AQUOS wish4を実機レビュー!スマホデビューやシニアにもおすすめなエントリースマホの実力とは
2024年7月に発売された「AQUOS wish4」は、シャープ製のエントリーモデルスマートフォンです。
6.6インチの大画面ディスプレイが特徴で、丸みを帯びた優しいデザインに加え、環境に配慮した一台です。
スマホ初心者やお年寄りなど、幅広いユーザーにおすすめできるモデルとなっています。
本記事では、AQUOS wish4の外観や性能を詳しくレビューし、実機を使ったカメラ機能の評価も行っていきます。
目次:
AQUOS wish4の外観レビュー
まず、AQUOS wish4の外観デザインを確認していきましょう。AQUOS wish4の外観は、シンプルかつ洗練されたデザインが特徴です。
6.6インチの大画面ディスプレイは非常に印象的で、リフレッシュレートは最大90Hzに対応しているため、なめらかで迫力ある映像が楽しめます。
角は丸くなっており、手に優しいマット仕上げが施されています。
さらに、筐体には約60%の再生プラスチック材が使用されており、低VOC塗装が施されるなど、環境に優しい仕様になっています。
前面 / 背面デザイン
AQUOS wish4は、6.6インチの大画面を搭載しています。
「なめらかハイスピード表示」という機能をオンにした場合、リフレッシュレートが90Hz表示になり、美しくなめらかな表示が可能になります。
アプリによって対応がない場合もありますので注意が必要です。画面は強化ガラスが採用されており、コンクリートへの落下試験もクリアしているため割れにくい設計です。
背面には約5,010万画素の高画質カメラが搭載され、AQUOS独自の画質エンジン「ProPix lite」により美しい写真が撮影できます。
さらに、AIがシーンに応じた撮影モードを自動で選択する「AIオート」機能も搭載しており、初心者でも安心して使えます。
カメラ部は本体より約1mm飛び出していますが、テーブルに置いても大きくガタつくことはなく、気になる場合はケースの使用で抑えることができます。
側面デザイン
側面の厚さは約8.8mmで、一般的なサイズ感です。マットな仕上げの側面は、手にしっかりとフィットし、大きなサイズ感ですが滑りにくくなっています。
右側:simスロットが搭載
左側:ボリュームボタンと指紋認証兼電源ボタンが搭載
上部:3.5mmイヤホンとマイクが搭載
下部:USB Type Cコネクタ、スピーカー、マイクが搭載
サイズ感・重量
サイドのボタン配置も使いやすく、持ったときのフィット感も良好です。重さは約190gで、比較的大きいサイズながらも軽量に感じられます。
特に、200g以下の重さは、長時間持つ際に疲れにくく、うれしいポイントのひとつです。
ただし、手の小さい方や片手操作に慣れている方には、少し不安定に感じることがあるかもしれません。
大きめのスマホに慣れている方にとっては、このサイズ感は十分に扱いやすいと感じられるでしょう。
カラーバリエーション
AQUOS wish4のカラーバリエーションは、ブルー、ホワイト、ブラックの3色が展開されており、Y!mobileではピンクも選べます。
落ち着いた色合いで、老若男女問わず使用しやすい配色です。
AQUOS wish4の「スペック」をレビュー
次にAQUOS wish4のスペックをみていきます。エントリーモデルとして標準的なSoCや内蔵メモリを搭載していますが、バッテリーは5,000mAhと大容量です。
防水・防塵対応に加え、指紋認証やおサイフケータイ機能、3.5mmイヤホンジャックなど、実用的な機能が充実しています。
OS | Android™ 14 |
---|---|
SoC | MediaTek ™ Dimensity® 700 |
内蔵メモリ | RAM:4GB/ROM:64GB |
本体サイズ | 約167mm×約76mm×約8.8mm(突起部除く) |
重量 | 190 g |
ディスプレイ | 約6.6インチHD+液晶 (1612×720) リフレッシュレート90Hz |
背面 | 約5,010万画素 CMOS F値 1.8レンズ |
前面カメラ | 有効画素数 約800万画素 CMOS F値 2.0レンズ |
バッテリー容量 | 標準 5,000 mAh |
防水/ 防塵 | 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X) |
生体認証 | 顔認証、指紋認証 |
AnTuTuスコアは「372,762点」でした。
