HUAWEI MateBook 14(2022)徹底レビュー! 3:2の2Kディスプレイ搭載でリモートワークも快適に

HUAWEI MateBook 14 レビュー

HUAWEIから2022年3月に発売された「MateBook 14(2022)」は、14型 2K(2160×1440)ディスプレイを搭載したモバイルノートPCです。

メタルボディで高級感のある質感をはじめ、高精細な3:2比率のディスプレイ、高音質なマイクとスピーカーを採用しており、リモートワークや事務作業に最適な一台です。

本記事では、MateBook 14の外観、スペック、特徴、便利機能、実際に使ってみて感じた良かった点、イマイチだと感じた点について紹介していきます。

外観レビュー:アルミボディで高級感あり

まずは、MateBook 14の外観から見ていきましょう。

HUAWEI MateBook 14 本体1
アルミ筐体が美しい本体
HUAWEI MateBook 14 本体2
光の当たり方によって色味が変化する

MateBook 14はアルミボディを採用しています。表面はしっとりとした触り心地で、指紋や汚れが目立ちません。全体的に重厚感のある作りで所有欲を満たしてくれます。

本体カラーはスペースグレーのみ。光が当たると明るいグレーに見えますが、実際はダークグレーに近い色味です。

HUAWEI MateBook 14 本体3
天板中央には「HUAWEI」のロゴが輝く
HUAWEI MateBook 14 本体4
縁にはダイヤモンドエッジ加工が施されている

天板中央には「HUAWEI」のロゴが輝いており、エッジを切り落としたダイヤモンドエッジ加工と相まってプレミアム感を演出しています。

HUAWEI MateBook 14 本体5
左側面にUSB-C、3.5mmイヤホンジャック、HDMIポート

左側面にはUSB-C、3.5mmイヤホンジャック、HDMIポートを備えています。

HUAWEI MateBook 14 本体6
USB PD対応のモバイルバッテリーでも充電可能

USB-Cポートは外部モニターの映像出力にも対応しています。USB PDに対応した充電器やケーブルを使って本体の充電も可能です。

HUAWEI MateBook 14 本体7
右側面にUSB 3.2 Type-A(Gen1)×2

右側面にはUSB 3.2 Type-A(Gen1)×2を備えています。無線マウスのレシーバーや外部メモリを挿すのに便利です。

SDカードスロットは備わっていないため、カメラで撮影した写真や動画を取り込むときはカードリーダーが必要になります。

HUAWEI MateBook 14 本体8
底面に排気口とステレオスピーカー

背面には上下にゴム足があり、上部に排気口、下部にステレオスピーカーを備えています。

HUAWEI MateBook 14 レビュー
ファンが動作中の様子

気になるファンの音については非常に静か。HUAWEI Shark Fin Fanと、デュアルヒートパイプ設計により、排熱効率が前モデルと比べ最大で50%向上しています。

14インチでも持ち運びやすいサイズ

HUAWEI MateBook 14 本体9
一般的なモバイルノートより一回り大きい14インチ

ディスプレイサイズは14インチ。モバイルノートPCで一般的な13.3インチと比べて一回り大きく、光沢のあるグレア液晶を採用しています。

ディスプレイの解像度は2,160×1,440となり、フルHDよりも高解像度で綺麗に表示されます。

HUAWEI MateBook 14 タッチパネル
タッチパネルで操作可能

ディスプレイは10点マルチタッチにも対応しています。指への追従やタッチ感度も良好で、タブレットのように直感的に操作が可能です。

HUAWEI MateBook 14 ベゼル
ベゼルレス設計で「大画面なのにコンパクト」を実現
HUAWEI MateBook 14 本体10
狭い作業スペースでも快適に作業できる

画面占有率90%のベゼルレス設計により、14インチながら持ち運びしやすいサイズに収まっています。

フットプリントが小さいことで、新幹線や飛行機の座席についたテーブルなどの狭いスペースでも快適に作業が行えます。

HUAWEI MateBook 14 手持ち1
小脇に抱えて持ち運べるコンパクトさ
HUAWEI MateBook 14 リュックに収まる
小さめのリュックでも収まる絶妙なサイズ

薄型設計なのでカバンにも収まりがよく、小さめのリュックやビジネスバッグに入れて持ち運べます。

出張や旅行に持っていったり、リモートワークと出社を切り替えて使いたい人にピッタリです。

スペック・機能レビュー:事務作業や動画鑑賞、写真編集などに最適!

