ASUS「ZenFone 3 Ultra」レビュー!ZenFone史上最大の6.8インチ超巨大スクリーン搭載スマホ

2016年9月に発表された、ASUS製SIMフリースマートフォン「ZenFone 3 Ultra」が12月9日に日本で発売されました。

6.8インチの超巨大スクリーンを搭載した、スマートフォンとタブレットの中間に位置する「ファブレット」デバイスですが、ファブレットは日本での販売されることが少ないため、一部のユーザーからは待望とされていました。

今回は6.8インチの超巨大スクリーンを搭載する「ZenFone 3 Ultra」のデザインからボディサイズ、バッテリーの持ち時間など詳しくレビューします

ZenFone 3 Ultraのスペックをチェック

スペック情報(公式ページ:ZenFone 3 Ultra
ZenFone 3 Ultra
OS Android 6.0.1
Android 7.0へアップデート開始
サイズ 高さ:約186.4mm
幅:約93.9mm
厚さ:約6.8mm
重さ 約233g
ディスプレイ 6.8インチ / 1,920×1,080(フルHD)/ IPS液晶 / ゴリラガラス4
プロセッサ Snapdragon 652 / オクタコア / 1.8GHz
メモリ 4GB LPDDR3
ストレージ 32GB
microSD 最大2TB
メインカメラ 2,300万画素 / f2.0 / 6層レンズ / 0.03秒レーザーAF / 4軸光学手ブレ補正 / デュアルカラーLEDフラッシュ
IMX318センサー
フロントカメラ 800万画素
バッテリー 4,600mAh / 約2.5時間でフル充電 / USB-Type C 2.0
急速充電 Quick Charge 3.0
連続使用時間
連続待受時間
Wi-Fi・モバイル通信:約11.7時間
連続通話時間:約34時間(3G)/約38時間(au VoLTE)
連続待受時間:約408時間(3G)、約379.2時間(au VoLTE)
SIM スロット数:2
デュアルSIM、デュアルスタンバイ:○
スロット:nanoSIM
通信規格:2G/3G/4G
※nanoSIMを利用する場合はmicroSD利用不可
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)
Bluetooth バージョン:4.2
通信速度 受信時最大300Mbps
通信方式 2G:850/900/1,800/1,900MHz
WCDMA:Band 1/2/5/6/8/19
FDD-LTE:Band 1/3/5/7/8/18/19/20/26/28
TD-LTE:Band 38/40/41
キャリアアグリゲーション:2CA対応
au VoLTE
防水、防じん ×
ワンセグ、フルセグ ×
おサイフケータイ ×
指紋認証
カラー シルバー/グレー/ローズゴールド

ZenFone 3シリーズで、最も巨大な6.8インチのスクリーンを搭載するのが「ZenFone 3 Ultra」です。

性能面では4GBメモリとプロセッサはSnapdragon 652を搭載します。

バッテリーは大容量の4,600mAh。充電端子はUSB Type-Cで急速充電規格「Quick Charge 3.0」をサポートします。

カメラは約2,300万画素、レーザーAF対応、最上位モデルの「Zenfone 3 Deluxe」と同じIMX318センサーを搭載します。

さらに、SIMカードはデュアルSIM/デュアルアクティブに対応するなど充実したスペック・機能という印象がありますが、プロセッサがミドルレンジ向けのため、全体的にはハイエンド寄りのミドルレンジデバイスの位置づけになるかと思います。

オールメタルボディのデザインと6.8インチのサイズ感をチェック

これまでプラスチックボディが採用されてきたZenFoneシリーズですが、ZenFone 3 Ultraではチープな質感・見た目を感じさせないい高級感のあるオールメタルボディが採用されました。

航空機の機体にも仕様される頑強なアルミを240ものステップで丁寧に削りだしたオールメタルボディ
航空機の機体にも仕様される頑強なアルミを240ものステップで丁寧に削りだしたオールメタルボディ

オールメタルボディにはボディ内部に電波を通しづらい特性があるため、樹脂製のアンテナパーツが配置されることがほとんどです。

目立つ樹脂製のアンテナによってせっかくの美しいデザインが台無しになることも少なくありませんが、ZenFone 3 Ultraはアンテナが見えないオールメタルボディを実現することで、“どこから見ても美しい”ボディデザインに仕上がっています。

