光回線が工事不要になるパターン｜おすすめ光回線5社も紹介

光回線を工事不要で開通できるパターンは3つ！

結論として、光回線が工事不要で引けるのは、3パターンのいずれかに該当する場合です。それぞれの状況を詳しくご紹介します。

光回線が工事不要で引けるパターン
フレッツ光から光コラボへ乗り換える（転用） 光コラボから光コラボへ乗り換える（事業者変更） 建物内に光コンセントがすでに設置されている

パターン①フレッツ光から光コラボへ乗り換える

フレッツ光から光コラボへ乗り換えるなら、光回線の開通工事は不要です。

光コラボとは、フレッツ光のNTT回線を利用してサービスを提供する光回線のことです。フレッツ光から光コラボに乗り換える手続きを［転用］といいます。

フレッツ光と光コラボは、同じNTT回線を使っている光回線です。設備がまったく同じであるため、乗り換えても開通工事をする必要がありません。

NTT東日本・西日本	フレッツ光
光コラボ	ドコモ光 ソフトバンク光 ビッグローブ光 楽天ひかり OCN光　など…

■ 転用の流れ

1. 契約中のフレッツ光で転用承諾番号を取得する
2. 光コラボ回線を乗り換えで契約する
3. 光コラボ回線契約時に1で取得した転用承諾番号を伝える
4. 光コラボ回線側で事務手続きが完了次第、フレッツ光は解約
5. モデムやWiFiの設定を行い、光コラボ回線の利用を開始する

パターン②光コラボから光コラボへ乗り換える（事業者変更）

光コラボと光コラボの間で乗り換えるなら、光回線の開通工事は不要です。

光コラボとは、フレッツ光のNTT回線を利用してサービスを提供する光回線のことです。光コラボと光コラボの間で乗り換える手続きを［事業者変更］といいます。

光コラボ	ドコモ光 ソフトバンク光 ビッグローブ光 楽天ひかり OCN光　など…

■ 事業者変更の流れ

1. 契約中の光コラボ回線で事業者変更承諾番号を取得する
2. 他社光コラボ回線を乗り換えで契約する
3. 他社光コラボ回線契約時に1で取得した事業者変更承諾番号を伝える
4. 乗り換え先の光コラボ回線側で事務手続きが完了次第、現在契約中の回線が解約される
5. モデムやWiFiの設定を行い、乗り換え先の光コラボ回線の利用を開始する

パターン③建物内に光コンセントがすでに設置されている

光回線を開通させると、室内に上記画像のような光コンセントが設置されます。すでにご自宅に光コンセントが設置されていれば、工事不要で光回線を開通させることができます。

これに該当するのは、集合住宅（アパート・マンション）といった賃貸で、前居住者が光回線を使っていて開通工事を済ませてくれていた、といったパターンが多いです。

すでにケーブルが室内まで通っているので、工事費用も発生しません。物件に導入されている設備に対応した光回線を申し込めば、7日ほどで光回線を使い始めることができます。

■ コンセントの種類と通信方式

コンセントには光コンセントのほか、見た目がそっくりな［モジュラージャック］や［LANポート］があります。

設置されているコンセントが違うと配線方式が変わってくるので、さまざまな面で違いが出てくることを把握しておきましょう。

 ①光コンセント（光配線方式）

コンセントの種類	光コンセント
配線方式	光配線方式
最大速度	1Gbps
設置されている物件	戸建て・集合住宅
特徴	基地局から自宅まで光ファイバーで接続するため、速度が落ちにくい。

光配線方式とは、戸建ておよび集合住宅で採用されている配線方式です。基地局から自宅まで自分専用の光ファイバーで接続できるため、常に安定した速度で光回線を利用できます。

最大速度は1Gbpsですが、光回線の種類や契約エリアによって、10Gbpsなどの超高速プランを契約することも可能です。

②モジュラージャック（VDSL方式）

コンセントの種類	モジュラージャック
配線方式	VDSL方式
最大速度	100Mbps
設置されている物件	集合住宅
特徴	共有スペースまでは光ファイバーを使うが、各部屋までは電話線を使うため、光回線を契約しても最大100Mbpsしか出せない。

VDSL方式とは、主に集合住宅で採用されている配線方式です。基地局から共有スペースまでは光ファイバーで接続しますが、共有スペースから各部屋までは既存の電話線を使います。