HUAWEI MateBook 14 本体11

MateBook 14のスペックを見ていきます。

HUAWEI Matebook 14のスペック(HUAWEI公式サイト

型番 HUAWEI MateBook 14
カラー スペースグレー
OS Windows 11 Home (日本語版) 64ビット
本体サイズ 約307.5 mm(幅)×約223.8 mm(縦)×約15.9 mm(厚さ)
重量 約1.49 kg
ディスプレイ 14インチ 2K(2160×1440)185PPI
画面占有率90%
アスペクト比3:2
IPSパネル
視野角:178度(標準値)
輝度:300 nits(標準値)
色域:100% sRGB (標準値)
コントラスト比:1500 : 1 (標準値)
10ポイントマルチタッチセンシティブスクリーン
低ブルーライト&フリッカーフリー
プロセッサー 第11世代インテル® Core™ i5-1135G7 プロセッサー
グラフィックス インテル® Iris® Xe グラフィックス
メモリー 8GB / 16GB
ストレージ 512GB NVMe PCle SSD
バッテリー 56 Wh (定格容量)
リチウムポリマー電池
Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax,160 MHz
2.4 GHz and 5 GHz
2 x 2 MIMO
WPA / WPA2 / WPA3
Bluetooth Bluetooth 5.1
ポート USB-C x 1 (データ転送、充電、 ディスプレイポート)
USB-A 3.2 Gen1 x 2
HDMI x 1
3.5 mm ヘッドホンジャック x 1
キーボードとタッチパッド バックライト付きフルサイズ日本語キーボード
マルチタッチ対応タッチパッド
Huawei Share 搭載
電源スイッチ 指紋認証一体型電源ボタン
カメラ 720P HD解像度
オーディオ スピーカー x 2
マイク x 4
便利機能 ・Huawei Share(Huaweiスマートフォンに対応)
・HUAWEI PCマネージャー
・モニターマネージャー(ブルーライトカットモード)
・パフォーマンスモード(ホットキー:Fn + P)
・HUAWEIファクトリーリセット

プロセッサーは第11世代インテル® Core™ i5-1135G7を搭載。グラフィックはインテル® Iris® Xe グラフィックス、メモリは8GB/16GBの2種類、ストレージは512GB SSDを採用しています。

本レビューでは「Core i5-1135G7、16GBメモリ、512GB PCIe SSD」の構成を使用しています。

ベンチマークスコア結果

PCのスペックを数値化するベンチマークソフトをいくつか試してみました。測定結果は下記の通りです。(いずれもパフォーマンスモードで測定)

CINEBENCH R23 CPU(マルチコア):4,299pt
CPU(シングルコア):1,029pt

HUAWEI MateBook 14 ベンチマーク1
PassMark PassMark Rating:4,883
CPU Mark:11312.4
2D Graphics Mark:775.5
3D Graphics Mark:2,592.6
Memory Mark:2665.8
Disk Mark:20,557.1

MateBook 14 ベンチマーク2
Crystal Benchmark SEQ1M Q8T1
Read:3,386.44MB/s、Write:2,397.27MB/s
 
SEQ1M Q1T1
Read:2,696.81MB/s、Write:2,167.53MB/s
 
RND4K Q32T1
Read:688.10MB/s、Write:461.19MB/s
 
RND4K Q1T1
Read:63.95MB/s、Write:225.35MB/s

HUAWEI MateBook 14 ベンチマーク3

プロセッサーとストレージ速度はいずれも速く、Officeソフトでの事務作業やAdobe Photoshopを使った簡単な画像編集もスムーズに動作しました。

メモリ16GBモデルであれば、複数のアプリケーションを同時に立ち上げても動作が遅くなるシーンもほぼなかったです。

続いて、PCゲームのベンチマークテストを計測してみた結果がこちら。

ドラゴンクエストX ベンチマークソフトの測定結果

グラフィック設定:低品質
解像度:800×600
表示方法:ウィンドウ
とても快適
13,958

HUAWEI MateBook 14 ベンチマーク4
グラフィック設定:最高品質
解像度:1,920×1,080
表示方法:フルスクリーン
とても快適
7,088

