です。

ブラックはカメラ部分が目立ちにくい反面、指紋が目立ちやすいので注意が必要です。今回はドコモ版のホワイトをレビューしています。

ベンチマークスコアを計測

スペックを可視化するために、ベンチマークアプリを動かしてスコアを計測してみました。

ベンチマークその①
Antutu Benchmarkの測定結果
ベンチマークその②
GeekBench5の測定結果
ベンチマークその③
3DMarkの測定結果
Antutu Benchmark
(V9.0.12-OB)
GeekBench5 3Dmark(Wild Life)
750,189 シングルコア:904
マルチコア:3,057
4,823

測定結果がこちら。最新CPUのSnapdragon 888 5Gはグラフィック性能が高く、3Dグラフィックの重たいゲームもサクサク快適に動作します。タッチ感度や動作レスポンスも非常に優秀で、指に吸い付くように滑らかな動作を楽しめます。

ベンチマークその①
1回目の測定結果
ベンチマークその⑤
2回目の測定結果
ベンチマークその⑥
3回目の測定結果

一方で長時間使用していると発熱によるパフォーマンスの低下が見受けられました。数回ベンチマークアプリを回していると、発熱を抑えるためにあえて性能を落としているようです。

AQUOS R6とAQUOS R5Gを比較

AQUOS R5Gと比較
AQUOS R6とAQUOS R5Gとスペックを比較

前モデルのAQUOS R5Gとスペックを比較して、AQUOS R6がどれくらい進化したのか見ていきましょう。

AQUOS R6 AQUOS R5G
カラー ブラック、ホワイト アースブルー、ブラックレイ、オーロラホワイト
サイズ(高さ×幅×厚さ) 約162mm×約74mm×約9.5mm(突起部除く) 約162mm×約75mm×約8.9mm(突起部除く)
重さ 約207g 約189g
OS Android™ 11 Android™ 11(OSバージョンアップで対応)
ディスプレイ 約6.6インチ Pro IGZO OLED
WUXGA+(1260×2730)
リッチカラーテクノロジーモバイル可変リフレッシュレート(1~240Hz)
約6.5インチ Pro IGZOディスプレイ10億色
3,168 × 1,440ドット クアッド HD+
リッチカラーテクノロジーモバイルリフレッシュレート120Hz
CPU(SoC) Qualcomm® Snapdragon™ 888 5G Mobile Platform
2.8GHz+1.8GHz オクタコア
Qualcomm® Snapdragon™ 865 5G mobile platform
2.8GHz+1.8GHz オクタコア
メモリ(RAM) 12GB 12GB
内蔵ストレージ(ROM) 128GB 256GB
外部ストレージ microSDXCカード(最大1TB) microSDXCカード(最大1TB)
アウトカメラ 有効画素数 約2,020万画素 CMOS F1.9 ToF
ライカ監修1インチセンサー
▼メインカメラ(超広角)
有効画素数 約4,800万画/CMOS、裏面照射積層型F 2.9 / 電子式手ブレ補正 /8Kワイド

▼メインカメラ(望遠)
有効画素数 約1,220万画素/CMOS裏面照射積層型 F2.7 / 光学式手ブレ補正

▼メインカメラ(標準)
有効画素数 約1,220万画素/CMOS裏面照射積層型 F1.7 / 光学式手ブレ補正

インカメラ 有効画素数約1,260万画素 CMOS F2.3 有効画素数 約1,640万画素/CMOS裏面照射積層型 F2.0
バッテリー 5,000mAh 3,730mAh
スピーカー ステレオスピーカー ステレオスピーカー
Bluetooth Ver.5.2 Ver.5.1
無線LAN(Wi-Fi) IEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)/ax(Wi-Fi 6) IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
SIM nanoSIM nanoSIM
生体認証 画面内指紋認証(2本指認証)、顔認証 指紋認証、顔認証
イヤホン端子 対応(3.5φ) 対応(3.5φ)
充電端子 USB Type-C(USB PD3.0) USB Type-C(USB PD3.0)
防水・防塵 IPX5/8(お風呂防水対応)/ IP6X IPX5/8(お風呂防水対応)/ IP6X