背面を横断するアンテナは見えないが、フチ部分にはアンテナが確認できる
背面を横断するアンテナは見えないが、フチ部分にはアンテナが確認できる

ボディを囲う側面のメタルフレームは、ダイヤモンドカット加工によって見る角度・光の加減で見た目が変化する光沢仕様です。

ダイヤモンドカット加工が施されたメタルボディ
ダイヤモンドカット加工が施されたメタルボディ

オールメタルボディの大部分にはアルマイト処理が施され、指紋がつきにくく高級感のある質感に。縦長の楕円形のスイッチは、ボリュームキーでZenFoneの象徴となるスピン加工が施されています。

アルマイト処理で背面と側面部はサラサラな質感に
アルマイト処理で背面と側面部はサラサラな質感に

6.8インチの大型ディスプレイを搭載するため、片手では操作しきれない巨大サイズですが、ZenFone 3よりもスリムな薄さ約6.8mmとアルマイト処理・光沢処理が施されたメタルフレームも相まってスタイリッシュに仕上がっています。

約6.8mmのスリムボディ
約6.8mmのスリムボディ

一方、巨大スクリーンを備えるボディサイズは横幅・縦幅がかなり大きく、ジーンズのポケットにギリギリ収まるサイズ感です。片手で持つことに不自由はありませんが、片手での操作はかなり難しいです。割り切って両手で使うものと考えた方が良いでしょう

様々なサイズで比較
4インチのiPhone SE / 4.7インチのiPhone 6s / 5.5インチのiPhone 6 Plusと比較

ZenFone 3 UltraとZenFone 3を比較

スペック情報(公式ページ:ZenFone 3 Ultra/ZenFone 3
ZenFone 3 Ultra ZenFone 3
OS Android 6.0.1
Android 7.0へアップデート開始
Android 6.0
サイズ 高さ:約186.4mm
幅:約93.9mm
厚さ:約6.8mm
高さ:約146.8mm
幅:約73.9mm
厚さ:約7.69mm
重さ 約233g 約144g
ディスプレイ 6.8インチ / 1,920×1,080(フルHD)/ IPS液晶 / ゴリラガラス4 5.2インチ / 1,920×1,080 (フルHD)/ IPS液晶 / ゴリラガラス3
プロセッサ Snapdragon 652 / オクタコア / 1.8GHz
Adreno 510
Snapdragon 625 / オクタコア / 2.0GHz
Adreno 506
メモリ 4GB LPDDR3 3GB LPDDR3
ストレージ 32GB 32GB
microSD 最大2TB 最大2TB
メインカメラ 2,300万画素 / f2.0 / 6層レンズ / 0.03秒レーザーAF / 4軸光学手ブレ補正 / デュアルカラーLEDフラッシュ
IMX318センサー
1,600万画素 / f2.0 / 6層レンズ / 0.03秒レーザーAF / 4軸光学手ブレ補正 / デュアルLEDフラッシュ
IMX298センサー
フロントカメラ 800万画素 800万画素
バッテリー 4,600mAh / 約2.5時間でフル充電 / USB-Type C 2.0 2,650mAh / 約1.8時間でフル充電 / USB-Type C 2.0
急速充電 Quick Charge 3.0 Quick Charge 3.0
連続使用時間
連続待受時間
Wi-Fi・モバイル通信:約11.7時間
連続通話時間:約34時間(3G)/約38時間(au VoLTE)
連続待受時間:約408時間(3G)、約379.2時間(au VoLTE)
3G/4G:15.4時間
Wi-Fi:15時間
連続通話時間:約27時間(3G)、約18.9時間(au VoLTE)
連続待受時間:約434時間(3G)、約493.6時間(au VoLTE)
SIM スロット数:2
デュアルSIM、デュアルスタンバイ:○
スロット:nanoSIM
通信規格:2G/3G/4G
※nanoSIMを利用する場合はmicroSD利用不可
スロット数:2
デュアルSIM、デュアルスタンバイ:○
スロット:micro / nanoSIM
通信規格:2G/3G/4G
※nanoSIMを利用する場合はmicroSD利用不可
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)
Bluetooth バージョン:4.2 バージョン:4.2
通信速度 受信時最大300Mbps 受信時最大300Mbps
通信方式 2G:850/900/1,800/1,900MHz
WCDMA:Band 1/2/5/6/8/19
FDD-LTE:Band 1/3/5/7/8/18/19/20/26/28
TD-LTE:Band 38/40/41
キャリアアグリゲーション:2CA対応
2G:850/900/1,800/1,900MHz
WCDMA:Band 1/2/5/6/8/19
FDD-LTE:Band: 1/2/3/5/7/8/18/19/26/28
TD-LTE:Band: 38/39/40/41
キャリアアグリゲーション:2CA対応
au VoLTE
防水、防じん × ×
ワンセグ、フルセグ × ×
おサイフケータイ × ×
指紋認証
カラー シルバー/グレー/ローズゴールド サファイアブラック/パールホワイト