HUAWEI MateBook 14 ベンチマーク5

ファイナルファンタジーXV(FF15)ベンチマークの測定結果

軽量品質
1,280×720
ウィンドウ
スコア:2,932
評価:やや重い

HUAWEI MateBook 14 ベンチマーク6
高品質
1,920×1,080
フルスクリーン
スコア:1,178
評価:動作困難

HUAWEI MateBook 14 ベンチマーク7

軽めのゲームであれば問題なく行えますが、本格的なゲームを遊ぶにはスペック不足です。

グラフィック性能を求めるゲームを思いっきり楽しむ場合は、ハイスペックなデスクトップPCや、ゲーミングノートPCを選んだほうがいいと思います。

HUAWEI MateBook 14を実際に使ってみて良かった点

ここからは実際に使ってみてよかったポイントを紹介します。

  • アスペクト比3:2で美しいディスプレイ
  • 打鍵しやすいキーボードと広めのトラックパッド
  • ポップアップ式WEBカメラを内蔵。マイク品質もそこそこ良い
  • 指紋認証を使って簡単にロック解除できる

アスペクト比3:2で美しいディスプレイ

HUAWEI MateBook 14 ディスプレイ
3:2比率のディスプレイで一画面に多くの情報を表示できる

MateBook 14の最大の特徴は、ディスプレイのアスペクト比が3:2であること。

通常の16:9比率のディスプレイと比べて一画面に表示される内容が多くなり、情報の閲覧性や作業効率のアップにつながります。

HUAWEI MateBook 14 マルチディスプレイ
画面が縦に広いと作業がしやすい

ブラウザで調べものをしたり、プログラムを組んだり、officeソフトを使った資料作成、写真や動画編集など、3:2の比率はあらゆるシーンで便利に使えます。

解像度も 2K(2160×1440)と高く、sRGBカバー率100%を実現しているのが魅力です。とにかく映像が綺麗なので、写真のレタッチや動画鑑賞などにおすすめです。

打鍵しやすいキーボードと広めのトラックパッド

HUAWEI MateBook 14 キーボード1
テンキーレスのキーボードを搭載(写真は英語配列キーボードを使用)

MateBook 14はバックライト付きのテンキーレスキーボードを採用しています。

今回お借りしたモデルは英語キーボードになっていますが、通常は日本語キーボードを採用しています。

HUAWEI MateBook 14 キーボード2
キーピッチは19mm、キーストロークは1.4mm程度
HUAWEI MateBook 14 キーボード3
自然なキー配列で打ちやすいキーボード

キーピッチは19mm、キーストローク1.4mmと余裕のある作りで、癖の少ないキー配列だと思います。キーストロークが深めで適度に反発があり、心地よくタイピングできました。

HUAWEI MateBook 14 トラックパッド
広めのトラックパッドでカーソル操作も快適

トラックパッドは滑りの良いガラス素材を採用しています。どの位置から押し込んでも力が均一に掛かり、クリックし損ねる心配がありません。

操作範囲が広く取られているので、複数本の指のスワイプやスクロールの動作も快適に作業が行えました。

ポップアップ式のWEBカメラがカッコイイ

HUAWEI MateBook 14 WEBカメラ1
F6とF7キーの間に格納式のWEBカメラを内臓

WEBカメラは一般的にディスプレイ上部に搭載されることが多いですが、MateBook 14ではキーボード側に格納されています。

Fnボタンの間にあるカメラのアイコンを押すと「カチッ」と音を立ててポップアップします。

隣のボタンと触った感触が同じなので、最初は何度もFnキーと押し間違えてしまいました。しかし、しばらく使っているうちに徐々に慣れていきます。

HUAWEI MateBook 14 WEBカメラ2
カメラを使わないときは物理的に隠せる

カメラを使用しないときは物理的にカメラを隠せるので、カメラをオフにし忘れる事故を防ぐことができます。これならハッキングなどで盗撮されるリスクも防止できますね。

HUAWEI MateBook 14 WEBカメラ3
HD画質でビデオ通話が楽しめる

WEBカメラの画素数は720Pのため、1080Pと比べるとやや画質は荒く感じますが、一般的なWEB会議での用途なら十分な画質です。

MateBook 14は4つのマイクを搭載しています。実際に試してみると、小さめの声で話してもきちんと声を拾ってくれました。テレビ会議やオンライン授業での利用には十分使えると思います。

