ドコモからmineoへの乗り換えはお得? mineo Dプランについて徹底解説

関西電力系企業「株式会社ケイ・オプティコム」が運営する格安SIMサービス「mineo」は、初のau回線を利用する唯一の格安SIMとして2014年6月からサービスが開始され、2015年9月にドコモ回線のDプランも追加された、マルチキャリア対応の格安SIMサービスです。
つまりauだけでなくドコモからの乗り換えでもSIMロックを解除することなく、毎月の運用料金を安くすることができます。
今回はドコモからmineo Dプランに乗り換えたらどのくらいお得なのかをご紹介させていただきます。
※現在はソフトバンク回線のSプランも追加され、トリプルキャリアの格安SIMになっています。
目次:
目次:
mineo ドコモプラン(Dプラン)の料金プラン

mineo DプランのSIMタイプと基本データ容量コース、そして月額料金は以下の通りです。データ容量は500MBの小容量から20GB・30GBの大容量まで、6コースの豊富なバリエーションの中から選ぶことができます。
基本データ容量(コース) | シングルタイプ (SMSオプション別) |
デュアルタイプ |
---|---|---|
500MB | 700円 | 1,400円 |
3GB | 900円 | 1,600円 |
6GB | 1,580円 | 2,280円 |
10GB | 2,520円 | 3,220円 |
20GB | 3,980円 | 4,680円 |
30GB | 5,900円 | 6,600円 |
※税抜表記
au回線を利用するAプランはSMS付きのシングルタイプと音声SIMのデュアルタイプの2タイプのみなのですが、Dプランはシングルプランに対するSMSオプションが別で用意されています。
SMSなしの「シングルタイプ」「SMS付きシングルタイプ」「音声通話SIMのデュアルタイプ」と3タイプに分かれます。これがAプランとDプランの異なる点です。
ちなみに今回ご紹介しているmineo Dプランの通信速度はXi(受信最大788Mbps、送信最大50Mbps)もしくはFOMA(受信最大14Mbps、送信最大5.7Mbps)に相当します。要はドコモと同じと言っていいでしょう。
3か月間1,080円値引き
キャンペーン中!
mineo Dプランとドコモの料金を比較

実際にmineo Dプラン(デュアルタイプ)とドコモの料金を、同じくらいのデータプランで2年間(24カ月)運用した場合の料金合計で比較してみます。
ドコモは、2019年6月に新プランの「ギガライト」「ギガホ」の提供が開始されました。しかし、旧プランの「パケットパック」を継続して利用している方も多いと思いますので、新旧プランどちらも確認していきます。
ドコモの旧プラン(パケットパック)と比較
旧プランの基本料金は、音声通話の「基本プラン」とデータプランの「パケットパック」の組み合わせとなります。選択できるパケットパックは基本プランによって異なります。このほかに月額300円のISP契約「spモード」も必須です。
ドコモ旧プランの仕組み
「基本プラン」+「パケットパック」+「spモード」=月額基本料金
◆ドコモ基本プラン
通話料金 | 月額料金 | |
---|---|---|
シンプルプラン | 30秒ごとに20円 | 980円 |
カケホーダイライトプラン | 5分以内の国内通話無料 超過した場合 20円/30秒 |
1,700円 |
カケホーダイプラン | 国内通話無料 | 2,700円 |
※税抜表記
◆パケットパック
データ容量 | 月額料金 | 対応基本プラン | |
---|---|---|---|
データSパック | 2GB | 3,500円 | カケホーダイプラン カケホーダイライトプラン |
データMパック | 5GB | 5,000円 | カケホーダイプラン カケホーダイライトプラン |
ウルトラデータLパック | 20GB | 6,000円 | カケホーダイプラン カケホーダイライトプラン シンプルプラン |
ウルトラデータLLパック | 30GB | 8,000円 | カケホーダイプラン カケホーダイライトプラン シンプルプラン |
※税抜表記
シンプルプランのみ、大容量のウルトラデータパックの契約可能となっています。
次に月額基本料金比較をしていきます。ドコモはカケホーダイライトプラン+データMパック(5GB)orウルトラデータLパック(20GB)、mineoはそれらに対応した各コースにプラスして通話定額オプションの「mineoでんわ 10分かけ放題(850円)」を用います。
◆ドコモ データMパック(5GB)/ mineo デュアルタイプ 6GB
ドコモ | mineo |
---|---|
カケホーダイライトプラン + データMパック(5GB) + spモード |
Dプラン デュアルタイプ 6GB + mineoでんわ 10分かけ放題 |
7,000円×24カ月 = 168,000円 |
3,670円×24カ月 = 88,080円 |
差額79,920円 |
※税抜表記
◆ウルトラデータLパック(20GB)/ mineo デュアルタイプ 20GB
ドコモ | mineo |
---|---|
カケホーダイライトプラン + データMパック(20GB) + spモード |
Dプラン デュアルタイプ 6GB + mineoでんわ 10分かけ放題 |
8,000円×24カ月 = 192,000円 |
5,530円×24カ月 = 132,720円 |
差額59,280円 |
※税抜表記
ドコモの新プラン(ギガライト / ギガホ)と比較