前モデルのAQUOS R5Gと比べて、少し本体の厚みと重量が重くなりました。

内蔵ストレージ(ROM)の容量が半分になっているなどの変化はありますが、CPUやカメラ、バッテリー容量は順当に進化しています。

1インチセンサーを搭載
従来比5倍の1インチセンサーを搭載

特にカメラセンサーについては大きく進化しており、従来の1/2.55インチセンサーと比べて面積が5倍に広がりました。これによってより明るい写真が撮影可能となったほか、暗所でのノイズが40%減少しています。

ディスプレイもIGZOディスプレイ(液晶)から有機ELディスプレイに進化し、黒がより引き締まった美しい映像を楽しめます。AQUOS史上最高の2,000nit、コントラスト2,000万:1のHDR画質は非常に綺麗で、写真や動画を撮るもの観るのも楽しくなります

AQUO R6の外観デザインをレビュー

続いてはAQUOS R6の外観やデザインを見ていきましょう。

前面 / 背面デザイン

前面
ラウンド加工された曲面ディスプレイを採用

正面のデザインは最近よくある左右がラウンドした曲面ディスプレイを採用しています。

曲面ディスプレイ採用
保護フィルム選びは要注意

カーブすることで握りやすくなる反面、保護フィルムはラウンド加工されたものを選ぶ必要があり、フィルム選びには少々注意が必要です。タッチの誤操作にも繋がるため、ここは好みが分かれるでしょう。

パンチホール型のインカメラ
パンチホール型のインカメラ

ディスプレイ上部にはパンチホール型のインカメラを搭載。サイズは他社と比べても小さめで目立ちにくい設計となっています。

指紋認証
大型の指紋認証センサーを搭載

ディスプレイ下部には大型の指紋認証センサー「3DSonic Max」を世界で初めて搭載しています。

従来のAQUOS Zeroと比べて指紋検出エリアの広さが11倍まで広がっており、認証速度が2倍に向上しています。少々雑に触れてもきちんと検出してくれて想像以上に使いやすく感じました

背面
背面は光沢感のあるガラス素材

背面は大型のカメラレンズが目立つデザイン。ここは好みが分かれそうです。

透明感のあるガラス素材を使用し、高級感のある質感となっています。ドコモ版のみ中央に「docomo >>5G」のロゴが入っています。

カメラ周り
1つのレンズで超広角から望遠までをカバーする

背面カメラは1つのみ。焦点距離や機能別にレンズを複数付けるのではなく、1つの超広角レンズをデジタルズームを使って望遠までサポートしています。

ラウンド加工
背面もラウンド加工されたガラスを採用

ディスプレイと同じく背面もラウンド加工になっているため、本体サイズの割には持ちやすいと感じました。

側面デザイン

右側面
右側面のボタン

右側面には左から電源ボタン、Googleアシスタントボタン、音量ボタンが並びます。

右側面②
電源ボタンだけ膨らみがある

電源ボタンのみ中央が膨らんだデザインで押し間違えを防止しているものの、手探りで押すとたまにGoogleアシスタントボタンを押してしまいます。慣れるまでは少々使いにくく感じるかもしれません。

左側面
左側面には何もない

左側面にはアンテナラインのみでボタンなどはありません。

天面
天面にはSIMスロットを内蔵
SIMスロット
nanoSIMとmicroSDを一緒に載せられる

天面にはSIMスロットとmicroSDスロットを内蔵。SIMピンを使って取り出します。

底面
底面にインターフェイスを集約

底面には左から3.5mmイヤホンジャック、USB Type-C、マイク、スピーカーを搭載。最近では珍しくなったイヤホンジャックも付いているので、有線イヤホンも変換アダプターを使用せずに使えます。

フレーム
上下が凹んだデザイン

天面と底面をよく見ると中央が凹んだ形状をしています。クロムメッキのフレームが光を反射して、高級感のあるデザインに仕上がっています。

サイズ感・重量

サイズ感(表)
手に持ったときのサイズ感(表)
サイズ感(裏)
手に持ったときのサイズ感(裏)

AQUOS R6を片手で持ってみるとこんな感じ。6.6インチの大型のディスプレイを搭載しているので、手の小さい方は片手操作は厳しいです。ディスプレイがラウンド加工されているので、サイズの割には持ちやすく感じました

全体的に重心が上部に寄っていることもあり、画面上部をタップしようとすると落下しないか心配になります。本体自体も重めで長時間使用してくると少し疲れてきました。サイズ感や重量は自身の使い勝手で向き・不向きがあるので、一度店頭などで触ってみることをオススメします

   
   

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AQUOS R6のカメラ性能

カメラ性能
1インチセンサー搭載のカメラの実力は?