電話線の最大速度は100Mbpsなので、最大1Gbpsの光回線を契約しても、実際に利用できる速度はかなり遅い点がデメリットです。

③LANポート（LAN配線方式）

コンセントの種類	LANポート
配線方式	LAN配線方式
最大速度	1Gbps
設置されている物件	集合住宅
特徴	共有スペースまでは光ファイバーを使うが、各部屋までは1本のLANケーブルで接続する。 LANケーブルを使うため、最大速度は1Gbpsだが、1本のケーブルを住民全体でシェアするため速度が落ちやすい。

LAN配線方式とは、主に集合住宅で採用されている配線方式です。

基地局から共有スペースまでは光ファイバーで接続しますが、共有スペースから各部屋までは1本のLANケーブルを住民全員でシェアします。

LANケーブルの最大速度は1Gbpsなので、理論上は最大1Gbpsの光回線を利用可能です。しかし、ケーブルは1本しかないため、シェアする住人が多いほど速度は遅くなってしまいます。

【注意】ほとんどの物件は光回線の工事をする必要あり

解説した3つのパターンに該当するなら、工事不要で光回線を開通できます。

しかし、これらのパターンは例外的なものであり、ほとんどの方は光回線の開通工事が必要となります。具体的に、工事が必要なケースをリストアップしてみました。

光回線の工事が必要なパターン
自宅に光コンセントがない NTT回線以外の光回線（独自回線）を申し込む マンションに導入されている設備に対応していない光回線を使う

自宅に光コンセントがない

自宅に光コンセントがない＝建物に光ケーブルが通っていません。このような物件で光回線を開通させたいなら、開通工事が必要です。

光コンセントが設置されていても、回線元がフレッツ光や光コラボだった場合は、新たに開通工事を行う必要があります。

NTT回線以外の光回線（独自回線）を申し込む

独自回線とは、NTT回線設備を借り受けず、自社の所有する設備を使って展開する光回線のサービスです。

独自回線は、そのサービスに合わせた専用のケーブルを引き込む必要があります。そのため、自宅に光コンセントがあっても、NTTのものであれば工事が発生します。

独自回線	auひかり NURO光 eo光 コミュファ光 BBIQ ピカラ光 メガエッグ光 など…

集合住宅（マンション・ケーブル）は設備について確認しておこう

集合住宅（マンション・ケーブル）で光回線を開通させるなら、物件の共有スペースに入っている光回線設備からケーブルを自室まで引き込む工事が必要です。

この光回線設備は対応している光回線会社が決まっており、対応していない光回線を開通させたいなら、電柱からケーブルを自室に引き込む工事が必要です。

その場合、壁に穴を空けてケーブルを引き込む可能性があるので、必ず管理人に許可をとる必要があります。

光回線の工事についての注意点

光回線の工事には、以下4つの注意点があります。ひとつずつ確認していきましょう。

回線の工事に関する注意点
開通工事費がかかる 工事は必ず立会いが必要 工事完了まで1～2ヶ月かかる場合がある マンションやアパートでの工事には大家さん・管理会社の許可が必要

開通工事費がかかる

光回線の開通工事には、20,000円〜40,000円の工事費用がかかります。工事を土日祝日に行うと、約3,000円の追加料金が請求されます。

（例）開通工事費

光回線	戸建て	マンション
ドコモ光	19,800円	16,500円
ソフトバンク光	19,800円	16,500円
楽天ひかり	19,800円	16,500円
auひかり	41,250円	33,000円
NURO光	44,000円	44,000円

