ソフトバンクのポケット型WiFiはおすすめできない？料金やスペック、口コミもあわせて解説

ソフトバンクのポケット型WiFiとは？

まずは、ソフトバンクのポケット型WiFiの概要をつかむために、提供されている端末のスペックと料金プランについて確認しておきましょう。

最新端末「A101ZT」

ソフトバンクのポケット型WiFiを利用するのであれば、2021年7月16日に発売された5G対応の「A101ZT」がおすすめです。

A101ZTのスペック表

サイズ	約141×69×15.9mm
重量	約240g
端末代金	28,800円
通信速度	【下り最大速度】 5G：2.4Gbps 4G：838Mbps 【上り最大速度】 5G：110Mbps 4G：46Mbps
連続通信時間	5G（Sub6）：約5時間 4G LTE（FDD-LTE）：約7.5時間 4G（AXGP）：約9時間
接続端子	USB Type-C
SIM	nanoSIM
バッテリー容量	5,300mAh

A101ZTは、5Gに対応しているため、5G回線エリア内であれば、下り最大速度2.4Gbpsの速さで快適に通信が行えます。

また、5,300mAhの大容量バッテリーを搭載していることも特徴的で、約5〜7時間の使用に抑えられる場合は、外出先でも丸一日は充電せずに利用することも可能です。

料金プラン

ソフトバンクのポケット型WiFiで利用できる料金プランは、データシェアプランと2つのデータ通信専用プランの計3つがあります。

3つの料金プランの特徴をまとめたので、概要をつかんでおきましょう。

■ データシェアプラン

「データシェアプラン」とは、スマホで契約しているデータ容量を、子回線と共有できる料金プランのことです。

スマホプランの契約容量を共有する仕組みのため、ポケット型WiFiで使えるデータ容量は、スマホの料金プランによって大きく変動します。

データシェアプランの料金表

データ容量	スマホプランの契約容量
使用回線	ソフトバンク 5G/4G LTE
契約期間	なし
月額料金（1回線あたり）	1,078円
端末代金（A101ZT）	28,800円
契約事務手数料	3,300円
制限時の速度	月末まで128Kbps
スマホセット割	なし

最大5台までの子回線と共有できるため、複数機器で通信したい場合や、家族でデータ容量をシェアしたい場合に、あえてスマホの料金プランを大容量にして、通信費を抑えるといった使い方もできるのです。

■ データ通信専用50GBプラン

「データ通信専用50GBプラン」とは、その名のとおり、データ通信専用のSIMで月間50GBまで使える料金プランのことです。

データ通信専用50GBプランの料金表

データ容量	50GB
使用回線	ソフトバンク 5G/4G LTE
契約期間	なし
月額料金	5,280円
端末代金（A101ZT）	28,800円
契約事務手数料	3,300円
制限時の速度	月末まで128Kbps
スマホセット割	なし

最大50GBまで使えるため、動画視聴やデータの送受信を頻繁に行う人にはおすすめの料金プランと言えます。

■ データ通信専用3GBプラン

「データ通信専用3GBプラン」は、月間3GBの小容量で足りる人におすすめのデータ通信専用の料金プランです。

データ通信専用3GBプランの料金表

データ容量	3GB
使用回線	ソフトバンク 5G/4G LTE
契約期間	なし
月額料金	翌月〜61ヶ月目：990円 62ヶ月目〜：1,408円
端末代金（A101ZT）	28,800円
契約事務手数料	3,300円
制限時の速度	月末まで128Kbps
スマホセット割	なし

月間3GBで足りる人であれば、5年間は月額990円で利用できるため、とにかく通信費を安く抑えられます。

データ通信専用3GBプランでは、1時間110円でインターネットを使い放題できる「時間制ギガ無制限オプション」も提供されており、急遽3GB以上のデータ容量が必要になったとしても、困らずに済むことも見逃せないポイントです。

ソフトバンクのポケット型WiFiのメリット

ここからは、ソフトバンクのポケット型WiFiの3つのメリットについて、口コミを交えながら解説していきます。

スマホとのセット契約で毎月1,008円割引される

ソフトバンクのポケット型WiFiでは、ソフトバンクスマホとのセット契約で「Pocket WiFiセット割」が適用され、基本料金から毎月1,008円の割引が受けられます。