次に、本機の目玉であるカメラ性能について見ていきましょう。

背面のアウトカメラは、高級コンパクトデジタルカメラで採用される1インチの大型センサーを使用。ドイツのカメラメーカー「Leica(ライカ)」と共同で開発したズミクロンレンズを採用しています。

焦点距離19mm相当、2,200万画素 F.19のレンズ1つのみで超広角から望遠6倍(152mm)までをデジタルズームでカバーしています。カメラを起動した直後の画角は26mm相当となり、19mm相当の画角からクロップされた状態で撮影できます。

今回は作例として色々なシーンで撮影してきました。画像をタップ・クリックすると拡大写真を閲覧できます。説明がない写真は全てオート設定で撮影しているので、アウトカメラの写りの参考になれば嬉しいです。

風景・自然

作例①
超広角で撮影
作例②
広角で撮影
作例③
超広角で撮影
作例④
広角で撮影
作例⑤
広角・マニュアルモードで撮影

明るい屋外で撮影すると細部までシャープに撮れています。オートの状態だと若干暗いので、ほんの少し明るさを持ち上げると自然な写りになります。

5枚目の写真は沖縄北部の山道で撮影しました。マニュアルモードを使って明るさや色味を調整するとパキッとした美しい写真に仕上がりました。水面の質感や草木の生い茂った雰囲気まで正確に捉えています。

接写

作例⑥
デジタルズーム

花びらに寄って撮影すると「もう少し離れてください」と表示されて被写体がピンボケてしまいました。被写体との距離を15cm程度離さないとピントが合わないので、デジタルズームを使って撮影をしてみました。

作例⑦
作例⑧

デジタルズームを使って撮影すると被写体を大きく写すことができます。背景をキレイにぼかすことができるので、まるで一眼レフで撮ったような自然なボケ味を作り出せました。

ズーム

作例⑨
超広角で撮影
作例⑩
広角で撮影
作例⑪
望遠で撮影

画角を変えて超広角・広角・望遠を撮り比べてみました。同じ立ち位置から撮影してもこれだけ画角が変わります。標準や望遠側はデジタルズームで処理していますが、これくらいの倍率なら画質が荒れずシャープに写っていました。

夜景・暗所撮影

作例⑫

日が落ちてきた夕暮れ時に撮影。橙色のグラデーションから海辺に反射する夕焼け、雲の柔らかそうな質感まで美しく表現出来ています。超広角で撮るとダイナミックに写りますが、歪みが目立つので望遠側で撮ってみました。

作例⑬

日が落ちて肉眼ではほぼ見えない状態でも、マニュアル撮影で長時間露光をすると低ノイズかつ明るく撮れています。センサーサイズが小さいとノイズが多くなりがちな場所でも、1インチセンサーならここまで撮れることに驚きました。

作例⑭

超広角でライトアップされたバスターミナルを撮影。一部看板が白飛びしていますが、これまでのAQUOSシリーズから飛躍的に画質が向上しています。

作例⑮

オートモードでも十分撮れていますが、ナイトモードを使用すると黒つぶれした箇所も明るく撮影できました。

ナイトモードで撮影していると、三脚使用の長時間露光になることがあり手ブレが発生することがありました。発売直後はフォーカスが合わない問題などあったため、ソフトウェアのアップデートで徐々に改善されることを期待しています。

