ドコモ光とフレッツ光の違いはこれだ!転用や乗り換えるデメリットも解説

フレッツ光はNTTが販売している光回線です。長い期間、自社商品として販売していましたが、サービス卸を開始しました。

これによりNTTから光回線を借り受けた回線事業者は、独自サービスを組み合わせて光回線の販売を開始しました。これが光コラボで、ドコモ光もこれに当てはまります。

そのため使用している回線は同じものですが、フレッツ光とドコモ光にはサービスにおいてさまざまな違いがあります。

この記事では、フレッツ光とドコモ光の比較や、フレッツ光から乗り換え(転用)るメリットについて役立つ情報をまとめました。フレッツ光とドコモ光について知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

■この記事を読んでわかること

  • ドコモ光はどのような人におすすめのサービスなのか
  • フレッツ光からドコモ光へ転用するメリット
  • ドコモ光へ転用する際の注意点
  • ドコモ光への転用手続きの流れ

【結論】フレッツ光からドコモ光への転用がおすすめ!

【結論】フレッツ光からドコモ光への転用はおすすめ!
画像:NTT西日本サイトより引用[1]

結論から述べると、フレッツ光ユーザーはドコモ光への乗り換え(転用)がおすすめです!

なぜなら、ドコモ光はフレッツ光と同じ回線設備を使いながら、フレッツ光よりもインターネットを安く利用できるからです。

■ フレッツ光よりドコモ光の料金が安い理由

  • ドコモ光の月額料金にはプロバイダ料が含まれている
  • ドコモ光はキャンペーンが豊富

フレッツ光は契約時にキャッシュバックやルータープレゼントといったキャンペーンを実施しておらず、基本料金に毎月プロバイダ料が加算されるため、そのぶん実費負担額が高くなります。

しかし、ドコモ光なら毎月プロバイダ料を加算されることもなく、契約時のキャンペーンも内容が豪華なので、フレッツ光と回線品質が同じでも実費負担は少ないのです。

フレッツ光と代表的な光回線の比較

フレッツ光はドコモ光への乗り換え(転用)がおすすめと解説しました。

しかし、ドコモ光を含め「光コラボ」と呼ばれるインターネット回線は多数あり、全社フレッツ光と同じ回線設備を利用しながら、フレッツ光より安い料金で提供されています。

そのため、フレッツ光からの転用先は、月額料金や契約期間、各社が行っている割引制度、特典の内容などを踏まえて、自分に合っているサービスを選ぶことが大切です。

以下に主な光コラボ回線の特徴を、通信速度、月額料金、利用できるスマホセット割引の項目に分けてフレッツ光と比較していますので、転用先の参考にしてください。

  • 通信速度
  • 月額料金
  • スマホセット割引
回線名 平均速度実測値
フレッツ光(NTT東日本) 下り:280.26Mbps
上り:267.21Mbps
ドコモ光 下り:269.66Mbps
上り:230.46Mbps
ソフトバンク光 下り:321.89Mbps
上り:243.18Mbps
So-net 光 プラス 下り:270.48Mbps
上り:247.66Mbps

みんなのネット回線速度に投稿された、直近3ヶ月の平均実測値を引用

回線名 プラン 基本の月額料金
フレッツ光
(NTT東日本)
フレッツ 光ネクスト ファミリー・ギガラインタイプ 5,940円+プロバイダサービス月額利用料
ドコモ光 ドコモ光 1ギガ タイプA 5,720円
ソフトバンク光 ソフトバンク光 ファミリー 2年自動更新プラン 5,720円
So-net 光 プラス 戸建てプラン 6,138円
回線名 プロバイダ セット割
フレッツ光(NTT東日本) OCN OCN モバイルONE
@nifty NifMo
BIGLOBE BIGLOBEモバイル
ドコモ光 指定なし ドコモ
ソフトバンク光 Yahoo! BB ソフトバンクワイモバイル
So-net 光 プラス So-net au
UQモバイル

フレッツ光からドコモ光の転用がおすすめの人

docomo光

フレッツ光から転用する光コラボを探している人の中で、ドコモ光をとくにおすすめできる人を紹介します。

■ フレッツ光からドコモ光の転用がおすすめの人

  • ドコモのスマホを利用している
  • 光回線の月額料金を安くしたい
  • プロバイダを自分で選びたい

ドコモのスマホを利用している人

ドコモ光独自の割引制度として、光回線とスマホの契約をドコモにまとめると、毎月のスマホ料金がお得になる「ドコモ光セット割」があります。

ドコモスマホを契約している家族全員の月額料金が、永年最大1,100円引きになるのです。家族内のドコモスマホ利用者が多いほどお得に光回線を契約できます。

光回線の月額料金を安くしたい人

フレッツ光からドコモ光へ転用することにより、光回線の月額料金が安くなる可能性が非常に高いです。

ドコモ光はフレッツ光より月額基本料金が安いうえ、料金内にプロバイダ料が含まれています。そのため、フレッツ光からドコモ光へ転用すると、毎月、光回線に支払っている料金が安くなるのです。