セット割の対象機種

対象スマホ	iPhone Google Pixel 4Gスマートフォン 3Gスマートフォン
対象ポケット型WiFi	802ZT 601HW 501HW 303ZT 304HW 301HW 203Z

対象機種は限られますが、2つの契約を継続している限り、永年1,008円の毎月割引が受けられる点は大きなメリットと言えます。

ソフトバンク回線を使うため繋がりやすい

ソフトバンクスマホと同じ回線で通信を行うソフトバンクのポケット型WiFiは、全国的に幅広いエリアで繋がります。

ソフトバンクは5G回線でも人口カバー率が90%を突破しているため、数あるポケット型WiFiのなかでも繋がりやすさはトップクラスです。

ドコモ回線が入らないのにソフバン回線のポケットwifiは繋がる pic.twitter.com/GDHzsSXWW7

— ふめい (@fumei_TGSJP) August 26, 2023

都市部はもちろん、一般的に繋がりにくいとされる地方でも快適に使える可能性が高い点は、他社と比べた際に、大きなアドバンテージです。

クレードルでさらに安定した通信ができる

ソフトバンクのおすすめポケット型WiFi「A101ZT」 は、別売りのクレードルを利用して有線接続することで、通常よりも速く安定した速度で通信ができます。

おはも〜ございます??

昨日ルーターにつけるクレードルを親友が電気屋さんで奇跡的に見つけてきて興奮してたミオンヌです｡+.ﾟヽ(o´∀︎`)ﾉﾟ.+｡
前より通信速度が良くなったから夜テスト配信してよかったら今後も夜にもやろうかなと思います⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾

— カービ○ミオンヌ (@Gamer_mion) July 3, 2022

別売りとはいえ、A101ZT対応のクレードルの価格は、5,462円とそれほど高額ではありません。

無線接続による通信が不安定な場合に、改善方法があるとわかれば安心して利用できます。

ソフトバンクのポケット型WiFiのデメリット

ソフトバンクのポケット型WiFiにはメリットだけでなくデメリットもあります。

6つのデメリットについて、口コミを交えて紹介するので、契約して後悔することがないように確認しておきましょう。

他社のポケット型WiFiと比較して料金が高い

ソフトバンクのポケット型WiFiの最大のデメリットは、他社のポケット型WiFiと比較して料金が割高に設定されていることです。

SoftBank料金あまりにも高いからそろそろ変えたい毎月50Gbなんて使わないしなのに、SNSとか娯楽フリーのプラン入ってるから尚更使わないどこかいい回線ないかな

— みやもん_Summer (@Miya121pk) July 28, 2023

どのくらい割高なのかを確かめるために、WiMAXやクラウドSIMなどの他社ポケット型WiFiと月額料金・実質料金を比較しました。

他社WiMAX・クラウドSIMとの料金の比較表

※横にスクロールできます。

ソフトバンクのポケット型WiFiは、利用できるデータ容量が少ないにもかかわらず、他社よりも高額であることが確認できます。また、同容量帯のゼウスWiFiと比較した場合では、2倍以上もの金額差があることも見て取れます。

ソフトバンクのポケット型WiFiは、料金が高額な分、WiMAXやクラウドSIMよりも通信品質が高いのが魅力です。

資金に余裕があり、とにかく快適に使いたい人におすすめのサービスと捉えておくのが賢明です。

データ無制限にはならない

ソフトバンクのポケット型WiFiのデータ容量は、最大50GBまでしか提供されておらず、データ無制限の料金プランは選択ができません。

データ通信専用なら50GBで4800円(税別)ですよ！！

ソフトバンク系って大容量プラン少ないんですね(⁠๑⁠•⁠﹏⁠•⁠) pic.twitter.com/UBK6X7EX90

— なおし@Xiaomiファン (@burasino) September 23, 2023

「データシェアプラン」であっても50GBが上限とされているため、スマホでデータ無制限のプランを契約している場合でも、好き放題で使えるわけではないのです。

ソフトバンクのポケット型WiFiは、通信品質の高さを求める人で、かつ50GBで足りる場合に、はじめて選択肢に入ってくるサービスと認識しておきましょう。

おうち割 光セットの対象にはならない

ソフトバンクのポケット型WiFi向けの3つの料金プランは、おうち割 光セットの対象外とされているため、ソフトバンクスマホを使っているからといって大幅な割引が受けられるわけではありません。

