Bluetoothがつながらない!接続できない時の原因から考える6つの対処法
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Bluetooth(ブルートゥース)がつながらないときに確認しておきたい6つの原因とポイント
iPhoneやAndroidスマホで音楽を聴くときのヘッドフォンと無線でペアリングしたり、スマホで長文を書きたいときに無線でキーボード接続したり・・・。近距離にある機器を無線で接続できるBluetooth(ブルートゥース)という技術は生活をちょっぴり便利にしてくれる、とてもありがたいもの。しかし、“無線”での接続だけに、「なぜか、つながらない」「ペアリングできない」という悩みも出てきてしまいがち。
そこで本記事ではBluetoothがつながらない・ペアリングできないときに考えられる6つの大きな原因と、それぞれの対処方法を説明いたします。
■本記事の内容は、動画でもご覧いただけます
目次:
1. スマホ(iPhone / Android)側のBluetoothがONになっているか
iPhone、XperiaやAQUOSなどのAndroidスマホのどちらの場合も、Bluetoothにはオン/オフのスイッチがあります。まずはこれがオンになっているかを確認しましょう。
iPhoneでは、設定アプリやコントロールセンター(ホーム画面で画面下の縁から上へ向けてスワイプすると出る、無線LANなどのON/OFFができる画面)でBluetoothのON/OFFを切り替えることができます。
設定アプリの場合は下図の部分で操作します。
コントロールセンターの場合はこの画面でBluetoothのON/OFFが設定できます。
Androidでも、設定アプリや通知バーでBluetoothのON/OFFが指定できます(通知バー:ホーム画面で画面上の縁から下へ向けてスワイプすると出る、無線LANなどのON/OFFが出来る画面)。
設定アプリの場合はこちらです。
通知バーの場合はこちらです。
※Androidの場合、XperiaやAQUOSなど機種ごとに表示項目が異なる場合もありますが、画面イメージはすべて同様です。
2. 接続先のデバイスとペアリングできているか
Bluetoothには機器同士を接続する仕組みとして「ペアリング」という概念があります。スマホとヘッドフォンを接続するシーンを例に説明すると、最初に2つの機器をペアリングすることで接続が認識され、他の機器と混同しないようになります。
スマホと接続先のデバイスの間で、しっかり「ペアリング」ができているかを確認しましょう。確認方法は主に2種類です。
Bluetoothの機能を使ってペアリングを行う
まずスマホに接続したい機器をペアリングの待機状態にし、その状態でスマホのBluetoothをONにします。すると、ペアリング可能な機器がリストアップされるので、該当機器を選択。これで接続が認識され完了です。
SONYのBluetoothヘッドフォン「MDR-EX750BT」のマニュアルには、以下のような説明が記載されています。
お買い上げ後初めて機器登録をする場合またはヘッドセットを初期化した後(ヘッドセットに機器登録情報がない場合)は、電源が切れている状態でボタンを約2秒押し続けて電源を入れると、自動的に機器登録モードになります。
2台目以降の機器登録を行う場合(ヘッドセットに他の機器登録情報がある場合)はボタンを約7秒押し続けます。
ボタンから指を離したあともランプの青と赤が交互に点滅することをご確認ください。音声ガイダンス「BLUETOOTH pairing」(BLUETOOTHペアリングします)が流れます。
NFCの機能を使ってBluetoothのペアリングを行う
おサイフケータイやNFCの機能を持つスマホでは、対象の機器をスマホに近づけるだけでBluetoothペアリングをしてくれるものもあります。
上で紹介したSONYのbluetoothヘッドフォン「MDR-EX750BT」では、マニュアルに以下の通りに示されています。
参照: ヘルプガイド | ワンタッチ(NFC)でスマートフォンと接続する(Android4.1以降)
スマホに接続する際、どのような設定にしておくかはそれぞれの機器によって異なります。接続したい機器の説明書をよく読んで作業することをおすすめします。
3. PINコードは正しく入力/表示されているか
Bluetoothを設定する際に求められるのが「PINコード」「PINナンバー」「ペアリングコード」などと呼ばれる数桁のナンバーです。
ナンバーは0000など決め打ちにされているケースもあり、入力作業をせずとも接続できる例も少なくありません。