指紋認証を使って簡単にロック解除できる

HUAWEI MateBook 14 指紋認証センサー
電源ボタン一体型の指紋認証センサーを搭載

キーボード右上には電源ボタン一体型の指紋認証センサーを備えており、ワンプッシュで電源オンとWindowsサインインが可能になります。

古くからHUAWEI のスマホで使われてきた指紋認証だけあって、認証速度や精度も非常に良好です。スマートフォンのロック解除のように軽快に使えます。

MateBook 14を実際に使ってみてイマイチだった点

MateBook 14を使っていて気になること、今後改善してほしい点は下記の通り。

  • 日常的に持ち運ぶにはやや重たい
  • 光沢のあるディスプレイは光が反射する
  • WEBカメラの位置が低いのが気になる

日常的に持ち運ぶにはやや重たい

HUAWEI MateBook 14 手持ち2
日常的に無理なく持ち運べるサイズだが、重量はやや重めに感じる
HUAWEI MateBook 14 手持ち3
片手で取り出すと腕に負担が掛かる

MateBook 14は本体重量が約1.49kgあるため、常にカバンに入れて持ち運ぶにはやや重たく感じます。

画面サイズや性能を考えると極端に重たいわけではないですが、外に持ち出すか少し考えてしまいます。

最近では同じ14インチでも1kg前後のモデルも出てきているので、軽さ重視の方は別の軽量モデルを検討したほうがいいかもしれません。

HUAWEI MateBook 14 本体12
本体の重さは剛性とのトレードオフ

その代わりに剛性はしっかりしていて、キーボードを強めに打鍵していても本体がたわんだり軋むことない安心感があります。

購入を検討している方は、一度店頭で触ってみて重量を確かめてみることをおすすめします。

光沢のあるディスプレイは光が反射する

HUAWEI MateBook 14 ディスプレイ2
グレアパネルで光が反射しやすい

MateBook 14のディスプレイの表面は光沢のあるグレアタイプ。

アンチグレアとは異なり、ディスプレイに背景が映り込みます。また、強い光源のある場所では光が反射して画面が見づらくなってしまいます。

一方で、光沢があるグレアパネルのほうが映像がきれいに見えるため、映画などの動画鑑賞やゲームを楽しむ人には向いています。

テキストベースがメインの事務用途で使いたいときは、アンチグレアフィルムを貼って対策することも可能です。

WEBカメラの位置が低いのが気になる

HUAWEI MateBook 14 WEBカメラ4
WEBカメラの角度が悪く、目線が下に写ってしまう

カメラがキーボードにある都合上、上から覗き込むアングルになってしまいます。PCスタンドに設置して目線の高さに合わせて使用するなど工夫が必要です。

また、会議中にキーボードを操作すると、指が大きく写り込んでしまうので注意が必要です。

議事録などを作成するときは、カメラをオフにしたり、外付けキーボードを接続して使用したほうがいいかもしれません。

まとめ

HUAWEI MateBook 14 本体13

MateBook 14は、14インチの大画面を搭載しつつ、ベゼルレス設計で持ち運びやすいサイズが魅力です。スタイリッシュなアルミボディの質感は高級感があり、所有欲を満たしてくれます。

日常的に持ち運ぶにはやや重めではあるものの、日常使いに十分なパフォーマンスやアスペクト比3:2の縦長ディスプレイは非常に作業しやすかったです。

モバイルノートにしてはバッテリー持ちも良好で、USB PD対応の充電器やモバイルバッテリーからも給電できるのが便利でした。

この記事の編集者

モバレコ編集者:ずーみん

モバレコ編集者|ずーみん

格安SIM・スマホジャンル、SNS運用を担当。
モバレコの記事制作・ディレクションを担当しています。
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この記事を書いた人(編集:モバレコ編集部)

とくめい

とくめい

(自称)格安SIMアドバイザー・LCCトラベラー

プロフィール

沖縄在住の(自称)かわいい鹿。スマホやタブレットなどのモバイルガジェットをはじめ、格安SIMの料金や速度比較、初心者向けのハウツー記事などを執筆しています。格安SIMを20枚以上契約しており、様々な利用用途から最適な料金プランを提案します。

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