日常使いには問題なく、ウェブ閲覧やSNSの操作においてストレスを感じることはありませんでした。
ただし、3Dゲームのような重い処理はやや厳しいため、ゲームを楽しむ際には設定を落とす必要があります。
3Dゲームのテストとして「原神」をプレイしてみました。最も高い画質設定の「最高」でプレイしたところは、やはり動作が全体的にもっさり・カクつくことがあり、快適にプレイはできませんでした。
画質設定を「最低」まで落とすと動きもスムーズになりプレイが可能な状態になりました。
どうしても本機で3Dゲームをプレイしたい場合は画質設定を落とすようにしましょう。
続いて処理の軽いゲームとして「モンスト」をプレイしてみました。
こちらはデフォルトの設定のままでも特にストレスを感じずプレイをすることができました。3Dゲームでなければ通常プレイでは難なくプレイはできそうです。
AQUOS wish4のカメラ性能
AQUOS wish4のメインカメラは有効画素数 約5,010万画素のカメラが搭載されています。実際にいろいろなシーンで撮影してきましたので、 AQUOS wish4のカメラ性能について確認していきたいと思います。
日中の様子を撮影してみた
まずは野外での撮影です。ドーム球場周辺で撮影しました。
きれいには撮れていますが、ハイエンドモデルのスマホの写真と比較すると、全体的にぼやついた印象となりました。
しかしエントリーモデルでこの画質であれば十分満足がいくのではないでしょうか。
ズーム撮影性能について
上記の場所からズーム性能の検証としてデジタル8倍ズームでの撮影をしてみました 。
デジタル8倍ズームは、ズーム性能が高い反面、かなりぼやけた写真に仕上がりになりました。ここまで画質が悪くなると、活用のシーンを選ぶ必要があると感じました。
ポートレート撮影をしてみた
続いてポートレート撮影を試してみました。背景のぼかし具合は1~10で調整が可能ですが、今回はデフォルトの「5」で撮影を行いました。
仕上がりとしては、背景のぼかしがやや強めで、背景とのメリハリがはっきりとした印象の写真となりました。
全体的には満足できる結果でしたが、自然なぼかしを期待する場合はぼかしの設定を少なめに調整する必要があるようです。
夜景を撮影してみた
次に夜景モードを使用して撮影をしました。
夜景モードはまずまずで実用性は高いと感じました。
全体的にややぼやけた印象になり一部白飛びも確認できますが、明るさのバランスは良く、薄暗い場所でもしっかりと明るく調整された写真が撮れました。
エントリーモデルでここまで夜景が撮れるのであれば十分なのではないかと感じました。
食べ物を撮影してみた
最後に食べ物を撮影してみました。
とんかつとハンバーグを撮影してみました。こちらもややぼやけた印象があるものの、おいしそうに写っています。
店内はやや暗めの環境でしたが、暗さを感じさせない明るさ調整が自動で行われ、きれいに撮影ができました。
接写性能も試してみましたが、カメラを極端に近づけるとピントが合わずぼやけてしまい、接写性能はそれほど高くないと感じました。極端に近い撮影は避けた方がよさそうです。
AQUOS wish4を使ってみて良かったポイント
AQUOS wish4を実際に使ってみてわかった良い部分についてチェックしていきます。
バッテリーが大容量で快適
AQUOS wish4は大容量のバッテリーを搭載しており、エントリーモデルながらも長時間の使用が可能です。
特に、日常の使用で頻繁に充電する手間が減り、外出時もバッテリー残量を気にせずに済むのは大きなメリットです。
YouTube視聴やウェブブラウジングなど、ライトな使い方であれば1日以上持つため、バッテリー寿命は非常に満足度が高いです。
なお、カタログ値では、連続通話時間(静止時)約3,200分、連続待受時間(静止時)約770時間と長時間の仕様が可能です。
大画面&リフレッシュレート90Hz対応で快適
6.6インチの大画面ディスプレイを搭載し、リフレッシュレート90Hzに対応している点も魅力的です。
日常のスクロール操作や動画視聴がスムーズで、特にコンテンツの視認性や操作感がとても良く気持ちよく使用できます。
エントリーモデルで高リフレッシュレートの端末を探している人にとってはとてもポイントが高いです。
3.5mmイヤホンジャックが搭載されている
最近のスマートフォンでは非搭載が多くなっている3.5mmイヤホンジャックを備えているのもAQUOS wish4の良い点です。