ZenFone 3 UltraとZenFone 3の性能を比較しました。

ZenFone 3 Ultraは下位モデルのZenFone 3よりも1.6インチも巨大なディスプレイを搭載。それに伴いボディサイズや重さも大きく異なります。

性能面では大容量のメモリとバッテリーを搭載。プロセッサは同じミドルレンジ向けの型番ですが、ZenFone 3 Ultraが搭載するSpadragon 652コア構成はややハイエンド寄りのモデルになっています。

カメラはZenFone 3よりも新しいセンサーを搭載し、より高精細な写真を撮影することができます。

ZenFone 3 Ultra(左)とZenFone 3 (右)の前面を比較
ZenFone 3 Ultra(左)とZenFone 3 (右)の前面を比較
ZenFone 3 Ultra(左)とZenFone 3 (右)の背面を比較
ZenFone 3 Ultra(左)とZenFone 3 (右)の背面を比較

6.8インチのZenFone 3 Ultraと、5.2インチのZenFone 3を並べてみました。コンパクトサイズのZenFone 3に比べると、ZenFone 3 Ultraがいかに巨大なスクリーンを搭載しているかがよくわかります。

背面を見ると、カメラの位置やデザインが違うこともわかります。

カメラの位置とデザインが違う
カメラの位置とデザインが違う

ZenFone 3は背面上の中央位置に、ZenFone 3 Ultraは背面左上の位置になっています。カメラ性能の実力・作例については、後ほど詳しく紹介していきます。

ZenFone史上最大の大型ディスプレイを搭載

6.8インチの巨大スクリーン
6.8インチの巨大スクリーン

「ZenFone 3 Ultra」のディスプレイは6.8インチ、フルHD(1,920×1,080ピクセル)のIPS液晶。カバーガラスにはキズに強い強化ガラスの「Gorilla Glass 4」を採用しています。

7インチの小型タブレットも多く存在するため、ほぼタブレットですが、実際に手にとってみるとタブレットではなく、確かにスマートフォンのサイズ感に収まっています

例えば、7インチのディスプレイを搭載するNexus 7(2013)の横幅は114mmですが、ZenFone 3 Ultraの横幅は20mm近くも小さい93.9mm。100mmを大幅に切るサイズ感に収めたのは狭額縁ベゼルによるものでしょう。

片手に収まるサイズ感
片手に収まるサイズ感

性能面では世界で初めてディスプレイ専用プロセッサ「ASUS Tru2Life+」を搭載。このプロセッサにより、4K未満の画像・動画において全画素のコントラストやシャープネスを最適化することで4K並みにグレードアップ、さらに動画ではブレを補正して滑らかに再生する「VisualMaster 3.0」に対応しています

動画のブレ補正については実感できなかったものの、4K並みにグレードアップするためのシャープネスとコントラストの最適化は、確かに目でわかるぐらいハッキリとした効果があります。

ちなみに、この効果は純正のアルバムアプリやムービーアプリに限定されず、Googleフォトなどサードパーティ製のアプリでも有効になるようです。

2,300万画素のカメラ性能を確認

2,300万画素のメインカメラ
2,300万画素のメインカメラ

ZenFone 3との大きな違いの一つがカメラです。ミドルエンドらしいカメラを搭載するZenFone 3に対して、ZenFone 3 Ultraのカメラは画素数が大幅アップ、カメラセンサーも最上位モデルのZenFone 3 Deluxeと同じものになっています

機能面では、デジタル一眼レフで採用される高速オートフォーカス「像面位相差AF」、暗い場所でも最速0.03秒の高速フォーカスを実現する「レーザーAF」、動く被写体にフォーカスし続ける「コンティニュアスAF」の3つのオートフォーカスを総称する「TriTechオートフォーカス」によってフォーカス待ちのない快適な写真撮影が楽しめます。

12月も中旬になって、落ち葉を楽しむ季節になったので「ZenFone 3 Ultra」のカメラで撮影してきました。写真をクリックまたはタップすると、大きなサイズで表示できます。