プロバイダを自分で選びたい人

ドコモ光は、全23社(ドコモ光 1ギガの場合)から、お好きなプロバイダを選ぶことができます

プロバイダと自宅周辺環境の相性によって通信速度がやや変わったり、独自のサポートが受けられたりといった違いがあります。

光コラボ事業者の中には、プロバイダが自由に選べず、固定となっている場合も多くあります。

特定のプロバイダにこだわりがある人は、プロバイダの選択肢が豊富なドコモ光に注目してみてください。

フレッツ光からドコモ光の転用を行うメリット

フレッツ光からドコモ光の転用を行うメリット

フレッツ光からの転用先にドコモ光を選ぶことには、以下の7つのメリットがあります。

■ フレッツ光からドコモ光の転用を行うメリット

  • 毎月支払う料金が安くなる
  • ドコモスマホセット割でさらにお得になる
  • 工事を行う必要がない
  • 高い違約金を支払う必要がない
  • 代理店やプロバイダのキャンペーンが適用される
  • 23社あるプロバイダから自由に選べる
  • 光電話やひかりTVをそのまま引き継げる

毎月支払う料金が安くなる

回線名 プラン 基本の月額料金
フレッツ光(NTT東日本) フレッツ 光ネクスト ファミリー・ギガラインタイプ 5,940円+プロバイダサービス月額利用料
ドコモ光 ドコモ光 1ギガ タイプA 5,720円
ソフトバンク光 ソフトバンク光 ファミリー 2年自動更新プラン 5,720円
So-net 光 プラス 戸建てプラン 6,138円

▼料金シミュレーション

フレッツ光の月額料金※ 6,490円
ドコモ光の月額料金 5,720円
1ヶ月あたりの差額 1,650円
1年あたりの差額 19,800円

※月額1,320円のプロバイダSo-netを選択の場合

ドコモ光の月額料金は、フレッツ光よりも安く設定されています。

フレッツ光では、回線の利用料金とは別に支払う「プロバイダサービス月額利用料」が550円~1,320円かかります。ほとんどの場合、ドコモ光の方が毎月支払う料金を抑えることが可能です。

例えば、NTT東日本の「フレッツ 光ネクスト ファミリー・ギガラインタイプ」から「ドコモ光 1ギガ タイプA」へ乗り換えた場合、1年間のインターネット利用料金は約1万円程度お得になります。

月額料金がどのくらい安くなるかは契約状況によって異なりますが、転用によって高くなることはほとんどありません。

セット割など、ドコモ光独自の割引が適用されれば、料金差額はさらに大きくなります。

ドコモスマホセット割でさらにお得になる

割引名 ドコモ光セット割
有効期間 条件を満たす限り永年
内容 月額料金から1,100円割引
条件 ・ドコモ光を契約している
・ドコモ回線の契約プランはギガプランもしくはパケットパックの契約をしている
・ドコモ光の契約者名義と支払い口座が同じドコモ回線が必要(1回線以上)
対象ユーザー ① スマホのドコモ回線とドコモ光の契約者
② ①のファミリー割引に属するユーザー

▼新規申し込み受付中のプラン

料金プラン 割引額
5Gギガホ プレミア 1,100円
5Gギガホ
ギガホ プレミア
5Gギガライト ~7GB 1,100円
~5GB
~3GB 550円
~1GB なし
▼新規申し込みが終了しているプラン(スマホ)
料金プラン 割引額
ギガホ 1,100円
ギガライト ~7GB 1,100円
~5GB
~3GB 550円
~1GB なし
▼新規申し込みが終了しているプラン(※)
料金プラン 割引額
ウルトラシェアパック100 3,850円
ウルトラシェアパック50 3,190円
ウルトラシェアパック30 2,750円
ベーシックシェアパック ~30GB 1,980円
~15GB 1,980円
~10GB 1,320円
~5GB 880円
ウルトラデータLLパック 1,760円
ウルトラデータLパック 1,540円
ベーシックパック ~20GB 880円
~5GB 880円
~3GB 220円
~1GB 110円

