AQUOS sense8実機レビュー! コスパ最高なミドルレンジスマートフォンを徹底解説
2023年11月9日に発売されたSHARP製のスマートフォン「AQUOS sense8」。
優れたカメラ性能や軽量なボディ、タフネスな仕様でスムーズな操作性も実現したオールインワンなミドルレンジのスマートフォンです。
シャープ公式オンラインストアでの価格は5万6980円(税込)で比較的手頃な価格帯となっています。
NTTドコモ、au、楽天モバイル、UQモバイル、mineoなどのMVNOが取り扱っていることに合わせ、SIMフリーモデルも用意されているため、購入しやすいのも特徴です。
本記事では、AQUOS sense8の外観やスペック、さらにはカメラ性能、他機種との比較を交えながら詳しく解説していきます。
SHARP
AQUOS sense8
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端末提供:SHARP
目次:
AQUOS sense8の外観レビュー
それでは早速AQUOS sense8の外観デザインを確認していきましょう。
AQUOS sense8の外観デザインは、アルミ合金製でできていて、シンプルかつ高級感のあるデザインです。
厚みも比較的薄く、片手で持った際にもしっかりと手にフィットします。
バッテリー容量は5,000mAhと大容量にも関わらず重量が約159gと比較的軽い仕様となっています。
前面 / 背面デザイン
約6.1インチのディスプレイは、10億色表示に対応したIGZO OLED(有機EL)ディスプレイとなっており、鮮やかな色彩を表現できます。
また、senseシリーズにおいて、今回初めてリフレッシュレートが1〜90Hzの可変駆動となりました。これにより画面の動きのなめらかさが向上しました。
ディスプレイ上部にはしずく型のノッチが搭載されています。近年のスマートフォンと比較すると、ベゼルはやや太く感じます。
背面デザインで特徴的なのはカメラの配置位置です。一般的なスマートフォンのカメラと異なり、本体のセンターにカメラが配置されています。
このおかげで撮影者から被写体が一直線になり、画角の中心に捉えやすく直感的に撮影できることも特徴の一つです。
なお、この配置位置やデザインは上位モデルである「AQUOS R」シリーズと同様の仕様となります。
パッとみたときに大きさめな印象を与える特徴的なカメラですが、出っ張りはそこまで大きくありません。
そのまま机などに置くとややガタつきはありますが、ケースなどをつけることで平置きしてもガタつきなく置くことができるデザインとなっています。
今回のレビューで使用した端末のカラーリングは「ペールグリーン」です。やさしくやわらかい色合いが手元でも非常に映えます。
性別問わず、誰が使用しても違和感のない、オシャレで落ち着いたカラーリングとなっています。
側面デザイン
側面はアルミフレームを採用しているため、強度が高く歪みや破損から守れることに加え、上質な高級感を演出しています。
また、厚さは約8.4mmになっており、片手でも持ちやすく操作性も非常に快適です。
サイズ感・重量
片手で持ってみた印象ですが、本体の横幅が約71mmで一般的なスマートフォンよりやや狭いため、片手でも非常に持ちやすいデザインとなっています。
重さは約159gと軽く、手が小さい人でも問題なく操作ができる重量感なのもうれしいです。
長時間片手操作しやすいデザイン性は非常に良いと感じました。
カラーバリエーション
カラーバリエーションは、「コバルトブラック」、「ライトカッパー」、「ペールグリーン」の3色展開で、ドコモオンラインショップ限定カラーで「ブルー」の取り扱いもあります。
各色トーンや落ち着いたカラーパレットが含まれているため、老若男女問わず個人の好みやスタイルに合わせ選択肢できるのはうれしいポイントです。
AQUOS sense8の「スペック」をレビュー
続いてはスペックについてのレビューです。
AQUOS sense8は比較的手ごろな価格帯にも関わらず、優れたスペックを備えもつミドルレンジのスマートフォンです。
ご自身の使用用途にマッチするか、ぜひ確認してみてください。
AQUOS sense8のスペック
OS | Android™ 13 |