ただし、ポケット型WiFiの対象機種であれば、スマホとのセット契約で「Pocket WiFiセット割」が適用できます。割引額は1ヶ月あたり1,008円と少額ですが、割引がまったくないわけでないことは覚えておきましょう。

キャッシュバックなどのお得なキャンペーンがほとんどない

ソフトバンクではポケット型WiFiユーザー向けに、端末割引やキャッシュバックなどのお得なキャンペーンが実施されていません。

「Pocket WiFiセット割」により、毎月1,008円の割引が受けられること以外は、お得になる方法がほとんどないのです。

ただし、データシェアプランであればスマホで適用可能なキャンペーンを利用することで、トータルの通信費を抑えられる可能性はあるので、できるだけ特典を受け取って毎月の負担を少しでも軽減するといいでしょう。

海外では繋がらない

基本的に国内利用者向けのサービスであるソフトバンクは、海外で通信ができません。

国内だけでなく海外でも利用したい場合は、クラウドSIMなどの他社ポケット型WiFiの契約を検討しなければなりません。

例外として、ソフトバンクを介して旅行先の回線を利用すれば、海外でも通信を行うことは可能です。ただし、国際ローミングを利用する場合は、アプリから自分で設定する必要があることは理解しておく必要があります。

途中解約すると端末代の残債を請求される

ソフトバンクのポケット型WiFiは、途中解約すると端末代金の残債を一括で請求されてしまいます。

たとえば、最新機種「A101ZT」を分割払いで購入した場合は、28,800円から支払った代金を差し引いた金額を一括で請求されてしまうのです。

とはいえ、途中解約で端末代の残債を請求されることは、他社ポケット型WiFiでも同じことです。ソフトバンクのポケット型WiFiのみのデメリットではないため、それほど気にする必要はありません。

ソフトバンクのポケット型WiFiをおすすめできる人は少ない

データ容量が少ないにもかかわらず、他社ポケット型WiFiよりも料金が高いなど、ソフトバンクのポケット型WiFiは、万人におすすめしにくい理由が多いサービスと言えます。

ソフトバンクのポケット型WiFiをおすすめしにくい理由

ただし、メリットもいくつかあるため、以下の特徴に当てはまる人であれば満足できる可能性もあります。

ソフトバンクのポケット型WiFiをおすすめできる人

ソフトバンクユーザーであれば、ソフトバンクスマホとのセット契約により「Pocket WiFiセット割」で、毎月1,008円割引が受けることが可能です。

また、ソフトバンク回線で通信できることやクレードルで安定した速度で使える点を考慮すると、繋がりやすさ重視の人の選択肢にも入ってくるでしょう。

ソフトバンクのポケット型WiFiの申し込み方法

ソフトバンクのポケット型WiFiに興味を持った人に向けて、申し込み方法についても解説していきます。

1 まずは、ソフトバンク公式サイトのモバイルデータ通信ページにアクセスしましょう。

2 利用したい機種の画像をタップしてください。

3 カラーと申し込み種別にチェックを入れ「ご購入手続きへ」をタップします。

4 再度「ご購入手続きへ」をタップします。

5 障害のある方以外は、そのまま「上記の内容にて契約を進める」をタップしましょう。

6 支払い回数の選択と注意事項に目をとおしたら「上記の内容にて契約を進める」をタップしてください。

7 注意事項に目をとおしたら「同意する」にチェックを入れましょう。

8 支払い情報や料金プランの選択、申込内容の入力を進めて「上記の内容にて契約を進める」をタップします。

あとは画面の指示に従って進めれば、申し込み手続きは完了です。

データ無制限がいいなら「WiMAX」がおすすめ！

50GBで足りない人やデータ容量の上限を気にせずに利用したい人には、データ無制限で使える「WiMAX」がおすすめです。

WiMAXはデータ無制限で使えるだけでなく、速度が速く快適に使えるメリットもあります。キャンペーンも豊富なので、キャッシュバックなどのお得な特典を期待している人にも最適です。