※シェアパックプラン:グループ内でパケット通信料をシェアできるサービス
※パックプラン:パケット通信が定額で利用できるサービス

▼料金シミュレーション

サービス フレッツ光 ドコモ光
プラン フレッツ 光ネクスト ファミリー・ギガラインタイプ+プロバイダSo-net ドコモ光 1ギガ タイプA
光回線の月額基本料金 6,490円 5,720円
ドコモスマホの月額基本料金 7,315円
セット割による割引額 -1,100円
光回線とスマホの合計月額料金 13,805円 11,935円

ドコモスマホのセット割は、ドコモ光を契約した場合、主回線から三親等以内の親族が持つドコモスマホを20回線まで適用できます。

料金シミュレーションは、現在ドコモのスマホ(スマホ1回線、5Gギガホ プレミア)を契約している人がフレッツ光からドコモ光へ転用し、セット割が新たに適用された場合です。

光回線の月額基本料金自体が安くなることに加え、セット割も適用されることで、毎月の通信費が大幅に安くなることが期待できます

工事を行う必要がない

フレッツ光から光コラボへの転用の場合、使用回線は変わらないため、開通工事が必要ありません

これは、光コラボから光コラボへの乗り換えを指す「事業者変更(再転用)」に関しても同様です。

立ち会いの手間や工事費がかからず、手軽に回線事業者の乗り換えができるのは大きなメリットです。

高い違約金を支払う必要がない

光コラボへの転用にあたってフレッツ光を解約する際は、契約の更新時期にかかわらず違約金が発生しません

転用にあたってかかるのは事務手数料の3,300円のみなので、負担が少なく、いつでも手続きがしやすいのも魅力です。

代理店やプロバイダのキャンぺーンが適用される

代理店やプロバイダを経由してドコモ光の申し込みをすると、各窓口の独自キャンペーンが適用され、キャッシュバックや割引・プレゼントといった恩恵が受けられます。

これらのキャンペーンは、新規契約だけでなく転用でも利用可能です。

23社あるプロバイダから自由に選べる

タイプ 戸建て マンション
タイプA 5,720円 4,400円
タイプB 5,940円 4,620円

ドコモ光では、回線とセットで契約するプロバイダを23社の中から自由に選べます

特定のプロバイダにこだわりがある人や、現在契約しているプロバイダのまま転用をしたい人にもおすすめの回線です。

ドコモ光は、対応プロバイダが2つのグループに分けられており、それぞれ「タイプA」・「タイプB」として月額料金が異なります。

プロバイダごとに通信速度や安定性にやや違いがあり、独自のサポートなどが受けられる場合もあります。

光電話やひかりTVをそのまま引き継げる

フレッツ光からドコモ光への転用の場合は、インターネット回線の開通工事が不要であると同様に、光電話やひかりTVのサービスもそのまま引き継ぐことができます

大元の回線が異なる事業者へ乗り換える場合は、これらのサービスの契約をし直す必要があります。対して、転用であれば、手続きの手間や費用が大きく省けます。

フレッツ光からドコモ光の転用で確認すべき注意点

フレッツ光からドコモ光の転用で確認すべき注意点

フレッツ光からドコモ光へ転用するにあたり、事前に確認しておきたい注意点は以下の3つです。

■ フレッツ光からドコモ光の転用で確認すべき注意点

  • 通信速度が劇的に変わるわけではない
  • 「フレッツ光」のほうが安い場合がある
  • 転用承諾番号は15日間の有効期限がある

通信速度が劇的に変わるわけではない

サービス 平均実測値
フレッツ光 下り:280.26Mbps
上り:267.21Mbps
ドコモ光 下り:269.66Mbps
上り:230.46Mbps

みんなのネット回線速度に投稿された、直近3ヶ月の平均実測値を引用

フレッツ光からドコモ光に契約を変えても、通信速度や安定性に大きな変化は起こりません。

ドコモ光で使用する回線はフレッツ光と同じです。

そのため、最大通信速度が同じ1Gbpsである「フレッツ 光ネクスト」と「ドコモ光 1ギガ」の平均通信速度(実測値)も、上の比較表で見たとおり劇的には変わりません。

したがって、現在のフレッツ光回線の速度に不満を感じている場合は、ドコモ光への転用ではなく、自社の回線設備を使用するNURO 光やauひかりへの乗り換えを検討してみるといいでしょう。

「フレッツ光」のほうが安い場合がある

サービス プラン 料金
フレッツ光(プラン2) フレッツ 光ネクスト マンション・ギガラインタイプ 4,235円
ドコモ光 ドコモ光 1ギガ タイプA 4,400円

フレッツ光からドコモ光へ転用すると、ほとんどの場合、月額料金が安くなります。

しかし、上の比較表のとおり、マンションにてフレッツ光の「プラン2」かつ最安値のプロバイダを契約している場合には、ドコモ光より安くなる場合もある点に注意してください。