メシ撮り

作例⑯
作例⑰

老舗の飲食店で刺身定食を撮影。食べ物を検出すると自動的に食べ物に最適化されて暖色系の色味になります。赤身の発色や艶まで美味しそうに撮影できました。

作例⑱

八宝菜も綺麗にシズル感が出て美味しそうに写っていると思います。

接写で撮ろうとするとやはりピントが合わなくなるので、メシテロ的な写真を取るのは一工夫が必要になります。1インチでF1.9のレンズだと周囲がボケすぎてしまうこともあり、誰でも簡単に撮れるカメラではありません。

ポートレート

作例⑲

知り合いに筆者を撮ってもらいました。薄暗い屋内の撮影でも色合いが破綻せず、綺麗なボケ感で撮れています。電子的なポートレートモードではないため、髪の1本1本まで描写できていました。

作例⑳

猫を撮影すると背景が浮き出るようにボケが出ました。日が落ちた後でもノイズが少なくシャープに写っていて、センサーサイズの違いを実感しました。

カメラ総評

カメラを中心にしばらく使ってみると、オートの色味は正直イマイチなこともありました。
そのままの状態だと、XperiaやGalaxyなどのほうがパッと見て色鮮やかで綺麗に見えることが多かったです。

AQUOS R6は「オートで誰でも簡単に綺麗に撮れるカメラ」ではなく、自分でマニュアルモードで調整したり、後から色味を編集して自分の理想に近づける必要があります。

この作業が少し面倒に感じることもありますが、センサーサイズの違いによって生み出される低ノイズ・ボケがキレイな写真を見るとやっぱり良い写りだなと感じます

あえて欠点を挙げるとすれば、カメラの発熱でアプリが落ちやすかったり、オートフォーカスが甘かったりと全体的にソフトウェア調整が今ひとつな印象です。今後ソフトウェアの調整によって気軽にパシャパシャ撮れるようになれば満足度も向上しそうです。

カメラ作例の一覧は下記からどうぞ!!

  • 作例①
  • 作例②
  • 作例③
  • 作例⑤
  • 作例⑤
  • 作例⑥
  • デジタルズーム
  • 作例⑦
  • 作例⑧
  • 作例⑨
  • 作例⑩
  • 作例⑪
  • 作例⑫
  • 作例⑬
  • 作例⑭
  • 作例⑮
  • 作例⑯
  • 作例⑰
  • 作例⑱
  • 作例⑲
  • 作例⑳

   
   

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AQUOS R6の特徴とパフォーマンスを評価

最後に、AQUOS R6の特徴と動作や使い勝手について検証していきます。

「Pro IGZO OLED」のディスプレイ性能について

ディスプレイ性能
AQUOS R6はディスプレイも魅力的

AQUOS R6のディスプレイは6.6インチの「Pro IGZO OLED」を採用しています。使ってみた感想は、画面の明るさや発色、色味どれを取っても満足のいくクオリティでした

SHARPは液晶の頃から色鮮やかでキレイなディスプレイと好評でしたが、有機ELになったことで明暗のメリハリがはっきりしています。カメラで撮影した写真や動画を観たり、ゲームを楽しむときも映像が綺麗だと印象が大きく変わります。

可変式リフレッシュレートを採用したディスプレイは、体感でもはっきり分かるほどスムーズに画面が遷移します。AQUOSシリーズは独特のスクロール感がありましたが、ここも他社の動作に近い動作になっています。

指紋認証/顔認証の精度について

AQUOS R6は指紋認証と顔認証の両方に対応しています。指紋認証はマスクをしている屋外でも使いやすく、顔認証はスタンドなどに置いているときに素早くロック解除が行えて便利です。

指紋認証センサーは画面内に埋め込まれているので卓上に置いているとき、手に持っているときのどちらでも使いやすい位置に配置されています。

登録作業も非常に簡単でした。他の機種だと指を乗せる位置や角度を変えながら何度も読み取らせる必要がありますが、AQUOS R6は指を1回乗せるだけであっさり完了しました。

実際に指紋認証している様子がこちら。

画面が点灯しているときは非常に素早く認証が完了しました。画面をオフにした状態だと指紋認証センサーの位置が分かりにくいのが惜しいです。また、ロック解除される時間も少し遅くなるのが気になりました。

顔認証は少し遅めですが精度は必要十分です。マスクをしている状態だとうまく認証ができないので、シーンに応じて使い分けてみてください。

操作性について

操作性について
AQUOS R6の操作性はどう?