■ 開通工事費無料キャンペーンの落とし穴

光回線によっては、開通工事費が実質無料になるキャンペーンを行っています。

実質無料キャンペーンは、毎月工事費の分割代金が請求されますが、同じ額が工事費実質無料キャンペーンで割引される仕組みです。

工事費の分割回数が終了するまで契約を続けることで、実費負担額は0円にできます。ただし、途中解約すると残債の請求が発生するため注意しましょう。

「もしかしたら短期解約になる可能性があるかもしれない」といった方は、開通工事費完全無料キャンペーンを行っている光回線がおすすめです。

工事は必ず立会いが必要

光回線の新規開通工事は、作業員が自宅に入って作業を行うため、必ず立ち会いが必要です。

原則、工事は平日に行われますが、追加料金を支払えば土日祝日に作業してもらうことも可能なので、都合の良い日で調整しましょう。

工事は約2時間ほどで終了しますが、開始時間が遅れたり、作業時間が伸びる可能性があるので、できるだけ余裕のある日程で調整することをおすすめします。

工事完了まで1～2ヶ月かかる場合がある

光回線の開通工事は繁忙期に依頼すると工事が立て込むため、完了まで2ヶ月以上かかる場合があります。

光回線の繁忙期は、引越しシーズンにあたる3〜5月と、転勤シーズンにあたる9〜10月ごろです。

通常は、申込み後14日〜1ヶ月ほどで開通工事は完了します。しかし繁忙期に申し込むと長く待たされてしまうので、申し込みを決めたら早めに手続きを進めましょう。

集合住宅での工事には管理人・管理会社の許可が必要

集合住宅（マンション・アパート）は共有物件なので、住人の判断で勝手に壁に穴を空けるような開通工事を行うことはできません。

そのため、新規で光回線の開通工事を行いたい場合は、事前に大家さんや管理会社から許可を得る必要があります。

おすすめ光回線4選｜工事不要で利用するならまずこれ！

独自回線を申し込むなら、基本的に開通工事が必要になります。そのため、工事不要で光回線が開通できる可能性が高いのは、NTT設備を使った光コラボです。

ここでは光コラボでおすすめの光回線4社をピックアップして紹介します！申込先が決まっていない方は、ぜひ参考にしてみてください。

■ おすすめ光回線4選

エキサイトMEC光	契約期間の縛りなし！工事費も完全無料
ドコモ光	ドコモとのスマホセット割あり
ソフトバンク光	ソフトバンク・ワイモバイルとのスマホセット割あり
BIGLOBE光	au・UQモバイルとのスマホセット割あり

光回線はスマホとセット割を適用させると家庭の通信費を安く抑えられるため、光回線選びに悩んでいる人は、契約中のスマホキャリアをベースに契約先を選んでみてください。

契約期間の縛りなし！工事費も完全無料「エキサイトMEC光」

エキサイトMEC光は、契約期間に縛りのない光回線です。光コラボなので、全国どこでも申し込みできます。

エキサイトMEC光は開通工事費が完全に無料なので、初期費用を抑えて光回線を開通させることが可能です。

また、［開通手続き料無料キャンペーン］もしくは［ルータープレゼント］のどちらかお好きなキャンペーンを選んで適用することもできます。

エキサイトMEC光はセット割を適用できませんが、インターネットの基本料金が相場より安いので、セット割の恩恵が少ない格安SIMユーザーや、キャリアの新プランユーザーにもおすすめといえます。

開通工事費も完全無料
安い・速い・縛りなしの光回線

ドコモユーザーにおすすめな光回線「ドコモ光」

ドコモ光は公式サイトもわかりやすく、サポート面も他社に比べ良いため回線サービスの顧客満足度が高いところが魅力の光コラボ回線です。

通信品質面のトラブルも少なく、スマホキャリアもドコモユーザーが多いこともあり、セット割引が適用できる面でも根強い人気があります。

また、ドコモ光も光回線のなかでは珍しく工事費完全無料キャンペーンを実施しています。違約金も安めに設定されているので、縛りが感じづらくおすすめです。

WiFiルーターも無料！
最大100,000円キャッシュバック

ソフトバンクユーザーにおすすめな光回線「ソフトバンク光」

ソフトバンク光は公式特典として、他社違約金を最大10万円まで補填してくれるキャンペーンを実施しています。

光コラボを含めない他社ネット回線を解約すると、端末や開通工事費の残債、違約金、回線撤去工事などで高額な請求が発生することがあります。

そんな解約費用がネックで乗り換えに困っているなら、ソフトバンク光がおすすめです。

U-NEXT無料トライアル付き
現金40,000円キャッシュバック

auユーザーにおすすめな光回線「BIGLOBE光」

auスマホを契約中であれば、auスマートバリューを適用させてauスマホの料金を安くできるBIGLOBE光がおすすめです。

auスマートバリューを適用できる光コラボ回線は多数ありますが、BIGLOBE光は通信事業35年以上の実績を持つBIGLOBEが運営しているため、ユーザー満足度の高い回線といえます。