このように、マンションタイプの場合は、ドコモ光への転用でかえって月額料金が上がってしまうこともあるのです。

それでも、セット割などによる割引やドコモ光代理店の特典内容によっては、最終的にドコモ光の方がお得になる可能性も考えられます。

マンションタイプの場合は、一度料金のシミュレーションを行って契約をするようにしましょう。

転用承諾番号は15日間の有効期限がある

フレッツ光から光コラボへの転用手続きには、NTTが発行する「転用承諾番号」が必要です。

転用承諾番号は、契約者がNTT東日本/西日本へ連絡することで発行してもらえますが、手続きに使える有効期限が15日間と短い点に注意しましょう。

番号が期限切れとなった場合は、再度NTT東日本/西日本へ連絡し、発行し直す必要があります。

転用のための準備が整ってから発行を依頼し、その後速やかに転用手続きを済ませるようにしましょう。

フレッツ光からドコモ光の転用を行う流れ

フレッツ光からドコモ光の転用を行う流れ

フレッツ光からドコモ光への転用手続きは、以下のような流れで行います。

■ フレッツ光からドコモ光の転用を行う流れ

  1. フレッツ光へ連絡し「転用承諾番号」を取得
  2. フレッツ光にて契約中のプロバイダとオプションサービスを確認する
  3. Webサイトや店舗にてドコモ光を申し込む
  4. ドコモ光への切り替えの実施(自動)
  5. プロバイダを変更する場合は機器の接続・設定を行う
  6. 使用開始する

フレッツ光から光コラボへの転用には、フレッツ光が発行する「転用承諾番号」が必要です。光コラボの申し込み手続きにおいて番号を伝えることになるので、忘れずに準備しましょう。

大まかな流れは新規契約と変わらず、転用の場合は開通工事なしで自動的にドコモ光への切り替えが行われます。

同じプロバイダをドコモ光でも継続利用する場合は、申し込み以外の手続きは一切不要で、手軽に転用を済ませられますよ。

まとめ

フレッツ光からの転用先としておすすめの「ドコモ光」について、メリットや注意点を解説しました。

ドコモ光は、ドコモのスマホを利用している人・光回線の月額料金を抑えたい人・プロバイダを自分で選びたい人におすすめのサービスです。

ほとんどの場合、フレッツ光からドコモ光へ転用するだけで、月額料金が下がり通信費を抑えられます。

ただし、一部のマンションタイプではフレッツ光の方が安く済む場合もあるので、手続き前にシミュレーションをして、料金がどう変わるかを確かめましょう。

ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、フレッツ光からドコモ光へ転用して、光回線をお得に利用してみてください!

この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

プロフィール

スマホ・格安SIM、WiFi、光回線、通信、PCに関する総合情報メディア「モバレコ」の記事コンテンツの制作全般を監修しています。

「お客様一人一人に寄り添う、最高のサービス提供」のスローガンをベースに、分かりにくい格安SIM・スマホプランををより分かりやすくし毎日使うスマホ快適に使えるように、ユーザーひとりひとりの目線を持ってコンテンツ制作に日々取り組んでおります。

モバレコ編集部は、下記の運営目的・運用方針、ポリシーに沿って運営しています。

  • 正確な公式情報に則ってプラン情報、機種情報、種類の多いものを比較しユーザー一人一人に分かりやすい情報にアウトプットします。
  • 記事コンテンツに関してはユーザー目線を心掛け、客観的な立場で作成し公平な情報をお届けします。
  • スマホ・通信の「分かりにくい」を「分かりやすく」お届けし、ユーザーの疑問・不安をサポートをします。

今後も、スマホ・格安SIM、光回線・インターネットの疑問点、分かりにくいPC情報の問題解決できるようなユーザー目線に寄り添った情報サイトを目指して努めてまいります。

得意カテゴリー

スマホ・通信キャリア / インターネット・WiFi / PC

SNS

Twitter(@mobareco_jp)
https://twitter.com/mobareco_jp

この記事の監修者

モバレコ編集部

モバレコ編集部

スマホ、ケータイ、docomo、au、ソフトバンク、格安SIMに関する総合情報メディア「Mobareco-モバレコ」の記事コンテンツの制作を監修。スマホのレビュー、サービス解説、ライフハックからトラブルシューティングガイドなどの幅広いジャンルのコンテンツディレクションを手掛ける。『スマホをもっとわかりやすく。もっと便利に。』ユーザー目線に沿ったコンテンツを発信中。Twitter:@mobareco_jp

Let's Share!

  • Twitter シェアアイコン
  • facebook シェアアイコン
  • はてなブックマーク シェアアイコン
  • Pocket シェアアイコン