---|---|
CPU | Qualcomm Snapdragon® 6 Gen 1 Mobile Platform 2.20GHz + 1.8GHz オクタコア |
内蔵メモリ | RAM:6GB/ROM:128GB |
本体サイズ | 約153mm×約71mm×約8.4mm(突起部除く) |
重量 | 約159g |
ディスプレイ | 6.1 インチ FHD+(1,080 x 2,432) |
背面カメラ | (標準)有効画素数 約5,030万画素 CMOS (広角)有効画素数 約800万画素 CMOS |
前面カメラ | 有効画素数約800万画素 CMOS |
バッテリー容量 | 標準 5,000mAh |
防水/ 防塵 | 防水(IPX5)、防塵(IPX8) |
生体認証 | 顔認証(マスク対応)/指紋認証 |
※引用元:公式サイト
CPUは「Snapdragon® 6 Gen 1」を搭載しています。
前作のsense7と比較しても順当にスペックアップをしていて、極端に処理の重い3Dゲームでなければ、3Dゲームも問題なく楽しむことのできる性能となっています。
もちろんゲームだけでなく、動画視聴やネットサーフィンなどはノンストレスで行うことができます。
リフレッシュレートが90Hzに対応しているため、画面がなめらかに動くのもうれしいポイントです。
さらに、防水・防塵などにもしっかり対応し、おサイフケータイも搭載、指紋認証・顔認証、さらにはマスクを着けたままの認証にも対応しているため、セキュリティ面も心配もありません。
気になるAnTuTuスコアは「523,929点」を記録しました。ミドルレンジのスマートフォンの中では、かなり良い記録となりました。
テスト中もバッテリーの消費は安定しており、発熱もほとんど無くおかしな挙動も確認は出来ませんでした。
3Dゲームのテストとして「PUBG」をプレイしてみました。今回はデフォルトの画質設定でプレイ。
スペックの低いスマホの場合、動きがカクついたり全体的にモッサリとした動きとなったりしますが、AQUOS sense8の場合は全くもたつくこともなく、ストレスなくプレイをすることができました。
AQUOS sense8のカメラ性能
AQUOS sense8のメインカメラは、約5,030万画素、広角800万画素のダブルレンズを搭載しています。
実際に様々なシーンで撮影してきましたので、AQUOS sense8のカメラ性能について確認していただければと思います。
日中の様子を撮影してみた
まずは野外での撮影です。天気の良い日と悪天候の両日で撮影をしてきました。
写真は良い意味で「自然」な彩色の写真が撮影できました。
機種によっては彩度やコントラストを強くし、機種特有の味を出そうとするものもありますが、sense8は極端な加工や味付けはなく、直接見た彩色に近い形で写真を撮ることができます。
ズーム撮影性能について
続いてはズーム撮影性について検証してみました。通常撮影・最大8倍ズーム・広角レンズ3パターンの撮影をしました 。
8倍ズームはかなり遠くの被写体も捉えることができ、ややぼやけた写真にはなるものの、十分な画質であると感じました。
カメラ性能の悪いスマホの場合、ズーム撮影をした場合、写真が劣化してしまい実用性が高くないことがありますが、AQUOS sense8は十分実用性があると感じました。
広角レンズを用いた撮影についても、通常撮影時よりもかなり広い範囲を撮影できるため、野外だけでなく狭い室内などでも広範囲の撮影は非常に便利です。
広角レンズの有効画素数は約800万画素となっているため、メインカメラより画質は劣るもののこちらも実用性は高いと感じました。
ポートレート撮影をしてみた
続いてポートレートの撮影について試してみました。
難しい設定をすることなく、ポートレートモードの切り替えだけで簡単に撮影することができ、写真の出来栄えも自然なボケ味で被写体がうまく際立つ写真を撮ることができました。
被写体としてはやや捉えにくい、後ろ姿をターゲットに使用しましたが、被写体をしっかりと捉え、背景を自然なボケ味の写真となりました。
夜景を撮影してみた
次に夜景の撮影をしてきましたが、夜景撮影の性能の高さには驚きました。