ここでは目的別に3つのおすすめプロバイダをピックアップしました。各社のメリット・デメリット、おすすめできる人を解説していくので、自身に最適のWiMAXプロバイダを見つけてみてください。

乗り換えがお得なのは「Broad WiMAX」

ソフトバンクなどの他社からWiMAXに乗り換える場合は、最大40,000円キャッシュバックがもらえる「Broad WiMAX」がおすすめです。

Broad WiMAXのメリット・デメリット

メリット	他社からの乗り換えで最大40,000円キャッシュバックがもらえる 契約後も指定回線に違約金なしで乗り換えられる
デメリット	キャッシュバックを適用するために「安心サポートプラス」「MyBroadサポート」に加入する必要がある

Broad WiMAXでは、他社から乗り換えの場合に、最大40,000円のキャッシュバックがもらえるため、解約違約金の支払いが理由で乗り換えをためらっている人でも気軽に契約ができます。

また万が一、通信速度に満足いかなかった場合は「いつでも解約サポート」で、契約解除手数料なしで指定の回線に乗り換えられるのも魅力的なポイントです。

Broad WiMAXがおすすめできる人

WiMAXを最安で使うなら「GMOとくとくBB WiMAX」

WiMAXを安く利用したい人には、実質料金が最安級の「GMOとくとくBB WiMAX」をおすすめします。

GMOとくとくBB WiMAXのメリット・デメリット

メリット	25,500円キャッシュバックがもらえる 月額料金の大幅割引が受けられる
デメリット	キャッシュバックを受け取るために、端末発送月から11ヶ月目に届くメールから手続きをする必要がある

GMOとくとくBB WiMAXは、25,500円キャッシュバックと、35ヶ月間の月額割引の両方を適用できるため、WiMAXを格安で利用することが可能です。とにかく安くWiMAXを利用したい人は、キャッシュバックを確実に受け取れるように、申請手続きを忘れないようにしましょう。

GMOとくとくBB WiMAXがおすすめできる人

WiMAX端末をレンタルするなら「シンプルWiFi」

WiMAX端末のレンタルを検討している場合は、無料でルーターを借りられる「シンプルWiFi」がおすすめです。

シンプルWiFiのメリット・デメリット

メリット	WiMAX端末を無料でレンタルできる どれだけ使っても月額料金が変わらない
デメリット	キャッシュバックなどのお得なキャンペーンが実施されていない

他社WiMAXプロバイダでは、約2〜3万円の端末代金が発生しますが、無料レンタルできるシンプルWiFiであれば初期費用を安く抑えられるうえ、解約時に残債を一括請求される心配もありません。

またシンプルWiFiは、どれだけ長期間利用しても、月額料金が4,840円から変動しない点も特徴的です。他社のように、割引期間が終わった途端に、突然利用料金が高額になる心配がないため、安心して利用できます。

シンプルWiFiがおすすめできる人

まとめ

今回はポケット型WiFiの申し込みを考えている人に向けて、ソフトバンクのポケット型WiFiがおすすめできるサービスなのか、メリット・デメリットなどについて解説してきました。

ソフトバンクのポケット型WiFiは、ソフトバンクスマホとのセット契約で毎月1,008円割引が受けられたり、ソフトバンク回線やクレードルの利用により安定した通信が期待できたりとメリットが多いサービスです。

しかし、他社のポケット型WiFiよりも割高なことや、データ無制限のプランがない点など、デメリットが目立つサービスでもあります。

データ無制限で使いたい場合や、お得なキャンペーンを期待しているのであれば、ソフトバンクよりもWiMAXのポケット型WiFiを契約したほうが満足できる可能性は高いです。

これからポケット型WiFiの利用を検討している人は、今回の記事で紹介したおすすめWiMAXプロバイダに申し込むことをおすすめします。

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