ZenFone 3 Ultra カメラ作例:青空と黄色の葉
ZenFone 3 Ultra カメラ作例:青空と黄色の葉
青空と黄色の葉
ZenFone 3 Ultra カメラ作例:赤色は薄く、弱い仕上がりに
ZenFone 3 Ultra カメラ作例:赤色は薄く、弱い仕上がりに
赤色は薄く、弱い仕上がりに
ZenFone 3 Ultra カメラ作例:多彩な撮影モードが楽しめる
ZenFone 3 Ultra カメラ作例:多彩な撮影モードが楽しめる
背景を一眼レフのようにぼかせる「単焦点」モードや「エフェクト撮影」など多彩な撮影モードが楽しめる

青空やイチョウの黄色などは鮮やかにクッキリ撮影できますが、赤の表現力が弱く薄くボケた印象になってしまうのが残念。ただ、前述したコントラストの自動調整が入るため、ZenFone 3 Ultraで写真を見るかぎりでは赤も強い写真を楽しめます。

端末によって撮影した写真の色味が異なるのは困ることもありますが、設定から色彩の調整が可能です

なお、ZenFone 3 Ultraのシャッター音は爆音仕様になっていました。スピーカーがステレオ仕様になったことも関係しているのかもしれません。大きな庭園で周囲の目を引くほどの音量なので、店内での利用は難しいと感じました。

プロセッサと気になる発熱をチェック

プロセッサはミドルエンド向けの「Snapdragon 652」を搭載。コア数は8、クロック数はZenFone 3に比べてクロック数が少しだけ劣る1.8GHzです。

GeekBench 4で両デバイスのベンチマークを計測したところ、シングルコアのスコアやグラフィックのスコアでZenFone 3 Ultraが上回るものの、マルチコアでは下回るという結果になりました。

ZenFone 3 UltraのスコアZenFone 3のスコア
ZenFone 3 Ultra(左)、ZenFone 3(右)

実際にZenFone 3 Ultraでゲームをプレイしてみると快適にプレイできるものの、アプリを複数起動した途端にモタつきが生じることも少なくありません。発熱に関してはそれなりに感じられるものの、ほんのり程度で気になるものではありません。

大容量バッテリー性能の実力は?

長時間の電池持ちを実現したバッテリー
長時間の電池持ちを実現したバッテリー

バッテリーは4,600mAhを搭載。ZenFone 3よりも大容量のバッテリーを備えていますが、公称値では4時間も動作時間が下回っています。最も電池を消費する機能の一つであるディスプレイのインチ数が大きいことが原因と思われます。

実際に利用してみると、電池消費量の大きいグラフィック処理を伴うゲームアプリを1〜2時間プレイしてRSSリーダーでニュースを頻繁にチェック、SNSを利用したところ1日は余裕で持ちました

バッテリーの充電にはUSB Type-Cが利用可能。リバーシブル仕様のため裏表を気にせず利用可能。さらに、約45分で60%まで充電できる急速充電の「Quick Charge 3.0」に対応しています。

ホームボタンに指紋認証が対応

指紋認証センサーはホームボタン内蔵式
指紋認証センサーはホームボタン内蔵式

ZenFoneシリーズは3世代目で初めて指紋認証に対応しました。前回レビューしたZenFone 3では背面に指紋認証センサーを搭載するのに対し、ZenFone 3 Ultraでは前面のホームボタンに搭載

大画面のため机に置いたまま操作することも多く、画面サイズによって指紋認証センサーの配置を変更したことは好印象です

指紋認証センサーは面積が小さいため認証精度は高くありませんが、同じ指紋を複数パターン登録することで多少なりとも精度を上げることができました。

指紋認証は画面ロックの解除だけでなく、着信時にセンサーを長押しして応答することができます。しかし、ZenFone 3で利用できたセンサーをダブルタップして「カメラ起動」や指紋センサーをタッチして「写真撮影」といった機能は利用できず、いずれも背面のボリュームキーに割り当てが変更されています。

デュアルSIM/デュアルスタンバイに対応

デュアルSIM/デュアルスタンバイをサポート
デュアルSIM/デュアルスタンバイをサポート

ZenFone 3 Ultraは2つのSIMカードを同時待受できるデュアルSIM/デュアルスタンバイをサポートしています。

デュアルSIMは側面部に2つのSIMスロットを搭載。2つ目のスロットはmicroSDとの兼用になっているため、SDカードを利用する場合はデュアルSIMが利用できません

