OCN インターネットの回線速度は遅い?速い?実測値や快適さを口コミを元に解説
カテゴリ: #光回線
ドコモ光を検討している方の中で、「OCN インターネット」が気になっている方は多いのではないでしょうか。
OCN インターネットは、ドコモ光のAタイプで提供しているプロバイダサービスで、IPoE方式の接続を標準提供している特徴があります。
IPoE方式で接続できるため、通信速度が安定しやすい特徴があるものの、実際の通信速度が速いのか遅いのか、繋がりやすさはどうなのか気になる点も多いでしょう。
そこで、本記事では実際にOCN インターネットを使っているユーザーの回線速度の測定結果や、OCN インターネットの時間帯別の通信速度などを紹介していきます。
この記事で分かること
- OCN インターネットの通信速度
- OCN インターネットの速度が安定する理由
- OCN インターネットの時間帯別の通信速度
- OCN インターネットの通信速度が遅いときの対処方法
目次:
【実測値】OCNのインターネットの通信速度は下り・上り300Mbps程度
まずは、OCN インターネットを利用している方が測定した、通信速度の測定結果をご覧ください。
平均ダウンロード速度 | 301.73Mbps |
---|---|
平均アップロード速度 | 311.37Mbps |
平均Ping値 | 18.02ms |
出典:ドコモ光 × OCNの通信速度レポート(216225件)
OCN インターネットは、下り通信速度も上り通信速度も300Mbps以上出ているため、非常に通信速度が安定しているプロバイダです。
bpsとは
- 「bps」は1秒間に送信できるデータ量の数値で、数値が大きいほど通信速度が速い
ドコモ光で利用できるプロバイダの中でも平均通信速度が速いため、オンラインゲームや配信などが趣味の方におすすめのプロバイダです。
最大通信速度は他社プロバイダと変わらない
OCN インターネットは、ユーザーの測定した通信速度は速かったものの、最大通信速度は他のプロバイダと変わりません。
プロバイダ名 | 最大通信速度 |
---|---|
OCN インターネット | 下り最大通信速度:1Gbps 上り最大通信速度:1Gbps |
GMOとくとくBB | 下り最大通信速度:1Gbps 上り最大通信速度:1Gbps |
plala | 下り最大通信速度:1Gbps 上り最大通信速度:1Gbps |
BIGLOBE | 下り最大通信速度:1Gbps 上り最大通信速度:1Gbps |
そのため、ドコモ光のプロバイダを選んでいる際に、最大通信速度で比較してしまうと、契約後に思っていた通信速度が出ないことも多いです。
ドコモ光のプロバイダを比較する際は「最大通信速度」ではなく、ユーザーが測定した結果の「平均通信速度」で比較してください。
平均通信速度は他社プロバイダと比べて速い
OCN インターネットの平均通信速度と他社プロバイダの平均通信速度を比較した結果、OCN インターネットの方が通信速度が優れていることが分かりました。
プロバイダ名 | 平均通信速度 |
---|---|
OCN インターネット | 平均ダウンロード速度: 301.73Mbps 平均アップロード速度: 311.37Mbps |
GMOとくとくBB | 平均ダウンロード速度: 280.42Mbps 平均アップロード速度: 325.82Mbps |
plala | 平均ダウンロード速度: 251.74Mbps 平均アップロード速度: 240.69Mbps |
BIGLOBE | 平均ダウンロード速度: 228.52Mbps 平均アップロード速度: 239.05Mbps |
出典:みんなのネット回線速度
上記はOCN インターネットと、ドコモ光で選べる他プロバイダを比較した表です。
他のプロバイダは200Mbps程度出ていますが、OCN インターネットは下りも上りも300Mbps以上出ているため、通信速度で選ぶのであればOCN インターネットが最も最適でしょう。
他のプロバイダの通信速度でもゲームや配信などのコンテンツは楽しめますが、より通信速度にこだわりたい方は、OCN インターネットを選んだほうが無難です。
OCN インターネットの通信速度が良い理由
OCN インターネットの平均通信速度は他プロバイダより優れていましたが、以下の理由から優れていたと考えられます。
- レンタルできるルーターがWi-Fi 6対応で高性能
- ドコモ光の10Gプランに対応
- IPoE接続できる
なぜ他のプロバイダよりも平均通信速度が優れているのか、ひとつずつ理由を見ていきましょう。
レンタルできるルーターがWi-Fi 6対応で高性能
OCN インターネットを契約すると、Wi-Fi 6対応のルーターを無料レンタルできますが、無料レンタルできるWiFiルーターのスペックが優れています。
スペック | 1ギガ契約時のルーター | 10ギガ契約時のルーター |
---|---|---|
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
無線LAN速度(5GHz) | 2,402Mbps | 4,803Mbps |
無線LAN速度(2.4GHz) | 574Mbps | 1,147Mbps |
有線LAN(HUB)速度 | 100/1000Mbps | 10/100/1000Mbps 100/1000/2500/5000/10000Mbps |
接続環境 | 3階建て(戸建て) 4LDK(マンション) 36台 12人 |