au・UQ・BIGLOBE
セットで最安級の光回線

光回線の工事ができない場合の対処法

光回線の工事ができない場合、光回線は利用できませんが、以下3ついずれかの方法を採用すれば、インターネットを利用できます。1つずつ解説していきましょう。

工事不要WiFi
ホームルーターを契約する ポケット型WiFiを契約する スマホのテザリングを活用する

ホームルーターを契約する

データ通信量	〇基本無制限
速度	〇速め・ときどき不安定
初期費用	〇高め（端末代・事務手数料など）
月額料金	〇相場4,500円
スマホセット割	◎あり

ホームルーターとは、端末をコンセントに接続するだけでWiFiが使えるようになる、据え置き型のモバイルWiFi設備です。

光回線と同じく利用場所は自宅に限定されますが、コンセントタップがあればすぐに使い始められる点が大きなメリットといえます。

サービスによっては光回線並の速度も出せますので、「工事はできないけれど、光回線と同等の回線速度でインターネットを利用したい」という人におすすめです。

メリット	①導入や引越しの手続きが簡単 ②ある程度の通信速度・データ通信量は担保されている ③光回線が引き込めない物件でもネットサービスの導入ができる
デメリット	①完全に無制限なわけではない ②条件やプランによっては光回線と同じくらいの月額料金になる

ポケット型WiFiを契約する

データ通信量	△基本制限あり
速度	〇中速・不安定になりやすい
初期費用	◎安い（端末代・事務手数料など）
月額料金	◎相場4,000円
スマホセット割	△基本なし

ポケット型WiFiとは、端末が手元にあればどこでもWiFiに接続できる、モバイルWiFi設備です。

光回線ほどの速度は出ませんが、自宅はもちろん、外出先でもWiFiに接続できるため、「家でも外でもインターネットに接続したい」という人におすすめといえます。

メリット	①国内外の外出先でもWiFiが使える ②安くネット環境を整えられる ③提供されているサービスが多様かつ豊富
デメリット	①WiFiが使えない地域もある ②通信は不安定になりがち ③データ通信量に制限があるサービスが多い

スマホのテザリングを活用する

スマホのテザリングとは、スマホのデータ容量を他の端末でシェアできるスマホの機能です。

シェアできるデータ容量はスマホの契約プランによって異なりますが、テザリングを活用すれば、スマホが手元にあるだけで場所を問わずキャリア回線に接続できますよ。

ただし、テザリングはスマホのバッテリー消費が激しいので、長時間の利用はおすすめできません。

光回線以外のおすすめ回線｜どうしても工事不要がいいならこれ！

光回線の工事ができない場合やどうしても工事不要の回線を持ちたい人は、以下の2つのうちいずれかを選べば快適なインターネット環境を整えられます。

■ 工事不要WiFiのおすすめ

ホームルーターのおすすめ	ドコモ home 5G
ポケット型WiFiのおすすめ	WiMAX

ドコモの高速回線を使えるホームルーター「home 5G」

home 5Gは、ドコモから発売されているホームルーターです。コンセントに差し込んで接続設定をするだけで、ドコモの高速回線をデータ無制限で通信できる工事不要のWiFiです。

2023年3月には新機種も登場しました。最大4.2Gbpsの速度に対応しているため、実測値も光回線並みのスピードを維持できます。

ドコモユーザーならスマホセット割引も適用でき、Amazonギフト券プレゼントといったキャンペーンも実施中です。

Amazonギフト券20,000円プレゼント

データ量無制限のホームルーター・ポケット型WiFi「WiMAX」

自宅だけでなく、外出先でもデータを無制限利用したい人は、WiMAXがおすすめです。

最新機種なら最大2.7Gbpsの通信速度に対応しているため、高画質動画やビデオ会議なども快適に利用できますよ。

WiMAXは多くのプロバイダが同じサービスを提供していますが、どこで契約しても使用端末や通信品質・最大速度は変わりません。

ただし、料金面や契約期間は異なりますので、WiMAXホームルーターならびにポケット型WiFiを契約したい場合は、各プロバイダの月額料金・契約期間・キャンペーン内容を比較しましょう。

まとめ

建物内にフレッツ光や光コラボ回線の設備が入っている場合は、光コラボ回線なら工事不要で乗り換えられます。

光コラボ回線はいずれも最大1Gbpsで利用できるサービスですが、契約先を選ぶ際は、現在利用中のスマホとセット割が適用できる回線を選んでください。

セット割を適用できると、スマホ料金から永年最大1,100円が最大10回線も割引されるため、家庭の通信費を大きく節約できますよ。

ちなみに、建物内へフレッツ光や光コラボの回線設備が入っていない場合は、ホームルーターやポケット型WiFiを契約すると工事不要でインターネットを利用できますので、検討してみてください。

工事不要の光回線を探している人は、建物内の設備導入状況に応じてご自身にピッタリ合うサービスを選んでみましょう。