側面に配置される2つのSIMスロット
側面に配置される2つのSIMスロット

デュアルスタンバイは、2つのSIMカードで同時に通話やSMSの待ち受けが可能。SIMカードを切り替えることなく、通話着信やSMSが受け取れるメリットがあります。

これまでは4G+2Gの組合せに限定されることも多く、日本では実質的に利用できなかったデュアルスタンバイですが、ZenFone 3 Ultraは2G/3G/4Gでのデュアルスタンバイに対応。auのSIMカードにも対応しているため、ドコモとauの回線をZenFone 3 Ultraの1台で利用することができます。

ただし、データ通信に関しては優先SIMに設定した1枚のSIMカードのみが有効になるため、実質的にデュアルスタンバイが可能なのは音声通話やSMSのみです。例えば、一方のSIMカードのデータ容量が一杯になったから、もう一方のSIMカードでデータ通信をしたいという場合は設定から優先SIMを切り替える必要があります。

デュアルSIM/デュアルスタンバイを有効活用する方法としてはプライベートとビジネスで電話番号を分けている場合や、料金を節約するために音声通話かけ放題のSIMとデータ専用SIMを分けている場合などがあてはまるかと思います。

ZenFone 3 Ultraの価格と購入できるところ

ZenFone 3 Ultraの購入できる場所は、家電量販店・オンラインストアから購入することが可能です。購入価格は定価で59,800円(税抜)となっています。
格安SIMと一緒に購入したい場合は、MVNOのUQ mobileが取り扱いしています。

ZenFone 3 Ultra

価格 : 定価59,800円(税抜)
カラー : シルバー/グレー/ローズゴールド
本体サイズ : 約186.4mm × 約93.9mm × 約6.8mm
重さ : 約233g
OS : Android 6.0.1 (Android 7.0へアップデート開始)
ROM : 32GB
RAM : 4GB
電池容量 : 4,600mAh
ディスプレイ : 6.8インチ(1920×1080)
カメラ : アウトカメラ 2,300万画素 / インカメラ 800万画素

評価まとめ

課題アリ、今後に期待の「ZenFone 3 Ultra」
課題アリ、今後に期待の「ZenFone 3 Ultra」

4K並みの画質を再現する6.8インチの巨大スクリーンは、動画鑑賞に最適です。

ただ、オーディオに問題がありました。快適な動画鑑賞に欠かせないステレオスピーカーを搭載するものの2つのスピーカーはいずれも底面に配置されているため、横持ち時はモノラル仕様になってしまいます。

また、巨大スクリーンでプレイするゲームは爽快ですが、ゲームアプリと他のアプリをマルチで立ち上げると、一気に動作にもたつきが生じるのが少し残念なところ。今後、Android 7.0 Nougatへのアップデートが提供された場合、いち画面に複数のアプリを起動できる「マルチウィンドウ」が活躍するはずですが、今の動作状況を考えると少し心配になります。

「ZenFone 3 Ultra」が気になる方の中には「Xperia Z Ultra」を使っていた人も多いはず。スペックやボディの質感など申し分ありませんが、やはり防水に対応していないのが残念。エンターテイメント性に優れたデバイスのため、お風呂など水回りでもフルに使いたいという要望は少なくないでしょう。

個人的にはペン操作などファブレットならではと言える機能が欲しいところですが、6インチ台のスマートフォンは数が少なく、特に日本国内で発売されているものが少ないため、性能や機能に関わらず販売されること自体にそれなりの価値があるのかもしれません。

ZenFone史上最大のスクリーンを搭載したUltraシリーズが今後も続いていくようであれば、そういった機能も追加されていくといいですね。

※追記 2017年4月18日よりAndroid 7.0へのアップデートが開始されました。

ASUS 「ZenFone 3 Ultra」の設定・使い方はこちら

この記事の編集者

モバレコ編集者:シーモ

モバレコ編集者:シーモ

格安SIM・スマホジャンルを3年以上担当。
モバレコ編集部に着任後、ドコモ→ahamo→mineoに乗り換えるなどフットワークが自慢。
実際に選ぶ・乗り換える経験で得た目線を大事にしています。
良い所はもちろん悪い面もわかる、読んでいて納得感のある記事作りを心がけています。
推しはmineoとIIJmio。

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

プロフィール

モバレコでは、2015年からレビュー記事を中心に寄稿しています。

また、スマートフォンやタブレット、アプリ、サービス、アクセサリを総合的に取り扱うモバイル専門のメディア「携帯総合研究所」を個人で運営。発表会の取材はもちろん、前職はシステムエンジニアでプログラミングの経験をいかして3キャリアの料金を比較できる料金シミュレーターなども開発しています。

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