SIMの故障はいつ起こる?SIMカードに異常が起こる原因と対処法を解説
カテゴリ: #格安SIM・格安スマホ
2015年、総務省の発表や各キャリアでの対応もあってか、「格安SIM」の利用者は爆発的に増えました。特に今まではスマートフォンに詳しい人の利用が大多数でしたが、近年では一般的な人でもキャリアからMVNOに乗り換えてSIMを運用する人が多くなっています。今では身近な人でもスマートフォンとSIMを別で購入して利用している方も多いのではないでしょうか?
とはいえ、SIMはスマートフォン本体に挿入したら一般の人ではあまり抜き差しすることはありません。SIMスロットもカバーをはずして挿入するタイプや、横からSIMピンを使用して抜き差しするタイプなどがありますが、本体の内部に格納し、普段使用している際にはあまり意識することはなく、スマートフォン内部のひとつのパーツとして考えられることも多いのではないでしょうか。
SIM自体は、普段触れることもなく、外的要因にさらされることも少ないものですが、それでも故障することがあるのです。
「何もしていないのに、ある日突然、SIMの故障により通信ができなくなった」という事例も実際にあり、一般の人でもSIMの故障はありえる事象となりました。
ここではそのような「SIMの故障」が発生したときに、落ち着いてまずはやるべき「覚えておきたい対処法」を紹介します。
目次:
本当にSIMの故障?
冒頭で「SIMの故障」のことを言いながら逆のアプローチを取ることになりますが、ある日突然、通信がおかしくなった場合、まずそれが「SIMの故障」なのかを見極める必要があります。スマートフォン本体の故障に比べればSIMの故障の方が可能性は低いと思われます。まずは何の故障なのかを把握しましょう。
「通信」がおかしくなった場合、考えられる要因は大きく分けて3つあります。
- 通信環境の不具合
- スマートフォン本体の不具合故障
- SIMの不具合・故障
通信環境の不具合
最近では少なくなりましたが、通信環境の不具合で通信ができなくなることもあります。docomo、au、SoftBankで通信障害が起こった際に、ニュースで耳にすることもあるのではないでしょうか? 普段使用している場所でも、まったく通信が繋がらなくなった場合、通信障害の可能性があります。
近くにいる人のスマホをチェックしましょう。同じキャリアで同じように繋がらなければ通信障害の可能性は大きいですし、そのような場合HPに情報が載っている場合もあります。まずは通信障害が起こっていないかチェックをしましょう。
また、MVNOを使用の場合、まだまだ電波の届かないところの可能性もあります。ちゃんと電波が届いているかチェックしましょう。SIMやスマートフォンの故障かと思ったら、たんに電波が届いていなかったなんてこともあります。落ち着いてまずは状況を確かめましょう。
スマートフォン本体の不具合・故障
通信が間違いなくしっかりしている場合、スマートフォン本体に不具合が起こっている可能性もあります。そのままではスマートフォンの故障かSIMの故障か、見極めるのは難しいですが、誰か近くに友人がいれば、SIMを借りてみて試すのもひとつの手です。
友人が使用しているスマートフォンで普通に使えているSIMを、自分のスマホに入れてみて、まったくの反応が無い場合、SIMに問題はないので、スマートフォン本体の故障の可能性があります。逆に友人のスマホに自分のSIMを指しても、そのスマホは使えるはずです。
※SIMとスマートフォンの相性もあるので一概には言えません。
スマートフォン本体の故障の場合には、その端末を購入した「販売先」、または「メーカー」に相談をすることとなります。本体のシステム的な故障であれば、電話のサポートで設定を変えることによって直る場合もありますし、スロットなどに障害がある場合、交換修理をする必要があるかもしれません。
SIMの不具合・故障
SIMの故障の場合。上記の逆のパターンで、友人が使用しているスマートフォンで普通に使えているSIMを自分のスマホに入れてみて、普通に使用できた場合、これはSIMの故障が考えられます。
SIMの故障の厄介なところは、物理的な見た目ではまったくわからず、それが正常に動くかどうかを試す手段も、スマホを使用しなくてはならないため、判断がつけづらいところです。そのようにどうしても確定しない場合でも、下記の方法をまずはとってみましょう。
まずは試そう応急処置!
SIMの不具合だとしても、その場だけ、なぜかうまく作動していない場合があります。すぐに復活する場合もあるので、「故障」と決め付けずに色々と試してみましょう。
再起動
まずは、「機内モード」などを利用して通信を一度遮断してみましょう。それでも変わらない場合は、高度精密機器の取り扱いの基本中の基本ですが、「再起動」をかけましょう。それだけで何もなかったように使える場合もあります。
再挿入
電源を切った上で、一旦SIMカードを取り出して、改めて挿入をしてみるのもひとつの方法です。若干手間ではありますが、ずっと使用している際の細かな動きなどで何かがずれてしまったりという可能性もあります。一旦取り外してみて、何かが挟まっていないか、ずれていないかなどを試してみましょう。
汚れの除去
機械の壊れる要因の1位は「ホコリ」という話もあります。今一度SIMカードを取り出し、綺麗に磨いてみましょう。構造的に異物が入る可能性は低いSIMスロットですが、どこからか何かが入る可能性は0ではありません。SIMカードを綺麗に磨いてみて、できればSIMスロットをエアダスターなどで掃除してみるのもよいでしょう。
SIMが故障していたら
SIMの故障というのは可能性的にはあまり高くないはずなのですが、それでもある日突然SIMが再起不能になることもあります。
SIMが故障した場合、自力で直すことはまず無理でしょう。それではどこに連絡を取ればよいのか・・・もちろんSIMの会社となります。キャリアならキャリアのサポート、MVNOならMVNOのサポートに連絡を取ってみましょう。
買ってすぐの初期不良であれば、ほとんどのキャリアやMVNOは無料ですぐに対処をしてくれるでしょう。しかしながら、時間が経ってからのSIMは各社によって保障は様々です。
SIMカードは中に入っている情報が有益なものであって、物理的なカード本体は高価なものではありません。
再発行手続きは若干の手数料がかかる場合もありますが、もし「SIMの故障」と確定したのであれば、すぐにでも再発行をしてしまった方が良いかもしれません。
■主要業者サポート窓口一覧
まとめ
通信の不具合が起きたら確認すること
- 通信障害の有無
- エリアの確認
- 他のSIMを借りて試してみる
SIMがおかしいと思ったらしてみること
- 通信を一度遮断してから、もう一度入れる
- 再起動
- 電源OFFしてからもう一度電源ON
- SIMカードを一旦抜いて、もう一度入れる
- SIMカード、スロットの汚れを取る
SIMの故障が確定したら
- SIMの会社のサポートに電話をする
端末の故障と違って、「修理」をするようなことはあまりありません。もしSIMの不具合だと確認できた際には、速やかに「SIM再発行手続き」をすることをおススメします。
特に格安SIMの運用が増えてきた今、このような件が気になる方はSIMを選ぶ際に、不具合に対する保障の厚いMVNOを選ぶことが良いかもしれません。
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