2019年6月から提供開始した新プランは「ギガライト」「ギガホ」の2つのシンプルな基本プラン。「ギガライト」は使ったデータ通信量に合わせて金額が変動する従量課金制プラン、「ギガホ」は、毎月30GBのデータ通信量が使える大容量プランになっています。
ドコモの2つの新プラン
「ギガライト」・・・1GB/3GB/5GB/7GBまでの4段階の従量課金制プラン
「ギガホ」・・・毎月30GBまで使える大容量プラン
◆ギガライト
ステップ1:~1GB | 2,980円 |
---|---|
ステップ2:~3GB | 3,980円 |
ステップ3:~5GB | 4,980円 |
ステップ4:~7GB | 5,980円 |
国内通話料 | 家族間通話無料 家族以外への通話 20円/30秒 |
※税抜表記、定期契約ありの場合
◆ギガホ
月額データ量 | 30GB |
---|---|
月額料金 | 6,980円 |
国内通話料 | 家族間通話無料 家族以外への通話 20円/30秒 |
※税抜表記、定期契約ありの場合
◆通話オプション
通話料金 | 月額料金 | |
---|---|---|
5分通話無料オプション | 5分以内の国内通話無料 超過した場合 20円/30秒 |
700円 |
かけ放題オプション | 国内通話無料 | 1,700円 |
※税抜表記
旧プランとは違い、通話オプションは必要の応じて追加できるようになっています。
新プランは「ギガライト(~3GB)」と「ギガホ」に対応したmineo Dプランの各コースで、通話オプションはどちらもなしで比較していきます。
◆ドコモ ギガライト(~3GB)/ mineo デュアルタイプ 3GB
ドコモ | mineo |
---|---|
ギガライト(~3GB) | Dプラン デュアルタイプ 3GB |
2,980円×24カ月 = 71,520円 |
1,600円×24カ月 = 38,400円 |
差額33,120円 |
※税抜表記
◆ドコモ ギガホ(30GB)/ mineo デュアルタイプ 30GB
ドコモ | mineo |
---|---|
ギガホ(30GB) | Dプラン デュアルタイプ 3GB |
6,980円×24カ月 = 167,520円 |
6,600円×24カ月 = 158,400円 |
差額9,120円 |
※税抜表記
キャリアと格安SIMの単純な料金比較なので当たり前ではありますが、ドコモからmineoに乗り換えるだけで2年間で数万円も節約することができます。
これだけ節約できるのであれば、浮いた分でちょっとした旅行もできてしまいますよね。
3か月間1,080円値引き
キャンペーン中!
ドコモからmienoへの乗り換え(MNP)方法

ドコモからmineoに乗り換えることで運用料金を大幅に節約できることがわかったら、実際の乗り換え方法も確認しておきたいところです。
乗り換えの手順は、まず最初にドコモで「MNP予約番号」し、そのMNP予約番号を元にmineoでMNP転入切り替え手続きを行う、という流れとなります。
そしてMNP予約番号のほかに、決済用のクレジットカードと本人確認書類が必要です。mineoの支払いはクレジットカードのみとなるので、クレジットカードを持っていない方やデビットカードしか持っていない方は、契約できないので注意してください。
また実際のMNP転入切り替え手続きは、WEBで申し込みとショップで申し込みの大きく2通りとなり、更に初期費用は無料になるエントリーパッケージを使って契約するかどうかでも分かれます。つまり細かく分けると手続きの方法は4通りです。
エントリーパッケージ | 追加手数料 | ドコモMNP転出手数料 | |
---|---|---|---|
WEBで 申し込み |
あり | 400円(SIM発行手数料) | 2,000円 or 3,000円 ※1 |
なし | 400円(SIM発行手数料) + 3,000円(契約事務手数料) |
||
ショップで 申し込み |
あり | 400円(SIM発行手数料) + 1,000円(契約事務手数料) ※2 |
|
なし | 400円(SIM発行手数料) + 3,000円(契約事務手数料) |
※1 2019年9月30日までに提供している料金プランを契約の場合2,000円
※2 eoステーション イオンモール姫路リバーシティー店、PC DEPOT(ピーシーデポ)およびピーシーデポスマートライフ全店で手続きする場合
※税抜表記
一番お得なのはエントリーパッケージを利用したWEB申し込みです。契約事務手数料がエントリーパッケージに内包されているため、SIM発行手数料しか必要としません。
ショップでの申し込みは1,000円or3,000円の事務手数料が掛かりますが、こちらは即日開通手続きが行えるので不通期間を極力少なくすることができる点が利点となっています。(ヨドバシカメラでは、エントリーパッケージの利用不可)
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
mineo Dプランの通信速度