3階建て(戸建て) 4LDK(マンション) 36台 12人 |
ドコモ光の1ギガを契約する際は約9,000円のWiFiルーターを無料レンタル可能で、10ギガを契約する際は約3万円のWiFiルーターを無料レンタルできます。
1ギガ契約時のWiFiルーターでも、Wi-Fi 6に対応した新しいモデルとなっており、無線接続時でも安定して速い通信速度が出やすいです。
スペックが優れたWiFiルーターを無料レンタルできるため、OCN インターネットの測定結果は優れている可能性があります。
いくらプロバイダの設備や環境が良かったとしても、WiFiルーターが古いものであれば、遅い通信速度になることも多いです。
そのため古いWiFiルーターを持っている方やWiFiルーターがない方は、OCN インターネットを契約してWiFiルーターも新しいものを使うという手もありです。
ドコモ光の10Gプランに対応
OCN インターネットの通信速度が優れている理由のひとつに、ドコモ光の10Gプランに対応していることも上げられます。
ドコモ光の10Gプランとは、最大通信速度が10Gbpsになったプランのことで、従来の1Gプランと比べて最大通信速度が10倍も優れています。
平均通信速度の一例
プラン | 1ギガ | 10ギガ |
---|---|---|
平均ダウンロード速度 | 428.76Mbps | 779.8Mbps |
平均アップロード速度 | 255.26Mbps | 502.43Mbps |
出典:みんなのネット回線速度
上記はあくまでも一例ですが、ドコモ光の10ギガを契約してOCN インターネットを契約している方は700Mbps、ドコモ光の1ギガを契約してOCN インターネットを利用している方は400Mbpsの通信速度が出ています。
1ギガの方でも400Mbpsと非常に速い通信速度が出ているものの、10ギガの方は700Mbps以上の通信速度のため、インターネットのヘビーユーザーの方は10ギガの方が使い勝手が良いでしょう。
このようにOCN インターネットは設備環境が優れているからか、1ギガでも10ギガでも速い通信速度が出ているため、ドコモ光の速いプロバイダを探している方に非常におすすめです。
IPoE接続できる
OCN インターネットは、IPoE接続に対応しているため、速い通信速度が出やすいです。
IPoEとは
- 「IPoE」はネットワーク終端装置を介さずインターネットへ接続できるため、通信速度の低下が起きにくい
従来の光回線やプロバイダでは「PPPoE方式」という接続方式を利用してインターネットに接続していました。
しかし、PPPoE方式はネットワーク終端装置を介さないとインターネットに接続できず、利用者が多い時間帯や地域では通信速度の低下が発生することがあったのです。
一方の「IPoE方式」はネットワーク終端装置を介さずにインターネットに接続できるため、利用者が多い時間帯や地域でも通信速度の低下が起きにくくなりました。
OCN インターネットは「IPoE方式」を標準提供しているため、快適な通信速度が出やすく、設定も簡単です。
OCN インターネットの時間帯別の通信速度
ここからは、OCN インターネットの時間帯別の通信速度を紹介していきます。
時間帯 | 下り通信速度 | 上り通信速度 |
---|---|---|
5時~8時59分 | 400.54Mbps | 352.33Mbps |
12時~12時59分 | 367.65Mbps | 401.99Mbps |
16時~18時59分 | 313.1Mbps | 335.8Mbps |
20時~22時59分 | 297.33Mbps | 347.72Mbps |
0時~4時59分 | 384.08Mbps | 391.11Mbps |
出典:みんなのネット回線速度
時間帯別の通信速度を見てみたところ、20時から23時の間のみ300Mbpsを下回っていますが、その他の時間帯はすべて300Mbps以上の通信速度が出ていました。
インターネットを利用するユーザーが増える20時から23時の間では、300Mbpsを下回ってしまいましたが、290Mbpsとほぼ変わらない通信速度が出ています。
そのため、夕方から夜間などの通信速度が低下しやすい時間帯でも安定したプロバイダを探している場合は、OCN インターネットがおすすめです。
OCN インターネットの応答速度
OCN インターネットの応答速度は18.02msと他のプロバイダと比べても速い数値が出ていました。
プロバイダ名 | 応答速度(Ping値) |
---|---|
OCN インターネット | 18.02ms |
GMOとくとくBB | 18.9ms |
plala | 22.73ms |
BIGLOBE | 17.46ms |
出典:みんなのネット回線速度
OCN インターネットと他のプロバイダの応答速度を比較した表が上記のとおりです。
OCN インターネットよりもBIGLOBEの方が応答速度が優れていましたが、数値的にはほとんど違いがありません。
ドコモ光のプロバイダの中でも最も応答速度が優れていたわけではありませんが、OCN インターネットの応答速度でもFPSや格ゲーで困ることは少ないでしょう。
特に応答速度は、自宅と各サーバーとの距離で変わる数値のため、国内のゲームであれば東京に住まない限り低い応答速度にはなりにくいのです。
そのため、東京以外に住んでいる方や海外のゲームで遊ぶ人は20msを下回る応答速度を目安にした方が良いでしょう。