「PINコードのナンバーは何か」「そもそもPINコードの入力が必要なのか」などは製品マニュアルを見るのが最も確実です。
筆者が使っているGalaxy S6 edgeとiPhone 6s Plusで、Bluetoothのペアリングを試してみました。
すると、いずれの端末でも「856678」という6桁のコードが表示されました。しかし、これはお互いに同じコードが表示されているかを確認するためのもので、入力自体は必要ありませんでした。
4. 接続機器の名称が検索画面に表示されているか
Bluetooth接続ができる機器は、スマホの設定画面から確認することができます。iPhone・Androidともに設定アプリのBluetoothをタップし、接続したい機器がきちんと認識されているか確認しましょう。
iPhoneのBluetooth画面では以下のように表示されます。
デバイス名の右側に「未接続」と表示されています。これは設定自体は正しく認識できているものの、Bluetooth機器が近くにないなどの理由で接続されていない状況を示しています。
Androidの場合はこのような画面です。
ここに「自分のデバイス」「ペアリング済みデバイス」などと出てくれば、その機種との接続が確立されていることがわかります。
デバイス名は通称ではなく型番で表示されていることもありますので注意してください。
5. BluetoothのON/OFF、スマホや端末の再起動を試す
Bluetoothの機器を使っていて不意に接続が悪くなる場合があります。既に設定が終了していて、一時は接続できていたのであれば、対処方法はそれほど多くありません。
一時的な不具合も考えられるので、まずはBluetoothのON/OFFやスマホ・接続機器の再起動を試みましょう。
スマホのBluetooth設定のON/OFF
スマホのBluetooth設定画面を開いて、BluetoothをOFFに。少し時間をおいてから再びONにしてみて、機器と接続するか試してみましょう。
スマホのBluetooth設定のON/OFFの切替をしてみてもうまく接続しない場合、スマホや接続機器の再起動も試してみましょう。
バッテリーは切れていないか?充電を忘れずに
スマホのバッテリーが少ない場合、省電力モードが発動してBluetoothが使えなくなる場合があります。また、有線のヘッドフォンにはバッテリーはありませんが、、Bluetooth対応の製品はバッテリーで稼動しています。うっかり忘れてしまいがちな部分なので、スマホにせよ機器にせよ、バッテリー残量が十分か確認することも大切です。
6. 正しく認識されない時はペアリング解除や再起動、リセットを試す
各機器の設定・電源のON/OFF、バッテリーの確認をしてもうまく接続できない場合は、一度ペアリングを解除してから、再接続してみることをおすすめします。
iPhone、Androidともに、設定アプリから「Bluetooth」を選択します。iPhoneでは解除したいデバイス名の右にある「i」のアイコン、Androidは解除したいデバイス名の右にある歯車アイコンをタップします。
すると、デバイスの詳細が出てくるので、iPhoneでは「このデバイスの登録を解除」、Androidでは「ペアリングを解除」をタップし、設定を削除します。
削除したら設定したときと同じように機器を再接続し、Bluetooth機器が使えるようになっていないか確認しましょう。この際に、改めて1.~4.のチェックポイントに振り返ってみてるのもいいでしょう。
Bluetoothがつながらない時の注意点
無線の場合、特に注意しておきたいのが電子レンジやドライヤーなどの家電用品、鉄道架線のような大きな電気の出力があるものの近くでは動作が鈍くなってしまう可能性があること。無線の接続に干渉するようなものが身近にある場合は気をつけましょう。
また、周波数帯域の関係で2.4GHzのWi-Fi接続をしながら利用をすると干渉を起こしてしまい、接続が不安定になりうまく認識されない場合があります。上に同じく利用する接続環境を確認してみましょう。
接続の確認は、過去に無線機器の接続が正しく認識された場所で行うと確実です。
まとめ:Bluetoothがつながらなかったときの対処法は慣れれば簡単♪
Wi-FiやBluetoothは「無線」の規格です。有線の場合と違って、接続の手続きやつながらなかったときの対処が慣れるまでピンとこないかも知れません。
しかし、Bluetoothを使ったスマホや電子機器の連携もかなり進化してきているため、慣れればそう難しいことではないですよ。
「Bluetoothがつながらない」場合のトラブルシューティングを解説してきましたが、いかがでしたか? 本記事でご紹介したポイントを覚えて、トラブルの少ないBluetoothライフを送ってください。