ドコモからmineoに乗り換えると大幅に運用料金を節約することはできます。しかしデータ通信の速度が実用的な速度でなければ意味がありませんよね。
実際のmineoの通信速度はどうなのでしょうか。Dプランの最近の通信速度をピックアップしてみました。通信速度のデータはモバレコの格安SIM通信速度ランキングの記事を参照にしています。
測定場所 | 東京都品川区のオフィスにて |
---|---|
測定期間・時間 | 【2018年4月23日~4月29日】 月曜日~日曜日の下記時間帯にて測定を行い、1週間分の平均値を算出。 (朝)8:30 (昼)12:30 (夕)18:30 (夜)23:30 |
測定機種 | ZenFone 2 Laser (ZE500KL) |
測定方法 | 24時間365日自動測定するシステムを用いて、Web閲覧およびメディアファイル転送のHTTPダウンロード・アップロード実効速度を測定。 |
※単位はMbps
下り | 上り | |
---|---|---|
朝(8:30) | 2.43 | 4.76 |
昼(12:30) | 0.45 | 3.29 |
夕(18:30) | 1.21 | 3.98 |
夜(23:30) | 4.10 | 5.80 |
お昼以降の日中は特に下り速度が落ち気味です。ただ例えば仕事をしている日中は職場やフリーWi-FiスポットなどのWi-Fiを活用すれば、速度低下となる時間帯でもある程度は乗り切れるかと思います。
何にしろ、mineoに乗り換えることで毎月の料金は大幅に節約可能となる一方で通信速度が遅くなる可能性も高いため、それを考慮した対策も考えておかなければいけないということでしょう。
mineoのメリット・特徴

これまでの内容を踏まえ、ドコモからmineoに乗り換える際のメリットをおさらいします。主に4つの項目が挙げられます。
ドコモからmineoに乗り換える際のメリット
・ドコモのスマホがそのまま使える(iPhone / Android)
・無制限オプションの「パケット放題」がある
・パケットシェア・パケットギフト・フリータンクのシェア機能が秀逸
・最低利用期間が設定されていない
・初心者でも安心。マイネ王がある
ドコモのスマホがそのまま使える(iPhone / Android)

mineo DプランのSIM自体はドコモ系SIMとなるので、ドコモから発売されている機種であれば基本的にSIMロックを解除せずに挿し替えるだけでそのまま運用することができます。
ドコモのSIMロック解除は基本的に無料で行うことができるのですが、割賦金の支払いが終了しているか、契約から180日以上経過している必要があります。つまりmineo Dプランであればこの条件を満たしていなくても乗り換えることができるということです。
参照: mineo動作確認端末一覧
無制限オプションの「パケット放題」がある

2020年3月からデータ通信が無制限で使えるオプション「パケット放題」が開始されました。
mineoスイッチをONにして最大500kbpsで使えるデータ通信が使い放題・無制限になるオプションサービスです。パケット放題は、mineoで利用するプランに「+350円」で利用できます。
パケット放題 | 350円/月 |
---|
ただし、au回線のAプランは3日間で6GB以上利用した場合は通信制限になる可能性があるので注意が必要です。
格安SIMで無制限で使えるプランを提供しているMVNOは少ないので、ネットのブラウジング、SNSサービスをよく利用している方でデータ通信が不安な人にはおすすめです。
パケットシェア・パケットギフト・フリータンクのシェア機能が秀逸

mineoは格安SIMなので月々の運用料金を大幅に節約することができます。これは他の格安SIMでも同じことです。
しかしmineoはその中でもパケットシェア・パケットギフト・フリータンクといったシェアオプションが充実している点が特徴と言えます。パケットが足りなくなったらシェアしてもらったり、逆に余ったらシェアしたり、ユーザー同士で助けあるのはとても良いですよね。
最低利用期間が設定されていない

mineoはデータSIM(シングルタイプ)ではもちろんのこと、音声通話SIM(デュアルタイプ)でも最低利用期間が設定されていない点も大きな特徴です。つまりいつ解約しても手数料は掛かりません。
ただし、他の格安SIMやキャリアに乗り換える場合はMNP転出手数料が掛かるので注意してください。
初心者でも安心。マイネ王がある

パケットをシェアできるのがmineoの特徴ですが、パケットだけでなくスマートフォンや格安SIMの情報・知識までシェアできるサービス「マイネ王」があるのは格安SIM唯一です。
困ったときに情報を検索したり、探し出せなかった場合は自身で質問を投稿したりと、情報面でもユーザー同士で助けあうことができるのは安心ですよね。
3か月間1,080円値引き
キャンペーン中!
まとめ
ドコモなどのキャリアは通信が安定している一方で、用意されているデータプランのバリエーションも乏しく、そして何より月額の運用料金が高くなりがちです。
格安SIMに乗換えれば毎月の運用料金を大幅に節約することができます。さらにmineoであればシェアオプションやマイネ王を含めた共有サービスを手軽に利用することができます。
特にmineoはDプランだけでなくau回線を利用するAプラン、ソフトバンク回線を利用するSプランも用意されていて、DプランとAプラン、Sプランをまたいだシェアオプションを利用することができる点もかなりの魅力。
現在ドコモを利用していて毎月の料金が高いと感じつつも格安SIMへの乗り換えになかなか踏み出せない方は、今回の内容を参考にして是非mineo Dプランへの乗り換えを検討してみてください。