OCN インターネットは一部のマンションは最大100Mbpsに制限される
OCN インターネットは、一部のマンションでは最大通信速度が100Mbpsのプランしか選べないことから、通信速度が本記事で紹介したものより遅くなる可能性が高いです。
マンションによっては、マンションの外側まで光ケーブルが届き、マンション内部では電話線やLANケーブルを使うことがあるからです。
配線方式 | 最大通信速度 |
---|---|
光配線方式 | 1Gbps or 10Gbps |
VDSL方式 | 100Mbps(0.1Gbps) |
LAN配線方式 | 100Mbps(0.1Gbps) |
最大100Mbpsの配線方式になる場合は、光配線方式の10分の1の最大通信速度となるため、通信速度を測定しても80Mbpsから90Mbps辺りしか出ません。
ただし、これはOCN インターネットの問題ではなく、ドコモ光など光回線側の問題で、他のプロバイダを選んだ場合でも最大通信速度は100Mbpsです。
また、2024年3月現在は、VDSL方式から光配線方式に移行する場合、マンションのオーナーや管理人に相談して、建物内の設備自体を切り替えてもらわなければいけません。
移行工事には費用が発生してしまうこともあり、すぐに移行してくれるマンションは少ないでしょう。
そのため、最大通信速度100Mbpsのプランでも比較的通信速度が速いOCN インターネットを利用するか、引っ越しを検討するかなどで対応することをおすすめします。
OCN インターネットの速度が遅いときの改善方法
OCN インターネットを利用していて通信速度が遅いと感じたときは以下の改善方法を試してください。
- 改善方法1:IPoE接続できているか確認する
- 改善方法2:WiFiルーターやLANケーブルが古い規格でないか確認する
- 改善方法3:WiFiルーターを再起動する
OCN インターネットは通信速度が速いプロバイダですが、正しく接続できていないときは通信速度が遅くなることがあるため、改善方法をひとつずつ見ていきましょう。
改善方法1:IPoE接続できているか確認する
OCN インターネットの通信速度が遅いときは、IPoE接続ができているか確認してください。
使用しているルーターによっては、ルーターの設定画面でIPoE接続の設定をしなければいけないことがあります。
OCN インターネットを申し込んで開通サポートを利用した方は正しく設定できているはずですが、WiFiルーターを買い換えた方などは設定できておらず、速度が低下しているかもしれません。
WiFiルーターの設定方法は使用しているルーターのメーカーによって異なるため、ルーターのメーカーのサポートを受けて設定しましょう。
改善方法2:WiFiルーターやLANケーブルが古い規格でないか確認する
OCN インターネットを契約する前から同じWiFiルーターやLANケーブルを使い続けている場合、古い規格になっていてOCN インターネットのスペックを活かしきれていない可能性があります。
種類 | LANケーブル | ルーター |
---|---|---|
規格 | CAT8:最大40Gbps CAT7:最大10Gbps CAT7A:最大10Gbps CAT6A:最大10Gbps CAT6:最大1Gbps |
Wi-Fi7(11be):最大36Gbps Wi-Fi6(11ax):最大9.6Gbps Wi-Fi5(11ac):最大6.9Gbps |
Wi-Fiルーターは、2024年現在Wi-Fi7の規格が最新のものですが、かなりのオーバースペックのためWi-Fi6のものの購入がおすすめです。
またLANケーブルに関しても非常に種類が多くなっていますが、最新のものはオーバースペックのため、CAT6A以上のLANケーブルを購入しましょう。
上記のスペック以外のLANケーブルやWiFiルーターを使っている場合は、この機会に新しいものを購入してください。
改善方法3:WiFiルーターを再起動する
OCN インターネットの通信速度が遅いときは、WiFiルーターやONUの再起動も効果的です。
ONUとはドコモ光からレンタルした機械のことで、WiFiルーターとは異なる機械です。これらは電源を入れっぱなしにしておくと、細かなデータが溜まっていき通信速度に影響が出ることがあります。
また他社からドコモ光へ乗り換えたときや他社のプロバイダからOCN インターネットに乗り換えたときなどは、再起動しておかないとネット接続が不安定になることもあります。
そのため、OCN インターネットの通信速度が気になるときは、ONUとWiFiルーターの電源を抜いて、再度指し直して再起動してください。
OCN インターネットの速度はドコモ光の中ではトップクラス!さらに速さを求める場合は他社光回線への乗り換えを検討しよう
本記事ではOCN インターネットの速度に関して紹介してきました。
OCN インターネットはドコモ光で選べるプロバイダのひとつで、ドコモ光のプロバイダの中では通信速度が安定して速い特徴があります。
またドコモ光のタイプAプランに含まれるプロバイダのため、通信速度が速いだけでなく月額料金も安く設定されています。
通信速度が速く月額料金も安いため、ドコモ光のプロバイダ選びで迷っている方は、OCN インターネットの契約がおすすめです。
2024年3月現在、OCN インターネットの新規契約で37,000円もの高額キャッシュバックを受け取れるため、キャンペーン期間中に申し込みを済ませておきましょう。