夜景の撮影はとにかく”かんたん、きれい”に撮影することができました。
AQUOS sense8には暗いシーンでもノイズの少ない明るい写真が撮れる「1/1.55インチセンサー」が搭載されているため、手ブレも気にせずに美しい夜景を撮影することができました。
ミドルレンジクラスのスマートフォンとしてはトップクラスに良い性能だと感じました。
食べ物を撮影してみた
最後に食べ物を撮影してみました。
料理にカメラを向けると自動で「料理モード」に切り替わり、艶やかなおいしそうな写真を撮ることができました。
接写の撮影として寄りで撮影してみましたが全く問題なくおいしそうな写真が撮れました。
料理に寄って写真を撮り接写の性能を試してみましたが、あまり近づくことができずピンボケが発生したため、接写性能はそこそこだと感じました。
ただ、ズームを組み合わせることで十分寄りの写真も高画質に撮ることができるため、活用の場面も多いように感じました。
AQUOS sense8とAQUOS sense7の比較
ここでは前作のAQUOS sense7と比較し、スペックの違いや仕様の違いについて確認していきたいと思います。
AQUOS sense8とAQUOS sense7のスペック比較
※横にスクロールできます。
AQUOS sense8 | AQUOS sense7 | |
---|---|---|
ディスプレイ | 約6.1インチ IGZO OLED フルHD+(1,080 × 2,432) リフレッシュレート最大90Hz |
約6.1インチ IGZO OLED フルHD+(1,080 × 2,432) リフレッシュレート最大60Hz |
OS | Android™ 13 | Android™ 12 |
CPU | Snapdragon® 6 Gen 1 Mobile Platform 2.2GHz + 1.8GHz オクタコア |
Snapdragon® 695 5G Mobile Platform 2.2GHz + 1.8GHz オクタコア |
RAM | 6GB | 6GB |
ROM | 128GB | 128GB |
背面カメラ |
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|
前面カメラ |
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バッテリー容量 | 5,000mAh | 4,570mAh |
認証 | 顔認証(マスク対応)/指紋認証 | 顔認証(マスク対応)/指紋認証 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
本体サイズ | 約153mm×約71mm×約8.4mm(突起部除く) | 約152mm×約70mm×約8.0mm |
重量 | 約159g | 約158g |
※引用元:AQUOS sense8 SH-M26 SIMフリーのスペック・性能|SHARP
※引用元:AQUOS sense7 SH-M24 SIMフリーのスペック・性能|SHARP
上記スペック表の通り、CPUをはじめ、スペック面では順当な性能アップをしているため、操作性やパフォーマンスの部分は向上しています。その他の詳細についてみていきたいと思います。
まずはサイズについてですが、ほぼ同等で大きな変化はありません。
また、バッテリー容量が430mAh増え稼働可能時間が伸びましたので、少しでも電池持ちを良くしたい人はsense8を選択するとよいと思います。
カメラ性能でのアップデートは、新たに「光学式手ブレ補正(OIS)」を搭載したことです。これにより、手ブレを気にすることなく簡単に撮影ができるようになりました。
動画の撮影や夜間の撮影時に特に役立つ機能のため、こうした撮影シーンが多い人にはおすすめです。
ディスプレイのアップデートでいうと、リフレッシュレートが最大60Hzから最大90Hzへ向上している点も大きなポイントです。
なめらかな動作などが好みの場合、AQUOS sense8を選ぶアドバンテージになると思います。
AQUOS sense8の特徴、使ってみて良かったポイント
AQUOS sense8を実際に使ってみてわかった良い部分についてチェックしていきます。
カメラ性能が良い