執筆時点で最新のCPU「Snapdragon 888 5G」を搭載していることで、操作性についても不満なく快適に使えます。炎天下の屋外で使用していると発熱が気になるものの、少し冷ましておけばすぐに冷えて元通りになります。

スクロールオートテザリングオート
スクロールオート / テザリングオート

AQUOSシリーズでおなじみの「スクロールオート」や、あらかじめ設定した場所で自動的にテザリングのON/OFFができる「テザリングオート」、指紋認証センサーを長押しでアプリを起動する「Payトリガー」など独自機能が豊富で使いやすいと思います。

この他にも便利な機能が豊富に搭載されているので、自分好みの設定にカスタマイズしながら使えるのもAQUOS R6の魅力です

負荷の重いゲームをプレイしてもサクサク快適!

ゲームをプレイ
PUBGモバイルをプレイしてみた

グラフィックがキレイで高負荷のゲーム「PUBGモバイル」を試してみたところ、ハイエンドのCPUを搭載していることもあり、通常用途では非常にサクサク動作しています。

しかし、充電しながら長時間連続してプレイしていると、本体が発熱して動きが多少カクつくシーンがありました。高付加を長時間かけ続けるような用途では注意が必要です。

こんなときは「インテリジェントチャージ」を使うことで、バッテリーを経由せず本体に直接給電することが可能です。熱が発生しづらくバッテリー寿命を伸ばすことができます。

電池持ちはそこそこ。カメラの使用は消費が早い

電池持ち
省電力性に優れたPro IGZOディスプレイ×大容量バッテリーを搭載

AQUOS R6はシリーズ最大の5,000mAhバッテリーを搭載しています。

バッテリー持ちの検証のため、Wi-Fi環境下かつ画面を点けっぱなし(明るさ50%)の状態でYouTubeを再生し続けてみたところ、約11時間30分後にバッテリーが100%→0%になり電源が落ちました。

これだけ極端な使い方をしても半日近く持っているので、ライトユーザーであれば1日~1日半くらいは充電しなくても使えると思います

省電力性に優れたIGZOディスプレイも相まってバッテリー持ちに期待していましたが、実際に使ってみると発熱したときの消費が激しい印象です。特にカメラを使用するとみるみるうちに減っていきます。

それでも他社のモデルと同じくらいか少し持ちが悪いくらいなので、日常使いでは1日使ってもバッテリーが残っていました。丸一日ヘビーに使う予定がある場合は、必要に応じてモバイルバッテリーを持っていくと安心です。

評価まとめ

評価まとめ

AQUOS R6はカメラ性能が飛躍的に向上し、歴代のAQUOSシリーズではカメラ性能に物足りないと感じていた方におすすめしたい一台となっています。その他にも、滑らかで高精細なディスプレイや画面内指紋認証の使いやすさがお気に入りです。

まだまだソフトウェアの改善余地はあるものの、1インチのセンサーを備えたスマホカメラはまだまだ数が少ないのが現状。これからのアップデートに期待していきたいと思います。

   
   

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この記事の編集者

モバレコ編集者:シーモ

モバレコ編集者:シーモ

格安SIM・スマホジャンルを3年以上担当。
モバレコ編集部に着任後、ドコモ→ahamo→mineoに乗り換えるなどフットワークが自慢。
実際に選ぶ・乗り換える経験で得た目線を大事にしています。
良い所はもちろん悪い面もわかる、読んでいて納得感のある記事作りを心がけています。
推しはmineoとIIJmio。

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

とくめい

とくめい

(自称)格安SIMアドバイザー・LCCトラベラー

プロフィール

沖縄在住の(自称)かわいい鹿。スマホやタブレットなどのモバイルガジェットをはじめ、格安SIMの料金や速度比較、初心者向けのハウツー記事などを執筆しています。格安SIMを20枚以上契約しており、様々な利用用途から最適な料金プランを提案します。

LCCや高速バスを使って安く・お得に全国各地へ旅をするのが趣味。個人ブログ「Creator Clip」や、モバレコ以外の外部メディアには旅行やお出かけ情報に関する記事も書いています。

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