無線イヤホンは充電が切れると使えなくなるため、充電を気にせずに音楽を楽しめるのは大きな魅力です。
もちろん無線イヤホンも使えるため、必要に応じて有線イヤホンに切り替えるという柔軟な使い方ができるのもポイントです。
AQUOS wish4を使ってみてイマイチだったポイント
AQUOS wish4はエントリーモデルであり、ハイエンドモデルと比べるとやや物足りない点がいくつか見受けられます。
ただし、価格帯を考慮すれば、これは十分に納得できる範囲です。
全体として、非常にコストパフォーマンスに優れたスマートフォンであることは間違いありません。
購入を検討する際は、これらの点を参考にしながら、自分の使用スタイルに合った選択をすると良いでしょう。
カメラ性能がいまいち
AQUOS wish4はエントリーモデルということもありカメラ性能が控えめです。
日中の写真ではそれなりの結果が得られるものの、暗い場所での撮影や細かなディテールの再現では物足りないと感じることが多かったです。
カメラにこだわりがある方には、やや不満が残るかもしれません。
スピーカーがモノラルスピーカー
AQUOS wish4のスピーカーはモノラル仕様で、音の立体感や広がりに欠けるのが気になる点です。
動画視聴や音楽鑑賞をする際、ステレオスピーカーを搭載している他のモデルと比べると、どうしても音質が劣ってしまいます。音質にこだわる方には少し物足りないかもしれません。
ただし、音楽を聴く際には多くの人がイヤホンやヘッドホン、外部スピーカーを使うため、その場合は特に問題ありません。
自身の使い方に応じて、音響の性能を考慮するのが良いでしょう。
サイズが大きすぎる
6.6インチの大画面を搭載しているため、AQUOS wish4はやや大きく感じられるかもしれません。手の小さい方や片手で操作したい方にとっては少し扱いにくい場面があるでしょう。
軽量化はされているものの、そのサイズ感からポケットに入れたときのかさばりや片手操作には注意が必要です。
ただ、大画面を求めている方にとってはメリットでもあり、映画やゲームを楽しむ際にはこの大きさが非常に便利です。
端末を選ぶ際は、自分の使い方に合ったサイズを検討することが大切です。
AQUOS wish4とAQUOS R8との比較
ここでは前作のAQUOS wish3と比較し、スペックの違いや仕様の違いについて確認していきたいと思います。
モデル | AQUOS wish4 | AQUOS wish3 |
---|---|---|
OS | Android™ 14 | Android™ 14 |
SoC | MediaTek ™ Dimensity® 700 | MediaTek™ Dimensity® 700 |
内蔵メモリ | RAM:4GB/ROM:64GB | RAM:4GB/ROM:64GB |
本体サイズ | 約167mm×約76mm×約8.8mm(突起部除く) | 約147mm×約70mm×約8.9mm |
重量 | 190 g | 161g |
ディスプレイ | 約6.6インチHD+液晶 (1612×720) リフレッシュレート90Hz |
約5.7インチHD+ (720 × 1,520) |
背面 | 約5,010万画素 CMOS F値 1.8レンズ |
有効画素数 約1,300万画素 CMOS F値 2.0 |
前面カメラ | 有効画素数 約800万画素 CMOS F値 2.0レンズ |
有効画素数約500万画素 CMOS F値 2.2 |
バッテリー容量 | 標準 5,000 mAh | 標準 3,730mAh |
防水/ 防塵 | 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X) | 防水(IPX5/IPX7)、防塵(IP6X) |
生体認証 | 顔認証、指紋認証 | 顔認証 |
上記のスペック表からもわかるように、カメラ性能や防水性能、バッテリー容量など、AQUOS wish4ではスペック面で順当な性能向上がみられます。
一方で、悩ましいポイントとして挙げられるのが、ディスプレイのサイズアップとそれに伴う重量の増加です。
エントリーモデルであるため、手軽さを重視するユーザーも一定数いるかと思います。
そのような方々にとっては、この大きめのサイズとやや重めの重量は、やや扱いづらく感じられるかもしれません。
しかし、反対に大画面の方が好みというユーザーにとっては、この変更は非常に歓迎されるポイントです。
このあたりはユーザーの使用スタイルや好みによって、評価が分かれる点といえるでしょう。