AQUOS sense8は5〜6万円台という価格帯でありながら、高性能なカメラを搭載している点が魅力的です。
メインカメラは約5030万画素で、1/1.55インチの大型センサーを搭載しているため、夜景など暗いシーンの撮影でもノイズの少ない明るい写真が撮れます。
もちろん日中の写真も鮮やかで美しく撮影することができます。
また、シャッターボタンを好きな位置に移動できるフローティングシャッターというユニークな機能が搭載されています。
この機能のおかげで片手撮りの際に押しやすい場所にシャッターボタンを配置できるため、素早く的確に写真撮影をすることができます。
バッテリーが大容量なのに軽く待ちやすい
バッテリー容量が大容量5,000mAhであるにも関わらず、本体重量は159gと軽めの設計です。
ライバル機といわれている「Pixel 7a」は193.5gとなっており、軽さを求めてAQUOS sense8を選択する人も出てくるかもしれません。
また、端末の横幅も約71mmとスリムなため片手操作も楽に行うことができます。
片手操作をメインに扱う人にとってもこの持ちやすさは非常に大きなメリットになります。
マスク対応顔認証が便利+指紋認証対応(電源ボタン兼用)
AQUOS sense8では通常の顔認証はもちろん、マスクをつけたままの顔認証によるセキュリティロック解除に対応しています。
加えて指紋認証にも対応しているため、状況に応じた素早い認証が可能となっています。
マスクをつけることの多い人でも安心してスピーディーにロックの解除ができることはユーザビリティが高いと感じました。
AQUOS sense8の特徴、使ってみてイマイチだったポイント
続いてイマイチだと感じた部分についてです。非常に完成度が高く、見た目もスペックもよくコストパフォーマンスの高い1台のため、「強いていうなら…」という視点で挙げました。
デュアルスピーカー(ステレオ)非対応
AQUOS sense8はデュアルスピーカーに対応しておらず、端末の下側に一つスピーカーがある仕様となっています。
音質だけ捉えるとそこまで悪いとは感じませんでしたが、臨場感のあるサウンドや迫力のあるサウンドを求めている人には物足りなく感じると思います。音が一方向にしか出ていないことが気になりました。
当然イヤホンをしてしまえば問題はありませんが、端末のスピーカーを使用してYouTubeの動画や映画などを楽しみたいと考えている人は注意が必要です。
ベゼルが太くノッチのデザインも従来通り
近年ベゼルが薄いデザインのスマートフォンが増えてきていますが、ベゼルが薄いデザインに慣れているとAQUOS sense8はやや太く、スマートではなく感じます。
しずく型のノッチも決して大きいわけではありませんが、過去のデザインから変更がなく、個人的にややマンネリ化している印象を持ちました。
スペック面でかなりメリットを感じたため、このあたりにも革新的な変化があるとさらに端末の存在感に磨きがかかると感じます。
ワイヤレス充電非対応
ワイヤレス充電には非対応となっています。
有線充電のみを使用する人にとってはデメリットにはなりませんが、普段ワイヤレス充電機器を揃えている人や、ワイヤレス充電対応のスマートフォンから乗り換えを検討している人は注意が必要です。
評価まとめ:AQUOS sense8はミドルレンジで性能の高いスマートフォンを探している人には間違いなくおすすめ
AQUOS sense8についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
カメラの性能が全体的に高く、特に夜景の写真がハイエンドのスマートフォン並みの綺麗さだと感じました。
価格も5〜6万円台とハイエンドモデルよりは安価に購入できますので、ミドルレンジスマートフォンの中でもスペックやカメラ性能の高いものを探している人には間違いなくおすすめできる1台です。
「カメラ性能が良く、3Dゲームもそこそこ楽しめるような性能の安めのスマートフォンが欲しい!」と考えている人におすすめ出来る仕上がりとなっているので、ぜひ検討してみてください。
SHARP
AQUOS sense8
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